中興通訊(ZTE Corporation)とは、中華人民共和国深圳市に本社を構える通信機器メーカーである。[1]
概要
中興通訊は1985年、深圳市中兴半导体有限公司として設立。中華人民共和国内では、華為技術有限公司・北京小米有限責任公司と並ぶ3大通信機器メーカーとしてその地位を確立している。日本には2005年から進出している。
アメリカによる制裁
2017年、アメリカ政府はZTEが対イラン・北朝鮮制裁に違反したとして米国市場から7年間締め出す制裁措置を発表、これにより基幹部品を米企業に依存していたZTEは事実上ビジネスを続けられなくなった。その後習近平国家主席の要請に応じて制裁措置を10年間先延ばしにしたが、条件として罰金10億ドルの支払いに加えてエスクロー口座(第三者預託口座)に4億ドルを預託、さらに米商務省が指名した監視チームを10年にわたって受け入れることに合意している。[2]
2018年12月、日本政府は安全保障上の懸念から、各省庁や自衛隊などが使用する情報通信機器についてZTEとファーウェイの製品を事実上排除する方針を固めた。と報道された。
2022年3月、執行猶予措置に基づく米政府による経営監視が終了した。安全保障の観点から通信局事業では制裁が続いているが、スマートフォンなどのコンシューマ向け事業の規制は大幅に緩和される。
日本国内で正規販売された主な機種
※公式掲載古い順に準拠
NTTドコモ
KDDI(au/沖縄セルラー電話/UQ)
- ZTS11/ZTS12
2013年12月(ZTS12は2015年6月)発売。愛称「PHOTO-U TV」。フルセグテレビチューナー内蔵の防水デジタルフォトフレーム。KDDIの3G(CDMA2000)通信モジュールを搭載しており、緊急地震速報や気象情報、auクラウドにアップロードした写真の閲覧が可能となっている。ZTS12はマイナーチェンジ版であり、内蔵ストレージ容量が4GB→8GBに倍増している。 - ZTF31
2016年3月発売。愛称「mamorino watch」。au VoLTE対応の子供向けスマートウォッチ(通信モジュール内蔵腕時計)端末。音声通話・SMS・GPSを搭載。防水・耐衝撃性能を持つ。充電は本体左側に専用クリップを挟み、クリップのmicroUSB端子から電源供給を行う。 - ZTR01(Speed WiFi Home 5G L11)
2021年8月発売。5G対応の据え置き型ホームルーター。
ソフトバンク
- 840Z
2010年10月発売。愛称「かんたん携帯」。シニア向けガラケー。 - Z001
2011年1月発売。愛称「みまもりカメラ」。ソフトバンク3G(W-CDMA)通信モジュール内蔵のウェブカメラ。 - Z002
2011年1月発売。愛称「みまもりカメラ」。Z001の外観違いモデルであり、内部性能は同一。 - 003Z
2010年12月発売。愛称「Libero」。同社初のAndroid端末である「Blade」の日本ローカライズ版。Android2.2搭載。ただし、搭載CPUの関係上Flashプレイヤー非対応。グローバル版と違い液晶が有機ELからTFTに変更されている。2012年にはソフトバンクプリペイド携帯用端末としても提供された。 - 004Z
2011年2月発売。法人向けUSBスティックタイプのデータ通信専用機器。 - 005Z
2011年3月発売。愛称「みまもりケータイ」。GPSを搭載しており、ストラップを引くと大音量の防犯ブザーが鳴ると共に、現在位置を指定した最大20箇所に自動送信する。指定した客からその端末の現在位置を特定することも可能。音声発信は指定した1件、音声着信は指定した20件のみ対応。 - 006Z
2011年6月発売。ソフトバンク3G対応のモバイルWi-Fiルーター。 - 007Z/007Z for biz
2011年7月(bizは2011年11月)発売。愛称「Ultra WiFi」。for bizは法人向けモデル。対応周波数帯に違いがあり、無印はソフトバンク1.5GHzおよび旧イーモバイル(現ワイモバイル)1.7GHz帯に対応しているが、bizのほうは旧イーモバイル1.7GHz帯に対応しない代わりにソフトバンク2.1GHz帯に対応している。 - 008Z
2011年8月発売。愛称「シンプルスマートフォン」。Android2.3搭載。ソフトバンク公式ショップで3240円を払えばSIMロックを解除することが可能。 - 009Z
2011年12月発売。愛称「STAR7」。Android2.3搭載。Z008の進化系であり、防水防塵性能・ワンセグチューナー搭載。前作同様ソフトバンク公式ショップでのSIMロック解除対応。本体カラーは太陽系にちなんで全7色(アースターコイズ・ネプチューングリーン・ヴィーナスイエロー・マーズピンク・ジュピターピンク・ムーンホワイト・サターンブラック)を用意。 - 101Z
