不破諫とは、特撮ドラマ『仮面ライダーゼロワン』の登場人物である。
演:岡田龍太郎
対人工知能特務機関A.I.M.S.に所属し、暴走したヒューマギアを鎮圧する戦闘部隊の隊長を務める青年。年齢は26歳。ヒューマギアに対しては「殺人マシン」呼ばわりする等かなり苛烈な感情を持っており、ヒューマギアの殲滅のためなら単独行動も厭わない。
劇中では技術顧問の刃唯阿によるデータ収集の指示を無視して交戦状態に入る、許可がなければ使えないエイムズショットライザーやプログライズキーを許可なく持ち出すなどの危険行動を行っている。
街一つ消滅した爆破事故「デイブレイク」の被害者であり、その際に大量の暴走したヒューマギアに襲われた過去を持つ。ただの爆破ではなく飛電インテリジェンスがヒューマギアの暴走による事故をであることを隠蔽していると睨んでおり、新たに社長となった飛電或人に対しても会社ごと疑いの目を向けている。また仮面ライダーゼロワンについても暴走したヒューマギアとみなしており、殲滅の対象であると判断していたが、ゼロワンの正体が或人であること、隠し事をしないという社長としての決意を目の当たりにしてから若干印象は変わったようである。
更には瀕死のピンチを医者型ヒューマギア・Dr.オミゴトに救われ、「襲われた事実」と「救われた事実」の両方を抱えることになり、ヒューマギアに対しては複雑な心境を抱くことになった。
そして後述する事実を知って以降、A.I.M.S.を脱退。新たな目的のために独自に活動を開始した。ZAIAの所有物を横領する気か!
以上から主人公と対立する立場のよくある2号ライダー諫だが、「或人の面白くないギャグが世界で唯一ハマる人間」という設定がある。劇中では「輝け! 社長なのに新入シャイーン!」のギャグに対して必死に笑いを堪えていた。
東映特撮Youtubeチャンネル限定動画では「笑いなど必要ない」と普段から言っていたせいで腹筋崩壊太郎と或人とのギャグ対決に審査員として無理やり引っ張り出されている。そして腹筋が崩壊した。
※ここからは第28話以降のネタバレが含まれています。
以下ネタバレ
飛電インテリジェンスとZAIAエンタープライズとのお仕事五番勝負の最中に現れたフードをかぶった存在。それは滅の口からも「今は亡き我らの同志」と存在をほのめかされ、不破の目の前に幻のように現れた謎の人物、
滅亡迅雷.netの亡のAIが不破の脳に埋め込まれていたことが明らかになる。つまりこれまでの本編で人間にレイドライザーを渡していたのも亡のAIが現れた不破諫がその正体だったのである。
脳へのチップの埋め込みはショットライザーを通じて仮面ライダーに変身するために必要なシステムであり、不破はその実験体として起用されていたに過ぎなかった(ただしこれは唯阿も同様)。そして亡のAIが入っていたことが滅亡迅雷.netにしか扱えないと言われていたアサルトウルフへの変身を可能にし、ZAIAが優位に立つようにレイドライザーを人間に渡すように操られていたのである。滅の脱走も迅によるハッキングによるものであることも明らかになった。
当初は垓によって操られ、情緒も不安定な状態ではあったが、29話で自我を取り戻しランペイジバルカンに変身。ファイティングジャッカルレイダーを圧倒した後にA.I.M.S.を退職。全ての元凶となったZAIA打倒のために動き出し、32話では飛電製作所のボディーガードとして雇用された。
この時点では根本的な問題はまだ解決されておらず、唯阿によって細工されたアサルトウルフプログライズキーで亡のAIが顕現、垓の道具として操られてしまう。一時迅によって不破の回収・説得が試みられたが、不破が自我を取り戻し説得に失敗。しかしこの前後の件が合わさって亡がシンギュラリティに到達。自らの意思を訴えたことで不破の意識とリンク。亡とともに語りかけながらランペイジバルカンに変身、サウザーを圧倒した。
