タイリクオオカミ(けものフレンズ)とは (ケモノフレンズノタイリクオオカミとは) [単語記事]

タイリクオオカミ(けものフレンズ)とは、スマートフォンゲームなどの各種メディアミックス作品『けものフレンズ』に登場するアニマルガール・フレンズ(動物が女の子となった擬人化キャラクター)である。

概要

「オオカミ族のまとめ役をしてるタイリクオオカミよ。一匹狼、なんて言葉があるけど、案外そんなことないのよね。コミュ力は結構高い方だと思うから、友達は多いわ。身ぶりや手ぶり、表情や声、全部使って仲良くなるの。これでも意外と社交的なのよ？」

けものフレンズぱびりおんフレンズあーかいぶより引用

旧新大陸両方に分布し多くの亜種が存在するタイリクオオカミ(ハイイロオオカミ)のフレンズ。一般にオオカミと称する場合はタイリクオオカミを指し示す。

上下関係がハッキリした群れを作り生活する社会性を持った動物のフレンズなためか、誰かと一緒に居る事を好み、他者とのコミュニケーションを重視する。他者との触れ合いのための手段に優れており、声でのやりとり(遠吠えからの連想か)・表情・仕草など、色んな行為で意思疎通を図る。また、オオカミは狩りで仲間との連携などの作戦を組み立てる動物であり、そのフレンズである彼女も頭が回る様子。ただし、動物的な本能のウエイトが大きいのは他のフレンズと変わらない。

外見

全体的に黒色と白色の服装。白色のワイシャツに黒色のブレザーを羽織り、白黒チェックのミニスカートを着用。首下に白色のモフモフが付属。モフモフしてそうな尻尾が生えている。チェック柄のネクタイを締めている。黒色のニーソックスを履いており、スカートとの組み合わせにより絶対領域を作り出している。

髪型は黒色の毛先が跳ねたロングヘアー。髪先は灰色がかっており、前髪の1部分が白色になっている。瞳の色が左右で違うオッドアイ属性持ち。右側の目がオレンジ色で、左側の目が水色。ツリ目。

ゲームでの扱い

クール属性(青)のレアリティレベル4のフレンズとして登場。コストは350・攻撃タイプは近距離・サイズはM。イヌ科捕食動物で構成されているグループ「オオカミ連盟」に所属している。固有スキル「ムーンライトエコー」は20秒の間相手軍団全員の攻撃力を10%ダウンさせる。

語尾に「～わ」「～よ」と付くなど女の子言葉で喋る、お姉さんな雰囲気漂う女性的(女の子ですが)な性格。社交的な面が強く、積極的に友達作りを行っており交友関係は広い。オオカミの社会性を活かし身振り手振りや表情など様々な技術を使って他者と仲良くなれる。フレンズ化した事で群れを作らなくなった(フレンズは基本1種につき1人)が、代わりに他のフレンズと交友を持つに至った。

一匹狼という言葉があるが、本人は「そんなことないのよね」と否定している。

アニメでの活躍

ネコ目イヌ科イヌ属
タイリクオオカミ
Gray wolf

第10話「ろっじ」にて登場。ジャパリパーク内にある宿泊施設「ロッジアリツカ」に滞在して執筆活動をしている漫画家で、過去に「ホラー探偵ギロギロ」など様々な漫画作品を世に出している。描いた漫画は博士(アフリカオオコノハズク)に頼んで漫画本にしてもらっているようだ。漫画という創作活動を行えるほど手の扱いに長け・想像力や思考回路に優れている。

知的で男性的な話し方をする、冷静かつ社交的な性格。常に執筆活動の事を考えているようで、ネタ探しとして怖い話をして他者を驚かせ、その表情をスケッチするという、岸辺露伴的な行為をしている。初対面の相手であっても容赦なく怖い話を振り、かばんちゃんとサーバルも初っ端から怖がらせている。怖い話は本人曰く冗談だと言うが、少なくても作中で話した「夢に出てくるセルリアン」「高速で空を飛ぶセルリアン」「フレンズ型のセルリアン」の話はゲーム版で実際にあった事だ(ただし、人づてに聞いたからか内容に間違いも含まれている)。

口が達者なのか、オオカミ少年の如く次々と真偽不明な話を繰り出す。それが祟り信用されてないフシがあり、ロッジに出没する「白いお化け」を見た際にはサーバルにウソだと思われてしまった。しかし「私は嘘なんかついたこと無いよ」と話したところサーバルは「そうなんだ！」と納得しちゃっている。ちょろい！ちなみに直後、「そう……耳の形と言えば、オオカミは満月の日に……」と何やらまたうさんくさいことを言いかけている(オオカミ人間伝説の事か)。

