DODONPACHI MAXIMUMとは、EVAC INDUSTRY社が長年に渡る兵器開発技術をアピールするために作り出した兵器運用シミュレーターである。弾幕STGの本舗、CAVEが送り出したWindows Phone 7 OS対応のスマートフォン向け縦スクロールシューティングゲームである。また、2012年10月26日からiOSで配信開始。
ストーリー ： Dr. Ingram K. Daughからの御言葉
我々EVAC INDUSTRYは長きに渡り、兵器開発に取り組んできた。
特に、戦闘機単機による特攻を防ぐべく様々な試行錯誤を繰り返してきている。
その研究の成果を、この「Maximum Bullet Simulator」によって一部であるが全世界に知らしめようと思う。
我々の培ってきた歴史、それを是非この機会に見てもらいたい。
システム
「指一本でプレイできる」と銘打っただけあって操作は冗談抜きでシンプル。
操作
- 移動 ： タッチパネルに指一本。指の動きと連動するので速度は思いのまま
- 攻撃 ： 全自動。 常にレーザーとショットの複合攻撃
- レーザーボム ： 二本目の指でタッチ。 自機が無敵となり、コンボも稼げる。
敵機撃破・レーザー照射により画面下のゲージが貯まり、満タンになれば発動可能。
スコアシステムは怒首領蜂最大往生と似た素点+アイテムの方式を採用。「取りあえず敵を倒せば高得点」。
コンボは機体中央から射出されるレーザーを当てることで下げ止まり、敵機を撃破することで増加する。
また、敵機に接近すればするほど、撃破した際の得点アイテムが豪華になる。
自機
歴代のCAVEの機体を選択することが出来る。
RSF-4D TYPE-A
出典：怒首領蜂大往生
広範囲にショットをバラ撒き、雑魚殲滅力とボム補充力に優れた攻略重視型。
欠点はコンボを繋ぐ要となるレーザーが細く、広範囲に散るショットで攻撃力が低めである点。
DELTA SWORD
出典：怒首領蜂大復活
太いレーザーを持つ正面攻撃力特化型。実戦的なオーラ撃ち（密着攻撃）により火力のポテンシャルが高い。
ボム補充力が最も低く、ステージ攻略パターンの確立が重要な中級者向けであり、対ボス戦用決戦兵器。
TIGER SCHWERT
出典：ケツイ～絆地獄たち～
ステージ5攻略後の追加機体の一つ。
普段は広範囲にショットを放ち、正面に放つロックレーザーに触れた敵機を集中攻撃する。
ボム補充力は上記２機の中間的性能で、得点稼ぎ能力に最も優れた機体とされる。
ただし、一度ロックした後にロックオンを切り替える手段が無く、ロックレーザーも短いため、狙った敵機を落とすためには綿密なパターンと度胸ある接近戦が必要な上級者向け機体。
KOCHOURAN
出典：赤い刀
ステージ5攻略後の追加機体。近未来SF系揃いの中で異色。
オプションが近い敵を優先的に攻撃してくれる。オプションの攻撃はレーザー判定でコンボ継続効果。
最大の特徴はボム補充力が他機の倍近い速度で貯まり、ガンガンボムを使いまわすことが出来るという点。
ただし、一度後方から回り込むように飛ぶショットは着弾が遅く、本体性能のみだと扱いやすいとは言えない。
UORATOU
出典：「一目見てアレ
に見えるかも知れませんが、何かの間違いです！」
ver10/26のバージョンアップにより追加された機体。
動かしている時はホーミング弾を出し、止まっている時はレーザーを出す機体。
何よりも、ボム発動でフィーバーするという、一部の人たちのダンスエナジーが高くなっているかもしれない。なぜフィーバーするのかは該当記事でも見ること。
ステージ
ステージは5面構成。ノーミス・ノーボム・敵全滅といった条件をクリアすると難易度の高いルートに分岐するシステム。いわゆるダライアス方式。
グラフィックは一言で言うと「手の込んだ手抜き」
自機とそのショットを除いて簡略化されており、背景は黒系統のワイヤーフレーム、敵機はすべてドットになっている。
そのドット絵はかつてファミリーコンピューターへ移植されたSTGを髣髴とさせる荒いドットながらも特徴を捉えたレトロ仕様。それでいてコマ数の多い滑らかなアニメーションで動くため、原作を知っていればその再現率・緻密なドットアレンジに感嘆すること請け合い。
背景のワイヤーフレームも仮想空間上のシミュレーターであるという雰囲気良く表しており、小さな画面でも弾幕が良く見える。
そんなサイバーな雰囲気に乗せて流れるBGMは元のステージをWASi303氏(各種CAVE製STGアレンジの他、代表作にサイヴァリア)がアレンジしたものである。
結論：商業STGの本舗が本気になってシューターホイホイをやらかすと涙と鼻水がヤバい
ステージ1：2008 TOKYO
最初のステージは初心者歓迎作品と名高い大復活１面から。 ただし、裏中ボスのスザク08が出てくるなど、安易なノーミスプレイは許してくれない。
ステージボスは『エレメントドーター：アイ』
人型モードもちゃんとドット化されており、コミカルながらも変形モーションやポーズもちゃんと作りこまれている。愛溢れるアレンジと言えよう。
ステージ2：BATTLE CITY
陸戦兵器が豊富に登場するステージを反映しており、特に大型陸戦砲台の砲塔がドットながらも自機を追いかけるなど細かいギミックが豊富。
ステージ3：DEFENSIVE LINE
