真・恋姫†夢想〜乙女対戦★三国志演義〜とは (シンコイヒメムソウオトメタイセンサンゴクシエンギとは) [単語記事]

『真・恋姫†夢想～乙女対戦★三国志演義～』とは、対戦型格闘ゲームである。
開発は画面端。販売は株式会社レインエンターテイメント。
また、続編タイトルの『恋姫†演武』についてもこの記事にて紹介する。
開発はUNKNOWN GAMES、M2。プラットフォームはSEGAのALL.Net P-ras MULTI。

概要

原作はPCゲームから移植され、コンシューマゲームとして発売された『真・恋姫†夢想』
2011年７月末稼働。同年9月末にバグ等を修正したver1.1へのアップデートが実施された。

入力方式は1レバー4ボタン。ボタンは弱攻撃、中攻撃、強攻撃と特殊ボタンに分けられている。

コンセプトはサムライスピリッツのような読み合い、刺し合いを重視した格闘ゲーム。
アクセントとして、「崩撃」属性を持つ攻撃をカウンターで当てることで誘発される「崩れ」状態と、そこからの専用コンボ「夢想†連撃」といったシステムを持つが、基礎的な部分ではストリートファイター２などのオーソドックスな格闘ゲームを踏襲している。
攻撃・防御ともに専用のシステムは少なく、とにかくシンプルに、不要な部分を削ぎ落したゲーム性はストイックとすら感じられるが、徹底して調整されたキャラバランスや読み合いを重視し設定された技の数々など、対戦ツールとしての完成度は高い。

2012年 6月に既存の７人に追加キャラ３人（趙雲・曹操・孫尚香）を新たに加え、キャラバランスの調整が為されたver1.2へのアップデートを実施した。

2013年 5月31日にWindows版が発売された。
バランス調整や、トレーニングモードの搭載以外大きな追加要素は無くネットワーク対戦不可。

2014年 2月20日にPS3版がサントラなどを付属した限定版・通常版・DL版の三種類のラインナップで発売された。

PC版を元にしており、ネットワーク対戦を搭載。処理落ちも無く、ネットワーク対戦の動作ラグも少ないため対戦するうえで不自由することは少ないが、キャラクターグラフィックがこれまでリリースされたものより荒く、対戦前のロードもインストールした状態で20秒以上かかっていたが、アップデートにより改善。同じ組み合わせの相手と連戦する場合であればロード時間は数秒で完了する。

2014年 7月17日より続編タイトルの『恋姫†演武』が稼働開始。既存キャラ＋追加キャラ3人（馬超・楽進・周泰）を加え、キャラバランスの調整が行われた。同年9月より不具合・一部技の調整がされたver1.02が現在稼働中。

システム

弱攻撃＝A 中攻撃＝B 強攻撃＝C 特殊＝D
レバーの向きはテンキーの配置で表記（プレイヤー操作キャラが１P側右向き時、5をニュートラルとし下なら2、右なら6、左上なら7など）

・夢想†連撃
このゲームの最も特徴的なシステムの一つ。通称崩撃コンボ。
3B,6B,3C,6Cの攻撃は全キャラ崩撃属性を持ち、この技をカウンターで相手に当てることで相手が崩れ状態になりコンボを決めることが出来る。
コンボは「叩き付け」「打ち上げ」「吹き飛ばし」の３つの属性技を1回のコンボ中にそれぞれ1回ずつ決めることが出来るため、より多くのダメージを与えるためには技の順番や合間にどの技を組み込むかがカギとなる。

基本システムについては解説の動画があるのでこちらもどうぞ

・軍師
サポートキャラとして、キャラクター選択の次に軍師を一人選ぶことが出来る。
魏呉蜀にそれぞれ2人用意されており、キャラの所属する勢力のどちらか一人を選択することが出来る。（呂布はその他勢力扱いで軍師は陳宮固定となっている）
サポート技は軍師によって異なるため軍師の選択は非常に重要な要素となる。
使用するためには1回につき計略ゲージの1/4を必要とし、コマンドは共通で236Dで呼び出せる。

・EX 必殺技
計略ゲージの1/4を消費して通常よりも強力な必殺技を使用出来る。
発動時無敵付与、威力・判定強化など様々な恩恵を得ることが出来るため、ゲージの温存が立ち回りに於いて重要な要素となる。

・ファーストアタック
各ラウンドの最初の一撃を決めた側の特典。
様々な格闘ゲームに同名のシステムがあるが、このゲームではファーストアタックを取ると計略ゲージの1/4がプラスされるという恩恵を受けられる。
EX必殺技による切り返しや軍師による牽制が重要となるこのゲームにおいて、試合展開を大きく左右する可能性のあるシステムのため、1合目の刺し合いの緊張感は一種の醍醐味と言える。　動画を見る際にも開幕の立ち回りは見所のひとつ。

・アタックレベル
各技の判定の強さ。A<B<C<EXの順に強くなる。このゲームには飛び道具にもALが設定されており、よりALの強い攻撃をぶつければ相手の飛び道具を完全に打ち消すことが出来る。

・夢想†奥義
計略ゲージ3/4を消費して強力な必殺技を繰り出す。発動時にカットインが入る。恋姫†演武および、家庭用ver1.04(オプション設定にて任意設定)ではDボタンで発動するよう仕様変更。

