ニコニコ大百科

見れば見るほど径子さんがいい味を出す。
検挙されるリスクを冒してまで長男のために軍艦の絵を描いてたと知ったあの時に笑いを堪える径子さんの心中ではすずさんに対する好感が溢れていたのだろうとか。
すずさんみたいにぼーっとしてるとよく分からないけど注意深く見てると径子さんの行動の動機や心情描写が読み取れてきて面白い。物語の締めも径子さんのほっこりした台詞で終わるし、まさしくもう一人の主人公

一回見た後「題名を世界の片隅にあった小さな、でも大きなこと」として受け取った。
何回か見て「この世界の片隅に、すずさんが居てほしい」に変わった。まだ元気に生きて、笑って欲しい。
この現実にすずさんは居なないことは分かってるけど、すずさんに会いたいと思えたよ。

>>176
その「安保法反対＝バカ」という無自覚なバイアスで物事を語るのはやめろよ。
現実には0から100までの間で非連続のグラデーションなのに究極的には1か0のデジタルな選択をしなければならない中で、49.9の人が0の選択をする時に「運動」に加わることさえ切り捨てるものだ。

冒頭で悲しくてやりきれないがフェードアウトしていく中で、すずさんのまどろんでいる様な、途方に暮れている様な表情がたまらなく愛おしくなって、始まって数分だったけど早々に泣いてしまった。

>>244
　　　　　　　_,,;' '" '' ゛''" ゛' ';;,,
　　　　　　（rヽ,;''"""''゛゛゛'';, ﾉｒ）
　　　　　　,;'゛ i ＿　　、＿ iヽ゛';,　　　　お前それ塩分がもったいない戦時中でも同じ事言えんの？
　　　　　 ,;'" ''| ヽ・〉　〈・ノ |ﾞ゛ `';,
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>>242
すずさんと同じような経験をしたおばあちゃんがこの世界の色んなところで健在だと思うので、そういう人達にどうか長生きして欲しい。

>>245
あー！やっぱり塩味はええねー

みぎてのうたの「いま其れも貴方の一部になる」を「いま呉も貴方の一部になる」と空耳してしまうんだけど、個人的には空耳の方がすずさんと養子にした子が幸せになれる感じがして良い。

空耳ネタでいうならたんぽぽの「あの屋根を越えて」を「あの闇を超えて」に空耳してた時期があった

…分かるけど壮大すぎるやろ！ その時の俺！w

真面目な話「泣いてばかりじゃもったいないわい　塩分がね」が一番好きな台詞
台詞単体というよりその前後のシーンも合わせて、なんというか物凄く品が良い

すずさんが会えなくなってしまった人との折り合いを付け、笑顔を取り戻し、呉へ根付き生きていく決意を表すという、この作品を総括するような非常に感動的な描写から間髪入れずにコレだからね
「泣かせてやんねーよ！オラ笑え！」というお涙頂戴に振り切れないこの作品の上品さを感じるんだよな
同時に破滅的な物資不足と、物心ともに余りに深刻なダメージ
そんな現状だろうと生きてる限りは、限り逞しく切り抜けざるを得ない事の表現
そして読者・視聴者へのメッセージも感じるという何重にも意味を持たせた名台詞だと思う

下巻の表紙でスズさんの右手が袖で折れて隠れてるの中々上手いデザインだなぁと思って本から外してまじまじと見てたら
その右手の周りだけ色鉛筆で描いたみたいなタッチになってるのな

この間やっと見たけどさ……
晴美ちゃんが亡くなってからはあまりの辛さに何度も退席しようかと思ったよ……

やっと漫画読んだ……
白木リンさんのエピソードが映画でカットされてるという話だったけど、これすごい重要だな！周作とすずさんの出会いの意味とか、水原さんとすずが再開するシーンが全然変わってくるというか。
ただその部分をカットした映画は、それはそれでまとまってるのね。

俺はやっと映画の方見れたよ

マンガだとページ変えればすぐ次の話に移る所で映画だとすずさんの視点で一緒にじりじり待たないといけなくて、今まで気にしてなかった経過時間の長さが感じられて新鮮だった
ていうか周作さん登場タイミングがマジイケメン。どうすんだこれみたいな時にすっと帰って来てくれてめっちゃホッとする場面が3回くらいあった。ほれるわ

リンさんもエピ減るって聞いてどうなるかと思ってたら、映画は映画で見知らぬ街で出会ったちょっと非日常的な少女時代の残り香みたいな存在で、しっくり別の形にハマってたように感じて良かった
漫画版での回想セリフが、映画だと夢の中で聞いてるみたいになってる所あったけど、映画のすずさんにとってのリンさんの役割がかえってよく出てたと思う
いつまでもきれいで、でも一度別れたら二度と会えない。漫画の方だけに出てくる九州出身のお姐さんに役割が似てるかも

