cherry boysとは、水樹奈々のバックバンドである。通称「チェリボ」。
概要
水樹奈々を見出したキングレコードの三嶋章夫P(現:キングレコード常務取締役)が彼女のために集めた超一流のミュージシャン達である。
バンド名は後述の矢吹俊郎によるもので、「こんなベテランばかりでチェリーボーイなわけ無いだろ!」というシャレっ気からとのこと。
それぞれが各方面の第一線で活躍している面々ばかりであり、水樹のライブで見て初めて「えっ、あの○○が声優のライブで演奏してるの?!」と驚く者も少なくないとか。
メンバー全員に愛称がつけられており、水樹、ファン双方からこの愛称で呼ばれている。ライブ中に設けられるチェリボコーナーでは、メンバー紹介のみならず、歌ったり踊ったりギターから火を噴いたり(!?)と各パートの垣根を越えてファンを楽しませてくれる。水樹はそんな彼らとともに、三嶋Pほか周囲の期待に違わぬ歌姫としてスターダムを駆け上がっていくことになる。
主要メンバー
- 北島健二 (Gt)
- 愛称:ケニー。cherry boysの実質的なリーダー。FENCE OF DEFENSEおよびPEARLのメンバーとしても有名。TM NETWORKや織田哲郎などにもサポートメンバーとして参加している。
かつてFODとしてCITY HUNTER2のOP「SARA」(1988年) を担当していたこともある。
2016年の企画で富士登山に挑んだ際に高山病に罹り七合目でリタイアしたため、以降のライブで「ケニー"七合目"」と弄られていた。近年(2019年頃)赦された模様。
2018年のLIVE ISLANDツアーの中で還暦を迎えた。 - 渡辺格 (Gt)
- 愛称:イタルヴィッチ。メンバー紹介コーナーで披露されるダジャレは奈々ライブ名物。短歌を詠みその中にダジャレを組み込む高度なスキルを披露したことも。水樹がライブでダジャレを言わされるようになったのはだいたいこの人とあやひーのせい。
しかしてその実態は「レコーディングセッション系の重鎮
」。他に吉田拓郎、稲垣潤一、ピンク・レディー、森山良子などのライブにも参加している。夫人の菅井えり(2016年12月逝去)もCD収録時のコーラスやLIVE THEATERでの「SCARLET KNIGHT」のゴスペルリードコーラスでも参加していた。
2022年のLIVE RUNNERからバンドマスターを務める。 - 市川祥治 (Gt)
- 愛称:アニキ。FIANCHIのメンバー。40年を超えるキャリアを持つ大ベテラン。
松任谷由実、松田聖子などのライブにも参加している他、CM向けの作曲も手掛けている。
ギターだけでなく料理にも定評があり、リハへの差し入れだけでなく、新潟県に店を持ち自ら腕を振るっている。 - 中村修司 (Gt)
- 愛称:しゅーちゃん。イタルヴィッチと共に主にリズムギターとして活躍。
福山雅治や木根尚登、中島みゆきなどの作品に関わったこともある。 - 佐々木”コジロー”貴之 (Gt)
- 愛称:コジロー。2020年のNANA ACOUSTIC ONLINEから参戦。川崎鷹也やJUNNAのサポートにも参加している。
- 設楽博臣 (Gt)
- 愛称:シタランティーノ。2023年のLIVE HEROESから参戦。
家電量販店で流れていた水樹奈々のライブ映像の中でラップを唄う松永(後述)を見かけたのが(自由な現場だと思い)チェリボ入りを志したきっかけなのだとか。
他にaiko、Negiccoなどのサポートも行っている。 - 坂本竜太 (Ba, MC)
- 愛称:りゅーたん。メンバー紹介のMC担当。普段はスガシカオなどのサポートベーシストとして活躍。2017年のLIVE ZIPANGUでは大人気ユニット「坂福」として活躍するもツアー終了とともに無期限活動休止?だとか。
ライブ中のteam Yo-DaコーナーではDJ サカリュウとして現れることも。 - 須長和広 (Ba)
- 愛称:スナモン。2020年のNANA ACOUSTIC ONLINEから参戦。
- 大平勉 (Key, Mani)
- 愛称:トム君。2020年まで唯一のライブ皆勤メンバーだった。ライブ中のチェリボコーナーのテーマ曲作曲など、彼女のライブには欠かせない「扇の要」と言うべき存在。
innocent starterの作編曲者でもある。かつては「Give a reason (林原めぐみ)」の編曲などにも携わってきた。宮田俊哉(Kis-My-Ft2)から「アニメソング界の重鎮」として「アニソンバンド」に招聘され、2022年1月6日のUTAGE!に出演している。 - 佐藤雄大 (Key)
