絶対無敵ライジンオーとは、1991年~93年に放映リリースされたTVアニメ及びOVA作品である。
他にも小説・CDドラマ等にも展開されていた。 90年代の「勇者シリーズ」と並ぶサンライズのロボットアニメの代表作「エルドランシリーズ」の第一作。
ストーリー
ある日5年3組のもとへ巨大ロボットライジンオーと地球の守り神と名乗るエルドランが舞い降りてきて、ライジンオーと5次元人との戦いを子供たちに託すのである。
5年3組生徒18人が地球防衛組となって、5次元世界であるジャーク帝国との戦いが始まるのである。
小学校が変形して秘密基地になり、そこからロボットが発進すると言う物凄い設定で、世の少年少女たちを虜にした快作。リアル視聴世代なら、「うちの学校も変形しないかなぁ」と一度は思った事だろう。
作品一覧
TVシリーズ
タイトル | 放送日(関東地区) | 話数 | 放送局 | 備考 |
---|---|---|---|---|
絶対無敵ライジンオー | 1991年04月03日 ~1992年03月25日 |
51 | テレビ東京系 |
OVAシリーズ
- 『初恋大作戦』
- 『陽昇城カラクリ夢日記』江戸時代風にアレンジした外伝。からくり雷神王は必見
- 『みんなが地球防衛組』グランドフィナーレ。卒業式を題材にしたEDで小学生6年生の最後の期間の切なさを描き切った
小説版
『僕たち地球防衛組』(角川スニーカー文庫版)
本編放映~OVAリリースの1992年2月~94年2月に刊行。全3巻。著者は本編シナリオ構成の園田英樹。
園田氏をモデルにした「アニメーター篠田俊太郎」が「ライジンオーが居る陽昇町の篠田俊太郎」即ち篠田先生になってしまい、地球防衛組の活躍を垣間見るメタフィクションと云える作品。本編と比べるとダークな作風なので閲覧に注意。
『五次元帝国の逆襲』
本編放送25年目の2017年4月17日よりサンライズのノベライズページ「矢立文庫」よりWEB配信された。著者は上記同様園田英樹氏に加え、メカデザインにやまだたかひろ氏、キャラデザインに武内啓氏とオリジナルスタッフが結集しての体制で話題になっている。
陽昇学園高等部の月城飛鳥が突如、かつて通っていた陽昇学園の小学五年生に戻っていた?・・・だが、その世界は・・・の流れで始まる。
ライジンオーのデザイン(作品目次のバストアップ)が変更されており、特徴的な背面の翼に後光のようなパーツが追加されている。
主な登場人物(CV)
地球防衛組とその周囲の人物
- 日向仁(松本梨香)
本作の主人公、剣王パイロット及びライジンオー・ゴッドライジンオーのメインパイロット。
元気いっぱいで悪戯好き。年相応に他人に遠慮が無い一面もあるが、
心優しい一面も持っているまさに正義の味方と言うべき性格。
実家は酒屋であり、それを活かしたエピソードも存在する。
この世代の人は松本梨香といえば後の代表作であるポケモンのサトシや遊戯王のバクラよりも彼を想像する人は多いかもしれない。 - 月城飛鳥(岩坪理江)
鳳王パイロット。成績優秀・スポーツ万能でおまけにイケメンというクラスに一人はいる完璧超人。
冷静沈着担当であり、吼児と共に仁の抑え役を担当する。
若干ナルシストな一面や突発的事態に弱い面も持っており、一度イケメンを崩されると再起不能になる弱点がある。
「完全勝利ダイテイオー」の月城ヒリュウとは従兄弟同士。
2017年スタートの小説『五次元帝国の逆襲』で主人公を務める。 - 星山吼児(まるたまり)
獣王パイロット。温厚で優しい3番手。
ライジンオーのパイロットとしては飛鳥と共に仁の抑え役を担当している。
シナリオライターの才能があり、学芸会の劇のシナリオは彼が担当している。
仁を呼称する時の呼び方が呼び捨てか君付けがはっきりしない。
本作は彼のナレーションによって進行する為、真の主人公として見られることもある。 - 白鳥マリア(吉田古奈美)
本作のメインヒロインであり、地球防衛組司令官。後にバクリュウオーのメインパイロットも兼任
元気いっぱいのお姉さん気質であり、メンバーは基本彼女の一言で引っ張られる。
仁とはウマが合わないことが多く事あるごとに喧嘩しているが、本当は互いに意識している。
そのことは周囲にバレバレであり、5年3組公認のパートナー同士(本人達は否定している。) - 小島勉(島田敏)
地球防衛組の頭脳担当。声は友蔵だが「ちびまる子ちゃん」の丸尾末男を彷彿とさせる容姿・性格のがり勉男であり、勉強と誰かに何かを教えることが大好き。
発明が得意であり様々な発明を開発しているが大概失敗に終わっている。
戦闘中は敵の分析を担当し、彼が弱点を見つけてライジンオーがトドメを刺すというパターンが多い。
「熱血最強ゴウザウラー」の小島尊子とは親戚同士。 - 今村あきら(南杏子)
仁の遊び仲間の一人であり、バクリュウオーの武装担当。
ロックシンガーのような姿をしており、将来の夢もロックシンガー。
地震が苦手だが見栄っ張りな性格な為それを認めようとはしない。
彼の見栄っ張りは作中で成長する度にどんどん無くなっていく。 - 小川よしあき(佐藤智恵)