パンフの原作者インタビューで
映画の人たちは少女のままお嫁に来たすずさんが大人の女性になる話として描いてて
でもこうのさん自身は結婚時点でもそれなりに大人のつもりで描いてたってあって結構色々と腑に落ちたな

漫画で読んだ時はあの時代の女性らしく家事でも何でも器用にこなせて自分でも色々挑戦してみるけど抜けた所苦手な事も多々あって失敗もする事もあるって印象だったけど、映画だと同じエピが右も左もわからない少女が一生懸命仕事を覚えて成長していく物語に見えた
具体的に何が違ってそう感じるのかわからんのだが、ともかく漫画にしろ映画にしろプロの表現力ってすげえな（小並感）

そう言えばこうのさんの他の漫画の登場人物でもぼんやりしてるように見えて意外と中身はしっかりちゃっかりしてることが多い気がするな

興行収入１５億円行ったのか
平成ライダーでいうアギト、龍騎、５５５、電王、Ｗ、フォーゼ、ムービー大戦２０１０、コア、ＭＥＧＡＭＡＸ、レッツゴー仮面ライダー、スーパーヒーロー大戦レベルの興行収入だな
そういえば、オーディンやアドベントカードの音声の人も出てるんだっけなこの映画。やはりエースコンバットＸ２やＡＨ、インフィニティはアニポケ並みに糞だわｗｗｗｗ

>>252
周作さんのイメージが、正直
・アニメ：なんだこの都合のいい男はさぁ。幼いころの人追いかけるとかピュアすぎんだろ。でも水原に会わせるのはダメだろ。よくわからん
・漫画：なんだこのクズは。いやすまん。でもすっごく共感します。わかるわかるよ超わかる。でもダメだろ。まあでも許すよ
……くらいは違いました。
いや、映画でも、ちゃんと見てれば気づけた話かもしれんけど

>>253
＞こうのさん自身は結婚時点でもそれなりに大人のつもりで描いてた
結婚というイベントの捉え方が、男女でちょっと違うんじゃないかと思ってる。

原作どおりだとすげえ無理矢理な棒姉妹になっちゃうじゃん
あんな広い地域なのに
もしくは周作が種ばら撒きまくりのヤリチンになるか

だから、リンさんは別作品で主役としてじっくり描けば良かったんじゃないの
お先真っ暗そうだが

名作とはファンと語り合ったとき、何十もの名シーン名台詞を挙げることのできる作品、ってのが自分の持論
そういうことでは、この作品はすごい完成度だと思った
どの場面を挙げられても「ああ、あそこ良いよね」と答えられそうだ
各界絶賛というのも得心がいった。いや〜良いもの観れたわ

基本ミリ豚の自分だが良い映画と心から言える
君の名は　と並べられたり比べられるのは仕方ないと思う。どっちも経緯含めて話題作だし。

日常の中の非日常、空襲シーンは効果音が良い仕事してる。あれだけで雰囲気がひっくり返ったし
遠い戦争も今は目の前の事なんだと思い知らされる。ミリ的な見どころも沢山あった
偵察機による大和写真再現、呉空襲後の呉の軍艦達も。復員船になるだろう葛城があったり
あと、女性がすごくエロかった

これは反戦映画ではないと思うよ。この映画には反戦という単語が的外れ
意図的な映画じゃない。淡々と当たり前に有っただろう世界を描いてる。
だからいろいろ言わずに見てほしいし、見て感じた事につまらない主義でフィルタかけないでほしい

淡々としてるから、人によって泣かされるシーンって結構違いがありそうだと思う
個人的には最後の子と母親の最期が強く印象になってる。主人公たちにもあり得た末路なんだと思うと余計

>>258
この映画は反戦映画だと思うぞ
むしろ日常を淡々と描くからこそ反戦のテーマが自然に入ってくる
製作者もそういう意図で作っとると思うで

初空襲の場面が一番好きだわ
丁寧に丁寧に日常を描いた後で、初めて戦争の暴力性に侵食されるこのシーンの「遂に来たか！」感と、
空のキャンパスに描かれる、すずさんの想像力の演出は本当に凄い
最後はキッチリ笑いで締めるノルマ達成感も良い

ここも原作だとかなりサラッとした描き方で、
パっと次の話に移行してしまうような感じなんだけど、（どうしたって次ページの「着せ替え晴美ちゃん」に目が行く）
映画版は凄くインパクトのあるシーンになってて、片渕監督の演出の巧みさがよく解る

