メカニック科2年の、ニカ・ナナウラです。
わかんないことあったら、聞いてね。
ニカ・ナナウラとは、テレビアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の登場人物である。
CV:宮本侑芽(第1話~第9話、第13話~)
代演:白石晴香(第10話~第12話。宮本氏の体調不良休養による)
概要
アスティカシア高等専門学園のメカニック科2年生。学籍番号LM236。地球寮所属。
黒髪に青いインナーカラーのショートヘアと、腰にぶら下げたツールホルダーが印象的な、地球出身の少女。
地球からやってきたアーシアン(地球居住者)達で構成される地球寮では、寮長のマルタン・アップモント(3年)を差し置いて、皆のリーダー的存在として頼りにされている。後輩のチュアチュリー・パンランチ(チュチュ)からは「ニカ姉」のあだ名で親しまれている。
メカニックとしての技量は高く、チュチュのデミトレーナーの大改修作戦「プロジェクト・チュチュ」の主導者でもあり、以降もチュチュ機の調整は彼女が担当している。編入してきたスレッタ・マーキュリーが持ち込んだガンダム・エアリアルにも強い興味を示し、スレッタの地球寮入寮後はそちらの整備も担当する。
同時に、グラスレー寮長のシャディク・ゼネリとも何かしらの繋がりを持っているようだ。
ニコニコ動画配信では彼女が行動を起こすたびに、前作『鉄血のオルフェンズ』のミカ(三日月・オーガス)の活躍になぞらえて「すげえよニカは」とコメントされることが多い。
人物
誰にでも優しく接する穏やかな性格で、作中でも屈指の人当たりの良い人物として描かれており、何かと血の気の多い学生が多いシーズン1の清涼剤となっている。入学してきたばかりのスレッタ・マーキュリーの学校案内役も務めたが、スペーシアンである彼女にも初めから親身に接し、校則違反である生徒手帳の貸し出しまで行っていた。
辺境の水星出身で頼れる人もいない上にジェターク寮を敵に回し、学園内に行き場の無くしたスレッタを(エアリアルを弄れるという下心があったとはいえ)地球寮へと誘ったのはニカであり、その後も何かと抱え込むスレッタの良き相談役となっている。時にはエアリアルのために廃材からフライトユニットを作りあげ、ガンダム・ファラクトに対抗できるだけの推進力を実現させている。
いつの間にか地球寮に入り浸りするようになったスレッタの嫁のミオリネ・レンブランとも友好的に接しており、完璧主義で何かと面倒なミオリネにアドバイスを送ったり、時に戒めたりすることのできる貴重な人物である。後にミオリネが株式会社ガンダムを立ち上げた際には「アーシアンの活躍の場が生まれる」と喜んで参加した。
前述した通り、地球寮の学生たちからも厚い信頼を置かれている。頼りないマルタンの背中を押したり、すぐにキレてしまうチュチュを抑えたり、気苦労は絶えないが楽しい寮生活を送っているようだ。エアリアルのフライトユニット制作の言い出しっぺになったときも、皆何も言わずに従っている。
だが、地球寮の外では頼れるニカ姉も一介のアーシアンにすぎず、スペーシアンの学生や教師からの差別的な言動に日々晒されている。ニカ自信、表面上は穏やかにやり過ごしているものの、内心では相当な鬱積を抱えている。スレッタを地球寮に連れてきた際も、オジェロ・ギャベルから「お前はいいのか?」と(ニカ自身が連れてきたのに)念押しされるほど、強い反スペーシアン感情を持っていることが示唆されている。スレッタとミオリネに優しいのは、彼女らがアーシアンを差別しない稀有な人材だからなのだ。
また、シャディク・ゼネリとは何らかの伝手を持っており、彼のために度々「連絡を取り持って」いるようだ。ニカ自身は特にシャディク個人と親しいわけではなく、株式会社ガンダムの運営に横槍を入れてきたシャディクに抗議をしている。
過去
戦災孤児のヌーノ同様、彼女も孤児。親の顔も生まれた場所も知らず、恵まれない幼少期を過ごしてきたようだ。
作中描写は非常に限られているが、「小さな部屋に押し込められて、毎日いろんな部品を組み立ててた」とのこと。寒冷地か地下工場か、いずれにせよろくでもない環境で、汚れた防寒具に包まりながら児童労働に従事してきた。彼女にとってアスティカシアは「生まれて初めての学校」であり、初めからスペーシアンのスレッタに同情的だったのも、スレッタも自分と同じようにアスティカシアが「生まれて初めての学校」だったからである。
