メガネ一族とは、KONAMIのゲーム「実況パワフルプロ野球」シリーズ、ならびにその派生作品である「パワプロクンポケット」に登場する一族である。一部作品では「矢部一族」とも書かれている。「メガネ一族」の呼称はパワプロクンポケット4の裏サクセスにて登場する。
概要
常に主人公のパートナー的ポジションとして登場するキャラクター達である。若干外見の差異こそれあれど、みな不透明なメガネをかけており、また一人称が「おいら」で語尾に「~でやんす」をつける。また、ほとんどのキャラがオタク気質で、なおかつ女好きという共通点を持つ。彼らはみな父親が同じである。
各人物紹介
※基本的に表のキャラのみです。
矢部明雄(パワプロ4以降、パワポケ1,2,10)※以下数字はパワポケです
- 本家「パワプロ4」にて初登場した、メガネ一族の原初たる男。以降の多くの本家作品に登場するが、本家は世界観が連続してはいないため、ここでは「パワプロ5」の矢部くんを紹介する。
- 中学時代に野球をしていたが、補欠のまま卒業してしまう。その後パワフル高校へ進学、野球を諦めて漫画研究会に入ろうとするが、5の主人公「戸井鉄男」により(悪気なくも)強引に野球部に入部させられてしまう。そして戸井らと共にパワフル高校で活躍する。三年生の時、ドラフトでプロ野球に進むこととなる(球団や順位は終わり方で異なる)。
- パワプロ5と世界観を共有する「パワポケ」シリーズでも、第一作にパワフル高校二年生として、第二作にプロ野球選手として登場。ただし、どちらも試合で確認できるのとシナリオで一回だけ登場するだけで、第一作では後述の亀田がなりすます以外で本筋に絡むわけではない。ただ、第二作においては凡田の心にダメージを与えるイベントが存在する。
- 徳子という姉がいる。この設定はパワプロ6からだが、パワポケの世界でも存在するらしい。
亀田光夫(1~3,5,9)
- 「パワプロクンポケット」第一作にて初登場。極東亜細亜恒久平和高校(極亜久高校)の生徒で、転校してきた主人公の友人となる。野球部が廃部になりかけた際の、主人公の部員募集に応じた第一号。1の時点では基本的に善人で、主人公や友人の平山、野球部の仲間達の手助けをすることも多かった。しかし何故かぞんざいに扱われている節があり、特に主人公にはよく殴られる可哀想な子。他の一族同様「時空戦士ガンダーロボ」などをこよなく愛している。ただ、歌は「ひどい」らしい。
- 外藤とともに他校への妨害作戦に参加、その過程でパワフル高校の矢部に成りすますこともあった。
- 荒井紀香を選んだ主人公を妬いてヤケになった四路智美の彼氏(?)となる。そして甲子園決勝直前、一人勝手に智美を救出に行った際、爆弾により爆死……したと思いきや、改造人間「ハイパー亀田」となって2の主人公達率いるドリルモグラーズに立ち塞がる。
- 3では天才科学者唐沢博士と共に反プロペラ団組織「ネオプロペラ団」を結成。事故で死んだ1の主人公をサイボーグとして蘇らせ、打倒プロペラ団のためにこき使う。性格が1から大きく歪んでおり、サイボーグ化するまでの時間経過で記憶を失っている主人公をさんざんこき使うわ金を奪うわ物をねだるわとやりたい放題をする。進め方によっては主人公を売ったり、沈めたり、女の子をストーキングしたり、転んで泣いたりする。
- その真の目的は、プロペラ団に代わって自分が世界を支配することにあり、その最終手段として「1/1ガンダーロボ」を建造していた。しかし、記憶を取り戻し真実を知った主人公に阻止され、全うな人生を歩むこととなる。
- その後は5でグラサン姿で出た他、9ではカンタの口調の元凶として語られている。なお、裏サクセスに登場する人は別人。
- パワプロシリーズでは'99の冥球島編、10超決定版のサクセスオールスターズ、12のチャンピオン大会、パワポタシリーズのpotacaにゲスト出演している。
