『ビビッドレッド・オペレーション』とは、A-1 Pictures制作のオリジナルテレビアニメである。高村和宏監督作品。
また、同アニメ最終回のサブタイトルでもある。
2013年1月から3月までアニメイズム枠にて放送された。全12話。
略称としては、公式は『ビビッド』だが、ファンの間では『ビビオペ』や『ビビドレ』、『ビビパン』が用いられている模様。
概要
ジャンルは「女の子SFアクション」。キャッチコピーは「友情が世界を守る鍵」。
一般的には「『ストライクウィッチーズ』を手掛けた股間督高村和宏監督が満を持して放つ尻アニメオリジナル企画第2弾!」という認識およびプロモーションをされることが多い本作であるが、企画そのものは高村監督が2007年から温めていたものであり、実際は本作が『ストライクウィッチーズ』のプロトタイプ企画として位置づけられる。
本作のビジュアル的特徴は「尻アニメ」の一言に表されており、ぴっちりとしたホットパンツをキャラクターの学校制服に採用するという相変わらずなスタイルが全てを物語っている。第1話冒頭からいきなり視聴者の度肝を抜くアニメ史上前代未聞の前衛的な構図が描かれ、そこからは「ビビッドアングル」なる言葉も生まれた。
あらすじ
世界中のエネルギーを巡る争いを一挙に解決させた夢の動力、示現エンジン。
相模灘の中心に位置する人工島「ブルーアイランド」に設置されたそれによって、平和な時代が築かれていた。
しかし、エンジンを狙って正体不明の敵・"アローン"が現れる…
世界を救う唯一の鍵・ビビッドシステムの力を用いて、少女たちの未来をかけた戦いが始まった。
登場人物
- 一色あかね(いっしき あかね) - CV:佐倉綾音
- 二葉あおい(ふたば あおい) - CV:村川梨衣
- 三枝わかば(さえぐさ わかば) - CV:大坪由佳
- 四宮ひまわり(しのみや ひまわり) - CV:内田彩
- 黒騎れい(くろき れい) - CV:内田真礼
- 一色もも(いっしき もも) - CV:大亀あすか
- 一色健次郎(いっしき けんじろう) - CV:てらそままさき
- 一色ましろ(いっしき ましろ) - CV:中村桜
- 天城みずは(あまぎ みずは) - CV:山崎はるか
- 紫条悠里(しじょう ゆうり) - CV:土井美加
- カラス - CV:園崎未恵
用語・設定
物語の舞台
東京都の伊豆大島(現実と地形の南北が逆となっている)と、架空の人工島の2箇所を主な舞台としている。
示現エンジン
一色健次郎博士を中心としたチームによって開発された、高効率とクリーンさを兼ね備えた革新的なエネルギー炉。
生成されたエネルギーを整流プラントから静止衛星を経由することで、あらゆる用途への無線供給を実現した。
このエンジンと供給システムの完成により、全世界のエネルギーの95%を担うまでになっている。
国立新大島学園
登場人物たちが通う学校。ブルーアイランド(新大島)の建設にあわせて設立された共学の初・中等部併設校。
最先端の教育カリキュラムを採用し、入学希望者が多く競争倍率がかなり高い。島外からも多くの通学者がいる。
男子の倍率が高いのは別の理由であるのは間違いない。
あかね、あおい、ももが転入試験無しにこの学校に通えているのは特例として許可されたからである。
アローン
示現エンジンを狙って出現する謎の存在。
通常兵器では歯が立たず護衛艦や戦闘機を一撃で破壊する兵装を持っているため、ビビッドシステムの他に有効な対抗手段はほぼ無い。(堅牢な外装を破壊後であれば通常兵器での有効打撃は可能)
れいの弓から放たれる光の矢を受けることで赤く発光し、大幅にパワーアップした強化形態となる。
お約束だが変身バンク中は攻撃してこない、盛り上がる会話の間は待っていてくれるなど非常に空気の読める敵。
デザインには一貫性が見受けられないが、何かと元ネタがあるんじゃないかと思わせる姿や攻撃方法をとることが多い。放送開始直後はネウロイ呼ばわりされることが最も多く、それに次いで一部のフロム脳患者から新手のアームズフォートや巨大AMIDAといった意見が見られたが、ストーリーが進んで多様化が進むにつれて使徒やモスラ呼ばわりされるようにもなった。
