ウルトラマンサーガとは、2012年3月24日に全国の松竹系映画館で公開された特撮映画作品、および作中に登場するウルトラ戦士のことである。
主題歌:DiVA「Lost the way」
挿入歌:つるの剛士「君だけを守りたい~アスカの歌~」
佐藤すみれ「君だけを守りたい~リーサの歌~」
概要
「ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!べリアル銀河帝国」に続くウルトラマンシリーズ45周年記念作品の第2弾として制作された。OV作品「ウルトラマンゼロ外伝 キラーザビートスター」は今作の前日譚にあたる。
ウルトラマンゼロは前作に引き続き登場し、今年でそれぞれ15周年を迎えるウルトラマンダイナ、10周年を迎えるウルトラマンコスモスが共演する。また、ダイナ最終回を担当した長谷川圭一が本作の脚本を担当している。
他にも、今までのウルトラマンにない斬新なフォルムを持つ合体戦士ウルトラマンサーガの登場や、ウルトラマンゼロの新たな人間体にDAIGO、秋元才加・宮澤佐江ほかAKB48選抜メンバーによる女性オンリーの地球防衛隊「チームU」、悪役のバット星人の声に元たけし軍団で元宮崎県知事の東国原英夫を起用するなど、さまざまな方面で話題を呼んだ。また、ウルトラ映画では初めて3Dで撮影された。
後に新ウルトラマン列伝にて本作のディレクターズカット版が放送されている。追加シーンでは冒頭のみの登場であったウルトラ5兄弟の奮闘は必見。
本作は「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2012」で、観客アンケートで一番評判の良かった作品に贈られる「ファンタランド大賞」を受賞している。
あらすじ
侵略者バット星人によってほぼ全ての生物が消えてしまったパラレルワールドの地球「フューチャーアース」。かつて大勢の人々で賑わっていた街はゴーストタウンと化し、今ではバット星人が別の宇宙から連れてきた怪獣が跋扈する危険地帯と化していた。その過酷な環境下でサバイバル生活を続けていた地球防衛隊「チームU」は、怪獣アーストロンに襲われそうになったところを巨人=ウルトラマンダイナに助けられる。
そのころ、ウルトラマンティガやウルトラマンダイナが存在していた世界「ネオフロンティアスペース」のスーパーGUTS火星基地を、スフィアの残党が襲撃。これに対し、スーパーGUTSの新人タイガ・ノゾムがガッツイーグルαで迎撃に向かうが、突然現れた巨大円盤によってスフィアごと捕縛されてしまい・・・。
以下、ネタバレを含む場合あり。
主な登場人物
- タイガ・ノゾム(演:DAIGO)
スーパーGUTSの新人隊員。墜落するバット星人の戦闘機から子供を守ろうとしてα号で特攻し死にかけたところを
ウルトラマンゼロに救われるが、過去のトラウマからウルトラマンゼロに変身することを拒否する。
DAIGOの持ち芸である「うぃっしゅ☆」の派生版(?)「フィニッシュ!」が口癖。 - ウルトラマンゼロ(CV:宮野真守)
自らが拠点としている宇宙「アナザースペース」でべリアル軍の残党退治をしていたところに、「世界が滅亡の危機に瀕している」という謎の声を聞き、イージスの力を使って次元を突破し地球に飛来。自分と一体化したタイガに変身を拒否されたり、タイガの隙を突いて強制変身させたものの中途半端なサイズだったり、そのせいで怪獣とまともに戦えなかったり、そのせいでチームUや子供達から「バカ」「チビトラマン」呼ばわりされたり、タイガが嫌いな人参を残した際に「残してんじゃねーよ、いけないんだー」と小言を言ってみたりと、暗く絶望感漂う本作の中では貴重なギャグ担当。 - アスカ・シン/ウルトラマンダイナ(演:つるの剛士)
「ウルトラ銀河伝説」の後、一人宇宙の旅を続けていたが、バット星人の陰謀を知って一足先に地球に飛来する。グランスフィアを倒し、ダイナがワームホールに引きずり込まれてから15年経過したネオフロンティアスペースでは、アスカは「伝説の英雄」と称されていた。本作の真の主役。 - 春野ムサシ/ウルトラマンコスモス(演:杉浦太陽)
元TEAM EYES隊員の春野アヤノとの間に子供を儲け、開拓惑星ジュランでカオスヘッダー0や怪獣たちと共に暮らしていたが、ゼロ同様に謎の声に導かれて地球へと飛来する。 - アンナ(演:秋元才加)
「チームU」のリーダー。勝ち気な性格で、チームの他のメンバーや子供達から信頼されている。
チームU結成の背景には彼女が大きく関わっている。 - 触角宇宙人バット星人(CV:東国原英夫)
帰マンに登場した個体と違ってちゃんとコウモリしているバット星人。全宇宙の支配者になるその前段階として地球を実験場に選び、人間の絶望と悲鳴を餌として最強の怪獣兵器ハイパーゼットンを育てる。
メイキングでは「どげんかせんといかん!」と叫んでいたが、本編では採用されなかった。残念。
ウルトラマンサーガ
ゼロ、ダイナ、コスモスが己の限界を超え一つとなって誕生した戦士。合体戦士が登場するのは「ウルトラマンメビウス」のフェニックスブレイブ以来である。
身体的な特徴としては、体全体に展開するひび割れのような幾何学模様、頭部には結晶体のような突起が冠のように生え、背中には怪獣のようなゴツゴツした背びれがあり、体のあちこちから光が漏れ出し、体の輪郭は常に白い光に包まれている。実は鉤爪状の尻尾が2本生えていた(撮影に入る前に、最終的には尻尾は取り除かれた。腰にある2つの穴のような模様はその名残)。
ハイパーゼットン・イマーゴとドラゴンボールばりに熱い戦いを繰り広げる。
必殺技は拳に全エネルギーを集中して強烈な右ストレートをお見舞いするサーガマキシマム。
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関連項目
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