スターバックスの呪文とは、盃に幸福をもたらす液体を満たすための錬成呪文である。
詠唱に失敗すると反動により最悪、死ぬ。(心理的に)
スターバックスはアメリカのシアトルを発祥とし、全世界に店舗展開するコーヒースタンドチェーンである。(詳しくは単語記事「スターバックス」を参照)。
コーヒーを注文するとき、基本的にはほかのコーヒースタンドと同じくカウンターで店員に対面で希望するコーヒーの種類やサイズなどを指定するのだが、スターバックスは他のコーヒースタンドと違い独特な名称を使ううえにカスタマイズも多様で、結果オーダーは呪文と化す。
最小構成で3文節10文字(トールホットドリップ)、最大構成ともなると(2019年のメニュー表魔導書基準で多分)20文節222文字(トゥーゴーパーソナルリストレットベンティツーパーセントアドエクストラソイエクストラチョコレートエクストラホワイトモカエクストラバニラエクストラキャラメルエクストラアーモンドトフィーエクストラクラシックエクストラチャイエクストラチョコレートソースエクストラキャラメルソースエクストラパウダーエクストラチョコレートチップエクストラローストエクストラアイスエクストラホイップエクストラトッピングダークモカチップクリームフラペチーノ)にもなる。
結果、初見は無論ある程度通いなれた者でも詠唱に失敗することがあり、ある者は諦めて最小構成の呪文詠唱でお茶を濁すこととなる。喫茶だけに。
最も基本となる呪文構成は「サイズ」「温度(ホット[エキストラ、ライトの選択可]/アイス[定量、ライト、ノンの選択可])」「ドリンクの種類(ビバレッジ)」で構成される。
カウンターに置かれた錬成陣(メニュー表)を指差すことでも錬成は発動するので不慣れなうちは呪文詠唱でなく錬成陣を使用したほうが安全である。
先に書いた通り術式に使う呪文の中でもサイズについてはスターバックス独特の呼称が含まれており、そこで錬成に失敗する可能性があるので注意が必要である。
ごく一般的な術式では基本的には「スモール(S)」「ミディアム(M)、レギュラー(R)」「ラージ(L)」「ダブルラージ(LL)」から選択するのだが、スターバックスでは「ショート」「トール」「グランデ」「ベンティ」に変化している。
| ショート(240ml) | S |
| トール(350ml) | M、R |
| グランデ(470ml) | L |
| ベンティ(590ml) | LL |
サイズはドリンクの種類によっては選択肢が限られる場合もあるので注意が必要である。
| ホット | エキストラ(ホット) | 最も熱い |
| -(ホット) | 標準 | |
| ライト(ホット) | ぬるめ | |
| アイス | ノン(アイス) | 氷なし |
| ライト(アイス) | 氷少なめ | |
| -(アイス) | 標準 |
ベースとなるドリンクの種類を選択する。
基本の分類としては下記の通り
| コーヒー | コーヒー豆を挽いてドリップしたもの |
| エスプレッソ | エスプレッソマシーンで抽出したもの +ミルクで割ったものがラテ +ミルク&チョコがモカ |
| フラペチーノ | フレーバーとクラッシュアイスがかき混ったもの |
| ティー | 茶葉から抽出したもの +ミルクで割ったものがラテ |
| その他 | ココア、ミルク、ジュースなど |
| クラフトカクテル | オリジナルのカクテル |
通年選択可能のものの他にも季節限定や特別期間限定のものもあるのでその都度カウンターやスターバックスのWebサイトで確認することをおすすめする。
スターバックスの呪文の神髄は発展型(カスタマイズ)の詠唱にあるといってもよい。
基本型に細かい属性や指令を付与することでオリジナルの錬成を創造することがスターバックスの呪文を扱う魔術師たちの腕の魅せ所であり、最終到達点である。
なお呪文詠唱する際は「カップの種類や扱い」→「温度」→「ビバレッジ(ベースドリンク)」→「追加フレーバー」の順に唱えると魔術発動(レジ打ち)が順番に処理しやすく、取り消し訂正などによる巻き戻り処理による誤発動が発生する確率が減るので出来れば望ましいらしい。
また、追加フレーバーに関しては「フレーバーの量」+「フレーバー名」という基本形を必要に応じて呪文に付け足す構造となっており、フレーバーの量を表す呪文は基本的にはどのフレーバーも「エクストラ」「ライト」「ノン」となっている。
| エクストラ | 倍増 |
| ライト | 1/2に減量 |
| ノン | 初期設定で入っているものを入れない |
錬成物を満たし取り扱うための器をどうするのかを決める呪文構成。
結界(店舗)の外に持ち出すつもりなら「トゥーゴー」を呪文に追加する。
また自分で持ち込んだ杯(タンブラー)に錬成物を満たすのならば「パーソナル」を呪文に追加することで消費マナコスト(¥20)を抑えることが出来る。
| トゥーゴー | テイクアウトを希望 |
| パーソナル | マイタンブラー使用を希望 |
ベースとなるコーヒーの濃さ(コーヒー豆抽出液=エスプレッソショットの量)を指定する呪文構成。
エスプレッソショットの量、カフェインの有無が決定できる。
エスプレッソショットを増やせばコクと苦味が増し、減らせばその分コーヒー以外のフレーバーの風味や味を大事に引き出したものを錬成することが可能となる。
| (エスプレッソ)ショット | 標準(1ショット)。 1ショット単位で増量可能(2ショット、3ショット) |