そして…
第33話でさらなる衝撃の事実が告げられた。なんと「12年前にヒューマギアに襲われた」という記憶自体が垓によって植え付けられた偽の記憶であったのである。ヒューマギアの憎しみをより強くし、道具として扱うために植え付けられたもので、この事実を知った唯阿は動揺しなんとしてでも不破を倒して責務から開放しようとする。しかし唯阿を返り討ちにした結果、業を煮やした垓によってとうとうこの事実を告げられて強いショックと混乱のまま茫然自失となってしまう。しかしテクノロジーを使って夢を侮辱する垓に唯阿の怒りが爆発、サウザーとの一騎打ちに発展。そしてサウザーからの妨害によって思うように戦えないバルキリーを見た不破はランペイジバルカンに変身してバルキリーを支援。「過去の記憶はどうでもいい!俺には仮面ライダーという夢がある!」と宣言した。
天津垓によるあらゆる暗躍が失敗に終わり、唯阿もZAIAから離反。しかし今度は迅からの交渉によって唯阿が不破を拉致、脳内のAIチップに埋め込まれた亡のAIの情報を抽出し亡が復活。雷も復活し滅亡迅雷.netの完全復活の後、入院中だった不破の前に亡が現れた。亡は不破の脳内のAIチップに入っていた関係で彼の真の過去を見てきていたのである。その口から語られた真実は「ごく普通の一般家庭の出身で家族は無事」「普通すぎてつまらない」人生だったというものであった。あと笑いのツボを唯阿にバラされた。
この後、総集編「超(スーパー)お仕事大戦」にて自分の過去がつまらないものだったとアイデンティティの崩壊に悩みヒューマギアの仕事を通じて適した職業を探していくことになるのだが、大体唯阿からボロクソに言われて終わってしまう。ただし夢オチだったが。
そして第36話、本当に無事だった家族に会いに行くかどうかを悩みだした。なにせ記憶改竄されて以降、(死んだと思っていたので)家族とは一切連絡が取れていない。どのツラ合わせて出てくればいいのかがわからなくなっていた。結局の所或人の構想によって生み出された「アイちゃん」との会話を受けて家族のもとに行くことを決意。家族が無事平穏な日常を送っていることを目の当たりにした不破はそこで満足して家族には何も言わずに静かに実家をあとにした。
一方で滅亡迅雷.netの勢揃いによってアークゼロが顕現。その圧倒的戦闘力の差はとてつもなく、全ての元凶を生み出すことになってしまったことを深く後悔する唯阿をなだめ、それでも前に進んで戦い続けることを決意。
第41話にて仮面ライダーゼロツーによってアークゼロが倒されたが次ぐ第42話、アークワンの登場によって一変。その正体に驚愕しつつ、サウザー・バルキリーと共闘。ところがここで天津はサウザンドライバーが破壊され、不破も唯阿も脳内に埋め込まれたAIチップを初期化され、変身ができなくなってしまった。
第43話にて単身で挑もうとするがやはり変身はできず…そこに現れたのは亡だった。亡からジャパニーズウルフゼツメライズキーを受け取った不破は…
A.I.M.S.が独自開発した銃型デバイス「エイムズショットライザー」とプログライズキーを使い変身する仮面ライダー。
トリガーを弾いて変身のための圧縮カプセル「SRダンガー」を射出する「ショットライズ」を発動、装着者の身体能力を向上させる「ライズベースアクター」を基に、プログライズキーのデータからさらに強化アーマーを装着する。初変身時、プログライズキーの使用許可が下りずに使えなかった諫は、プログライズキーのロックを力業で解除して変身した。
いわゆる装着変身に分類される仮面ライダーで、変身シーンは不破役の岡田龍太郎氏がライダーのスーツを着用して撮影された。
Bullet!
オーソライズ!
「変身!」
シューティングウルフ!
The elevation increases as the bullet is fired.