仁の遊び仲間の一人。若干太めの少年でありバクリュウドラゴンをバクリュウオーに変形させる担当。
仁と同じく悪戯好き。マイペースであり将来の夢は持っておらず成り行き任せの人生を送ろうとしている。 - 近藤ひでのり(吉田古奈美)
大金持ちで気弱なお坊ちゃま。ライジンオーのレーダー担当。
メイン回は彼の弱点を克服する回で構成されている。
背が低いが本人はあまり気にしていない。 - 佐藤大介(塩屋浩三)
クラスの大男であり仁の友達のうちの一人。
家は子だくさんな上両親がお盛んであり、家族回では母が妊娠で何度か家を離れていることが多かったららしく、
そのせいで彼一人が兄弟のしつけをするハメになったせいか兄弟は総じて小生意気になっていた。
しかし決して甘やかすことはせず、何か失敗した場合は思い切りしかりつけている。
女装したことはあるが、その容姿はかなりキツイ - 高森ひろし(摩味)
5年3組の男子委員長。
個性的なメンバーが多い5年3組の中ではとりわけ地味なほうであり、
彼メインのエピソードはTV本編では流れなかったという不遇な人。
クッキーに恋をしており、OVAのメイン回では彼女に告白した。 - 池田れいこ(鈴木砂織)
ライジンオーの通信担当。勉曰く彼女を欠くと通信の効率が大幅にダウンするとのこと。
このことは実践にも表れており、彼女不在の際には通信にてこずっている様子が見られた。
実家はガソリンスタンドであり、車を磨いた数だけお小遣いが上がるらしい。 - 石塚織絵(摩味)
太めの女の子であり、ポテチが大好きなことから愛称はポテト。
だが太っていることは女子にしては珍しく全く気にしておらず、「食べたら太るのは当然」と割り切っている。
飛鳥のことが好きな女子の一人。 - 泉ゆう(林原めぐみ)
引っ込み思案な女の子であり、ライジンオーの合体承認担当。
当初は弱気だったが、物語が進むにつれてどんどん改善されていった。
小学生メンバーという構成上ロリ系が多い本作の女子の中で背が高いお姉さん系の美人なのでファンが多い。 - 栗木容子(岩坪理江)
小柄な女の子であり、愛称は「クッキー」
以前は身長に関してとても気にしており、そのことが切っ掛けで邪悪獣が生み出されたことも。
ピンクの熊のぬいぐるみがお気に入り。
飛鳥のことが好きな女子の一人。 - 坂井ときえ(佐藤理恵)
居酒屋の娘、身長はクッキーに次いで低い。
おせっかい焼きな女の子であり、スーパーヒーローが大好き。 - 島田愛子(さとうあい)
体育委員、背が高い美少女。
愛称は「ラブ」。他人に厳しいが自分にも厳しい。
TV本編、OVAでもメイン回が無かった不遇なキャラクター。 - 春野きらら(南杏子)
マリアの親友であり、校内のニュースキャスター。
思ったことをすぐに口に出してしまう性格をしており、そのことが災いしてトラブルに発展することが多い。
飛鳥のことが好きな女子の一人だったのだが… - 篠田俊太郎(梁田清之)
5年3組の担任である熱血教師。
彼等が地球防衛組になっても決して差別することなく時に厳しくも優しくも接し、
どんなことがあっても彼等の味方であり続けた理想の教師。
同僚の姫木先生に恋をしているが、その思いがなかなか成熟しない。
彼の理想の教師っぷりはのエルドランシリーズの教師にも影響していく。 - 姫木るる子(林原めぐみ)
学園もの名物の保健室の美人の保険医。
5年3組のメンバーのことを篠田先生同様に暖かく見守っている。
優しくて思いやりがあり、おしとやかな才色兼備。
篠田先生に思いを寄せられているが、実は両想いである。 - 矢沢永吉郎(石井敏郎)
陽登学園の校長であり、地球防衛組をはじめとする生徒達のよき理解者。
普段は温厚だが実は拳法の達人であり、リアルファイトはかなりの実力を持っている。
ジャーク帝国
- ベルゼブ(梁田清之)
ジャーク帝国の指揮官であり、地球防衛組のライバル。
「獣神ライガー」のリュウ・ドルクや「機動戦士ガンダムF91」のザビーネ・シャルのように梁田氏のイケメンキャラの代表格。
現れた邪悪獣にファルゼブと共にジャークパワーを照射しパワーアップさせるのが役目。
中盤からは専用ロボット「ジャークサタン」に乗り自ら出陣し、地球防衛組の強敵として立ちふさがる。
イケメンキャラなのだが、五次元の特性で色々な隙間や穴から登場する為そのシーンだけはギャグ。視聴者の中には「今回はベルゼブ達はどこから出てくるんだろう?」と楽しみにしていた人も多いのではないだろうか? - ファルゼブ(林原めぐみ)
ベルゼブの相棒。普段はベルゼブの体内に住んでいる。
愛らしい姿をしているが、ジャークパワーを照射する時は怖ろしい顔になる。
その可愛さから本作でも屈指の人気キャラ。 - タイダー(吉村よう→辻村真人) ※吉村ようさんが途中急逝の為、39話で交代となった
ベルゼブの部下のデブキャラであり、「ですダ」が口癖。
邪悪獣を探すのを役割としている。
一応悪役なのだがドジッコであり、ファルゼブとは別のベクトルで人気キャラ。
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