株式会社ガイナックスとは、かつて存在した日本のアニメーション制作会社である。英語表記はGAINAXで、この表記でクレジットされることが多い。
破産直前は実質的に自社作品の版権整理を行う会社となっていた。
ガイナックスという社名は設立メンバーの一人の故郷の鳥取県米子方言「がいな(大きい・凄いの意)」の語尾にXをつけたもの。
『新世紀エヴァンゲリオン』や『ふしぎの海のナディア』を制作した会社であり、SFアニメを得意とする。作中に何かのパロディやオマージュが必ずと言っていいほどあることで有名。また、最終話のエピソードタイトルを国内外のSF小説の題名から度々引用する特徴がある。(主な作品一覧の注釈に記載)
一時期、アダルトゲームを作っていたせいか、自社アニメのキャラクターを使って、脱衣マージャンゲームを出しており、「公式が病気」の元祖かもしれない。しかし最近はおとなしい様子である。元が同人サークルであるためか、割合二次創作には寛容とされる。
後述するが、2015年から2017年にかけて地方に鳥取県・兵庫県・福島県・新潟県・京都府に子会社を設立した。(後に株式を売却しGAINAXとは資本関係はなくなっているものの一部を除きGAINAXの社名を引き続き使用している。福島県の会社のみ「ガイナ」に社名変更した。)
ほぼ同時にガイナックス本体はアニメ制作を行わなくなり、実質的に版権管理会社となった。しばらくは子会社含めてグッズを販売したり、カフェを経営しているだけの状態であった。
この頃はまともに版権管理がされておらず、カラーに貸金返済訴訟を起こされたり(カラーの全面勝訴)、勝手に過去作品の資料がガイナに売却されたり(最終的にカラーがアニメ特撮アーカイブ機構に移管)と杜撰な経営が行われていた。
2019年には十年以上と長期で社長を務めていた山賀博之が代表取締役社長を退任し、別の代表取締役社長が就いたが、その山賀元社長の後任の代表取締役社長が取締役時代に関連会社を設立し、その関連会社で不祥事を起こしたことが報道されたことにより、2019年末に経営陣が総退任し、KADOKAWA、キングレコード、グラウンドワークス、トリガー等から派遣された経営陣に一新した。(→ソース)
(グラウンドワークスやトリガーはガイナックス出身者が独立し成功した会社であり古巣を救った形となっている。)
2020年現在の代表取締役社長は神村靖宏。神村は大阪大学在学中「DAICON FILM」に参加しており、NTT入社後、1991年にガイナックスに入社。総務・経理・ゲームの進行管理から異動し版権管理を担当していたが後に退社。
2010年にグラウンドワークス社を立ち上げ、2020年現在もエヴァンゲリオンの版権をカラーから委託され管理しているグラウンドワークス社の代表取締役社長でもある。ガイナックス出身で権利も明るかったことから社長に推されたという。ガイナックスの経営危機後に管理が疎かになった権利の管理把握や散逸した制作資料の収集などの課題があり取り組んでいるようである。(→ソース)
この版権整理自体が具体的にどう進んでいるかは明かされていないが、『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』はカラー(後にトリガー)に版権を移管していることが判明しており、裏ではしっかりと整理が進められている様子。
2024年6月7日、5月29日に東京地方裁判所に会社破産の申立を行い、受理されたことが明らかにされた。ガイナックスの商標・称号に関してはカラーが取得し管理を行う。これを受けカラーは「40年弱の歴史を持つアニメーションスタジオがこのような最後を迎えてしまい、残念でなりません」とコメントしている。
ガイナックスの母体となったのは、日本SF大会『DAICON III』のオープニングアニメーションを作るために集った映像制作グループ『DAICON FILM』である。
代表作に『愛国戦隊大日本』等が挙げられ、特に『DAICON IV』のOPアニメの完成度は高く、アマチュアアニメの一つの到達点として賞賛されている。この作品へのオマージュとして、後年GONZOによりテレビドラマ『電車男』OPアニメが作られることとなる(このアニメは後にスピンオフして『月面兎兵器ミーナ』となる)。
『DAICON FILM』の主なメンバーは以下の通りである。
ニコニコ大百科に記事がある作品を列挙する。
以下のガイナックスの社名を有する米子・福島・WEST・新潟・京都の各子会社を2014年から2016年にかけて設立したが、後に各子会社が全て株式を引き取り、ガイナックス本体からは資本的に独立している。しかしガイナックスとの資本外の提携・協業関係は続いており、GAINAX本体のイベントの告知協力をするほか、福島ガイナックス作品では制作作品に動画・仕上げ協力等で参加していた。
現在はかつて所属していたアニメーターとの縁が残っている米子、木下グループ傘下のガイナ・福島ガイナ、完全に独立した京都が活動を続けている。WEST・新潟については活動実態がない(WESTは前述の不祥事絡みもあって機能しなくなった模様)。
ガイナックスの経営陣が完全に入れ替わったこともあり、米子を除いて下記の会社は完全に無関係な会社となっている。
動画 | 詳細 |
---|---|
この醜くも美しい世界 OP![]() |
|
新世紀エヴァンゲリオン 第01話![]() |
|
天元突破グレンラガン 第01話![]() |
▶もっと見る
掲示板
362 ななしのよっしん
2024/12/05(木) 19:06:03 ID: YxidPtuIa5
363 ななしのよっしん
2024/12/05(木) 19:09:49 ID: wF96T4ZWNH
昔はそんなもんだったんだ。
364 ななしのよっしん
2025/01/29(水) 16:49:29 ID: g/xtz6cA4P
古いPS1のギャルゲーとかも、
販売元見ると東芝EMIとか講談社とかTAKARAとかで
なんで???そりゃ開発自体は別だろうけど
ってなるし、上のしいたけとか美容機器もあるんだろうなww
って思うww
ガイナックスも変なエロゲ出してたんだっけ
急上昇ワード改
最終更新:2025/03/11(火) 10:00
最終更新:2025/03/11(火) 10:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。