消去しりとりとは (デリートテールトゥノーズとは) [単語記事]

『消去しりとり』とは、「めだかボックス」第154～158 箱で登場・解説・展開・白熱・終結された"切り刻む言葉遊び"である。

ルール

ルールといっても基本的には、通常のしりとりと同じように、前の人の言葉の最後の文字で始まる単語をつなげてゆくゲーム。

難しいのは、それぞれの参加者が自分の駒として五十音表を持っており、一度使った駒は二度と使えなくなるということだ。

ただし、単語の先頭の文字については、前の人から引き継いだものを使うという考え方によって、自分の駒は消費されない。

以上のほかに付け加えることはなく、細かいルール（清音と濁音の混在等）があるとしても、通常のしりとりのルールとして取り決めるのと変わりはない。

一連の流れが続いていって、自分の五十音表の文字全てを使いきれば、その時点で勝利となるから、是非ともアガリを目指してくれ。

例を挙げると、りんご→ごりら→らっぱと続いたのであれば、最初の人は「ん」「ご（こ）」、次の人は「り」「ら」、その次は「つ」「ぱ（は）」を消費したことになるぞ。

そのうちに、自分の残りの駒をどう使っても単語が作れなくなってしまったら、敗北となってしまう。

うまく持ち駒を調整しながら、出来る限り単語を作れるように残して生き残るか、またはひたすら全ての文字を使い切るような単語を考えていくか、といった戦略の選択が必要になってくるかもしれない。

いも

もっと『消去しりとり』と親しむために

「ニコニコ大百科しりとり」というのが「しりとり」記事で行われているので、「ニコニコ大百科消去しりとり」というのも、この掲示板で展開されたりしないかなあ。

あそびかた

☆だいたいのしりとり的な基本ルールについては、「しりとり」の記事にある「ニコニコ大百科しりとり」に従うものとしますが、ここでは大百科に記事の無い単語でも可。かぶりルールや「ん」の場合の処理も同様ですが、一点だけ、英数字については「消去」できないので、必ず「読み」をつなげていくことにしましょう。「Windows（ういんどうず）」→「SONY（そにい）」は無し。

☆縛りとしてめだかボックス本編では「4文字以上、1時間」ということになっていましたが、掲示板で時間制限は付けようがないので無し。字数制限についても彼女たちのレベルに合わせるのは大変なので、「2文字以上」ということにするよ。「4文字以上」となると言葉を作れずに終わることがほとんどだろうけれど、「2文字以上」ならそれなりに工夫すれば割と「アガリ」に着くことができるはず。

☆スタート時の持ち駒は本編と同じく[あ～も、や、ゆ、よ、ら～ろ、わ、ん]の45文字で、消費ルールも本編と同じように拗音･促音・濁音・半濁音は同じ文字（例えば「大百科」は「い」「ひ」「や」「つ」「か」を消費）とみなすことにします。

☆少しゴチャゴチャするかもしれないけれど、自分の状態がはっきりするように、単語＋次の頭文字に加えて残り駒を以下のように単語の右に[]で囲んで書くことにしましょう。

うなぎ　[あ～か、く～と、に～ん] ←「な」「き」を消費した

→ぎ、き

☆記述が漏れていましたが、別に「アガリ」になったからといってオワリになるわけではないし、「ギブアップ」だからといってもう参加できないわけではなくて、『消去』のプチプチ感を楽しむことが目的なので、そのあとも普通に全回復して続けていけばよいかと。

☆とりあえずゆっくりでも続くといいのですが。

すごいネタバレで結果まで書いちゃう本誌解説

つらつらと戦況を一覧にしてみますねえ。

	（えぐりとり）	---	TIME
め	硫酸霧	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	22:00
杠	室町時代	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	23:00
寿	巻柏	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	00:00
喪	離れ部屋	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	01:00
め	山鰐	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	02:00
杠	肉詰め	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	03:00
寿	メダリスト	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	04:00
喪	共布	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	05:00
め	野狐	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	06:00
杠	合歓木	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	07:00
寿	曲折	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	08:00
喪	露姫	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	09:00
め	雌犬	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	10:00
杠	(時間切れ)	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	11:00
寿	(時間切れ)	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	12:00
喪	糠味噌	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	13:00
め	添え物	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	14:00
喪	ノーボエ	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	15:00
め	役丁	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	16:00
喪	ロフター	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	17:00
め	揚げ鍋	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	18:00
喪	紅隈	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	19:00
め	マテ茶	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	20:00
喪	和らぎ	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	21:00
め	着せ蓋	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	22:00
喪	蓼虫	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	23:00
め	汁そば	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	00:00
喪	化猫	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	01:00
め	コーラー	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	02:00
喪	アルバトロス	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	03:00
め	清し女	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	04:00
喪	名著	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	05:00
め	詠み人	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	06:00
喪	取説	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	07:00
め	作り碁	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	08:00
喪	降参	あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわん	09:00

