モノモイガール(Monomoy Girl)とは、2015年生まれのアメリカの競走馬・繁殖牝馬である。
主な勝ち鞍
3歳時(2018年):アッシュランドステークス(GI)、ケンタッキーオークス(GI)、エイコーンステークス(GI)、CCAオークス(GI)、ブリーダーズカップ・ディスタフ(GI)、レイチェルアレクサンドラステークス(GII)
5歳時(2020年):ラトロワンヌステークス(GI)、ブリーダーズカップ・ディスタフ(GI)、ラフィアンステークス(GII)
6歳時(2021年):バヤコアステークス(GIII)
父Tapizar、母Drumette、母父Henny Hughesという血統。
父タピザーは2012年のブリーダーズカップ・ダートマイルの勝ち馬で、2020年に日本への輸入が決定したが出国前に事故のため死亡した。
母ドラメットはステークス競走の実績がない馬で、近親を見てもその兄Drum MajorのGIII1勝と、曾祖母(モノモイガールから見て高祖母)の半姉にいるケンタッキーオークス馬Heavenly Causeが目立つくらいである。なお、本馬の2歳下の半弟であるMr. Monomoyが初版作成時点でGII1勝を挙げている。
母父*ヘニーヒューズは10戦6勝・GI2勝の本邦輸入種牡馬で、本国に残した産駒にGI11勝を挙げた名牝Beholderがいる。
本馬は2016年のキーンランドセールに上場されて10万ドルで落札され、ブラッド・H.コックス厩舎に預けられた。
ゲートの出が悪く、距離は長い方が良さそうだということから、短距離戦が多いダート戦ではなく芝でデビューし、デビューからメイドン(未勝利戦)と一般競走を連勝した。初ダートのステークス競走であるラグズトゥリッチズSも6馬身半差で勝ったが、続くゴールデンロッドS(GII)ではRoad to Victoryのクビ差2着に敗れ、デビューからの連勝は3で止まった。
3歳初戦はレイチェルアレクサンドラS(GII)から始動し、ここを単勝1.9倍の支持に応えてあっさり勝利し重賞初勝利を挙げると、続くアッシュランドS(GI・8.5ハロン)もスタートから逃げて5馬身差で圧勝しGI初制覇も挙げ、コックス厩舎にとっても初のGIタイトルを獲得した。また、Tapizar産駒としてもこれがGI初勝利となった。
5月のケンタッキーオークス(GI・9ハロン)ではサンタアニタオークス(GI)を3連勝で制したMidnight Bisouに1番人気を譲ったが、レースでは早めに抜け出すと最後は右にヨレながらも2着に入った8番人気Wonder Gadotに半馬身差をつけ1位入線。Wonder Gadotのジョン・ヴェラスケス騎手から進路妨害の訴えがあったため審議となったが不問となり、無事に本馬が確定した。主戦のフローレン・ジェルー騎手曰く「途中まで反抗していたが、Wonder Gadotが視界に入った瞬間にスイッチが入った」ということで、闘争心の強さを窺わせる内容となった。
続けてエイコーンS(GI・1マイル)を2馬身差、CCAオークス(GI・9ハロン)を3馬身差で勝利し、ニューヨークトリプルティアラ達成がかかるアラバマSには向かわず、CCAオークスから1ヶ月半後のコティリオンSに出走した。CCAオークスでも対戦したMidnight Bisouとの3回目の対戦となったこのレースでは叩き合いをクビ差で制して本馬が1位で入線したが、再三の斜行を進路妨害と判定され、Midnight Bisouの2着に降着となった。
斜行でミソがついてしまったものの、それでも初古馬対戦のブリーダーズカップ・ディスタフではMidnight Bisouや前年の最優秀3歳牝馬Abel Tasmanを抑えて1番人気に支持された。このレースでは4角手前で先頭に立つとそのまま2着Wow Catに1馬身差をつけて押し切ってGI5勝目を挙げ、コックス師から「調教同然の走り」「モンスター」と讃えられるパフォーマンスを見せた。年末のエクリプス賞でも文句なしで最優秀3歳牝馬を受賞した。
4歳時は疝痛や肉離れなどのトラブルが重なり、結局一度も出走せずシーズンを終えた。
5歳時は5月にオプショナルクレーミング競走で1年半ぶりに復帰し勝利すると、続くラフィアンS(GII)も勝利した。ラトロワンヌS(GI・8.5ハロン)も単勝1.4倍の人気に応えて勝利した。
ブリーダーズカップ・ディスタフではプリークネスSを牝馬ながら制したSwiss Skydiverとの対決が注目されたが、好位追走から抜け出して勝利し、年間4戦4勝でシーズンを終えた。レース後、ジェルー騎手は「今までで最高の馬」と本馬を手放しで絶賛した。
シーズン終了後、ファシグティプトン社のセリに出され、950万ドル(約10億4500万円)という巨額でケンタッキー州の大牧場であるスペンドスリフトファームに落札された。
6歳時は2月中旬のバヤコアS(GIII)から始動する予定だったが天候不順により開催が延期された。改めて月末に開催されたレースでは単勝1.2倍の支持に応えて2馬身差で楽勝した。
4月のアップルブロッサムH(GI・8.5ハロン)ではSwiss Skydiverとの2強対決と目されていたが、メキシコから移籍してきてGIII3勝を挙げていた3番人気のLetruskaにハナ差で敗れた。その後軽い筋肉痛のため休養していたが、9月に種子骨の骨折による引退・繁殖入りが発表された。
通算成績は17戦14勝2着3回、GI7勝だった。
Tapizar 2008 鹿毛 |
Tapit 2001 芦毛 |
Pulpit | A.P. Indy |
Preach | |||
Tap Your Heels | Unbridled | ||
Ruby Slippers | |||
Winning Call 1998 鹿毛 |
Deputy Minister | Vice Regent | |
Mint Copy | |||
Call Now | Wild Again | ||
Carols Christmas | |||
Drumette 2008 鹿毛 FNo.21-a |
*ヘニーヒューズ Henny Hughes 2003 栗毛 |
*ヘネシー Hennessy |
Storm Cat |
Island Kitty | |||
Meadow Flyer | Meadowlake | ||
Shortley | |||
Endless Parade 1997 黒鹿毛 |
Williamstown | Seattle Slew | |
Winter Sparkle | |||
Mnemosyne | Saratoga Six | ||
My Lady Love |
クロス:Seattle Slew 5×4(9.38%)
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/19(金) 20:00
最終更新:2024/04/19(金) 20:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。