・夢想†秘奥義
計略ゲージ4/4を消費して超強力な必殺技を繰り出す。
夢想†連撃中にのみ使用可能で、発動時にキャラ固有のアニメーション演出が入る。

キャラクター

蜀

・関羽雲長（真名：愛紗）
　飛び道具、対空技、中段突進技の三種の神器を持つスタンダードな性能。通常技にもクセが少ない物が多くどの相手でも安定して能力を発揮出来る。

・張飛翼徳（真名：鈴々）
　ジャンケン要素のコマンド投げ、打撃投げ、空中突進技を持つ。通常技にリーチがあり、発生の早い物もあるため中距離の立ち回りもこなせる。強力なジャンプ攻撃を持ち、又空中突進技である「突撃敢行」は飛び込みのタイミングをズラせる為空中戦に長ける。『恋姫†演武』では突撃敢行が地上でも出せるようになり、コンボに立ち回りにと何かとお世話になる。

・趙雲子龍（真名：星）

　得物の長いリーチを生かした中距離戦を得意とするキャラ。全キャラ中で唯一近距離立ちB攻撃から近距離C攻撃を繋げることが出来る。又、しゃがみA攻撃がリーチの長い下段技で、EX版の「龍撃」がA攻撃から繋がる為、近距離戦もそれなりにこなせる。

・馬超孟起（真名：翠）

　射程が短い代わりに射出動作に打撃判定が付いている飛び道具、突進技というスタンダードな技に加えて得物の槍を空中で振り回す移動技（なお、動作中J攻撃を出すとこのゲーム唯一の裏ガードになるめくり攻撃を出せる）を持ちトリッキーな動きも可能なキャラ。

軍師

・諸葛亮孔明（真名：朱里）
　前方に竜巻を発生させる。竜巻が相手に当たると大きく打ち上げる為、コンボパーツや先読み対空として優秀。『恋姫†演武』ではジャンプ頂点で回避可能になってしまったものの、途中で消えることなく画面端まで必ず竜巻が届くようになった。

・鳳統士元（真名：雛里）
　画面端から鎖を伸ばし相手を拘束する。1ヒット技だが3回分飛び道具判定が発生する為、対飛び道具・遠目の牽制・固めとして有効。

魏

・夏候惇元譲（真名：春蘭）
　全キャラ中トップクラスの火力を持つ近距離タイプ。キャンセル可能な遠距離立ちB攻撃、リーチの長い下段であるしゃがみB攻撃、ガードされても途中で止めることで反撃をほぼ受けない優秀な必殺技を持ち、横押しが非常に強い。『恋姫†演武』で空中版「覇王の剣」が追加され、某2D格闘ゲームのようないわゆる逃げ竜巻のような使用が可能。

・夏候淵妙才（真名：秋蘭）
　通常技にも飛び道具を持つ中・遠距離タイプ。発生の早い打撃投げ「魏武の閃光」は対空・暴れに有効で、追撃可能な通常投げや発生の早いしゃがみA・B攻撃等を持ち、接近戦も十二分にこなせる。残念ながら『恋姫†演武』では飛び道具だったJCは通常の打撃技となり、その代わりに飛び道具必殺技の「一矢一殺」の空中版が追加。

・曹操孟徳（真名：華琳）

　地上・空中の飛び道具、発生の早い突進技、中段技を持ち、他キャラに比べやれることが多い。通常技に若干のクセがあるが、距離を問わず闘う事の出来る万能キャラ。

・楽進文謙（真名：凪）

　武器が手甲であるため通常技のリーチが非常に短いが、飛び道具、対空技、中下段に派生可能な突進技を持つ。リーチが短いデメリットに対する救済なのか、本ゲームで唯一通常技をA＞B＞C攻撃へ派生可能、また中下段の択も強力なため接近戦で本領を発揮するキャラといえる。

軍師

・荀彧文若（真名：桂花）
　相手の足下に落とし穴を発生させる。立ち回りで威力を発揮。追撃も可能。

・程昱仲徳（真名：風）
　相手の足下に人形を発生させ落雷を発生させる。ヒット時は相手を強制的によろけ状態に出来る為、コンボの始動や牽制に使える。

呉

・孫権仲謀（真名：蓮華）
　近距離タイプ。全キャラ中唯一人当て身技を持ち、通常投げ後は追撃が可能。火力こそ控えめだが、技のリーチ・発生・硬直全てが優秀なバランスキャラ。

・甘寧興覇（真名：思春）
　全キャラ最速の近接タイプ。短いリーチを補って余りある程の崩し、攻めの継続能力に長けている。弱、中、強の派生によって択を迫る移動技「冥誘斬」が強力。『恋姫†演武』では優秀だった移動速度や攻撃発生F等に弱体化（リーチは増したが）を受けた。

・孫尚香（真名：小蓮）

　中距離タイプ。キャンセル可能な遠距離立ちB攻撃・追撃可能な通常投げ・派生可能な必殺技など、全体的に見て姉と甘寧のいいとこ取りな性能を持つ。

・周泰幼平（真名：明命）

　空中から放つ飛び道具、対空技、コマンド投げに加え、斬撃扱いの通常技からのみ派生可能な「返し刃」という特殊技を持ち実質4種の必殺技を持つ。張飛よりも間合いが長いコマンド投げによる重圧をかけつつ、その裏としてA攻撃からの連続技を持つため接近戦の択一行動が強力、その一方で中距離も「返し刃」により安定したダメージを見込める万能キャラ。