戦火のシーンはどれもすごいよね
散弾のように降り注ぐ鉄片、飛行機雲を引くＢ２９、激しく揺さぶられる防空壕、一瞬で爆炎に包まれる軍港、畑を穿ちながら迫る機関銃・・・
ジャンル間違えてるだろってくらいの書き込みよう
日常の絵本のような淡い感じと、戦争の無機質さ冷徹さのメリハリが素晴らしい演出
ここははっきり原作を超えてると言える部分だと思った

映画のショックと偶々見ちゃったリンさんの空襲後のせいで辛くて原作読めないんですけどｗｗｗ

読めないんですけど…（泣

なぁに、こうのさんの前回作よりはまだずっとマシよ

…マシなのよ

>>259
普通の戦争映画だと自分は思ってるけど、反戦映画と言えばそうかもしれない。
けど邦画にありがちな反戦映画と一緒にしたくないというか、個人的な印象で邦画の戦争映画は
反戦ありきな反戦映画が多いんじゃないかと言う気分があるし、それと比べれば中道は普通の戦争映画だと
だから見て無いミリオタ勢に「これって反戦映画なんだろ」
みたいに思われたり、そこら辺のつまらない反戦映画（というのは失礼だが）
と一緒にされて避けられるのは嫌だなあと

実際の反戦映画、というか戦時映画というのは、いわゆる「火垂るの墓」「はだしのゲン」だけではなく、かなりバリエーションがある。
「この世界の片隅に」のように戦時の日常を描いた、暗いだけでない作品というのも、それなりの数が存在する。悲しいかな邦画自体がマイナーだが……

この映画が凄いのは、極めて精緻な時代考証と、それをアニメでやったところかと思う（原作の功績も大きいと思うけど）。

あと、この映画は「反戦」を看板にはしてないと思うが、おそらくこの映画を見て、戦争を楽しめる人はいないだろう。

リピート鑑賞という点では音響が秀逸という点があるのは間違いない
劇中のB-29のエンジン音が寄ってくる様子とかは明らかに劇場で鑑賞するために作られてる
最近でもサウルの息子とかドントブリーズがそうだったけど主人公の体感を意識した作品はやっぱ劇場で見ないと

作品を見た結果反戦意識が芽生えるのはあるかもしれないし、後半の描写からある種のメッセージ性は感じたが、概ね「時代考証作品」のそれに近いと思ったね
明確に視聴者に反戦感情を持ってもらおうっていうんじゃなくて、あくまであの時代を生きた人たちの姿を切り取って見る人がそれぞれ考えてくれればっていうような
主人公のすずが普通な人ってのも特にそうだと思う

>>252
なんちゅう言い草…しかし分かるｗいや周作さん好きだけどさｗ

周作は実際あんまり複雑な事は考えず、その場に必要な事をまず気にする単純な所はあると思う
それがすずさんが内向的になって悩んだ時は救いになるし、出会いや結婚後の行動は一見出来のいい純情ロマンスになるし、水原さん周りでの失敗にもなる
原作のリンさんの時もダメな面が多く見えるけど、良い所も悪い所も周作の同じ性格から出てるように思える。だからまあ、悪い部分もこいつなら仕方ないって気になるし、逆に映画で良い面が相対的に増えて見えても、表現者によって強調部分が変わっただけで中身は同じ周作だなあと感じた
印象自体はその時々変わっても最終的に映画も原作も合わせて自分の中で一人の周作という人物に収束していったな
原作読んでても出会いの記憶の周作視点とか謎は残るし、その人の事全ては結局知りつくせないと割り切ってるのかもしれない

それらはそれとして創作ならではの都合のいい良旦那ってのも間違ってないと思う。自分の意見はあっても力や言葉に訴えた無理強いはせず最後は嫁の意志を尊重するって一点だけでそもそも七難隠れるレベルの好物件ｗ

原作の初空襲は俯瞰的描写から入って何だろうと心の準備もできるから、出だしの面でもさらっとしてるかも
原作知識があった分、近い目線の日常風景に油断してたら聞きなれぬ音が鳴って、あれ？なんの音だ？何かの訓練か？とか思ってるうちに始まった事態に不意をうたれた。いや、原作も初見の時はそうだったっけ？いかんな、記憶が…
何にしろ突然の事に呆然としてしまった。それに飛び散る破片との距離感がすごく近い。日常に入り込む異物感と確かに日常と地続きである現実感が混じっている
緊迫した状況下での分かる人にはわかる晴美ちゃんから祖父への酷な質問にはミリ的に笑っていいやら悪いやら

>>264
あの時代の人に反戦の概念がないから、あまりセリフで反戦的なこと言わないがすずさん目線からだと、完全に戦争はネガティブなものだと思うよ

まあ、反戦というより厭戦思想がテーマといった方がしっくりくる感はある