BMSとは、Be-Music Scriptの略で、音楽フォーマットの一つである。一般的には以下のような意味で使用される。
他にもブルードメアサイアー(Brood Mare Sire: 競走馬の母父)の略としても使われる。
多数のwavファイルやoggファイルをスクリプトで指定された配置通りに音を鳴らし、音楽を奏でることができる。似たようなフォーマットとしてはMOD形式がこれに近いが、このスクリプトはゲーム性も備えており、コナミ製の音楽ゲーム「beatmania」シリーズや他のBEMANIシリーズのように、配置された目標物にしたがってキーを叩くことで音を鳴らすゲームに利用される。特に「beatmania」シリーズは、BMSに対して「本家」と呼ばれる。
そうなるのも当然で、スクリプトの仕様書は元々、BMSフォーマットの創案者であるやねうらおの「自分でもこういうゲームの曲を作りたい」という意志から作られたものである。BMSフォーマットが使用された一般的な動画は関連動画を参照するとよいが、プレイヤーソフトやスキンの関係でシステムや見た目も非常にアレっぽくなっているため、知らない人には見分けが付かないかもしれない。
よって、BMS自体はソフトではないのだが、BMSという言葉は一般に「StepMania」「DTXMania」「太鼓さん次郎」のような音ゲーシミュレーションソフトと同じようなものとして認識されている。ちなみにBMSを取り巻く世界のことは、なぜか「BMS界隈」と呼ばれるのが慣例となっている。
なお重要なことであるが、BMSはエミュレーターではなく、データを丸々複製してるわけではない。しかしながら、知的財産権・特許等の権利関係上では模倣品であるのは間違いなく、グレーゾーンに値する。それでもBMS制作経験のある者の楽曲が度々本家に採用されるなど、現在は悪くない状態と言えるようだ。しかし、コナミが本気を出したらどうなるか分からないという状況には変わりはなく、著作権的に問題の大きい楽曲、特に本家曲の公開や配布は御法度とされている。作者もプレイヤーも、節度を守って使用することを忘れてはいけないだろう。
ブロードバンド創世記~2000年代中盤頃までは当時の音ゲーブームも重なり、ネットユーザーに一大ブームメントを起こしていた。
BMSはフォーマットのみでは動作せず、再生には専用プレイヤーが必要になる。主に利用されてきたプレイヤーとしては、下記のようなものがある。
この中でも現状最も広く使用されているのが「LunaticRave」である。現在は「LunaticRave2」となり、「LR2」という略称で呼ばれている。充実した機能や継続的なバージョンアップに加え、独自のインターネットランキングや段位認定を実装していることが多くのプレイヤーに評価され、今ではほとんどのプレイヤーが使用するに至っている。
※公式配布サイトが閉鎖され、一時期は(手放されたドメインを業者が買い取って)別のサイトになっていた。2020年現在はBMS作家がドメインを買い取ったことで非公式ながらBMS関連のサイトになっている
有志が作成した非公式のガイドサイトも参照
2015年にはbmsonという新たなフォーマットが公開されており、これに対応したプレイヤーへの移行も一部では進められている。
これらの中ではLR2のスキンやスコアデータの流用が可能でインターネットランキングに対応したbeatorajaの人気が高い。
BMS用の楽曲を作曲したり、BMSを作成する人のことをBMS作者またはBMS作家と呼ぶ。
BMSはキーを叩くことによって音が鳴るゲームなので、その制作には楽曲の元データの音を分解して個別のファイルにする必要がある。またそれらのファイルは、ゲーム性を考えて、オブジェに割り当てる「キー音」と叩かなくても鳴るBGMレーンに割り当てなければならない。この一連の行為は「音切り」と呼ばれており、作曲者が自ら行うのが普通だが、作曲・音切り・譜面作成は分担される場合もある。
実はニコニコ動画での有名人やVOCALOID関連の作曲者は元・現役を含めBMSでの作曲を経験したことがある人が結構いたりする。BMS作者の一覧を参照。
BMS用の楽曲は当初は既存曲のコピーやアレンジも多かったが、今ではオリジナル曲が大部分を占めている。多数のアマチュアの作曲者によって新曲が絶えず供給され、多彩な楽曲をプレイできるのも大きな魅力の一つ。ニコニコ動画のMADなどでBMSタグが付いているものの多くは、こういったBMSに提供された楽曲を使用しているものである。
「おでんぱ☆ラヴガール」や「DRAGONLADY」などはニコニコ動画でも有名で、BMSを知らない人でも聞いたことがあるかもしれない。BMS楽曲の一覧を参照。
BMSの背景に流れるアニメーションをBGA(Back Ground Animation)、BGA制作を行う人の事をBGA作家と呼ぶ。その専門性から、1つのBMSでもBGA制作者が作曲者と異なることは少なくない。その場合、映像を除いた部分のみをBMSと呼ぶことがあり、BMS担当・BGA担当という風に区別して使われる。