| リストレット(ショット) | エスプレッソショットの3/4の濃さ |
| ディカフェ | カフェイン抜きのエスプレッソショット 風味やコクは標準とほぼ同等 |
| ノンショット | エスプレッソショットを入れない |
| (コーヒー)ロースト | フラペチーノ限定 コーヒー豆粉末を添加 |
加えるミルクの種類を変更できる呪文構成。
脂肪分摂取が気になる場合や風味や口当たりを変化させたい場合に有効。
ミルクと低脂肪乳と無脂肪乳(とオールミルク)以外は消費マナコスト(¥55)が必要。
| ツーパーセント(低脂肪乳) | 通常の牛乳と無脂肪乳を1:1の割合で混ぜたもの。 |
| ノンファット(無脂肪乳) | ミルクと共にカウンターでの呪文詠唱に組み込まなくてもコンディメントバーで客が自由に追加可能 |
| ソイ(豆乳) | まろやか |
| アーモンドミルク | アーモンド香ばしい風味 |
| オーツミルク | オーツ麦(穀物)の甘さ |
| ブレベミルク | 牛乳1:生クリーム1。甘くてクリーミ(カロリーも増加) |
| オールミルク | 各種ティーラテ専用。本来お湯と牛乳でティーラテを生成するところを牛乳のみで生成 |
盃に盛る泡状のミルク。
基本的にアイス系には追加指定不可。ホイップクリームが最初から乗っているものにさらに盛るのも不可能だがホイップクリームと差し替えることで指定することは可能。
| フォーミー/ドライ | 基本量より多めに盛る。「for me(⤴︎ ⤵︎)」ではなく「foamy(⤵︎⤵︎)」。カプチーノのみ「ドライ」が指定呪文になる |
| ライトフォーム | 基本より少なめ |
| ノンフォーム | フォームミルク未使用 |
盃に盛る泡立てた生クリーム。
前出のエクストラ・ライト・ノンで量を指定できる他に、元々乗っていないものにも消費マナコスト(¥55)を払うことで追加が可能。またフラペチーノに限り「インホイップ」と唱えることで、通常杯の上に盛られるホイップを杯の下へ敷く形に変更することが可能。
ベースのドリンクにプラスアルファの味覚を加える。術者のオリジナリティとセンスが問われる魅せ場といえる。
「アド」の詠唱に続いてフレーバーの名を詠唱内に刻むことで盃を満たす液体に加え、前出のエクストラ・ライト・ノンの付加で量指定が可能。
シロップはベースの液体に混ぜ込むもの(消費マナコスト¥55。本来入っているものを変更する場合は通年選択可能な物に限りコスト消費無し)。
通年選択可能な下記の他に、季節限定のシロップも存在する。
| キャラメル | チョコレート | バニラ |
| ホワイトモカ | チャイ | クラシック |
ソースは盃の上からかけるもの。カウンターでの詠唱のほかにコンディメントバーでも自由に追加できる。
| チョコレート | キャラメル |
シトラス果肉はジャム状のフルーツ果肉を混ぜ合わせたもので、甘く華やかな風味を加える。全てのドリンクに消費マナコスト(¥110)を払う事で追加可能。
| シトラス果肉 |
パウダーは盃の上から振りかける粉末。抹茶とダークモカ以外は全ての盃にマナ消費なしで追加可能。コンディメントバーからも自由に追加可能。
| 抹茶 | ダークモカ | シナモン | ココア |
| オレンジバニラ | カスカラ | ナツメグ | ハニーオレンジ |
チョコレートチップはフラペチーノのみ追加可能なトッピング(消費マナコスト¥55)。
| チョコレートチップ |
トゥーゴー(持ち帰り)
パーソナル(自前容器)
リストレット(エスプレッソショット3/4)
ベンティ(LLサイズ)
ツーパーセント(低脂肪乳)
アド(追加)
エクストラ(倍量)ソイ(豆乳)
エクストラ(倍量)チョコレート(シロップ)
エクストラ(倍量)ホワイトモカ(シロップ)
エクストラ(倍量)バニラ(シロップ)
エクストラ(倍量)キャラメル(シロップ)
エクストラ(倍量)アーモンドトフィー(シロップ)
エクストラ(倍量)クラシック(シロップ)
エクストラ(倍量)チャイ(シロップ)
エクストラ(倍量)チョコレートソース
エクストラ(倍量)キャラメルソース
エクストラ(倍量)(ダークチョコレート)パウダー
エクストラ(倍量)チョコレートチップ
エクストラ(倍量)ロースト(コーヒー豆)
エクストラ(倍量)アイス(氷)
エクストラ(倍量)ホイップ(クリーム)
エクストラ(倍量)トッピング(ダークモカチップ)
(ダークモカチップ)クリームフラペチーノ
“ドリンクに入っているシロップ、ホイップ、ソース、トッピングをすべて多くしてもらう“という意味の最強呪文「オールエクストラ」が存在するが、一説には最近唱える人が居なくなった事で新人店員精霊は理解できずベテラン店員精霊にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。素人にはお薦め出来ない。…らしい。
あとわざわざ呪文化しなくても普通の日本語で「これこれこういう感じのやつが飲みたいんですが、おすすめのヤツあります?」と店員に尋ねれば全然大丈夫だと思うよ?
支払方法は呪文に含まれないが、末尾に「クレジット」「スイカ」などを付けることが出来る(あくまでネタであることにご留意)。
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最終更新:2025/12/13(土) 13:00
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