ビビッドシステム
一色健次郎が開発した対アローン兵装システム。"世界を救う唯一の鍵"。
示現エンジンからのエネルギー供給で稼働し、超人的な戦闘能力を付与する「パレットスーツ」の運用を基本に、
その装着者2名の"ドッキング"による融合強化変身を目的としたもの。
システム起動(パレットスーツの装着)には各装着者に1本ずつ割り当てられる専用のオペレーションキーが必要。
その本体はあかねに渡されたひとつであり、あおいたちが使用しているのは複製されたキーである。
そのため、システム上の必然としてドッキングはオリジナルとレプリカの使用者間でのみ可能。親機と子機という表現のほうが適切かもしれない。
システムの開発は大島の一色研究所において健次郎の独力で行われていたが、
これは彼が7年前の示現エンジン実験号機の事故後、責任を負う形で開発チームを去り、予期されたアローンの脅威も眉唾として受け入れられなかったため。
その存在は本編中で最重要軍事機密の扱いを受けている…ようだがあまり気を使っている描写がみらr
パレットスーツ
いわゆる変身状態。見た目はカラーガード風デザインの軽装備だが、その実態は着用者の身体能力を飛躍的に増強し、飛行能力のほか驚異の防御・耐久力を付与するパワードスーツである。ビビッドという言葉通り、変身後は鮮やかなビビッドカラーが印象的。
装着者ごとにカラーと武装が異なるが、基本的な形状・能力はほぼ同一。
必要なエネルギーは示現エンジンから供給されており、第2話の描写から相当量のエネルギーを消費することが窺える。(どこかがエネルギー危機に陥ってるんでは…)
先述の通り、装着時にはオペレーションキーを用いる。装着プロセスは例によってエロいメカメカしい。
どこまでネタかは不明ながら、そもそも人型機動兵器として開発されており、試作初号機の時点では本編で登場するモデルとはまるで似ても似つかぬ形状である。
それこそそちらが出ていたら作品のジャンルが変わるくらいに。しかもデザインは有澤重工有澤寛による。
ちなみに、各キャラのパレットスーツや武器には“ISSHIKI®”とあり、何気にISSHIKIが商標登録されている模様。軍事機密にならなければ商品展開するつもりだったのだろうか。
ドッキング・オペレーション
2名のパレットスーツ装着者が融合し、より強力な戦闘能力を持った形態へ変身するプロセス。キマシステム。
強化されたアローンをも一撃で破壊する等、パレットスーツ単体時を遥かに超える出力の攻撃が可能。
武器のセーフティを解除した臨界出力で繰り出す、"ファイナル・オペレーション"が必殺技。
ドッキングは記憶と心の共有を前提としており、友情が成立していることが必須条件とされる。
なにか後ろめたい思いがある場合など些細なことでも、無意識の拒否反応からドッキング不可能な事態となることも。
あかねの額にキスすることで発動、身体的な特徴や武装については合体する側のものが色濃く反映される。ドッキング後の身体の主導権はあかね側の意識にあるようで、合体する側とは意識内で会話している描写がある。
また、ドッキング後の姿は「ビビッド○○(各カラー)」と呼称される。武装の名称についてもこれと同様。
しかしながら、最終回ではパレットスーツ装着者という設定を覆すドッキングが行われた。
登場メカ・兵器
現用兵器と同一形状の物が登場しているが、『世界のエネルギー需要の95%を示現エンジンが担っている』という設定から、仕様や動力源まで完全に同一であるかは定かではない。
- 90式戦車
OPに登場する他、第7話にて茨城方面(つくばエクスプレス沿線が主な被害地域)から都心経由でブルーアイランドに侵攻するアローン迎撃のため、常磐道三郷JCT付近に展開。ただしアローンのEMPにより全車行動不能となり撃破される。
第8話でも確認されている(作中UGV、無人車両として登場)。東京スカイツリーに占拠したアローンに対し高架橋から対空射撃を実施した。 - F/A-18E
ジョージ・ワシントンの甲板上に係留されている状態で、背景として登場。 - F-22
