トランスジェンダリムとは、生物学的な身体的(肉体)な性を自身の性別の根拠とするのではなく、性自認を自身の性別の根拠とする思想や主張のことを指す。性自認至上主義ともいう。性別を変更する際の性別適合手術を批判して、自身の性自認による性別変更を主張する立場でもある。政策としてはセルフIDとして各国で導入されたり拒否されたり、検討されたりしている。
簡単に言えば、ある男性が「私は女だ」と主張すれば、その人の性別は女性と扱わなければならなくなることである(男女逆もしかり)。その思想の帰結として、単にミスコンに出場するといったことだけではなく、肉体的には男性器のついた人物が女子トイレや女子更衣室や女湯に入るといった事態が生じているため問題になっている。また、肉体的には男性であるので、女子スポーツで肉体的に劣る女性を圧倒して1位になる事態や、女子スポーツの奨学金枠を取るといった事態も発生しており同様に問題視されている。
2020年11月に米国の短距離走者のセリーナ・ソウルは「トランス女性が陸上競技女子のトップ枠を独占しているために、生物的な女性選手がトロフィだけでなく、トップコーチからスカウトされる機会や奨学金を得る機会を失っている」と動画で主張した(該当動画)。セリーナ選手は州の高校女子陸上競技大会でトップ5に入る実力であったが、その年の州選手権で1位2位を獲得したのは、生物学的には男性であるトランス女性であった。この2人のトランス女性が2年連続で女子枠の金メダルと銀メダルを獲得し、合計15種目の州選手権でタイトルを得たという事例。セリーナ選手は「これは性同一性の問題ではありません。フェアプレーの問題です」と主張している。
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2022年に行われた競泳の全米選手権で、トランスジェンダーであることをカミングアウトした元男性で現在女性のリア・トーマス選手は全米大学体育協会が定める基準にのっとって、女子選手として競技に参加。女子自由形500ヤードで優勝したが、元々男性だったことからフェアでないなどと疑問視する声が多く出た。また、トランスジェンダーであることをカミングアウトした五輪金メダリストのケイトリン・ジェンナーも「NCAA(全米大学体育協会)が女性のスポーツを守る努力をするべきだった。トーマス選手が女子のレースで圧倒的な勝ちを収めるのをみるのは心が痛むと同時に腹が立った」などとリア選手を批判している。
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スコットランドで二人の女性を強姦したアダム・グレアムは、レイプの罪で起訴された後、裁判で自分の性的アイデンティティーは「女性」だと主張し、名前もアイラ・ブライソンに改名した。判決が行われて量刑が決まるまで他の収監者とは隔離されたものの、女性刑務所に収監された。こうしたことについて、ブライソン被告の妻はデイリーメールの取材に「性転換は本質をごまかすためのトリックだ。ただ収監生活を楽にするためにショーをしているだけだ」、「被告を女性刑務所に送るのはとんでもない。女性収監者が被告に攻撃を受け、被害者になることも考えられる」などと述べている。
カリフォルニア州の女子高生であるレベッカ・フィリップスは地元のYMCAのプールを利用した。エクササイズの後にシャワーを浴びていると、女子更衣室に裸の男性がいるのを目撃する。すぐにそのことをYMCAのスタッフに報告したが、トランスジェンダーの女性はYMCAの女子更衣室に入る完全な権利があると言われ、突き放されてしまった。YMCA上層部に報告しても同じ対応がされたことから、市議会で窮状を訴えた。
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KKGの社交クラブに参加しているトランス女性の学生で身長188cm、体重118kgのアルテミス・ラングフォードに関して、7人の女性が訴えを起こした。裁判記録では若い女性たちは、ラングフォードが盗撮をしていて、その際にはっきりと勃起していたことなどが記されている。また、着替えをしているときやシャワーを浴びるときにタオル一枚で廊下を歩いているときなどにラングフォードがじっと見ていることがあったという。
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2021年6月に米国ロサンゼルスにある韓国式の温浴施設(スーパー銭湯・サウナ・スパ施設)であるWi Spaで起きた事案。性自認が女性である男性が女性専用のエリアに入り、幼女や女性たちに半勃起した男性器を見せるという事例があった。その場にいた被害女性がスパの受付に「つまり、男性が幼い女の子にペニスを見せてもいいってこと? Wi Spa はそれを認めているってこと。そう言っているの?」などと被害を訴えたが、「『カリフォルニア州法第51条:性別、宗教、人種を問わず、いかなる差別もしてはならない』に則って営業している」として言われ、州法に基づいてできることは何もないと対応された。その時の受付とのやり取りは撮影され、これがネット上で拡散して瞬く間に炎上した(該当動画)。
普通の人であれば、女子トイレや女子更衣室や女湯で問題が生じるトランスジェンダリズムについてはかなり慎重な態度をとる。実際にトランスジェンダリズムを積極的に肯定する人であっても、女子トイレや女子更衣室や女湯については明確に肯定の言葉を示す人はほぼおらず、大抵は「様々な方が利用する施設であり、苦情を出された方には理解を求める」などと言葉を濁している。そうした中で、トランスジェンダリズムがこれほど声高に主張されていることについて不思議に思う人はたくさんいるだろうが、その理由としては次のようなエリート過剰生産論・箱物行政・忠誠心バッチ・美徳シグナリングの点が挙げられる。
近年、AI等の情報技術に代表される理系分野の発展が著しい一方で、文系の特に社会学やジェンダースタディーズなどは役に立たない学問と若者から見なされている。実際に、米国では人文系の学士比率は2010年以降になって急低下しており、2022年には全人文系学士数とコンピューターサイエンスの数がほぼ同じレベルに到達するという。
