セイバータイガーとは、『ZOIDS』シリーズに登場するトラ型高速戦闘用ゾイドである。
発売当初はサーベルタイガーという名称を付けられていたが、1999年の復刻の際にその名前が商標登録に引っかかると言う事で、設定を一部アレンジしてセイバータイガーという名前に改められたという経緯を持つ。
機体解説
セイバータイガー SABER TIGER |
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基本情報 | |
---|---|
型式 | EZ-016 |
所属 | ガイロス帝国 |
モチーフ | 虎型 |
スペック | |
全長 | 15.6m |
全高 | 9.1m |
全幅 | 5.7m |
重量 | 78t |
最高速度 | 240.0km/h |
武装 | |
ゾイドテンプレート |
旧ゼネバス帝国が開発したEPZ-003サーベルタイガーのガイロス帝国仕様の強化発展機。
後発機のRZ-007シールドライガーの登場によってその優位性は失われていたサーベルタイガーであったが、大異変の終息後に決定された共和国への再侵攻に際して、本機が再び高速戦闘ゾイドの主力機として採用される事となった。
それに伴って今度はシールドライガーにも確実に対抗できるよう動力機関の出力強化や冷却装置の改良などの大幅なアップデートが図られ、これにより最高速は40km/hも向上、シールドライガーとの機動性能の差は大きく縮まり、本機はサーベルタイガーから“セイバータイガー”に名前を改められて戦場に舞い戻った。
ZAC2056年、そして始まった西方大陸での戦争では因縁のライバルであるシールドライガーをはじめとする共和国高速戦闘部隊と交戦するなど、各戦線で火花を散らしていった。
しかし、この頃になるとセイバータイガーほどの強化では戦況の打破が難しくなっていき、なおかつオーガノイドシステムの研究が進み、それを導入したEZ-26ジェノザウラーやEZ-36ライトニングサイクスの登場により一線からは退いて行った。
それでも扱いやすく信頼性のある機体という事でか一般機はその後も長らく使われ続け、他にも特別士官用のセイバータイガーSSや皇族専用機のセイバータイガーゴールドなども作られている。
劇中での活躍
バトルストーリー
サーベルタイガーは第一次大陸間戦争においてはより高性能な純ガイロス製高速ゾイドに押されてあまり出番が無かったが、第二次大陸戦争には全面的な性能の強化がなされてセイバータイガーとして戦線復帰を果たす。
オリンポス山の帝国研究所基地を守っていた1機が共和国軍のシールドライガーとコマンドウルフで構成された独立第二高速戦闘大隊と交戦、単騎ながらその性能を見せつけて圧倒するも、一瞬の隙を突かれて撃破された。
その後には帝国軍の次期主力ゾイドの座をかけて改良型があのジェノザウラーとの対抗試合に望んだが、瞬く間に敗れ去り、これ以降はオーガノイドシステム搭載ゾイドが両軍の主流になった。
それからはあまり活躍の機会が無かったが、暗黒大陸戦ではシュバルツ搭乗のセイバータイガーSSが鉄竜騎兵団のライガーゼロイクスと交戦するがあえなく敗北、帝国首都での最終決戦ではプロイツェン操るブラッディデスザウラーとルドルフのセイバータイガーゴールドの激戦が繰り広げられている。
アニメ
『ゾイド -ZOIDS-』から『ゾイドジェネシス』まで全シリーズに登場。
当然ながらアニメシリーズに登場するのは全てセイバータイガーである。
『ゾイド -ZOIDS-』ではレイヴンの最初の乗機として初登場。
オーガノイドのシャドーとの融合、さらにレイヴンの優れた操縦技術と相まってバンのシールドライガーを圧倒したが、マウントオッサの戦いではレイヴンの無理な操縦、ダメージが残っていたにも関わらずシールドに突進したことが祟って大破した。
その後はアサルトタイプ仕様のスティンガースペシャルと三銃士仕様の他、シュバルツ専用のセイバータイガーSS及びルドルフ専用のロイヤルセイバーなどが登場し、色々な場面で活躍した。
作中のチーム・ブリッツ等の初戦の相手で、当初は強豪チームと言われていたが、敗戦を重ねてランク落ちするなど扱いは悪くなる。その後は何とかランクを上げてロイヤルカップに出場し、チーム・ブリッツと戦おうとしたが、ジャッジマンが「チーム・にゃんにゃん」と間違えてしまったことでセイバータイガーがこけてシステムフリーズ。チーム・ブリッツの不戦勝となった。
あるチームはRD等チーム・マッハストームに勝利する活躍を見せ、中盤では強力な迷彩機能を持つセイバータイガーホロテックが現れ、その機能を生かしてキラースパイナーやボルドガルドをも不意打ちでとは言え撃破している。
その後セイバータイガーホロテックはボルドガルドを再起不能にされてシグマのレオストライカーに倒された。
