パンデモニウム・ソサエティー(Pandemonium Society)とは、スマホゲーム『ブルーアーカイブ』に登場するゲヘナ学園の組織である。
キヴォトスでも1、2を争う巨大学園・ゲヘナ学園を統治する生徒会的組織。正式名称が長いため「万魔殿」や「まんまとの」と呼ばれる事が多い。名前の由来は詩人ジョン・ミルトンが1667年に完成させた長編叙事詩「失楽園」に登場する悪魔の殿堂パンデモニウム+社会や団体を意味する英単語ソサエティー。
主要メンバーは羽沼マコト(議長)、京極サツキ(情報部長)、元宮チアキ(書記官)、棗イロハ(議員兼戦車長)、丹花イブキ(議員)の5名。他にもモブ議員が多数所属しており、中には名前こそ不明だが、通常のモブとは異なるオリジナルの容姿が与えられた特別モブの姿も確認出来る。モブ議員には軍服と略帽が、幹部級メンバーには軍服に加えてロングコートと制帽が与えられ、一目で階級が分かるようになっている。軍服や銃器はドイツ軍モチーフのもので占められる。
2022年4月27日に開催されたイベント「不忍ノ心」にて棗イロハが実装。最初に実装された万魔殿メンバーであった。しかしそれ以降はメンバーの追加が無く、長い間イロハのみの状態が続く。イロハの実装から1年9ヶ月が経過した2024年1月24日開催のイベント「陽ひらく少女たちの小夜曲」でマコトとイブキが、11月20日より開催の復刻版「陽ひらく~」でチアキとサツキが実装された事で、万魔殿全員が実装となる。キヴォトス三大学園(ゲヘナ、トリニティ、ミレニアム)の生徒会の中では、全員の名前が判明するのに最も時間を要したものの、最初に全員が実装された生徒会になった。
ゲヘナ学園における学校運営、予算管理、校則の発布、他学園との外交など幅広い業務を担当。あの風紀委員会ですら万魔殿の下部組織に過ぎず、予算という弱点を常に握られ続けている。また超無敵鉄甲虎丸と呼ばれる戦車(見た目はドイツ国防軍のティーガーⅠ)や、戦車を格納して投下出来るほどの巨大飛行船を保有、マコトのEXスキルから察するに長距離砲撃が可能な重火器と砲兵隊も多数保有しているとされ、その軍事力は他の巨大学園にも劣らない強大なもの。
更に情報戦にも注力し、情報部を設置して各地に万魔殿の議員をスパイとして忍ばせ、独自の情報網を築いている。トリニティ総合学園ですら詳細を把握していなかったアリウス分校と接触したり、百鬼夜行自治区内でやり取りされた通信をゲヘナ領内で傍受したり、アジトを転々として尻尾を掴ませない温泉開発部の居場所を正確に突き止めるなど、キヴォトス屈指の情報収集能力を誇る。これら兵力と情報網は各学園の生徒会を警戒させるのに十分な威力を持っていた。かつては空崎ヒナもこの情報部に属していたという。
絆ストーリーのサツキ曰く「万魔殿の情報部は、歴史の表舞台から消えてしまった前生徒会の情報部からノウハウを引き継いでいるのよ」。万魔殿より前にゲヘナには別の生徒会があった事、高い情報収集能力は前生徒会から引き継いだ事が示唆されている。
マコトは万魔殿の偉大さを伝えるため数々の策略を通して精力的に対外活動を行っている。商店街の店を買い上げて「万魔殿特製おみやげセット」の販売、ゲヘナで最大の印刷所を支配下に置いてチラシ、漫画、新聞、雑誌を刷り、チアキにプロパガンダ兼イブキの可愛さを伝える万魔殿新聞を作らせて、その新聞をどの建物の掲示板にも必ず掲示するよう校則を発議、といった多種多様な方法で万魔殿を宣伝。予算を湯水のように使える立場だからこその豪快さである。
他の生徒会とは違い、議長は選挙を通して選出されるという珍しい体制を取っている。選挙で選ぶ方式は現状ゲヘナとレッドウィンターにしか確認されていない。しかしゲヘナの生徒は全くと言って良いほど政治に無関心であり、ミニストーリー「万魔殿のレッドウィンター巡回録」では投票率が僅か3.8%だと判明、万魔殿に対する信任投票率が過去最低記録を更新した事もあったらしい。このためマコトが議長の座に就き続けているもののゲヘナ生徒は今の議長が誰なのか分かっていない有り様。実際「機械仕掛けのパヴァーヌ」第2章で、夜桜キララは万魔殿のリーダーをイブキと思っていたほど。ただしマコト本人は「どうせほとんどの生徒は政治なんて分からない!つまり、生徒が政治をああだこうだ考えるよりも、関心など持っていないほうが支配しやすい!」という持論から全く気にしていない。
チアキ曰く万魔殿では殆ど会議を行わないらしく最後に議事録を書いた日を忘れるほど。
