アンドヴァラナウト(Andvaranaut)とは、2018年生まれの日本の元・競走馬である。黒鹿毛の牝馬。
馬名の意味はJRAの競走馬情報によると「北欧のニーベルンゲン伝説に登場する指輪」と記載されている。
恐らくは母馬グルヴェイグの由来である同名の女神からの連想と思われる。
由来の元となる北欧神話に登場するドワーフのアンドヴァリは富をもたらす魔法の指輪『アンドヴァラナウト』を持ち、リヒャルド・ワーグナー作の楽劇『ニーベルングの指環』に登場するニーベルング族の長・アルベリッヒのモデルとされている。
2018年2月21日北海道のノーザンファームで誕生した。
父はキングカメハメハでG1を2勝、母のグルヴェイグはマーメイドSを勝利している。
母の父はディープインパクトで三冠を含むGⅠを7勝、母の母はエアグルーヴでGⅠを2勝という血統である。
2020年に栗東の池江学厩舎に所属したアンドヴァラナウトは、11月21日に阪神競馬場の芝1600mで福永祐一を背にしてデビューをした。結果は2番人気の2着であった。レース後に福永騎手は「ハミ受けが不安定だけどセンスは感じた。体のバランスなどはこれからだけど能力は見せてくれた」と語っていた。続いて同じコンビで12月20日の未勝利戦に出走したもののまたも2着で2歳シーズンを終えた。
3戦目は年が明けて3歳の2021年4月25日の未勝利戦で、1番人気に応え未勝利を脱出した。
この後は6月5日の平場の1勝クラスに出走も2着であった。その後8月1日の夏場の新潟の出雲崎特別(1勝クラス)で1番人気に応え勝利し2勝目となった。
レース後に福永騎手は「(前走は)逃げる形になっての今回はきついかもと思っていたが、厩舎がうまく調整してくれたおかげでです。ポテンシャルは高いです」と語っていた。
続いては9月19日のローズステークスと格上挑戦で重賞に挑むこととなった。格上挑戦であるものの前走の勝ちっぷりの評価からか4番人気に支持された。
例年だと阪神の芝1800mで向こう正面からのスタートだが、京都競馬場の改修工事の都合で中京の芝2000mであった。エイシンヒテンが逃げて引っ張る中アンドヴァラナウトは6番手付近で追走、4コーナーから進出を開始し、直線でも伸びて先頭で駆け抜けた。
福永騎手は「コーナーを4つ回るのは初めてで半信半疑な部分もあったがうまく対応してくれてよい走りをしてくれました。デビューから継続できていることが実を結んだと思う」と語っていた。
優先出走権を獲得したことから続いては秋華賞となった。レースは1番人気はソダシで、アンドヴァラナウトは4番人気であった。道中4~5番手で追走し最後の直線で前にいたソダシを内から交わしたものの、アカイトリノムスメ、ファインルージュに交わされての3着であった。
福永騎手は「イメージ通りで進めてソダシを交わすときの脚が速くて、勝てるかもと思ったが…(GⅠの舞台)でもやれること証明してくれた」と語っていた。
3歳シーズンはここで最後にして翌年以降に備えることとなった。
年が明けて2022年の初戦は愛知杯であった。騎手は引き続き福永騎手を予定したかったが、1か月前の香港スプリントで落馬事故に巻き込まれ療養中のため、松山弘平に乗り替わりとなった。
実績から1番人気に支持されたが+16という過去最高の448キロの体重が影響したのか11着と大敗となった。
続いては阪神牝馬Sに挑むことになり鞍上は復帰した福永騎手に戻った。レースは人気を集めていた秋華賞馬のアカイトリノムスメが馬場入場の際に怪我をしたことで除外になり、繰り上がりでアンドヴァラナウトが1番人気となった。レースはクリスティーが逃げてそこから控える形の3番手付近で進んだが、最後の直線ではメイショウミモザに内から突かれる形で2着となった。福永騎手は「上手に立ちまわってくれた。最後は良い走りではなかったけどマイルは思ったりよりよかったです」と語っていた。
この後はヴィクトリアマイルに向かう事が表明されていて予定通り出走となった。
レースはレイパパレが1番人気、以下ソングライン、ファインルージュ、ソダシ、デアリングタクトと続いてアンドヴァラナウトは7番人気だった。スタートはまずまずだったが、道中のポジションは中団付近となった。外目を回って4コーナーを過ぎ直線で仕掛けたものの伸びを欠き14着となった。
レース後の福永騎手のコメントでは「レイパパレの後ろに付いて進みたかったが、出来ず外々を回ることになってしまった」と語っている。
そのレイパパレはスタート直後にバランスを崩して川田騎手が落馬寸前になって後手を踏んでいるため、このレイパパレを意識したプランが崩れた事で理想のポジションを取れなかったようである。
秋になっての復帰戦は府中牝馬ステークスとなり、3番人気に支持された。1番枠を引いて内ラチ沿いの中団から進み直線では人気のソダシと共に上がっていったが、残り200m付近で振り切られ、さらに人気薄のイズジョーノキセキにも交わされて3着となった。この後はエリザベス女王杯に向かったが、後方で何もできずに17着に惨敗する。
明け5歳になって初戦は愛知杯だった。鞍上はD.イーガンを迎えていたが結果は9着だった。重馬場が合わなかったとのことである。
続いては阪神牝馬Sに吉田隼人を鞍上に出走となった。スタートの出がよくなく最後方のポジションで4コーナーを回り、直線でも窮屈な場面になる場面もあるなか5着と久々の掲示板入りとなった。これで復調の兆しが見えたかに思えたが、続くヴィクトリアマイルでも吉田隼人で挑むも11着といいところが無かった。良馬場発表ではあったものの、直前の大雨で馬場が悪化したことが敗因では?と陣営はコメントをしている。
秋になって府中牝馬ステークスを2年連続で出走、鞍上は鮫島克駿だった。想定通りのスローな展開だったようで、直線で見せ場はあったものの、100m付近で外から来た馬たちに交わされ6着となった。
明け6歳になって京都金杯から始動し鞍上は武豊を迎え復活を期待されたが10着だった。レース後のコメントで武豊はマイルは忙しそうだったと語っていたものの、翌日骨折が判明し競走生活を引退繁殖入りが発表された。
キングカメハメハ 2001 鹿毛 |
Kingmambo 1990 鹿毛 |
Mr. Prospector | Raise a Native |
Gold Digger | |||
Miesque | Nureyev | ||
Pasadoble | |||
*マンファス 1991 黒鹿毛 |
*ラストタイクーン | *トライマイベスト | |
Mill Princess | |||
Pilot Bird | Blakeney | ||
The Dancer | |||
グルヴェイグ 2008 黒鹿毛 FNo.8-f |
ディープインパクト 2002 鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
*ウインドインハーヘア | Alzao | ||
Burgclere | |||
エアグルーヴ 1993 鹿毛 |
*トニービン | *カンパラ | |
Severn Bridge | |||
ダイナカール | *ノーザンテースト | ||
シャダイフェザー |
クロス:Northern Dancer 9.38% (5 x 5 x 5)
掲示板
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最終更新:2024/12/27(金) 04:00
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