凡田大介(2,5,8,9,11~14)
- 2にて初登場。ドリルモグラーズの新人として、2主人公とともに入団した。人当たりのいい性格だが、やっぱりオタク。モグラーズ解散の危機の際、リストラされた一軍に代わり主人公らと共に昇格。見事モグラーズを日本一に輝かせ、解散を白紙に戻した。
- その後再び二軍落ちし、5主人公(後の小杉)の数少ない友人となっている。主人公の中身が入れ替わった後、見違えたように力を伸ばしていく主人公に感化され奮起、再び一軍に返り咲いた。
- 8の開始前に球界を引退。自らのコレクションを展示した「凡田博物館」を開き、日々展示品の収集に東奔西走する毎日を送っている。その際、9主人公と出会い、ともに古い玩具店を捜索したりしている。
- 一族の事情を知る数少ない人物の一人で、2で主人公が矢部に会ったという会話で傷心したり、13で餅田の存在を知り、一族の父親に呆れていた。
- 表では一族中最多の登場回数を誇る。
- パワプロでは亀田・山田とともに10超決定版のサクセスオールスターズに登場し、2012決定版のゲームモード「パワスタ」の初回購入特典のレアカードとして、同モードが単独化した「パワプロスタジアム」でも登場している。
山田平吉(4,6,14)
- 4で初登場。本土から遠く離れた「日の出島」に住む。転校してきた4主人公を野球部に誘った。部室焼滅後、一旦退部したものの、甲子園で優勝をしなければならなくなった主人公の説得で、マネージャーの神木唯と共に復帰した。
- 島内のおもちゃの充実度に満足できず、試合などで本土に行くのを楽しみにしている。また、万屋の奥に昔のおもちゃが多数眠っていると睨んでおり、虎視眈々と狙っていた。
- 卒業後は就職し、6で和桐製作所の従業員として登場。入社した6主人公の友人となる。14では工場長となり、落田、湯田とともに14主人公を育てる。
- 亀田同様執念深い側面があり、保存していた玩具菓子をカビンダに奪われた際には、家宅侵入を試みたこともある。また、記憶を取り戻しかけたゆうま君にダメージを与えて記憶を飛ばしたりする。
- 4のシステムの関係からか、友情深い。6のエンディングなどでも、去っていった主人公を想い感傷に浸る山田を見ることができる。
- パワプロシリーズでは10超決定版のサクセスオールスターズ、12のチャンピオン大会、パワポタシリーズのpotacaにゲスト出演している。
- ちなみに腹違いの妹がいる。
湯田浩一(7~9,11,14)
- 7で初登場。花丸高校の野球部員で、7主人公の友人。一度しか会ったことのない父親が買ってくれたグラブを小学生のころから愛用しており、それに刻まれた言葉「夢成さねば夢のまま」を心に刻んでいる。友人に親身になってあげる優しい人だが、やっぱりオタクなのであった。
- 「物の価値は人それぞれ」がモットー。また、彼のおならはフルーティな香りらしい。
- 卒業後は大神ホッパーズに入団。潜入捜査に来た8主人公と交流する。とくに森友子ルートの湯田の優しさは人気がある。凡田と入れ替わりに入団した為、旧来の関係者から間違われることもあった。また、9では9主人公が何故か彼と凡田を見間違えている。――なんでだろうね?
- 11でもホッパーズで現役。ナマーズの具田とまったく同じ行動をとる。
- 14では山田、落田とともに14主人公を育てている。このときすでに現役を引退し、スターになれなかった自分の代わりに14主人公を最高の野球選手にするため英才教育を施している。
- そういえば義理の妹がいた気がする。……誰だっけ……?
無田税(ダッシュ,10)
- 少年野球チーム「ガンバーズ」の一員で小学四年生。日本一になるためにやって来たダッシュ主人公を勧誘し、見事入団させた。
- 一族の中では(作中で)最も若く、その所為か女の子に興味がない。しかしこのときすでにオタクの卵である。ガンダー!