議長のマコトは風紀委員会、特に委員長の空崎ヒナを敵視している事から、絶大な権力を使って風紀委員会に様々な嫌がらせを仕掛けている。風紀委員会のグループストーリー「嵐を呼ぶ突発の会計監査」では突然会計監査を行い、イロハとイブキを送り込んで難癖に近い理由でどんどん予算を減らしていった(ただし行政官の天雨アコが独断で兵力を動かす失態を突いた上での監査なので一応筋は通っている)。したがってヒナは「万魔殿のタヌキたち」と十把一絡げに忌み嫌っている。ただマコト以外の幹部級メンバーには風紀委員会への憎悪は無い模様。イロハとイブキは風紀委員会とも仲良くし、チアキはヒナをも取材対象としている上(「あおはるレコード」第83話にてヒナの写真が確認可能)、最終章でアコと喧嘩していたサツキでさえも、絆ストーリーで風紀委員会とは特に不仲ではない事が判明している。トップの議長がそう指示するから従っているだけなのだろう。
万魔殿メンバーは全員最年少のイブキを溺愛している。まるでロリコン集団みたいだ。一方、イブキの存在がメンバー同士の結束力を高めているのも事実であり、各々自由にやりながらも足の引っ張り合いや蹴落とし合いは起きていない。この点は意見の対立で分裂したティーパーティーやセミナーとは対照的である。マコトの突拍子もない案に振り回されているモブ議員からも特に不満の声も聞こえてこないので上手く統率出来ているようだ。
マコトにはキヴォトスを征服したい野望があり、その第一段階としてシャーレの先生を味方に引きこもうと万魔殿との業務提携を持ち掛けている。しかし「全ての生徒の味方」と公言している先生にはのらりくらりと提携をかわされ続けてしまった。が、マコトには諦める選択肢は無いようだ。そんなマコトに歩調を合わせてか、今度はサツキが先生を引き入れようとし、情報部が握っている先生の弱みを武器に業務提携を迫る。ところが弱みとされた先生の秘密は全てしょうもないものだったため、戦果は挙がっていない。
ゲヘナ学園の組織という事でトリニティ総合学園とは伝統的に敵対。「エデン条約編」ではトリニティとゲヘナの敵対関係を終わらせるエデン条約の締結に乗ったものの、それはあくまで表向きであり、裏ではアリウス分校と結託してトリニティ幹部とヒナを巡航ミサイルでまとめて吹っ飛ばそうとした。だが、そのアリウスに裏切られ、万魔殿が乗っていた飛行船を爆破されてしまい作戦は失敗に終わる。墜落した飛行船は湖に落ちたので全員命は助かったが入院を余儀なくされた。最終章冒頭、連邦生徒会で行われた緊急会議においても、ティーパーティーを前に挑発的な態度を取り続けた。
レッドウィンター連邦学園に対しては、マコトと保安委員長の池倉マリナが結託し、マコトが学園に訪問したタイミングで内と外から同時に決起してチェリノ政権の転覆を試みる……はずだったのだが、その予定を忘れてマリナが勝手にクーデターを起こした挙句、投獄されてしまったため失敗。マコトの謀略が明るみに出るも、レッドウィンターではクーデターは日常茶飯事なので交流会は何事も無かったかのように進んだ。最終的にマコトはチェリノに気に入られ、今のところ、敵対でも友好でもない微妙な関係が維持されている。イベント「陽ひらく彼女たちの小夜曲」ではマコト宛てにチェリノからの書状が届いており、ひとまず敵対関係にはなっていないようだ。
百鬼夜行連合学院とは友好関係が結ばれており、たびたび交流会が行われている模様。イベント「不忍ノ心」ではマコト、イロハ、イブキの3人が来訪。イブキが魑魅一座にさらわれる大問題が起きたものの、イロハと忍術研究部の協力で奪還に成功して事なきを得た。最終章では、イブキにかっこいい所を見せつけるべく、大雪原にて色彩の尖兵に襲われていた忍術研究部を虎丸に乗ったマコトとイロハが助けている。「にぎにぎとゆきゆきて」においてはゲヘナの生徒が百鬼夜行へ観光に訪れており、万魔殿メンバーも(魑魅一座の妨害を受けながら)しっかりと楽しんでいた。百鬼夜行はゲヘナ唯一の友好学園と言っても過言ではない。
幹部級メンバーは全員プレイアブル化済み。内訳はSTRIKER2人(チアキ、イブキ)、SPECIAL3人(マコト、サツキ、イロハ)となっており、残念ながら万魔殿だけでパーティを組むのは不可能。ただ編成枠が増える制約解除決戦では可能。生徒会長の立場であるマコトのみフェス限。万魔殿は行政組織なので文官しかおらず、ヒナが武力に訴えてきた時は為す術なく撃破されてしまう。
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最終更新:2025/03/11(火) 23:00
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