2012年4月発売。愛称「みまもりケータイ2」。005Zの正統後継機。音声発信先が3箇所に増えたほか、事前に登録した20箇所からのメール受信・緊急地震速報メールにも対応した。 - 102Z
2012年8月発売。愛称「Ultra WiFi 4G」。2.5GHz AXGP対応のモバイルWi-Fiルーター。下り最大76Mbpsでの通信が可能。 - 201Z
2013年4月発売。ボタンワンプッシュで指定した相手にGPSメールを送信可能。また指定したエリアから出入りを監視し、外れるとお知らせを送信することも可能。みまもりケータイシリーズと違い音声通話非対応で液晶も無い分安価。ジョギングや旅等でのGPSロガーとしても使用可能。 - 203Z
2013年8月発売。旧イーモバイル(現ワイモバイル)のGL09Pは兄弟機。イーモバイル1.7GHz帯LTE・ソフトバンク2.5GHz帯AXGPに対応。 - 202Z
2013年8月発売。愛称「みまもりケータイ3」。101Zの正統後継機。定型文(44種類)を指定した20箇所に送信することが可能となった。また、速度検知機能が追加されており、車等に乗り一定速度以上で移動すると自動的にGPSメールを送信するようになったほか、CSPセントラル警備保障の警備員現場急行サービスにも対応している。 - 301Z
2014年6月発売。プリペイド契約専用ガラケー。緊急地震速報対応。 - 303ZT/304ZT
2014年9月発売。愛称「PocketWifi」。ワイモバイルの305ZTは同一筐体の兄弟機種。303ZTは個人向け・304ZTは法人向けであり、3G(W-CDMA)の対応周波数が違うが、4G(LTE・AXGP)の対応周波数は同一。4Gキャリアアグリゲーションに対応のモバイルWi-Fiルーターであり、下り最大165Mbpsでの通信が可能。 - 402ZT
2015年4月発売。愛称「Blade Q+」。プリペイド契約専用Android4.4搭載スマホ。4G(LTE・AXGP)対応。 - 403ZT
2015年4月発売。4Gキャリアアグリゲーション対応の法人向けUSBスティックタイプのデータ通信専用機器。 - 302ZT
2015年6月発売。愛称「かんたん携帯8」。840Zの正統後継機。シニア向けガラケー。FMラジオ搭載。 - 502ZT
2015年11月発売。愛称「モバイルシアター」。Android4.4搭載プロジェクター。LTEモデム・大容量バッテリーを搭載しておりテザリング等にも対応。 - 602ZT(Libero2)
2017年9月発売。プリペイド契約専用スマホ。スペックは非常に貧弱。 - 902ZT(Axon 10 pro 5G)
2020年3月発売。ソフトバンクの5Gスマホの先陣を切った。前年にグローバル発売されたAxon 10からSoCだけ変更している。 - A001ZT(Libero3)
2020年9月発売。プリペイド契約専用スマホ。ディスプレイが大型化された。 - A004ZT(Pocket WiFi 5G)
2021年3月発売。ソフトバンク初となるミリ波対応の持ち運び式ルーター。
ワイモバイル(旧イーモバイル・ウィルコム含む)
- HX003ZT
2009年6月発売。旧ウィルコムがNTTドコモのMVNOとして発売したUSBスティックタイプのデータ通信機器。3G(W-CDMA)対応。 - HX006ZT
2010年4月発売。旧ウィルコムがNTTドコモのMVNOとして発売したUSBスティックタイプのデータ通信機器。HX003ZTのマイナーチェンジモデル。 - HX007ZT
2009年4月発売。旧ウィルコムがNTTドコモのMVNOとして発売したエクスプレスカードタイプのデータ通信機器。2010年10月以降発売分はソフトバンク3G網への接続となった。 - HX008ZT
2011年4月発売。旧ウィルコムがソフトバンクのMVNOとして発売した法人向けUSBスティックタイプのデータ通信機器。 - 007Z
2011年10月発売。旧ウィルコムでもソフトバンクのMVNOとして発売した。 - HX009ZT
2011年11月発売。007Z for bizの型番違いとしてウィルコムで発売された。 - GL09P
2013年8月発売。愛称「PocketWiFi」。ソフトバンクの203Zは兄弟機。イーモバイル1.7GHz帯LTE・ソフトバンク2.5GHz帯AXGPに対応。 - 305ZT
2014年10月発売。愛称「PocketWiFi」。ソフトバンクの303ZT・304ZTは兄弟機。 - 901ZT(Libero S10)
2019年11月発売。特に特徴もないローエンド機。 - A003ZT(Libero 5G)