身長:197.2cm
体重:95.6kg
パンチ力:10.5t
キック力:27t
ジャンプ力:ひと跳び16.2m
走力:100mを2.9秒
「シューティングウルフプログライズキー」を装填して変身するバルカンの基本形態。射撃能力と敏捷性に優れる。
必殺技は「バレットシューティングブラスト」。狼状のエネルギーが敵を捕らえ、身動きができないところを銃撃でとどめを刺す。
オーソライズ!
「変身!」
パンチングコング!
Enough power to annihilate a mountain.
身長:192.0cm
体重:461.8kg
パンチ力:47.3t
キック力:22.9t
ジャンプ力:ひと跳び8.5m
走力:100mを3.1秒
ゴリラを投影した能力を持つ「パンチングコングプログライズキー」を装填して変身する形態。
アーマーは上半身を中心としたパワフルな姿で、両腕に装着されたナックルデモリションによるパンチ攻撃での接近戦を得意とする。両腕は完全にアーマーに覆われたわけではなく、ショットライザーも扱える。
必殺技は「パワーパンチングブラスト」。ナックルデモリションをロケットパンチの要領で発射させて攻撃する。直接殴って攻撃する「パワーパンチングブラストフィーバー」も存在する。
初変身時から力業で変身した所業から一部で「ゴリラ」呼ばわりされていたが、すぐさまゴリラをモチーフにしたフォームが登場したためますますゴリラ化が進行することになった。
Assault Bullet!
「変身!」
レディーゴー! アサルトウルフ!
No chance of surviving.
身長:199.7cm
体重:119.6kg
パンチ力:25.7t
キック力:57.8t
ジャンプ力:ひと跳び32.4m
走力:100mを2.0秒
滅亡迅雷.netから奪った「アサルトウルフプログライズキー」を装填して変身する強化形態。滅曰く滅亡迅雷.netにしか使えないはずだったが、いつも通り強引にロックを解除して変身を敢行した。
「オービタルバインダー」という戦闘補助装置で一連の動作を効率化し戦闘力を高めているが、安全・生命維持装置が排除されており使用者への負担は考慮されていない。実際、不破は使用後吐血するなど負担は甚大。…だったが、前作のゲイツリバイブのように数話で慣れてしまった。
必殺技は「マグネティックストームブラストフィーバー」。回転しながらライダーキックを叩き込む。
そしてこのプログライズキーで変身できたこと自体が、後の伏線となっていく。
第31話で唯阿にプログライズキーを奪われ…
「ヒューマギアをぶっ潰して、その先に何があるのか…!
夢なんて…考えたこともなかった!
けど、いつか見つけてやるよ…! 俺が俺であるために…俺の夢を!」
「変身!」
Mammoth! Cheeterh! Hornet! Tiger! Polabear!
Scorpion! Shark! Kong! Falcon! Wolf!
身長:199.9cm
体重:112.2kg
パンチ力:46.5t
キック力:97.7t
ジャンプ力:ひと飛び61.2m
走力:100mを0.9秒
ZAIA保有のプログライズキー(5種)と仮面ライダーサウザーのサウザンドジャッカーによって収集されたライダモデル(5種)の計10種を統合して製造された「ランペイジガトリングプログライズキー」を用いて変身する形態。本来は仮面ライダーを兵器として扱うために作られたもの。
青をベースに全体的に鮮やかな構成になっているほか、左半身に10種のライダモデルがアーマーとして装着されている。複眼左側にもそれぞれのプログライズキーを象徴するカラーリングが入っている。
セレクターマガジンを回すことでパワー系(コング、マンモス、シャーク)、スピード系(ファルコン、チーター、ホーネット)、エレメント系(タイガー、ベア、スコーピオン)と3つの系統のアビリティに特化した必殺技を放ち、4回回すことでウルフを含めたすべてのアビリティを開放することができる。
なお、このプログライズキーの認証は装着者の戦闘力を選別するために、一定以上の負荷をかけないとロックが解除されないようになっており、ゴリライズ力業による解錠が正式なロック解除方法となっている。話数重ねるにつれてだんだんロックゆるくなってない?
