隻腕の剣士の刃は 骨を断つことが出来るのか?
盲目の剣士の刃は 対手に触れることが出来るのか?
出来る 出来るのだ
(「シグルイ」第二景より)
シグルイは、南條範夫の小説「駿河城御前試合」を原作とした、若先生(山口貴由)が描く残酷無惨時代劇漫画であり
一種のギャグ漫画でもある。大真面目に描いているがゆえにギャグになってしまうのだろうか?
チャンピオンREDで2003年8月号から2010年9月号までの約7年間にわたって連載された、単行本全15巻。
2007年にマッドハウスによってアニメ化され、WOWOWにて放映。R-15。全12話。
概要
「シグルイはただの劇画ではない。もっとおぞましい何かだ」
登場人物
虎眼流
- 藤木源之助
一虎双龍と称えられた高弟の一人。無口で感情を出さないが、剣術修行にかけては苛烈なまでに真面目で厳しい。耐えがたきを耐えようとする際に鼻血を出す癖がある。 - 伊良子清玄
一虎双龍と称えられた高弟の一人。虎眼流に入門したのち、類まれな天稟で一息に高弟にまで駆け上った。その才覚と美貌、そして野心が、彼を悲劇へと招くことになる。 - 牛股権左衛門
一虎双龍と称えられた高弟の筆頭。入門当初より、三日三晩不眠不休で言いつけられた稽古をし続けるなど、壮絶な忠心を持つ。練習用の巨大木刀を軽々振り回す、巨躯と怪力の持ち主。 - 岩本虎眼
虎眼流の創始者。業前は天下一だが、性格には酷薄なところも垣間見える。弟子に対しては処世術を説いたりなどしているが・・・衰えを感じ始めてからは精神が不安定であり、時折曖昧になる。 - 興津三十郎
虎眼流中目録の高弟。 冷静で現実的な性格。同じく下級武士出身の藤木に対しては、読み書きを教えるなど気にかけている様子。 - 山崎九郎衛門
ちゅぱ衛門。 - 岩本三重
岩本虎眼の娘。 - いく
い・・・いくぅ・・・
舟木一門
- 舟木一伝斎
中空の兜を両断する「兜投げ」を極意とする舟木流の道場主。掛川城下に名人と謳われた剣客であったが、上覧試合の際に虎眼と立ち合い、敗れて下あごを失う。 - 舟木数馬
- 舟木兵馬
ぬふぅ。 - 舟木千加
一伝斎の娘。父や兄たちに似て怪力だが、豪放な性格と美貌で弟子たちの人気も高い。 - 屈木頑之助
ガマガエルにそっくりな醜男。舟木流門下ではあったが、跡目騒動の際に追い出される。そののちは独自に編み出した「がま剣法」で舟木流の高弟たちを次々に斬り捨てていく。
検校屋敷
その他
名言集
- 封建社会の完成形とは少数のサディストと多数のマゾヒストによって構成されるのだ
- それはおよそ一切の流派に 聞いたことも見たこともない 奇怪な構えであった
- あれこそは伊良子様必勝の御構え 無明逆流れのお姿
- 出来る 出来るのだ
- もう少しこう何というか 手心というか…
- 痛くなければ覚えませぬ
- お美事にござりまする
- ぬふぅ
- むーざん むーざん
- はかった喃 はかってくれた喃
- 笑うという行為は本来攻撃的なものであり 獣が牙をむく行為が原点である
- なまくらと申したか
- ちゅぱっちゅぱっ
- 心と言う器はひとたび、ひとたびひびが入れば二度とは、二度とは、
- ものを思うは脳ばかりではない 臓器にも記憶は宿る 筋肉とて人を恨むのだ
関連項目
親記事
子記事
兄弟記事
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