2021年4月発売。ワイモバイル初の5G対応機で、防塵防水・おサイフケータイも完備した日本専用モデル。 - A103ZT(Libero 5G Ⅱ)
2021年12月発売。角張ったデザインとなり、指紋認証は側面に移された。
楽天モバイル
- Rakuten BIG
2020年9月発売。世界初の画面下カメラ搭載機Axon 20をベースとして、楽天モバイル向けにカスタマイズされた。7インチに迫る大画面ディスプレイが特徴。販売と同時に楽天モバイルは5Gサービスを開始した。
中興通訊直販SIMフリー機
- Blade Vec 4G/FREETEL XM
2014年8月発売。Android4.4搭載スマホ。ドコモプラチナバンドLTE(800MHz帯)対応。日本のMVNO事業者のひとつである「フリーテル」もXMという名称で2014年5月に先行発売していた。 - Blade L3(g01)
2015年4月発売。Android5.0搭載スマホ。3G(W-CDMA)専用機であり、CPUもロースペックなため安価。日本ではNTTグループのポータルサイト「goo」が発売するオリジナルスマホ「g01」として発売される。グローバル版との違いは、起動時の画面がgooになっておりgoo関連アプリがプリインストールされている以外は何も違いは無く、システム診断でもBlade L3と表示される。 - Blade S Lite(g02)
2015年4月発売。Android5.0搭載スマホ。ドコモプラチナバンドLTE(800MHz帯)対応。CPUはSnapdragon410 MSM8916 1.2GHzクアッドコアとロースペック。日本ではNTTグループのポータルサイト「goo」が発売するオリジナルスマホ「g02」として発売される。グローバル版との違いは、起動時の画面がgooになっておりgoo関連アプリがプリインストールされている以外は何も違いは無く、システム診断でもBlade S Liteと表示される。 - Blade S(g03)
2015年4月発売。Android5.0搭載スマホ。ドコモプラチナバンドLTE(800MHz帯)対応。CPUはSnapdragon615 MSM8939 1.5GHz+1.0GHzオクタコアと価格の割に比較的高スペックなのでコストパーフォーマンスに優れている。デレステは結構カクつくが、そこまでCPUを酷使しないゲームならスイスイ動く。カメラはソニー製、オーディオチップは旭化成製を搭載するなどなかなか抜かりも無いミドルハイスペック機。日本ではNTTグループのポータルサイト「goo」が発売するオリジナルスマホ「g03」として発売される。グローバル版との違いは、起動時の画面がgooになっておりgoo関連アプリがプリインストールされている以外は何も違いは無く、システム診断でもBlade S と表示される。 - Blade V6
2015年12月発売。Android5.0搭載スマホ。ドコモプラチナバンドLTE(800MHz帯)対応。性能的にはBlade L3のLTE対応版といった感じで、CPUはロースペックな分比較的安価。 - Blade S7(g05)
2015年12月発売。Android5.11搭載スマホ。ドコモプラチナバンドLTE(800MHz帯)対応。狭額ベゼル・指紋認証対応。 - AXON mini
2015年12月発売。Android5.1搭載スマホ。ドコモプラチナバンドLTE(800MHz帯)対応。フルHD有機EL液晶・指紋認証・眼認証・音声認証・ハイレゾ音源再生・5GHz帯Wi-Fi対応等最新技術を詰め込んだミドルハイスペック機。 - Blade S6
2016年2月発売。スペック的にはg03とほぼ同一の兄弟機。 - Blade V580
2016年3月発売。Android5.1搭載スマホ。ドコモプラチナバンドLTE(800MHz帯)対応。5.5インチ液晶・指紋認証搭載のミドルスペック機。 - MF98N
2014年4月発売。203ZT・GL09PのSIMロックフリー版と言える機種。 - Nubia Redmagic 5
2020年7月発売。子会社Nubiaが展開するゲーミングブランド「Redmagic」のゲーミングスマホ。まだ普及していないとして5G対応は見送られた。 - Nubia Redmagic 5S
2020年9月発売。Redmagicシリーズ第二弾で、冷却機能が強化された。 - Nubia Redmagic 6/6 Pro
2021年4月発売。Redmagicシリーズ第三弾で、遂に5G解禁。Proではヒートシンクが強化されている。
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関連項目
脚注
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