んで、喪々が「単語を使い切ったから勝ち」でも「『ん』で終わったから負け」でもなく、「純粋に負けを認めて降参した」結果、めだかちゃんの勝ちとなったのだった。

単語解説してみたり。

硫酸霧（りゅうさんむ）: 昔からずっと使っているバッテリーなどが劣化して発生する霧のことで、周りのものを蝕む。
室町時代（むろまちじだい）: いろいろな定義があるみたいだけれど、まあだいたい室町幕府があったころの時代。
巻柏（いわひば）: はっきりと説明するのは難しいけれど、一言で言えば岩場に生えているシダ植物。突き詰めた説明はそれらしいページを見てもらえばよいけれど、もしもお絵カキコとか描く人が現れたら、大百科の記事もいずれ出来たりするのでは。
離れ部屋（はなれべや）: 屋敷の母屋から離れた庭などに造られている部屋。
山鰐（やまわに）: にべもない言い方をすれば化け物の一種であって、山にいるワニ、ではない。いとこが居るとか、大きな口で一口に舐めるとかいったことが古い書物に描かれていて、とりあえず「舐める」ところを推しているらしいけれど、なぜか「舐める」特性の化け物は比較的多いため、いまいち目立たないことに。
肉詰め（にくづめ）: 飯とよくマッチする食べ物であり、とにかく肉が詰まっていれば良し。しいたけ詰めもオススメ。
メダリスト（めだりすと）: 特にスポーツの大会において、いい成績を表すメダルをもらった人々。
共布（ともぬの）: 残しておくとあとで役立つからといって買った時のミニビニール袋に入ったままポケットに入りっぱなしになっていたりする、衣服と同じ生地の布。
野狐（のぎつね）: ネットで「野狐」を調べると「ヤコ」と読むものの解説がよく書かれているが、こちらは割と霊的なもので、「ノギツネ」と読むのはただの野に棲むキツネ。
合歓木（ねむのき）: 木の一種で、夜になると葉が閉じることから名づけられたとか。カメムシがよくついてる木。
曲折（きょくせつ）: つづら折りの道のごとく曲がってくねっていること、とか字面そのままな解説。
露姫（つゆひめ）: 明確にこれといった名詞としての意味はないものと思われ、昔の人の名前だったりコスメの名前だったりするが、しりとりの言葉としてのキレイ度は低め。
雌犬（めすいぬ）: 濡れた瞳で僕を見つめてくる彼女は、その身に何も纏っておらず、透き通る肢体を切なげにくねらせて、いったい何を期待しているのか、開いたままの口、仕舞いもしない舌から唾液が垂れ落ちているのを見て、思わず僕は呟いた。「だらしない…メス犬…！」。
糠味噌（ぬかみそ）: そのままでは使いでのない穀物の果皮や種皮などからできたもので、漬け物に使われることが多い。1日1回かき混ぜるのがミソ。
添え物（そえもの）: 海苔の佃煮など、主となるモノに付随するモノ。
ノーボエ（のおぼえ）: ええと、ロシア語で「新しい」を意味するらしいけれど、名詞としてこれ自体に意味があるのかはわからねえ。
役丁（えよほろ）: ろくに縛りのせいで説明ができないが、「えきてい」あたりの読みで調べるとよい。意味にあわせた当て読みといったところ？
ロフター（ろふたあ）: あまり使われない気もするが、ゴルフクラブの俗的呼び名の一つ。つまり、「loft」するためのクラブ。＼ファー／
揚げ鍋（あげなべ）: へりに網が付いていたりする、揚げ物に使われる鍋。
紅隈（べにぐま）: 真っ赤な油紅で顔を塗った、歌舞伎の隈取りの種類。一種類の塗り方だけを表すわけではないが、パワー系キャラを表す隈。
マテ茶（まてちゃ）: やたらと記憶に残るCMで割と知られている、南アメリカのお茶。
和らぎ（やわらぎ）: きつくなくなっておだやかになることだが、この名詞化としては、桃屋のCMでよく聞くあちらを挙げておくべき？
着せ蓋（きせぶた）: ただ、鍋にふたをすること。特に落し蓋との対比となる呼び方。
蓼虫（たでむし）: 渋いとか辛いとかであえて食べる味でもないはずの蓼の葉が好きな虫。
汁そば（しるそば）: パイとかドーナツとかの界隈で絶大なる知名度を誇る某ミスドで飲茶として置かれていたりもする、汁に入ったそば。
化猫（ばけねこ）: こわかったりこわくなかったりするお化けの猫。
コーラー（こおらあ）: アメリカの水周りメーカー。あるいは「caller」のカタカナ読みで、例えばTRPGでの仲間の動きをまとめてGMに伝える役目の人を表したり、ジョブとして何かを喚び出す人だったり、いろいろ意味は取れるかなあ。
アルバトロス（あるばとろす）: すごくレアなゴルフのスコアで、バーディ、イーグルを超え、HOIよりすごいとも言われるのです。
清し女（すがしめ）: めったに使われない言葉であるが、文字通り清らかな美女のこと。とろけた横目を向けてくるのは流し目。
名著（めいちょ）: 読むべき著書。
詠み人（よみびと）: 特に和歌の世界で、作った人のこと。
取説（とりせつ）: 使い方などが書いてある「取扱説明書」の略形。いまどきは紙っぺらでなくネットから落とす形式も目立つ。
作り碁（つくりご）: 碁の対局で、終わりまで戦いきったのちに整地を行って数えるに至ったもの、あるいはそれほどに力の近い碁。これは奇しくも、いやむしろ絶対的決定的結果として、このめだか・喪々の戦いを締めくくるべくして締めくくった語。
降参（こうさん）: ……。