必殺技は「ランペイジガトリングブラスト」、各アビリティを開放した「ランペイジパワーブラスト」「ランペイジスピードブラスト」「ランペイジエレメントブラスト」と、全アビリティを開放した「ランペイジオールブラスト」。
2号ライダーのTV本編中のてんこ盛りフォームの登場は非常に珍しく、強いて言えば仮面ライダーオーズのバース・デイ(単なるCLOWsの全装備だが)以来ということになる。逆にバース・デイを含まなければ全ライダーTVシリーズでも初ということになる(劇場版やVシネを含めればディエンドコンプリートフォームやゲイツマジェスティも該当する)。
※ここからは第44話のネタバレが含まれています。
「不破諫! 飛電或人を止めろ!」
「亡…お前の意思、たしかに受け取った!」
「俺に…こじ開けられないものは…何ひとつねえ!」
Kamen Warning! Rider
Kamen Warning! Rider
Awakening the instinct of two beasts long lost.
身長:199.7cm
体重:121.3kg
パンチ力:38.2t
キック力:76.7t
ジャンプ力:ひと飛び45.3m
走力:100mを1.4秒
亡から受け取った「ジャパニーズウルフゼツメライズキー」で変身した姿。アークワンによってAIチップが初期化され変身できない状況だったが、ジャパニーズウルフのロストモデルを強制的に上書きすることで強引に変身した。変身時にはギリシャ神話の魔犬オルトロスを彷彿とさせる双頭の犬のライダモデルが現れる。
見た目は色違いのアサルトウルフでベースカラーは明るめの青で、仮面ライダー亡の要素として一部のカラーリングが白くなっている。
基本スペックはアサルトウルフ以上ランペンジバルカン未満。この変身は本来想定されていたものではなく、なによりリミッターがなく常時フルパワー状態のため、その負荷はアサルトウルフの比ではない。
仮面ライダー亡同様爪を展開する他、分身体を射出して戦うことも可能。
イズを失い、敵討ちと言わんばかりに滅との全面戦争に乗り出した或人を引き留めようと変身するが、大きすぎる負荷とゼロツーの圧倒的な戦力差にまともな勝負にすらならず、ボロボロになりながらもかろうじて必殺技を当てるまでがやっと。その大きすぎる負荷はショットライザーすら耐えきれず壊れてしまった。
A.I.M.S.が独自開発した銃型デバイス。本体とベルトであるホルスターベースに分かれ、変身はベルトから本体を取り外した状態で行う。本体は変身しない状態でもそのまま銃としても使える。
バルカン専用の可変式の武器。アタッシュモードからショットガンモードに変形する。プログライズキーを差し込めば必殺技「カバンショット」を放てる。
ショットガンの威力が高すぎるあまりシューティングウルフでは反動が大きく扱えなかったが、パワー形態のパンチングコングでは反動を抑えて使用できた。次回には慣れて普通にシューティングウルフで使いこなしていたが。
不破諫に関するニコニコ動画の動画は隠蔽されたためありません。
掲示板
694 ななしのよっしん
2023/01/29(日) 11:15:06 ID: 36jcht4Wdt
滅びを復活させるとか不破さんの死を愚弄するのかっつわれてるけど
碌にバックボーンのないやつに配慮する意味と価値ってあんの?
695 ななしのよっしん
2023/02/22(水) 13:34:12 ID: jKeLxE6DCJ
普通の男だったのに陰謀で人生狂わされてるのはそれだけでかなり強烈なバックボーンだと思うよ。
残念なのが公式側にそんな意識があるように見えなかったところ。
696 ななしのよっしん
2023/08/28(月) 11:12:05 ID: uqWR0VIUkD
今更ながら見たけど、あの描き方ならまだ最悪生きてる可能性はありそうって感情と、変身前で或人が「不破さーん!」って叫んだのが死亡を予測したって読めるのもちょっと怖い。
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最終更新:2024/12/03(火) 01:00
最終更新:2024/12/03(火) 01:00
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