都道府県の人口を上回る都市の一覧

この項目では、単独で都道府県いずれかのそれを上回る人口を抱える日本の都市の一覧を記す。

概要

本記事で取り上げるのはあくまで一つの自治体としての人口であり、都市圏人口は考慮しない。また、市名が赤色で表記されたものは政令指定都市である。

なお、この記事で出てくる数字は特に断りがない限り2023年12月1日のものを使用している。

目次

• 北海道・東北地方
• 関東地方
• 中部地方
• 関西地方
• 中・四国地方
• 九州地方
• ギリギリ超えなかった街

北海道・東北地方

札幌市

札幌市
人口	1,969,235人
市旗

言わずと知れた北海道の首都。道内では唯一都道府県ごえを果たしている。だいだい長野県に相当する人口であり、道内二位である旭川のおおよそ六倍とその差は圧倒的。さらに日本全国に視野を広げても名古屋に次いで規模の大きな街である。ただし、広大な山間部も市域に含むため人口密度は低め。

実は京都・さいたま両市を抑えて内陸都市では日本最大の規模である。

仙台市

仙台市
人口	1,098,036人
市旗

東北地方最大の都市。同地方唯一の百万都市にして、五十万都市でもある。古くから東北の中心として栄えた。だいたい富山県に匹敵する人口を抱えている。なおこちらも市域に広大な山地を含むため人口密度は低めである。

日本全国で人口減少が進んでいるなかでも、仙台市当局の懸命な努力もあってか編集時点では何とか人口100万人を維持している。

関東地方

東京23区

東京23区
人口	9,794,524人

世界屈指の人口密集地帯。ここだけで神奈川県総人口を軽く上回る膨大な数の人間が犇めきあっている。なお、区単体で都道府県越えをしているのは世田谷、練馬、太田、江戸川、足立、杉並、板橋、江東の八区である。

八王子市

八王子市
人口	560,692人

23区以外では最大の人口を抱えている街。日本最小の人口を抱える県である鳥取を僅かに上回る。

かつては多摩地区の中心として栄えていたが、近年は立川にその地位を脅かされている。

横浜市

横浜市
人口	3,770,179人
市章

神奈川県最大の都市。日本屈指の大都会からのどかな住宅地まで、様々な側面を持っている。だいたい静岡県に匹敵する人口を抱えており、市としては日本最大。多くの市民が東京都内へ通勤・通学しており、昼夜間人口比率は92.5(2020)とこの規模の都市にしては若干低め。横浜が日本三大都市の一角になれないのはこれが理由だろう。ちなみに大阪市は128.4、名古屋市は111.2、千代田区は1355.4である。(いずれも2020のデータである)

川崎市

川崎市
人口	1,545,942人
市章

神奈川三大都市の一角。だいだい鹿児島県の人口に相当する。横浜と東京都心のちょうど中間という栄えることが約束されたような場所に立地しており、このご時世においてなお人口は増加傾向にある。

実はさいたま市よりも人口が多いので単純な量の比較では関東二位になる。ただしこちらは東京のベッドタウンとしての側面がかなり強く、昼夜間人口比率は87.3(2020)と100万都市のなかでは最低である。

ただし工業の盛んな沿岸部に限っては110くらいにまで上昇する。

相模原市

相模原市
人口	724,987人
市章

神奈川三大都市の末席。だいたい福井県の人口に相当する。周囲に横浜や東京都区部といった規格外の大都市があるので影が薄いが、地味に多い人口を抱えている。リニア新幹線神奈川県駅が置かれる橋本は当市に位置する。

こちらも東京のベッドタウンとしての側面が非常に強い。

さいたま市

さいたま市
人口	1,344,875人
市章

埼玉県の県庁所在地。だいたい山口県と同じくらいの人口である。

「ださいたま」となぜか頻繁に馬鹿にされるが、程よく都会で千葉よりも東京都心に近く、新幹線も停まるので意外と住みやすい街である。

大宮と浦和の仲が悪いことで知られる。

川口市

川口市
人口	606,457人

さいたま市と東京都心の間に位置する、埼玉版川崎のような街。実際、名前も何となく似ている。

人口はだいたい鳥取県と島根県の間くらいである。

千葉市

千葉市
人口	980,208人
市章

千葉県の県庁所在地。南関東の県庁所在地では最も人口が少ない。とはいえ、だいたい富山県に匹敵するくらいの人口を持っているので充分すぎるほど多い。

後ほんのすこしで100万都市になるが、千葉県の予測では100万に達することなく人口減少が始まるとされている。

しばしばさいたまとどっちが上かで争っている。

船橋市

船橋市
人口	647,316人

ふなっしーで有名な千葉県西部の街。だいたい島根県と同じくらいの人口を誇り、非政令指定都市では最多である。

中部地方

名古屋市

名古屋市
人口	2,327,700人
市章

日本三大都市の末席。東海地方の中心都市であり、人口は宮城県と同じくらいである。

大阪と比べても規模や中心都市としての機能はそう見劣りしたものではないのだが、新幹線で迅速に移動できることや大阪・東京に割と近いこともあってかライブの全国ツアー等で不遇な扱いを受けることが多い。

