小学館問題とは、小学館に関連する問題のことである。
また、これに関するデマについても本項に記述する。
概要
この項の詳しい経緯はWikipediaに書かれているので簡潔に説明する。
漫画家の雷句誠が週刊少年サンデーで『金色のガッシュ!!』を書いていた当時の担当によるアイデア押し付けなどによるストレスが積み重なり雷句の怒りが頂点に達し、仕事場で暴れ、右手を骨折し執筆不能状態に陥る。
当然、長期休載になるが、皮肉にもこれがガッシュ終了の確約を取り付けるきっかけの一つとなる。
これに伴い雷句誠は2007年の暮れに原稿の一括返済を受けるもののいくつか欠けていたために、その後も何度か返却要請をしたが、カラー原稿5枚の紛失が確定。
雷句はそのことを公表し、小学館を提訴する。結果、同年11月に謝罪と255万円の和解金で和解成立となった。
ちなみにこの話の際に新庄まゆ等の一部漫画家が乗じて担当や原稿料等での辛かった話などの暴露がしたが、大きな問題には発展しなかった。
同時期に発生したデマ
上記の雷句誠による小学館提訴はニュースになるほどの事件になり、VIPでこの事件に関するスレが立てられる。
当然のごとくサンデーが叩かれる中、次のようなレスが書き込まれる。
384 :名無しさんの次レスにご期待下さい[sage]:2008/06/09(月) 02:33:13 ID:FVlqLGKw0
ども、元丸々作家ですが、少し書き込ませてもらいます。 日曜編集部がめちゃくちゃ叩かれてるが、正直丸々や挨拶の編集部の方が酷いよ。
391 :名無しさんの次レスにご期待下さい[sage]:2008/06/09(月) 02:33:47 ID:FVlqLGKw0
>>384 丸々はオリジナル外した人間をメディアミックスに持って行こうとするね。 いい例がM先生。別冊の方でやってた連載が振るわなくて、メディアミックス作品で成功を収めてる。 自分もオリジナルこけてしまってね。 メディアミックスもやったんだが、それもこけて今は別出版社のある雑誌でファンタジー物を書かせてもらってる。 メディアミックスが不調な時に「貴様の人物の目が悪い」とかピンポイントで駄目出しされたのもいい思い出。 丸々の編集はあれだけど、漫画家は基本いい人が多いね。 Hはブログでどうのこうの言ってるが、奴は丸々時代から学監側の犬だと有名。 K下先生とかK本先生には色々お世話になったなぁ。 メディアミックス作品でもオリジナルでも両方大成功を収めてるのはこの人たちくらいかな。
そして、この次にこの第二の問題が発覚するきっかけとなったレスが書き込まれる。
396 :名無しさんの次レスにご期待下さい[sage]:2008/06/09(月) 02:34:27 ID:FVlqLGKw0
丸々編集の悪行で一番許せないのはH先生かな。 あるメディアミックス作品を連載してた人。 人格者で、ファンレターの返事もまめに出す先生だった。 漫画も初期の頃は結構成功してたんだけどね、後期は落ち込んでた。 その後期……というか、打ち切るか打ち切られるかの瀬戸際で相当言われたらしく、 「ガキごときの心も騙せないお前みたいなクソ漫画家なんぞが続ける事自体、漫画の神様が許さんわ」って怒鳴られたりしてた。 元々親交のあったんだけど、H先生泣いてたよ。 でもそのH先生も病気で今は見る影もない姿になっちゃったけどね。昨日もお見舞い行ってきたけどさ。
この垂れ込みにより、H先生は数年前まで連載をしていたひかわ博一ではないかという噂が広まり、当時は第二の小学館問題として話題となった。
…が
2017年にひかわ博一本人の実証言により上記の垂れ込みが悪質なデマと判明。
詳細はひかわ博一の記事参照。その後、コロコロアニキにて活動再開されることとなった。
その他の問題
その他の小学館が関連する問題について記載する。
「いいひと。」連載終了問題
- 小学館「ビッグコミックスピリッツ」にて連載していた漫画「いいひと。」がテレビドラマ化された際に、高橋しん先生が条件にした主人公とヒロインのキャラを変えない事が守られず、主人公はただ運が良いだけの突撃バカにキャラ変更されてしまうなどの改変が行われてしまう。
- 重要キャラの改変などに対する原作読者への申し訳なさを感じた高橋しん先生は、作者の責任として連載終了を決断・実行した。
※高橋しん先生によると、ドラマでの改変の原因は、先走る現場スタッフを関西テレビのプロデューサーが制御できなかった為との事なので、厳密には小学館問題では無いかもしれないが、問題のパターンの一つとして記載しておく。
楳図かずお先生休筆問題
- ある時、楳図かずお先生対して手はこうかくんだと拳の絵をつきつけた新人編集者の暴挙の影響で、楳図先生は精神的ダメージをうけてしまう。
- 結果、漫画「14歳」完結以降、楳図かずお先生は休筆状態になってしまった。