BMS作者と同様に、VOCALOID関連の動画などで元・現役を含めBGAでの制作を経験したことがある人が何人かいたりする。またBMS作者よりもBGA作家の方が密かに本家に提供している比率が高い。詳しくはBGA、BGA作家の一覧を参照。
いわゆる新曲としてのBMSの公開は、個人サイトやBMS投稿サイトでも行われてきてはいたが、最近公開の場として主流になっているのがBMSイベントである。
BMSイベントは主にDEEと呼ばれるサイトなどを会場として行われ、競技のような側面も持っている。イベントごとにテーマが付され、BMS作者は前もって告知された投稿期間内にテーマに沿ったBMSを投稿し、更にプレイヤーは評価期間内に各作品に対する評価を行う。この評価を「インプレッション」、略して「インプレ」と呼び、最多インプレを獲得するなどの所定の条件によって順位付けがされることになる。また、その最大のものが年に一回のペースで開催される「THE BMS OF FIGHTERS」であり、開催年の西暦をとって「BOF○○」と呼ばれている。
このようなイベントは、プレイヤーにとっては様々な趣向のBMSを一度にプレイでき、BMS作者にとっては批判を含めた評価を多く聞け、次のBMSや楽曲制作にフィードバックできるという有用さを持っている。しかし、有名作者の作品しかプレイされなかったり、優劣がハッキリしてしまったりすることなどを弊害として指摘する声もある。
楽曲をバックで流し、タイミングにあわせて音の定義されてないオブジェを流すことにより作られた、キー音の無いBMSも存在する。BMSを作るには、前述の音切りが必要になるが、一般の楽曲をBMSとして遊ぶには耳コピなどをして音をパートごとに分割できるようにしなければならない。
しかし、キー音無しのBMSではこれらの作業をせず楽曲をBMSにすることが出来る。BMS黎明期にJ-POPなどで主に音源配布を目的としたこの類のBMSが多数作られた歴史もあり、特に古くからのBMSユーザーの間ではこの類のBMSは「物故抜き」として嫌われてきた。また、著作権法に触れるものが多く、BMSイベントにおいてはこのようなBMSは禁止条件になっているものが多い。詳しくはキー音無しBMSを参照。
元々同梱されているBMSや、バックで鳴っている音をキー音に指定し総ノート数を増やした「差分BMS」の中には、本家の難易度を凌駕したBMS譜面も存在する。このようなBMSは発狂BMSと呼ばれ、譜面処理・指の動きの限界を極めんとする人々によってプレイされている。
本家上級者の中には、このようなBMSで練習をする人がおり、譜面の補完や発狂譜面の難易度表作成が行われた。
本家でいう☆12(AA程度の難易度)を★1としており、難易度表においては★24を難易度上限としている(記事執筆時点)。また、★21クラスを★1とするoverjoyというものもある。上限は★7であるが、このクラスは非人間的な文字譜面があったり、6000ノート超えだったりで、完全にクリアさせる気が無いものになっている。
その圧倒的なインパクトから、BMSというと発狂BMSのことを指すような会話・書き込みもあるが、一応BMS全体では発狂BMSよりはプレイしやすい難度のBMSのほうが圧倒的に数が多い。
掲示板
225 ななしのよっしん
2022/12/29(木) 10:17:27 ID: 4cjwiJj9v4
>>224
そいつは音ゲー界隈の腫れ物みたいなやつだから…
色んなところで問題起こしてるヤバいやつだから作家に含めないでくれ
226 ななしのよっしん
2023/05/26(金) 20:21:10 ID: iwOsQdSZpe
>>224
任天堂に激怒して何が悪い?
あと任天堂はKONAMIやBMS等の越えられない壁以下のゲーム会社を不愉快にさせるゲーム業界の癌だからな
個人的に言うが任天堂は俺ことパルスマニア以上のクソさを持つ暴力団そのものだからな
227 ななしのよっしん
2023/05/28(日) 09:29:41 ID: iwOsQdSZpe
>>225
おまけに俺はBMS楽曲を作った事があるのにも関わらず俺を「BMS作者の一覧」から勝手に外した事について俺はそれを末永く許さないからな
ていうかお前は俺にしつこく責任転嫁をする私怨系荒らしだろ?
そんなキショい荒らしはクソフェミと並ぶ程絶対に許さないからな!
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最終更新:2024/11/12(火) 03:00
最終更新:2024/11/12(火) 03:00
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