作中最初にアローンと接触した機体にしてやられ役。パイロットが名無しのモブキャラではやられ役に甘んじるのも仕方ないし、メビウス1クラスのエースパイロットによる無双を描いたら描いたで、その分股間に割ける尺が減るのだからやっぱり仕方ないね。 - F-35
第2話にてあかねとあおいの援護に付いた機体。機体形状は艦上仕様のC型に準ずるが、本来装備していないはずの機関砲を使用していたりする(ガンポッドは装備可能だが、その描写が無い)ので、実際の所は不明(架空のサブタイプ?)。
その後も防衛軍の主力機としてたびたび登場。 - EA-6B
F/A-18E共々背景として登場。 - V-22
オスプレイ。連合防衛軍仕様機と双葉グループ所有機が登場。前者はビビッドチームの移動手段としても用いられ、後者は示現エンジンからのエネルギー供給を受ける旨を作中で明言されている。 - こんごう型護衛艦
こんごう、きりしま、みょうこうが登場。こんごうは犠牲になったのだ……。 - アーレイ・バーク級駆逐艦
- タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦
- ニミッツ級航空母艦
6番艦ジョージ・ワシントンが登場。 - わんこ(IZF-R1)
スタッフ
- 監督・キャラクターデザイン : 高村和宏
- シリーズ構成 : 吉野弘幸、高村和宏
- 脚本 : 吉野弘幸、森田繁、岡村天斎
- 助監督 : 伊藤祐毅
- 総作画監督 : 田中裕介、佐野恵一
- コンセプトデザイン : 左、redjuice
- プロップデザイン : 道下康太
- メカデザイン : 浅賀和行、有澤寛
- アローンデザイン : 林勇雄
- 美術設定 : 塩澤良憲
- 音響監督 : 吉田知弘
- 音楽 : 深澤秀行
- 制作 : A-1 Pictures
主題歌
エンディングテーマはメインキャストの5人が担当し、ストーリーによって毎回歌い手と楽曲が変わる。
話数 | 曲名 | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 歌 |
---|---|---|---|---|---|
第2話 | WE ARE ONE! | 佐伯youthK | 宮崎誠 | 一色あかね(佐倉綾音)、二葉あおい(村川梨衣) | |
第3話 | STEREO COLORS | DECO*27 | 一色あかね(佐倉綾音)、三枝わかば(大坪由佳) | ||
第4話 | Stray Sheep Story | 橋本由香利 | 一色あかね(佐倉綾音)、四宮ひまわり(内田彩) | ||
第5話 | ありふれたしあわせ | こだまさおり | 田中秀和 | 黒騎れい(内田真礼) | |
第6話 以降 |
Vivid Shining Sky | こだまさおり | 神前暁 | 一色あかね(佐倉綾音)、二葉あおい(村川梨衣) 三枝わかば(大坪由佳)、四宮ひまわり(内田彩) 黒騎れい(内田真礼) |
放送局
放送局 | 放送開始日 | 放送時間 |
---|---|---|
MBS | 2013年1月10日 | 木曜日 25:30~26:00 |
TBS | 2013年1月11日 | 金曜日 25:55~26:25 |
CBC | 金曜日 27:05~27:35 | |
BS-TBS | 2013年1月12日 | 土曜日 24:00~24:30 (初回 24:30~25:00) |
ニコニコ生放送 | 2013年1月13日 | 日曜日 22:00~22:30 |
MBC | 2013年3月12日 | 火曜日 26:00~26:30 金曜日 25:45~26:15 (毎週2話放送) |
ニコニコ生放送では放送終了後22:30よりキャスト陣による生トーク番組「ニコ生トーク・オペレーション!」が毎週開催される。また、毎週日曜22:30から一週間無料の通常配信も行われる。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 動画 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | ファーストオペレーション | 吉野弘幸 | 伊藤祐毅 | 田中裕介 | ||