アミメキリンがお化け騒動の真相を推理したときには犯人として疑われたが、「タイリクオオカミは実は双子で、双子で匂いが同じだから気づかれなかったのだ」という穴だらけのザル推理だったため、「私の双子は白くて透明なのか」と呆れ果てていた。

その後、かばんちゃんの推理によってこのお化けの正体はラッキービーストが特定場所に反応して再生したミライさんの映像だと判明。再生された過去の映像を一緒に視聴し、映ったロッジの真新しさに驚いて「これは……時間ごとボスが飲み込んでいたという事？」と言いあらわし、アミメキリンから「また怖い言い方を……」と恨めしそうに見られている（その場にいたフレンズたちは「録画」の知識を持たなかったようだ）。視聴後は港に向かう一行を見送っている。

Cパートでは異例の速さでアライグマ（アライさん）・フェネック組と遭遇（前話までは、Cパートに登場するのはそれ以前の話で登場したフレンズだった）。アライさんが語る物語のすべての始まりを興味深そうに聞き入っている。

第12話「ゆうえんち」では、ラッキービーストを通じての救援要請を受け駆け付けた、コノハ博士・ミミちゃん助手が率いるフレンズ軍団の一員として登場。ジャガーと共に野生解放からの強烈なクロー攻撃を披露、超大型セルリアンにダメージを与えた。

戦いもひと段落した1ヵ月後の、セルリアン撃退＆かばんちゃんが何のフレンズか判明記念祝賀会にも参加。新作漫画をキタキツネとアメリカビーバーにお披露目していた。ちなみにこの時にはじめてホラー探偵ギロギロの姿が判明したが、アプリ版に登場したオオセンザンコウに似ている。

ごこくちほーへ冒険の旅に出るかばんちゃんの船出式にも立ち会っている。

ぱびりおんでの扱い

「いいね。創作意欲がどんどんわいてくるよ。」

2018年 3月7日より観察できるようになった、けもトークの枠の色は青。一人称は「わたし」、他のフレンズのことは「きみ」もしくは敬称を付けないフレンズ名で呼ぶ。

アニメ版での設定が採用されているため、プロフィールの自己紹介とは性格や口調の乖離が見られるフレンズの一人である。ぱびりおんでは、オオカミ族のまとめ役という立ち位置ではないようで「わたしなんかに憧れてもしょうがないよ。」と本人も思っているようなのだが、ホッキョクオオカミから「一番のお姉ちゃんはきっとあなたでしょ？」、ツンドラオオカミから「（きゃーっ！あ、あ、憧れのタイリクオオカミさんだわ！）」、インドオオカミからは「いえ、あなたは強く頼もしく……オオカミの子たちみんなが尊敬しています。」など言われていることから、本人の意識はともかく他のオオカミのフレンズ達からは慕われているようだ。

ニホンオオカミ発案のオオカミの群れであるパックを作る初期メンバーであり、オオカミに限らず様々なフレンズを勧誘している。初期メンバーはニホンオオカミとタイリクオオカミだけだったが、関連けもトークでアードウルフ・インドオオカミ・コヨーテ・セグロジャッカル・ドール・リカオンの加入がけもトークで確認されており、ツンドラオオカミ・ブチハイエナ・ホッキョクオオカミの勧誘予定を建てたのが時系列上で最後となっている。

相変わらず原稿のネタを求めて他のフレンズにアクションをお願いしたり、驚かせてはいい顔を頂いている。オオセンザンコウには「また」と言われるぐらいにはモデルを頼んでいるようで、オオセンザンコウがアミメキリンに対して「タイリクオオカミさんのマンガを読んでわたしに興味を持ったのでは？」と言っていることから、少なくともぱびりおんでは「ホラー探偵ギロギロ」のモデルはオオセンザンコウである前提になっている。

登場当初はアリツカゲラがまだ登場していなかったのでアルパカスリのカフェを執筆拠点にしているような描写が見られたが、けもトーク内で「アリツさん」と名前だけは出しており、約11ヶ月後にアリツカゲラが登場した際には「執筆に集中したい」とロッジの部屋の予約を頼んでいる。ちなみにけもトークで執筆活動をしている際にはちゃんと「描く」の方の字が当てられている。