ファントム・ブレイブ 幽霊船団と消えた英雄とは、2025年1月30日に日本一ソフトウェアから発売されたゲームソフト。発売機種はNintendo Switch・PlayStation5・PlayStation4・Steam(Steamのみ4月25日発売)。キャラクターデザインは原田たけひと。
ジャンルは「やりたい放題RPG」
2004年に発売されたPlayStation2用ソフト「ファントム・ブレイブ」の約20年ぶりの続編となっている。
概要
前述の通り、前作から20年以上の時を経て発売されることとなった本作の内容は前作の戦いを終えたマローネ達の話となっている。本作が制作されることとなった理由については開発者インタビューにて『アメリカのほうで日本一ソフトウェアのキャラクターの人気投票結果、アメリカの子会社であるNIS Americaからの要望、日本国内でも根強いファンがいること
』が理由であることが明かされている。
ゲーム本編とは別に有料DLCも販売、そちらでは前作のキャラクターに加えて、魔界戦記ディスガイアシリーズでお馴染みだった日本一ソフトウェア作品からのゲスト出演が予定されている。また、DLC以外でも、本編クリア後に遊ぶことができる後日談にて一部の日本一ソフトウェア作品のキャラクターの出演する。
余談だが、本作の発表が行われた後の2024年12月10日に動画・画像に関するガイドラインが改定
、ゲーム機以外での編集制限や投稿制限が緩和され、ニコニコのクリエイター奨励プログラムなどの収益化を利用した動画投稿も可能となった。(詳細はこちら
)
システム
システム周りの変更点・追加点はあるものの、前作同様にマローネによる物体への憑依やユニットごとのターン制、フリー移動や場外への投げ落としなど、ファントムシリーズお馴染みのゲームシステムとなっている。
前作からの主なシステム変更
絆コンファイン
物質ではなく、マローネ自身にファントムを憑依させることで能力の向上に加え、大技の発動などができるようになる。憑依させたいファントムの絆がハート1個以上で発動できるようになるが、ハートが増えた数だけ追加攻撃ができるようになる(ハートは最大4個なので3回追加攻撃)が発動する。
ただし、絆コンファインはマローネの絆ゲージがマックス(ピンク色の状態)でないと発動させることができず、絆コンファイン中は通常のコンファインが出来なくなり、更には絆コンファインをすると追加攻撃が終了或いはリムーブすると解除されてしまう等々の難点がある為、使用タイミングを見極める必要がある
即投げ
本来、アイテムを持った状態では持っているアイテムを投げるアクションとなってしまうのだが、マローネに限り、マローネ自身がアイテムを持っていてもユニットやアイテムを持ち上げることが可能。また、この『即投げ』は通常の持つや投げるのアクションとは別にカウントされており、即投げした後にマローネが既に手に持っていたアイテムを投げることなども可能。
なお、持ち上げたものは例外なく持った直後に投げなければならず、持ったままターンを跨ぐことはできない。
ガジェット / ガジェットコンファイン
マップ上に設置された装置でユニットが近づき操作することで使用することができる。ガジェットにはいくつか種類があり、中には大きな利益をもたらすものも………?また、ガジェットにファントムを憑依させることも可能で、通常のガジェットアクション以外にガジェットコンファイン時限定のアクションを行えるようにもなる。なお、ガジェットコンファインをするとリムーブと同時にガジェットも無くなってしまうので要注意。
ちなみにマップ上以外でも、技師をドクロ島に呼び出している状態でガジェット(3種)の作成、戦闘でのアプリコのターンの際に作成したガジェット呼び出すことが可能。
場外
フィールド外にユニットやアイテムを投げるアクションで、前作では場外した際はアイテムは消滅、味方ユニットはリムーブ或いは最も近いフィールド内へと復帰(状況によって変わる)、敵ユニットは投げたユニットは消滅するが、残った敵ユニットのレベルがランダムに上がる(なお、最後の一人や特定のユニットは場外にすることができない)ものだったが、本作ではアイテムは消滅になるが、ユニットに関しては一律HPの割合ダメージと最も近いフィールド内へと復帰へと変更された。
ちなみに場外ではHP1以下にはならないため、場外になる前にHP0以下になっていた場合以外は最低でもHP1で復帰となる。
魔導合成 / スキル習得
前作ではアイテムやユニットやスキルなどを合成する2つの素材の合計マナを使って強化する拠点仕事だったが、本作ではマナが個人からパーティ全員が取得した合計へと変更され、それに伴い関連するシステムも変更された。主な変更点は以下の通り。
- 魔導合成
- スキル習得
- スキル(アクションスキル・アビリティ)の取得にマナが一切不要になる。