- 愛称:チャンプ。2020年のNANA ACOUSTIC ONLINEから参戦。
愛称の由来はエレクトーンの世界大会で優勝した経歴を持っているため。
高校生の時に「NOëL ~La neige~」が好きで門倉千紗都(水樹の声優デビューの役)推しだったとのこと。 - 園田涼 (Key)
- 愛称:りょーちん。2022年のLIVE HOMEから参戦。
灘中・灘高から東京大学文学部を経てピアニストになったという異色の経歴の持ち主。 - 松永俊弥 (Dr)
- 愛称:まーちん。パール兄弟のメンバーでもある。何故か緑のペンライトが定着しつつある。2016年あたりからメンバー紹介の時にラップを唄うようになった。
2017年の出雲大社御奉納公演では実子であるアストンとの親子ツインドラムでの共演を果たした。 - 松永明日斗 (Dr)
- 愛称:アストン。子供の頃から足繁く父のリハ現場に通い、ついに自身もプロのドラマーとなった。2018年のLIVE ISLANDツアーから正式にメンバー入り。2023年1月時点でチェリボの最年少メンバー。
ステージに居並ぶ業界の大御所達に囲まれながらも堅実な演奏でリズムを支える。 - 渡辺豊 (Dr)
- 愛称:ゆたぽん。ライブ毎に専用デザインのドラムヘッドを擁して参戦してくる。
他にも稲垣潤一、島谷ひとみ、安室奈美恵、小柳ゆき、DA PUMP、SPEED、MAX、西城秀樹、鈴木雅之、尾崎亜美、今井美樹、藤井フミヤ、福山雅治、Misia、T.M.Revolution、小比類巻かほる、大沢誉志幸中村あゆみ、知念里奈、観月ありさ近藤真彦、大槻ケンジなど多数のアーティストのサポート・レコーディングに携わっている。 - 阿部薫 (Dr)
- 愛称:あべさま。普段はB'zやaccessなどのサポートドラマーとして活動。まーちんかゆたぽんが出られないときの代理で出ることが多い。2015年のLIVE ADVENTUREではその長髪を活かしてまさかの水樹がCMで来た愛媛銀行の制服を着てのけた。写真を趣味としその腕前もプロ級である事から2018年のLIVE GATEではオフィシャルカメラマンになったりもしている。
- 福長雅夫 (Dr, Per)
- 愛称:ちょーさん。多彩な打楽器を使いこなし楽曲を彩る。「坂福」の片翼。メンバー紹介では雑に扱われることもしばしば。
他にSMAP、相川七瀬、東方神起、ももいろクローバーZなどのサポートも担当。 - 藤陵雅裕 (Sax, Per)
- 愛称:ファイヤー。甲子園ライブで披露された水樹のサックスの師匠でもある。
スウィング・ジャーナル誌 批評家投票のSoprano Sax 部門において1991年度, 92年度で2度1位になったことがある凄腕サックスプレイヤー。 - 中島オバヲ (Per)
- 愛称:オバッチ。久保田利伸&MOTHER EARTH、近藤房之助&JIGOT’S等の他、松任谷由実、山崎まさよし、スガシカオ等のツアーやライブもサポート。
- 門脇大輔 (Vi)
- 愛称:カドディー。アツく情熱的な演奏でファンを魅せる。近年はコジロー同様JUNNAのサポートもこなす。子煩悩で「パパー!」と掛け声がかかる場面も。
上記以外の演奏参加者
- 矢吹俊郎 (Gt)
- 愛称:やぶさん。何故か「胡散臭い人」とか言われている。通常はプロデューサーとして会場でスマホ撮影するなどして活動するが、レギュラーメンバーの代役としてステージに立ったことがあり、テレビ収録でもギターを弾く姿が見られたりする。
近年演奏には参加していなかったが、2019年の「NANA MUSIC LABORATORY 2019 ~ナナラボ~」で"特別講師"として約6年ぶりに出演、演奏を披露した。 - 上松美香 (Arpa)
- 日本を代表するアルピスタの一人。上松範康(Elements Garden)の実妹。
水樹の紅白初出場の際、共にNHKホールのステージに上がり「深愛」を演奏した。 - 室屋光一郎 (Vi)
- 愛称:ムッシュ。他の現場では大先生室屋と称されることも。
オーケストラコンサートであるLIVE GRACEにおいてコンサートマスターを務め、初の東京ドーム公演でチェリボとして正式参加。後述の藤野ともにLIVE GRACEシリーズのコンマスとして欠かせない存在。 - 藤野浩一 (Cond)
- 人呼んで「炎の指揮者」。LIVE GRACEにて数多のメンバーを束ね、オーケストラにとっても難曲ばかりの水樹曲を荘厳に紡ぎ上げる。
水樹の真摯な姿勢、会場の空気に惚れ込み、自らもファンクラブ会員になってしまった。
関連項目
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