静岡市

静岡市
人口	693,389人
市章

静岡県の県庁所在地。人口は徳島県とほぼ同じ。旧駿河国の中心地であり、遠江国の中心である浜松と双璧をなす。のぞみが停まらないことで有名。

実は、静岡県は政令指定都市が二つ以上ある数少ない県の一つである。（他は神奈川県、大阪府、福岡県のみ）

浜松市

浜松市
人口	789,822 人(2023)
市章

旧遠江国の中心地であり、静岡県で最も人口が多い都市である。だいたい福井県に相当する。名産品としてはうなぎのほかに餃子なども有名。

平成21年にピークに達してからは一貫して人口が減少を続けており、静岡ともども今後の人口維持が課題である。

新潟市

新潟市
人口	771,615人

新潟県の県庁所在地にして、本州日本海側唯一の政令指定都市である。人口はだいたい佐賀県に匹敵する。近年、人口の減少が激しい。中部地方なのか、東北地方なのか、はたまた甲信越地方なのかはイマイチはっきりしないが、このページでは七地方区分に則って中部地方に区分した。

関西地方

大阪市

大阪市
人口	2,773,417人
市章

西日本の首都。自称、義理と人情の街。およそ茨城県に相当する人口を抱える。なお、大阪府北部にあるのは茨木市である。

横浜市の項で述べたように、常住人口ではあちらに抜かれて久しいが昼間人口では依然として上回っており、中心都市としての機能ではまだまだ負けていない。

堺市

堺市
人口	811,396人
市章

大阪市南部に隣接する街。人口はおおよそ山梨県に匹敵し、府内では二番目。京阪神大都市圏では大阪、神戸、京都に次ぐ四番目である。当市も人口減少が進んでいる。

大仙古墳が市内にあったり、戦国の頃から商人の街として有名だったりと長らく日本の中心であった畿内らしく歴史が古い。

神戸市

神戸市
人口	1,529,756人
市章

お洒落と港と坂の街。人口はだいたい沖縄県に匹敵する。

幕末の開港以来、京阪神大都市圏第二の都市として大いに栄えてきたが、近年は予想を遥かに上回る速度の人口減少に悩まされている。

六甲山地の影響で市街地が東西に細長く、坂の厳しさが半端ではない。

京都市

京都市
人口	1,442,588人
市章

日本の古都として世界的な知名度を誇る街。だいたい沖縄県に匹敵する人口を抱えている。

インターネットでは陰険・陰湿・嫌味の権化みたいな扱いをされることが多いが実際はそうでもない。

様々な歴史的建造物の建ち並ぶ歴史と伝統の街であるのと同時に、京都大学や立命館大学などの名門を筆頭とした多くの大学が立地する学生の街でもある。

中・四国地方

広島市

広島市
人口	1,178,773人

中・四国地方で唯一の百万都市。人口はだいたい青森県くらいである。地下鉄建設には向かない地盤だったこともあって大規模な路面電車網が今も生き残っている。

岡山市

岡山市
人口	715,516人
市旗

大都会岡山。実際のところはどうかと言えば、過疎化の進む中・四国地方に限れば本当に大都会であり、徳島、高知、島根、鳥取といった中・四国地方四県の人口をそれぞれ上回る。

単一の自治体としては広島に大きく水をあけられているが、近傍の倉敷などと合わせた都市圏人口では彼方を上回っている。

九州地方

福岡市

福岡市
人口	1.644,734人
市旗

福岡の県庁所在地にして九州の中心地。人口は熊本県に匹敵する。綴りが原因で英語圏の人にウケるらしい。なお、博多市は存在しない。

どうやら九州地方内においては東京に負けない求心力を持つらしく、同地方の東京への人口流出をある程度抑えているなんて話もある。

ちなみに日本で最も女あまりしている街であるらしい。

北九州市

北九州市
人口	915,416人
市章

関門海峡の九州側の街。香川県と同じくらいの人口を抱える。治安があまりよろしくないことで全国的に有名。

かつては炭鉱や製鉄で栄えたが、それらの衰退とともに人口も急激に減少してしまい、日本で唯一100万人を割り込んだ都市になってしまった。

熊本市

熊本市
人口	738,098人
市章

熊本県の県庁所在地。現時点では相模原と共に最後に政令指定都市になった街である。人口はだいたい福井県に相当するが、現状ではゆっくりと人口減少が進んでいる。

この街はなんといっても、やはりくまもんである。

鹿児島市

鹿児島市
人口	586,770人

鹿児島県の県庁所在地。人口ではギリギリ鳥取県のそれを上回った。

活火山近傍にある街としては世界最大であるらしい。

ギリギリ超えなかった街

宇都宮市

宇都宮市
人口	513,343人

栃木県の県庁所在地。北関東では最大の人口を抱えている。現時点ではまだギリギリ鳥取県が上回っているが、人口減少率は鳥取県のほうが高いのでこのまま行けばそのうち宇都宮が追い越すかもしれない。

松戸市

松戸市
人口	497,778人

千葉県西部の街。東京のベッドタウンとして発展。コロナ禍で人口増が一時停滞したが今は持ち直し、2024年中には50万を突破しそうなので松戸もそう遠くないうちに鳥取を上回ると思われる。

市川市

市川市
人口	497,394人

千葉県西部の街。状況は松戸とだいたい同じである。こちらも同様、人口は微増しているのでそのうち鳥取を上回ると思われる。

姫路市

姫路市
人口	522,041人

兵庫県南西部の街。京阪神大都市圏の西端である。堺市に次いで五番目に人口が多い。

宇都宮と同様、微妙に鳥取のほうが人口減少が速いので、もしかしたら鳥取を抜くかもしれない。

西宮市

西宮市
人口	483,875

兵庫県南東部の街。京阪神大都市圏の中心部に位置する。甲子園球場はここにある。

人口動態は±0くらいで踏ん張っているのでもしかしたらそのうち鳥取を抜くかもしれない。

参考:鳥取県

鳥取県
人口	536,556人

日本で一番人口が少ない都道府県。なぜか島根県と間違えられやすい。ちなみに人口密度だと37位である。

関連項目

• 都市の一覧
• 日本の市町村の一覧