第2話 | かさなり合う瞬間(とき) | 益山亮司 | 佐野恵一 | |||
第3話 | 本当の強さ | 岡村天斎 | 松林唯人 | 佐々木政勝 浅賀和行 |
||
第4話 | 約束 | 森田繁 | 小林寛 | 岩崎将大 | ||
第5話 | もう一つの鍵 | 吉野弘幸 | 高橋正典 | 山口智 | ||
第6話 | 健次郎があかね達の友情パワーを 強化しようとするけど とんでもないことになる話 |
森田繁 | RoydenB | 筑紫大介 | 戸谷賢都 鈴木大 有澤寛(メカ) |
|
第7話 | ゆずれない願い | 吉野弘幸 | 名取孝浩 | 吉沢俊一 | 道下康太 池田佳代 柳隆太(エフェクト) |
|
第8話 | 今日よりも鮮やかに | 林勇雄 伊藤祐毅 |
林勇雄 | 高瀬智章 | ||
第9話 | 晴れときどきふわふわ | 森田繁 | 益山亮司 | 山本周平 | ||
第10話 | 光と影と | 吉野弘幸 | 今泉賢一 | 間島崇寛 | 山口智 | |
第11話 | つたえたい想い | 森田繁 | Royden B | 高橋正典 松林唯人 |
戸谷賢都 | |
第12話 | ビビッドレッド・オペレーション | 吉野弘幸 | 伊藤祐毅 | 伊藤祐毅 益山亮司 |
佐野恵一、田中裕介 戸谷賢都、道下孝太 高村和宏 |
Webラジオ
2012年12月6日より、HiBiKi Radio Stationとインターネットラジオステーション<音泉>にて、『ビビッドレッド・ラジオペレーション』が配信された。番組紹介によると、『崖っぷちバラエティ番組』とのこと。名物はノニジュース。
パーソナリティは一色あかね役の佐倉綾音と三枝わかば役の大坪由佳。
インターネットTV
ニコニコ生放送でのアニメ配信直後、『ニコ生トーク・オペレーション』が生放送された。出演声優が週代わりで出演しパーソナリティを務める。特に明記されてなかったが実質村川梨衣のレギュラー番組だった。これでりえしょんを知ったという人も多いだろう。
出演者
- 直前放送: 佐倉綾音・村川梨衣・大坪由佳・内田彩・内田真礼
- 第1回 : 佐倉・村川・内田真
- 第2回 : 内田真・村川・大亀あすか・山崎はるか
- 第3回 : 大坪・大亀・村川
- 第4回 : 村川・内田彩・山崎
- 第5回 : 佐倉・村川・内田彩・内田真
- 第6回 : 内田彩・村川
- 第7回 : 村川・佐倉・山崎
- 第8回 : 内田真・大坪・村川
- 第9回 : 大坪・村川・大亀
- 第10回 : 佐倉・村川・内田彩・大坪
- 第11回 : 内田真・大坪・村川
- 最終回 : 佐倉・村川・大坪・内田彩・内田真
コーナー
ビビットレッド・オペレーションにまつわる様々なことをりえしょんに1分間で説明してもらおうというコーナー。最後に視聴者からのアンケートでわかったかどうか決める。もちろんりえしょんはほとんど説明できずに終わってしまったが、このコーナーでUDF(内田がふたり 内田彩&内田真礼)という名称が生まれた。
ゲーム
- 『ビビッドレッド・オペレーション(ソーシャルゲーム版)』
- 『ビビッドレッド・オペレーション あかねとマヨっとオペレーション!』
- 『ビビッドレッド・オペレーション -Hyper Intimate Power-』
- バンダイナムコゲームスから発売されたPS3用ダウンロード専売ゲーム。2013年6月20日発売。
ゲームとしての出来は非常に悪く、2013年のクソゲーオブザイヤー大賞に選ばれてしまった。
- バンダイナムコゲームスから発売されたPS3用ダウンロード専売ゲーム。2013年6月20日発売。
- 『ミラクルガールズフェスティバル』
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関連項目
外部リンク
MBS「アニメイズム」 B1 | ||
---|---|---|
2012年10月~12月 | 2013年1月~3月 | 2013年4月~6月 |
K | ビビッドレッド・オペレーション | 革命機ヴァルヴレイヴ |
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