ステージBGMは「INTERCEPTION-喧騒の街-（１面）」は原作に近い手堅いアレンジとなっている。
ステージの特色として画面左右から割り込んでくるように敵が出現するため、出現位置を覚えないと横から現れた雑魚に逃げ道を塞がれかねないというなかなかテクニカルなものとなっている。
ステージボス『シンデレラアンバー』は登場シーンの航空機からの投下の再現は勿論、プレイヤー機の後ろ（画面下側）に回り込んでの掃射も再現されているため、効率よく攻撃するにはレーザーボムの使いどころが肝心となっている。
（ロックオン攻撃持ちのTIGER SCHWERTを使えば後方に攻撃が出来るので難易度は下がる。追加機体解禁までは簡単なルートで進行することをおススメする。）
ステージ4：FORTRESS
大往生における難所、装甲列車による弾幕が展開される「レール地帯」が再現されており、スマートフォン独自のスピード制限無しの高速移動を上手く使って弾幕を誘導することが攻略の要になってくるステージ。
ステージボス『逝流』は原作通りの攻撃。勿論、後半戦におけるビットを射出しての同時攻撃も実装されているため、ビットの攻撃の安全地帯を把握し、立ち回る必要がある。
ステージ5：THE DIVIDING ROAD TO FATE
最終面は長丁場。最終鬼畜ビット・ティガリリ地帯、中ボス２機構成、終盤のレーザー・大型機連戦地帯を短くはなったものの再現しており、定石だけではクリアできないテクニカルな構造をしている。
ボスは大佐蜂こと『ゴールデン・ディザスター』。
弾幕はコンパクトになったが安易に抜けさせてくれない“抱え落ちやすい弾幕”という特徴は微塵も衰えていない。
よりシンフォニックにアレンジされた“ロンゲーナカンタータ”もあって小さくなっても威厳は原作そのままと言ったところだろうか。
]-[|/34<#!
5-E（最高難度ステージ５）のみ、ゴールデン・ディザスター撃破後に登場する最終鬼畜兵器。
「は ち の す に な る が よ い」
発狂前までの弾幕は]-[|/34<#!のそれを踏襲するが、明らかに弾速がそれまでのボスの比ではない。
発狂弾幕として「後光」の代わりに緋蜂譲りの通称「洗濯機」を搭載しており、まず見える要素が無い。
ついでに言えばスマフォの操作性とエクステンドなしの残機３機縛り（ついでにボム無し）という鬼畜条件を盾に襲い掛かってくる。 さすがヒバチきたない。
これをクリアすれば晴れてIngram K. Daugh博士の挑戦状をすべて叩き割ったこととなる。
EASY MODE ： 1 Minute Raeの決意
かつてEVAC INDUSTRYに、弾道・弾速を自在に変化させる攻撃を得意とした女性がいた。
EVAC社のNo.2だった彼女はIngram K. Daugh博士と並ぶ「二大巨頭」と呼ばれていたが、
方向性の違いから博士との衝突が続き、やがて裏世界へと姿を消し凄腕のハッカーへと転身。
光線よりも速い手の動きでどんなミッションも1分で遂行する「1 Minute Rae」として名を馳せた。
EVAC INDUSTRYへの侵入を決意した1 Minute Raeは、M.B.S.を容易に突破できる内容へと改竄。
自らの実力を世に知らしめつつ、Ingram K. Daugh博士の信頼を失墜させるために…
…という筋書きのもと、大型アップデートにより追加されたモード。
通常よりも難易度が下がった1-A～4-Aと、新規ステージの5-Aがプレイできる。
EASYステージ5：1MR HACKING PROGRAM
EASY MODEの5面が1 Minute Raeによりハッキングされ（という設定）、NORMAL MODE5面とは違うステージ構成となっている。
道中Aはケツイの敵が出て、中ボスAはケツイからヴィノグラドフ。
これを倒すと道中Bでエスプガルーダ2の敵が出現する。中ボスBはウェッハことマダラが登場。
その後、道中Cではケツイの敵とエスプガルーダの敵が出てくるようになる。
このステージのボスはブルフロッグからジャマダハルに変形する。お前のような1面ボスがいるか。
DANGER UNKNOWN
特定条件を満たすと、EASY MODEの5-Eに「SP ROUND」が出現。
新規ステージであるEASY5面の高難易度版であり、上級者にも楽死いステージとなっている。
NORMALの5-E同様、こちらにも真のラスボスが存在。前述の通りブルフロッグが第二形態としてジャマダハルに変形するが、新たに第三形態として4枚の光翼が現れ、蜂の形をしたアイツへと変貌する。
その他
- Xbox Liveと連動し、スコアレコード機能や実績解除機能が付いている。最後の実績は素直に負けを認めてくれるたった５文字のものだが、鬼畜と名高いボスを落としたのちのそれは感動もひとしおであろう。
- 公式サイトのQ&Aはくどいほどにお茶目に受け答えをするIngram博士を見ることが出来る。必見。
- 本作のBGMは『怒首領蜂最大往生』のサウンドトラックのDisk2に収録されている。
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関連項目
公式サイト
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