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また、もっとも後悔している大学の専攻トップ5はジャーナリズム、社会学、リベラルアーツ、コミュニケーション、教育となっており、もっとも後悔されていない大学の専攻トップ5はコンピューター・情報科学、犯罪学、エンジニアリング、看護学、健康学という調査もある[1]。
この理由はリーマンショック等の大不況で人文系に用意されていた弁護士や出版業界、大学学術業界、公務員、小中学校の教員といった伝統的な雇用が崩壊していることが1つの理由である[2]。また、ITの進歩は雇用喪失と雇用創出を同時にしているが、コンピューターが喪失させる職業はあまりコンピュータを使わない職業で、コンピューターが創出する職業はコンピュータを使う職業という傾向があり[3]、文系分野の雇用のパイが縮小する一方で理系分野の雇用のパイが拡大している。そうして人文系の雇用が崩壊している中で、カルチュラル、エスニック、ジェンダースタディーズといった社会学領域は学生の絶対数はほとんど減っていない。
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政府や企業が人文学系のキャリアを用意できない中で、学生数の供給がほぼ変わらないカルチュラル、エスニック、ジェンダースタディーズといった社会学領域の学生は必然的にあぶれていく。こうした学生は自身が大学まで行ったという意識とオフィスで働くことを思い描いていたために、肉体労働等のブルーカラー職に就く意欲はなく、ホワイトカラーの職業を追い求める。そうした中で、それを実現する一つの道として活動家という道がある。活動家として生きていくにはあらゆる制度や言動に対して、「差別だ!」と指摘する理屈をひねり出す特殊能力が必要とされるが、これは社会学等の学問で身に着けられるものである。なぜなら、社会学やカルチュラル、エスニック、ジェンダースタディーズといった学問では、ポストモダニズム・社会構築主義・ラディカルフェミニズム・トランスジェンダリズム・ダイバーシティ・インクルージョン・エクイティ・社会正義といった近年のポリコレの核心的な概念と装備に最も密接に、そして詳細に学ぶ機会があるからである[4]。
この差別認定の技術を巧みに使えば、企業の糾弾を通じてその企業の研修講師としての立場を得られるだろうし、糾弾されたくない企業から用心棒として雇われることもあるだろう。そこで実績を積めば政府の委員会や有識者会議に出入りできるようにもなるかもしれない。また、政府に関するものだけでなく民間の例えばゲーム会社にも品質管理部・倫理チームといったものがあったりする(スクエアエニックスの例)。こうしたポリコレの導入は経営者や人事部からすれば、従業員を統率させる新たなツール、従業員の発言を失言化させて失脚させる新たなツールとして歓迎されることもある。
また、LGBT理解増進法などが成立すれば、かつて男女共同参画社会基本法で全国各地にウィメンズセンターが乱立した(箱物行政)ときのように、LGBTセンターなどで研修講師や講演講師、センター長といった立場になれるかもしれない。まあ、ぶっちゃけかつての人権擁護法案や同和利権と同じようなものである。もっと言えば、道徳的な恫喝をしていたかつての中世の教会や、共産党の政治委員や政治将校のようなものである。こうしたことをする人は「ルンペンブルジョアジー」とも呼ばれる。
ちなみにスウェーデンには政策文書を書いたり、市のSNSアカウントの管理をする「コミュニケーター」と呼ばれる職業があるが、こういった職業などを通じてアーティスト、役人、ジェンダー学専攻の大卒者、活動家、学芸員、マインドフルネス・コンサルタント、環境保護推進者(研究者ではない)といった主に文系分野の人たちを雇用して養っている。しかし、これで三方よしとなるかというとそうではなく、この雇用は都市よりもブルーカラーの多い地方に強い負担をかける逆進性のガソリン税などを元手としている。それも一因となって、スウェーデン、フィンランド、アイルランド、そしてフランスなどで黄色いベスト運動のような反乱に火を注いでいる。
なお、活動家として糾弾するのは非活動家だけではなく、時には活動家相手に「肉体的に男性器のついた人物が女子トイレや女子更衣室や女湯を利用できないのは差別だ!」と糾弾することもある(TERFと呼ばれるフェミニスト活動家との対立)。この理由として、活動家内での年配エリートや対立エリートの発言を失言化させ失脚させる側面があり、また、忠誠心バッチの側面がある。つまり、トランス男性に対する差別に対してバカげているけれどそれだけにコストの高い強硬な立場を主張して、美徳シグナリング、そして自身が所属するグループに忠誠心を示しているというわけである。
掲示板
49 ななしのよっしん
2023/04/10(月) 16:46:22 ID: 0LSXB3ogDn
50 ななしのよっしん
2023/06/15(木) 04:57:23 ID: p4Yic6EtJG
リベラルなインテリのぼくちゃんは常人には手の届かない高みにある特権者故に憎悪されるのでちゅ。日本国民のほとんどがあほーであるが故にネトウヨは支持されるのでちゅ~う゛~ぎゃ~ぴー
こんなことをつぶやいてる痛々しい教授が関西の方にいたな
51 ななしのよっしん
2023/11/15(水) 21:31:18 ID: bDRbrH6Xj9
トランス啓発系の児童文学、アレに無理解な役はいつだって中年男性かイヤミな女の子ですよね
アメリカは右よりの中年男性をサンドバッグのように使うのが好きだから読んでてつまんないんだよな
イヤミな女の子だって別にトランスだからじゃなくてもそういう役回りになるしワンパターンなんだよ
差別啓発系の本ってなんでこんなワンパターンなんだろうね?
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最終更新:2024/05/02(木) 02:00
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