集められた有志にこのセイバータイガーを使用するものが多く、必然的に討伐軍最多のゾイドとなった。
序盤ではバイオゾイドとの戦闘では敵の弱点である口腔を狙い撃ちする事でリーオの弾無しでバイオゾイドを撃破するという戦法を見せている。
漫画
アニメ同様レイヴンが乗る最初の機体。
だがその出番はアニメに比べて圧倒的に短い。
バンとレイヴンがバンの父親の前で初邂逅した直後に登場。父親の愛機であるコマンドウルフの亡骸をなぎ倒し、そのままバンの村を襲った。
この時はまだレイヴンは乗っておらず、ただシャドーのウィルスによって暴走していただけ。よって力はそう大した事はなく(レイヴン曰く整備不良だったとの事)、村の少女チロルが飼っていた子馬ゾイド、ポニーの死に激昂したバンとジークによってあっけなく倒されてしまう。
だがその後すぐシャドーと合体したレイヴンが融合した事により復活。融合前より格段に上がった力をもってバン達を追い詰めた。しかしいざ止めを刺そうとした所で村の大工が乗るブラキオスの足止めをくらい、彼等を逃がしてしまう。
手こずりつつもブラキオスを倒したレイヴンは再度バンに襲いかかるものの、謎の少女フィーネの力によって蘇ったコマンドウルフに乗ったバンの予想外の反撃を受ける。
それでもなお有利に戦闘を進めたレイヴンとセイバータイガーであったが、最後はバンとコマンドウルフによる”最後の技”、ラグナレク・ファングの前に敗北。セイバータイガーは爆発炎上してしまった。
主な機体バリエーション
セイバータイガー・シュバルツ仕様
セイバータイガーSS SABER TIGER SS |
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基本情報 | |
---|---|
型式 | EZ-016 |
所属 | ガイロス帝国 |
モチーフ | タイガー型 |
スペック | |
全長 | 15.6m |
全高 | 10.8m |
重量 | 103.0t |
最高速度 | 195.0km/h |
武装 | |
ゾイドテンプレート |
カール・リヒテン・シュバルツ専用のセイバータイガーで、短砲身のガトリングユニットを搭載した機体。
アサルトタイプよりも重武装で機動性も落ちているが、そこはシュバルツの卓越したテクニックでカバーしている。
アニメの対ジェノブレイカー戦では高速機動隊を引き連れ、シュバルツ機ともう1体以外が荷電粒子砲の直撃を受け全滅。
対デススティンガー戦ではロブ・ハーマンのシールドライガーと共にデススティンガーのEシールドを破り、ビームガトリングガンを撃ったが、デススティンガーには通用せず撃破された。
バトルストーリーでは鉄竜騎兵団のヨハン・ホルスト・シュタウフィン軍曹が搭乗するライガーゼロイクスと戦ったが、そのステルス機能を捉えきれず敗北、シュバルツも重傷を負った。
セイバータイガーゴールド
セイバータイガーゴールド SABER TIGER GOLD |
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基本情報 | |
---|---|
型式 | EZ-016 |
所属 | ガイロス帝国 |
モチーフ | タイガー型 |
スペック | |
全長 | 15.8m |
全高 | 11.5m |
全幅 | 5.7m |
重量 | 90.0t |
最高速度 | 260.0km/h |
武装 | |
ゾイドテンプレート |
皇族専用機である黄金のセイバータイガーで、装備はアサルトタイプと同様のもの。
その性質上かパイロットの生存性が徹底的に引き上げられており、その性能も従来機を上回る。
バトルストーリーではルドルフが乗りプロイツェンのブラッディデスザウラーと交戦し、その圧倒的性能差に追い詰められるが、帝国を守るために最後まで奮戦、ブラッディデスザウラーの爆発力の軽減に尽力した。
セイバータイガーホロテック
ゾイドフューザーズに登場。
先天的な透明化能力を持った突然変異型のセイバータイガー。普通の光学迷彩と違っていかなる環境にも適応して瞬時に姿を消す機能を有している。
アニメではレーダーにも映らず、さらに自身の光の屈折率を変えて残像を生み出す事もできるようになっているため、見えないゾイドとして恐れられた。
プロトセイバー
ゾイドサーガとゾイドバーサスに登場。後者ではコウキ・デモンの愛機として扱われる。通常のセイバータイガーと比べて牙が大きい。
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関連項目
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