東京スカイツリーとは、東京都墨田区押上一丁目に建設された地上デジタル放送・ラジオ用の電波塔である。
運営会社は東武鉄道の子会社、東武タワースカイツリー株式会社である。
概要
東京スカイツリーの高さは、約333mの高さで知られる東京タワーの約2倍の634m。
これは、2011年竣工時点で自立式鉄塔としては世界第1位、自立式建築物としては、アラブ首長国連邦に所在する『ブルジュ・ハリファ』に次ぎ世界第2位である。
2003年12月、高層ビル群による東京タワーの電波障害解消を目的として、
NHKと在京民放キー局5社が「在京6社新タワー推進プロジェクト」を発足。
同時期に始まった地上デジタルテレビ放送(地デジ)用の放送も行う事になるが、
2011年7月24日のアナログテレビ放送終了には間に合わず、
後述のように2013年にずれ込むこととなった。
2009年10月16日、タワーの高さを正式に発表し634mに決定した。
高さの由来は、東京の旧国名「武蔵」から。なお、スカイツリーの所在地である墨田区押上地区は律令国家体制下の旧国名は「下総」(いわゆる「葛西」と呼ばれる地域)であり、1683年の利根川の大改修事業の進捗に伴い武蔵国へと編入されたという過去があった。このため地元住民や学者から東武鉄道に対して「本来の」武蔵国ではなく、当地域の歴史的経緯を踏まえていないと非難を浴びた。
2010年3月1日、パナソニック電工が 東京スカイツリー ライティング機器のパートナー企業として決定。
タワー専用のライトアップ照明(LED)の開発を進めていくこととなった。
2012年4月1日、地上アナログテレビ廃止で空いたVHF帯域を利用した、携帯端末向けマルチメディア放送「モバキャス」及び同放送を使用したスマートフォン向け放送局「NOTTV」の本放送開始。しかし加入者数が伸びず収益が上がらない状態が続いたため、2016年6月30日正午をもって放送を終了した。
2012年4月23日、NHK東京FMとJ-WAVEの本放送の送信地点が、東京タワーからスカイツリーに切り替わる。残りの東京タワーから送信しているFM局のTOKYO FM、InterFMは現行通り(放送大学は後述するように2018年9月末で終了)。
2012年5月2日、東武鉄道株主を対象とした内覧会が展望デッキにて開かれた。
2012年5月22日、開業。
2012年10月1日には地デジの先陣を切る形でTOKYO MXが送信を開始。移転に伴い物理チャンネルの変更も行うため東京タワーとの同時放送を行い、段階的に東京タワーの電波を弱め、2013年5月12日に東京タワーからの送信を停止し全面移行が完了した。
そして2013年1月にNHKと在京キー局の送信所移転を行う…はずだったが、想定以上の受信障害が起きることが判明、その対策を講じるために定期的に受信確認テスト放送を行い、障害が起きた地点で対策を行った上で、2013年5月31日に移転が完了した。唯一東京タワーに残った放送大学も2018年9月末でテレビ・FMいずれも地上波の放送を終了したため、現在東京タワーはTOKYO FM・InterFMのメイン送信所及びNHK・在京キー局のテレビ放送(NHKはFMも)予備送信所として機能することになる。
また、2015年12月7日にはTBSラジオ、文化放送、ニッポン放送がAMラジオのFM補完中継局(ワイドFM)として本放送を開始(AMとのサイマル放送)、これにより親局送信所が被災して使えなくなった場合(3局いずれも川沿いや液状化が起きやすい場所にある)の予備送信所として使われるほか、都心部の難聴対策としても使われる(アナログテレビ放送で使われていた周波数帯域で放送するため、聴くにはFMワイドバンド(76~108MHz)対応のラジオ等(海外周波数対応機種やアナログテレビ音声受信可能機種なども使える)が必要)。
余談だが、スカイツリーは新たな東京のランドマークとして注目を集めているため、フィクションの世界でも顔を出すようになっている。もちろん特撮作品では東京タワーが破壊されてきたため、ファンの間では「スカイツリーも?」と期待されていたりする。しかし現状スカイツリーが出てる特撮作品は河崎実監督の『電エース』程度。アニメでの破壊事例も『ビビッドレッド・オペレーション』の第8話と『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE FINAL』の2つに留まっている。これはなぜかと言えば、怪獣絵師ことイラストレーターの開田裕治氏によれば「映像に映ると東武鉄道に対して使用料が発生する」とのこと。つまりアニメならともかく、下手に実写で映したら東武鉄道からロイヤリティの請求書が送られてくるそうな。さらに言えば「東京スカイツリー」の名称も東武鉄道の登録商標のため、直接その名前が使えない場合はその名前を変えたりしていたりする。
観光施設として
天望デッキ(高さ350m)は当日券は以下の通り、事前予約(日時指定券)は500円加算となります
(当日券は4Fチケットカウンター、事前予約はWebで)
25名以上で事前予約すると団体料金(詳しくはWebで)
天望回廊(高さ450m)は天望デッキ(フロア350)で購入できます。
(個人・団体に関わらず事前購入、日時指定はできません)
大人 | 中高生 | 小学生 | 幼児 | ||
展望デッキ(350m) | 当日 | 2000円 | 1500円 | 900円 | 600円 |
事前購入 (日時指定券) |
2500円 | 2000円 | 1400円 | 1100円 | |
展望回廊(450m) | 1000円 | 800円 | 500円 | 300円 |
公式キャラクター
2010年10月28日に東京スカイツリーの広告塔として公式キャラクター「ソラカラちゃん」と
サブキャラクター「テッペンペン」、「スコブルブル」が発表された。(ニュースリリース)
各種イベントや子供向け雑誌への出演を通じてPR活動を行っている他、公式サイトや公式blog
からの情報発信も行っている。
公式サイトには、CV付きの自己紹介やアニメーション動画、キャラクターソング、モバイルサイトなど充実している。
建設段階
- 2008年7月14日着工
- 2009年5月22日現在49m
- 2009年7月10日現在76m
- 2009年8月7日現在100m
- 2009年11月10日現在200m
- 2010年2月16日現在300m
- 2010年3月29日現在338m(東京タワーを5mを上回り日本一に)
- 2010年7月30日現在408m
- 2010年11月20日現在497m
- 2010年12月1日現在511m
- 2011年3月1日現在604m(中国の広州テレビ塔、「広州タワー」を4m上回り電波塔としては世界一の高さに)
- 2011年3月18日現在634m(目標の高さまで到達。今後は内装などの工事)
- 2012年2月29日建設工事終了
- 2012年3月2日竣工式実施
※ 関連静画「完成前の東京スカイツリー(新東京タワー)」に最新の画像が投稿されています。
最寄駅
- 押上〈スカイツリー前〉駅 (東武伊勢崎線・東京地下鉄半蔵門線・京成押上線・都営地下鉄浅草線)
- とうきょうスカイツリー駅(旧業平橋駅) (東武スカイツリーライン) ※2012年3月17日に改称された。
- 本所吾妻橋駅 (都営地下鉄浅草線)
関連生放送
関連動画
関連静画
関連リンク
関連項目
- 建築/超高層建築物
- 東京タワー
- 地デジ
- モバキャス
- 電波
- 東武鉄道
- とうきょうスカイツリー駅
- 塔
- スカイツリーの正しい作り方
- ドキドキ!プリキュア - 同作品に登場する「東京クローバータワー」のモデルとなっている建築物
- 東京スカイタワー
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 18
- 10000pt