プロトタイプZZガンダム(MSZ-009 プロトZZガンダム)とは、『M-MSV(SDクラブ10号)』に登場するモビルスーツである。
本記事ではその系列機、改修機も解説する。
概要
PROTOTYPE ZZ GUNDAM プロトタイプZZガンダム |
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型番 | MSZ-009 |
頭頂高 | 19.02m |
重量 | 29.5t / 60.3t(全備) |
出力 | 3,140kw |
推力 | 100,300kg |
搭乗者 | マイク・シュミット アイン・ラベル イブン |
装甲 | ガンダリウム合金 |
兵装 | 試作ダブル・ビーム・ライフル |
AE社が開発したエゥーゴの可変MS「ΖΖガンダム」の機構試験機。
3機合体のZZに対して、こちらはAメカ「Gトップ0型」とBメカ「Gベース0型」の2機合体。この状態だとハイメガキャノンを使用する出力が確保できなかったため、3機合体に設計変更された。
開発初期では武装は一切持たず、唯一の試作型ダブルビームライフルも4連射で爆発してしまっていた。
初出のSDクラブ10号には連動小説『宇宙の咆哮』も掲載された(挿絵あり)。この時のパイロットはマイク・シュミット中尉、アイン・ラベル准尉の2名。
ティターンズ部隊の急襲により突如実戦へと投入。ネモに搭乗したルー・ルカと協力し、敵の撃破に成功する。
ガンダムマガジンの漫画『始動せよ!ΖΖガンダム!!』にも登場しているが、こちらは合体変形のテストで爆発事故を起こし、完成型にコア・ファイターが導入される要因となった。
デザインは大河原。小林誠のΖΖ初期案をリファインした機体とされている。
プロトタイプΖΖガンダムB型
型番 | MSZ-009(B) MSZ-009-2 →MSZ-009BX |
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重量 | 31.7t / 63.0t(全備) |
出力 | 7,200kw |
兵装 | ダブル・ビーム・ライフル |
頭部ハイ・メガキャノン | |
ダブルキャノン (ハイパービームサーベル) |
新型の高出力ジェネレーターを搭載し、頭部は試作型のハイメガキャノン搭載ヘッドに変更、さらにハイパー・ビーム・サーベルとしても使用出来るダブルキャノンを新規に装備している。
ジェネレータ出力は2倍にまで跳ね上がっており、スペック面でも第4世代の骨組みが行われた状態と言える。
ΖΖはグリプス戦役への投入が予定されていたが、高出力兵器の実用化(FAZZの例から恐らくフルアーマー化も含め)が遅延した結果、ロールアウト時期は第一次ネオ・ジオン戦争へとズレこんだ。
Ζプラスの一部機が頭部ハイメガ砲試用段階のテストベッドである。
MSZ-009BX ナイトロシステム搭載型
宇宙世紀0096年にはフレスベルク隊へ配備されている。「ナイトロシステム」を搭載し、リバウのように感応波で分離状態でも独立機動が可能。搭乗者はゼナイド・ギャル。
ヘッジホッグ & ファーヴニル
ヘッジホッグ | |
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型番 | MSZ-009H2(大河原版) MSZ-009HH(原案) |
頭頂高 | 20.22m |
重量 | 40.0t(本体) 68.0t(全備) |
搭乗者 | セイン・アマディオ レント・ナスカ |
装甲 | ガンダリウム合金 |
ファーヴニル | |
型番 | MSZ-009H3 |
頭頂高 | 20.22m |
重量 | 42.2t(本体) 88.0t(全備) |
出力 | 7,300kw |
推力 | 283,000kg |
搭乗者 | アリーゼ・マテバ |
装甲 | ガンダリウム合金 |
漫画『機動戦士ガンダム ヴァルプルギス』及びその関連企画で設定された009(プロトタイプZZ)系列の機体。
ヘッジホッグ
MSZ-009H2 ヘッジホッグは、ガンダムエース15周年記念の読者応募企画で投稿された二宮大己の原案(MSZ-009HH プロトタイプZZガンダム ヘッジホッグ)を元に大河原がクリンナップした機体である。
『ヴァルプルギス』では改修機の「ファーヴニル」が登場。ヘッジホッグはそのベース機とされ設定および言及のみに留まっていたが、同作の外伝『ヴァルプルギスEVE』にて登場を果たす。
009H2は火力と推進力が強化されている。ヘッジホッグ(ハリネズミ)の名は背部の武装の重火力に由来し、全身に様々な武器を備える。『EVE』では分離合体機構を備えることが判明した。
ファーヴニル(F.A.V.N.R.)
「ヘッジホッグ」に「グリモア」を搭載した機体。別名は「青のグリモア」。外見はギャプラン系列のようだが、これはグリモアを物理的にロックする増加装甲に覆われているためで、外装の下はZZ系列機を思わせるガンダムタイプの姿となっている。
追加アーマーはグリモアを封印したことで低下した性能を補うためのものでもあり、この状態でも変形が可能となっている。
武装:ムーバブル・シールド×2 (ビーム・ライフル内蔵) 、ビーム・サーベル×2、ミサイル・ランチャー×2、ビーム・キャノン×4、ハイ・メガ・キャノン。表記は書籍「機動戦士ガンダム新訳MS大全集 U.C.0081-0090編」より。
メガゼータ
プロトタイプZZを改修、強化して製造された副座式MS。型番:MSZ-009M
腕をロケットパンチの如く射出するサイコミュハンドが搭載されているほか、出力がZZの二倍に強化されている。
搭乗者はアムロ・レイとジュドー・アーシタ。
ネオ・ジオン軍が発掘、再生していた伝説巨神調査作戦の為に、メインパイロットのアムロ・レイと共に木星へと輸送されたが(ジュドーは木星で民間人として生活していたが、アムロの依頼で作戦に協力)、調査中に巨神が発動してしまった為、やむなくネオジオン、巨神双方との戦闘に突入する。
ネオ・ジオンのMS相手には圧倒的な性能を見せつけたが、バリアなどの超兵器を備えた巨神には歯が立たず、窮地に陥る。しかし、 シャア・アズナブルの搭乗するスザク(S・ザク・ザクIII 改・改)との共闘で巨神を翻弄する。(ネオ・ジオン政府は巨神の放棄を決定しており、巨神発動は現地司令官の暴走により引き起こされた)
その間にジュドーが巨神のコクピットに侵入し、パイロットのミネバ・ザビを救出。制御を失った巨神は上腕部より光線(イデオンソード)を発射しようと試みるが、アムロ(とシャア)は発射口にハイメガ粒子砲(とスザクのメガ粒子砲)を撃ちこみ巨神を誘爆、完全破壊する事に成功している。
関連項目
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