- 湯田同様に父親からの唯一のプレゼントであるグラブを大事にしている。しかし父親の顔を覚えておらず、その為彼にとっては「グラブこそが父親」である。そのことが後々ある問題を起こすことになるが……。
荷田幸浩(10)
- 親切高校に10主人公とともに入学した。主人公とはルームメイトになり、苦楽を共にする。成績は良いほうではないが、それ以上に頭の悪い主人公達の将来を危惧することもある。
- 全寮制かつ外出条件の厳しい学校な為、外出する人に買い物を頼むことが多い。彼もまたオタクなのだった。
- ほかのメガネ一族に比べて若干卑屈な所があり、勝てない相手に努力する主人公をバカにすることもあった。
- 自称「運動神経がいい」のだが、少なくともスキーは向いてないようだ。おまけにプロには行けなかったらしい。
- 亀田とは逆に、興奮すると主人公を殴ることがある。
- 真薄に無田と間違われた。この時、自身が「矢部や凡田にも間違われた」と言っている。
- ニュダって言うな。
具田幸太(11)
- 新球団ジャジメントナマーズに、11主人公とともに入団した男。魔人に呪われた主人公の行動に訝しげにすることはあるものの、基本的にいい人。ライバル球団ホッパーズの湯田にはよく間違われる上に、行動パターンも湯田とほぼ同じである。もちろんオタク。
- 旧ナマーズ解散後は新ナマーズに入団しており、湯田と同じチームとなる。
- 朝ステーキは、すてーきでやんす。
開田具智(12)
- 12主人公と同じ部屋に住むオタク。部屋にはフィギュアなどが所狭しと並べてあり、窮屈になっている。主人公同様に、入社予定の会社が倒産してニートとなってしまった。
- 呪いのゲームによりインターネットに取り込まれ、行方不明となる。
- 野球にはほぼ絡まない。というかシナリオにもほとんど絡まない。
餅田浩紀(13)
- 13主人公達と共に混黒高校の本校野球部に入部した男。他のメガネ一族とはメガネのデザインが異なるのが目立つ。ちなみに主人公とはシニア時代からの仲。
- 雨崎や主人公に対してコンプレックスを抱いており、それは主人公が転校した後で表面化することとなる。
- 13主人公の怪我の原因の一端を作った。その為少しは主人公のことを気遣う面も見られる。
- メガネ一族としては初めて、完全な敵として登場する(裏は除く)。選手能力が高い上、混黒のキャプテンになったような描写もあり、わりかし上位な待遇を受けている。
- 珍しくマニアらしい描写がほとんどない。
その他のメガネキャラ
表以外の一族や、赤の他人など。
落田太二(6裏,14)
- 6主人公が送られた「しあわせ島」にて労働する男。主人公と行動を共にし、野球をこなす。エンディングでは日本に帰国し、主人公らと共に和桐製作所の復興に尽力した。ちなみにその際のアルバムでは山田とともに写っている。
- 表では裏野球大会でBB団との試合前に処刑されている。
- 14では山田、湯田の三人で14主人公を育てている。主に特訓機材の開発や14主人公に護身術を教えている。
メカ亀田(6裏)
- かつて亀田がプロペラ団在籍中に造ったロボット。亀田の人格がインプットされているが、オリジナルとは若干異なる性格をしている。BB団の真のリーダー。人間を見下しており、それが原因で足元を掬われる場合もある。
- オリジナル同様玩具収集をしているが、その置き方に愛はない(落田談)。
妄想・湯田妹(7)
神田カンタ(9)
- ブギウギ商店街に住む少年。神田奈津姫の一人息子。姿形はどう見てもメガネ一族だが、血筋はまったく関係ない赤の他人。亀田の影響を受けており、その為口調がメガネ一族のものに近づいている。普通に話すことも多いが。大人に囲まれていたところを9主人公に助けられ、以降彼を「おじちゃん」と呼んで尊敬している。
- 子供なので好奇心が旺盛で、そのために何らかの事件を引き起こすことも少なくない。
- 紅白戦の際に、助っ人チーム側に奈津姫らと共に参戦。しかし小学生なので能力は低い。
- 主人公を目指し強くなる誓いを立て、街を去っていく主人公を見送った。
三田輝家(9ミニ)
ヤーベン・ディヤンス(パワプロ10,パワメジャなど)
- アメリカへ野球留学に行った二軍選手ことパワプロ10の主人公が現地で出会ったメガネキャラ。大の親日家でやはりオタク趣味。作品によってポジションは変動。
- パワプロ10ではMLBではなく「UBL」の下位リーグに所属している。主人公が力を認められて中位に昇格するとついてくるが、最上位のレギュラーリーグまでは来られない。2年目に初めてアメリカに行った時はいきなりレギュラーリーグでプレイするので出会いすらない。
- パワメジャシリーズで本格的にメジャー版の矢部として活動する。UBLの設定はどっかに行った。ただしパワメジャ2009では本家矢部も登場し、また投手版矢部のおじゃる男「藤原九朗」が出た。
- パワプロシリーズでも13決定版と2011決定版で2013でもゲスト出演している。パワメジャ1で別のキャラが開発したはずのオリジナルバッティングフォームを何故かこいつが使う。
このほか、パワプロシリーズには女版矢部の矢部田亜希子や矢部によく似た矢倍など類似した人物が存在する。
また、2013では色黒肌の矢部部や赤らめ顔の矢部屋などシナリオごとに異なるメガネが登場する。
矢部との関連は全くないが、矢部、矢部部、矢部屋、矢部田、矢部吾の5人のコンボイベントがあり、「矢部一族」と呼ばれている。
関連項目
- 6
- 0pt