※長年の執筆活動による腱鞘炎の悪化も理由とされている。
「しろくまカフェ」謝罪&プレゼント廃棄問題
- 小学館「月刊フラワーズ」で連載していた「しろくまカフェ」がテレビアニメ化された際に発生した問題。
- 作者のヒガアロハ先生によると、アニメ化が原作者と制作側の間で正式な契約を行わないままスタートした結果、ヒガアロハ先生が意見出来ない状況が続いていた為、ヒガアロハ先生の休載宣言と知的財産の専門家を通じた文書送付でようやく話し合いの場が設けられ、その場で小学館編集部が非を認めて謝罪した。
- 原作者をないがしろにしていた原因は、アニメ制作側とヒガアロハ先生の間に入った編集が原作者の確認なしに話を進めていた事だとされている。
- その他、アニメに関する契約が結ばれていない状況なのに、アニメスタッフ側の動物の描き方の確認がヒガアロハ先生にまわってきて無償対応させされ、先生が原稿を落としそうな状況に追い込まれたり、アニメの利益が1円も入ってない等、数多くの問題が発生していた。
- ヒガアロハ先生が当時twitterで休載を宣言した際には、小学館に呼び出されて編集長とメディア事業部に該当ツィートを削除するよう圧をかけられたが、先生はツィートを削除しなかった。
- その他、しろくまカフェのファンがSNSを通じてヒガアロハ先生に直接プレゼントを送った事を報告したものの届く事がなく、調査の結果、小学館側で連絡をいれる事なく勝手に廃棄されていたという問題も発生していた。
- 最終的にしろくまカフェは集英社に移籍した。
「快感・フレーズ」劇場版問題
- 小学館「少女コミック」で連載されていた「快感・フレーズ」が「KAIKANフレーズ」のタイトルでアニメ化された。
- 原作者の新條まゆ先生は過激な性描写のある漫画なので深夜アニメだろうと思っていたところ、主人公の変更(原作の主人公が登場するのは19話から)や性描写の削除などの改変が行われてゴールデンタイムに放送される事になった。
- その後、2009年1月からAT-Xで放送される際に、新條まゆ先生にその事が連絡されておらず、さらには、劇場版の話がでたものの原作者に相談する事なく担当編集者が「面倒だから」という理由で断っていた事も発覚した。
- 新條まゆ先生は「どうなってるんだ…原作者が知らないってありなんでしょうか?」と疑問をブログに公開した後、小学館を離れた。
「女性セブン」反ワク問題
- 小学館の週刊誌「女性セブン」にて、新型コロナワクチンを打たないよう誘導する記事やイベルメクチン使用を促す等の反ワクチン記事が掲載された事による問題。
- 新型コロナワクチンにマイクロチップが入っているという陰謀論を流布していた医師をワクチン後遺症に対して頼れる名医と紹介したり、ワクチンを接種した方が新型コロナに罹患しやすい等のデマ記事を掲載し続けるなど、新型コロナ禍の中にワクチンデマを流し続けた。
- 女性セブンの悪質さに対して医師で作家の知念実希人先生は、小学館から発売されていた短編集「十字架のカルテ」の版権を引き上げ、文藝春秋に切り替えた。
「セクシー田中さん」問題
- 小学館の「姉系プチコミック」で連載されていた(当時)漫画「セクシー田中さん」がテレビドラマ化された際に、漫画がまだ最終回を迎えていない事から原作者の芦原妃名子先生より「必ず漫画に忠実に」と改変しない事を条件が提示されていたがそれが守られず、改変された脚本が届いては芦原先生による修正が毎度行われて負担となり、芦原妃名子先生自身が担当する9話・10話(最終回)とその前の2話分の脚本を作る時間が削られてしまう。
- 改変した脚本を提出した脚本家がSNSで原作者バッシング的な発言を行った事に端を発して、芦原妃名子先生自身が小学館に確認の上でSNSを通じて問題の経緯を説明。どの様な判断がベストか正直解らずにいる事など謝罪を行った。
- しかし、様々な正義や悪意が振りかざされて炎上した結果、「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい」という発言を最後に芦原妃名子先生は失踪。後に自殺した事が判明する最悪の結末を迎えてしまう。
- そして、ドラマを放映した日本テレビがだんまりを決め込む中、小学館もまた社員向けの説明会にて先生の遺志という漫画家を盾にするような理由を使って「経緯などを社外発信する予定はない」とする事を内々に発表した事がリークされ、数日後には編集者達による造反の様なプレスリリースが出る状態となった。
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関連項目
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