- 攻撃や回復などの戦闘時に選択して発動するスキルは『アクションスキル』、速攻などの常時発動或いは条件を満たした際に自動発動するスキルなどは『アビリティ』に枠組み変更。
- 【アクションスキル】ユニットの職業或いは個人のアクションスキルはユニットのレベルが一定値以上だと習得可能。
- 【アクションスキル】アイテムのアクションスキルはキャラクターのマスタリーレベルや装備しているアイテムのレベルなどの条件をクリアすることで習得可能。ただし、アクションスキルごとにマスタリーが設定されている場合はたとえ習得していてもそのマスタリーが対応しているアイテムを装備していない限り、発動することができない。
- 【アビリティ】自身の職業が一定レベル以上になっていると習得が可能。また、秘伝書でも習得が可能。上限は10個でそれ以上アビリティを装着をさせることはできない。(着脱は可能で職業アビリティは条件を満たしていれば、秘伝書は1度でも覚えさせていれば再装着が可能)。
主な登場キャラクター
マローネ(CV:水橋かおり)
霊魂との会話に加え、霊魂を操る「奇跡の能力・シャルトルーズ」を持つ請負人。
その力から悪霊憑きと呼ばれ周囲から疎まれていたが、前作にて破壊神・サルファーから世界を守ったことで評価が一転、人々から英雄と持て囃されるようになった。
明るく前向きで優しい性格の持ち主で、持て囃されるようになってからも慢心せず、請負人として人々を助けている。本作でもアッシュと共に請負人の仕事をこなしていたのだが、船上にて幽霊船に遭遇。アッシュと離れ離れになってしまう。
アッシュ(CV:下野紘)
マローネに付き添う霊魂の青年。
マローネの両親と共に破壊神・サルファーによって殺されてしまうが、その場に居合わせたマローネの父の力により霊魂となる。以後はマローネを亡くなった両親の代わりに成長を見守りながら、請負人となったマローネに助力している。
前作同様今作でも、マローネと共に様々な島を巡って請負人の仕事を手伝っていたのだが、幽霊船に遭遇。仮面の男に襲われたマローネを逃がし、単身船に残る。
アプリコ(CV:戸田めぐみ)
行方不明となったアルジェント海賊団の船長の娘であった霊魂。
5年前、凶悪な幽霊船の船団である船喰いに襲われ死亡してしまう。ドクロ島で長らく誰とも会話せず過ごしていたせいか臆病で会話下手。一方で剣の腕に関しては父親から鍛えられてかなりのものとなっている。
マローネとの出会いをきっかけに海賊団を復活させ、父親の捜索に乗り出す決意をする。
ルアン(CV:おおくぼそう)
アルジェント海賊団の副船長だった獣人の男性。
5年前の船喰いと遭遇した際にアプリコを護るために奮闘したものの敗北し死亡、その後に霊魂となる。
慕っていたアルジェント船長の娘であり、自身が守り抜けなかったこともあってか、アプリコに対してはやや過保護。また、アプリコのことを『姫』と呼んでからかっており、当人からは定期的に叱られている。
ヘンナ(CV:ブリドカットセーラ恵美)
ハサラ王国の先代女王にして霊魂。
先々代女王が亡くなった為に幼いながら女王として国を治めていたが、それ故に悪政を敷いてしまうこととなってしまい起きたクーデターによって死亡。その経緯もあってか霊魂となって現れた彼女は、自身の力である魅惑の力『オペラモーブ』で魔物を操り、現・女王である実妹・クレラと対立している。
ウルミ(CV:寺井らん)
シラユキ島の島から悪魔と恐れられている霊魂の少年。
天候を操る強大な力で島の天候を悪化させており、それによる死者も続出している。天候を操る力とは別に、アッシュと同様に自らの力だけで実体化する力を得ている。
メイフェア(CV:櫻井智)
アルジェント海賊団とは異なる海賊団の女船長。ベルセーユ島に訪れたマローネを密猟者と誤解して戦闘になったりと言動に荒々しいが、その一方で友情や家族愛などの情に厚く、自身の海賊団員に対しては家族として接している。
関連動画
後日談キャラクターPV
関連チャンネル
関連リンク
関連項目
- 日本一ソフトウェア
- ファントム・ブレイブ
- ファントム・キングダム - 同システムの作品
ゲスト出演作品
- 魔界戦記ディスガイア - ラハール(後日談)
- 魔界戦記ディスガイア4 - ヴァルバトーゼ(後日談)
- 魔界戦記ディスガイア7 - ピピリカ(後日談)
- マール王国の人形姫 - コルネット、クルル(後日談)
- 魔界ウォーズ - アサギ(後日談)
- ラ・ピュセル 光の聖女伝説 - プリエ(後日談)
- ファントム・ブレイブ - 請負人カスティル・ウォルナット・スカーレット・スプラウト
- BAR ステラアビス - サマヨイ
- 嘘つき姫と盲目王子 - 姫
- 夜廻 - 少女
- MAD RAT DEAD - マッドラット&ハート
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