そんな彼女が、企業の推薦がないと入学できないアスティカシアへ入学できたのは、とある支援団体のおかげである。
正体
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この項目は、ネタバレ成分を多分に含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
「手配ありがとう。『お父さん役の人』がよろしくって」
「あなた達を推薦した企業、グループに登録されているけど、
実在しない会社だよね!?」
「えぇ。あなたと同じ、プリンスが用意したダミー会社です」
「アーシアンの孤児が、
見返り無しで学校なんかに行けないって気づいてたくせに……!」
端的にニカの正体を現すなら「闇バイトにのった結果、テロリストの末端構成員になってしまった孤児」である。彼女は反スペーシアン組織「フォルドの夜明け」が、協力関係にある「プリンス(=シャディク)」の手引きでアスティカシアに送り込んだ、プリンスとフォルド間の連絡係だったのだ。推薦企業どころか、保護者構成も全てが偽装である。ちなみにニカの「お父さん役の人」とは、フォルドリーダーのナジ・ゲオル・ヒジャを指している。
立場としては本当の本当に下っ端であり、組織の全貌どころか、今何をしているのかさえ全く知らされることのない、通信端末の運び屋程度の存在でしかない。プラント・クェタ襲撃作戦も全く知らされておらず、株式会社ガンダムの仲間とクェタを訪れたおかげで巻き込まれ、死にかけることになる。
その足取り
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この項目も、ネタバレ成分を多分に含んでいます。 自己責任で突っ走ってください。 |
プラント・クェタ襲撃犯がフォルドの夜明けだと悟ったニカは、地球寮の仲間と船を守るため、発光信号で自らのコールサインを流し、九死に一生を得る。だが、その現場はマルタンに目撃されていた。
2週間後、アスティカシアに当の襲撃犯であるノレアとソフィが転入してきたことで、更なる陰謀の存在を悟ったニカは、自分の正体をフロント管理社に自白して仲間たちを守ろうとする。ところが間の悪いことに、質問をはぐらかし続けるニカに不信感を募らせていたマルタンは、彼女の不審な言動をフロント管理社に通報してしまう。
ニカは自白直前でシャディクの手下に拉致され、グラスレー寮の一室に監禁される。学園テロをやらかした挙句地球に帰れなくなったノレアに「裏切り者」と暴行されるわ、シャディク一派からは「同士になれ」と勧誘されるわ、転がり込んできた強化人士5号にGUND-ARMの真実を暴露されるわと、地獄のような数日間を過ごす。
その中でもニカは「自分の過ちから逃げず、理想のために手段を間違えることはしたくない」と決意。シャディクの思惑で解放された後は真っ先に地球寮に戻り、再びテロに走るノレアを止めるため、そして自らの生まれに向き合うスレッタとミオリネを支えるべく奮闘する。マルタンとチュチュとも和解し、クワイエット・ゼロ突入作戦の際は、有人式コクピットに換装したデミバーディングのバオリパックに乗り、チュチュをサポートした。
事件の収束後は法執行機関に自首。3年の刑期を終えた後、一足先に卒業した株式会社ガンダムの仲間に見守られながら、改めて学生生活との二足のわらじを履くことになった。
ちなみに服役中に剃られてしまったのか、出所時の頭髪はベリーショートであった。こちらも非常にかわいい。
なお、実は『PROLOGUE』を除く『水星の魔女』全話に登場したキャラクターはミオリネとニカのみである。スレッタは第15話に出てないんだ…
関連動画
関連静画
関連項目
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- 機動戦士ガンダム 水星の魔女
- アスティカシア高等専門学園
- アーシアン
- GUND-ARM Inc.
- メカニック
- シャディク・ゼネリ
- 強化人士5号
- ノレア・デュノク
- デミトレーナー(チュチュ専用機)/ デミバーディング
- ガンダム・エアリアル
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