マジカルシルクハットとは、漫画「遊☆戯☆王」に登場するカードである。
※記事名はOCGのものだが、原作・アニメDMでは「マジカル・シルク・ハット」、「マジカル・シルクハット」と表記されたこともある。アニメについては途中からOCGと同じ表記に揃えられた。
遊戯が使用する魔法カード(アニメDMでは通常魔法→速攻魔法)。「魔術師とのコンボでトリック攻撃が可能!」という謎のテキストを持つが、能力としては、自分フィールドに4つのシルクハットを出し、その中にモンスターや罠カードを隠すというもの。「炎の剣士」などを隠している場面もあることから、隠すモンスターは魔術師でなくともよいらしい。ただし、隠したモンスターが攻撃などの行動を取る場合はシルクハットから出ねばならず、そうなると当然隠す効果もなくなる。
以下のように、王国編を中心に遊戯が使用しており、相手の強力モンスターに対してシルクハットを展開し、同時にシルクハットに「六芒星の呪縛」も仕込んでおくことで、攻撃してきた相手を弱体化させて反撃するという戦術をよく取っている。
初出は決闘者の王国編のVS死者の腹話術師戦。
「青眼の白龍」の攻撃から「ブラック・マジシャン」を守り、さらに「六芒星の呪縛」をハットの中に隠し、「青眼の白龍」をそこに攻撃させることで効果を発動した。
その後も遊戯によって使用されている。
城之内とタッグでのVS迷宮兄弟戦では、「ブラック・マジシャン」と「炎の剣士」を隠すことで、モンスターを守り、次の城之内のターンの反撃につないだ。さらに、「水魔神-スーガ」の攻撃の際には攻撃から身を守りつつ、「六芒星の呪縛」を仕込んでおくことで水魔神を罠にかけた。
VSペガサス戦でも登場。
「ブラック・マジシャン」を隠すも、ペガサスのマインド・スキャンの前には無意味と思われたが、意外な方法でこれを回避した。最終的には「魔法を打ち消す結界」の効果でシルクハットは消滅した。
バトルシティ編のVSパンドラ戦で久々に登場。
パンドラの「断頭台の惨劇」に対して発動、シルクハットを身代わりにして効果を回避した。その後、「千本ナイフ」でシルクハットを全滅させられそうになった際に「魔法解除」を発動、「千本ナイフ」と同時にシルクハットも消滅した。
「魔法解除」のテキストには「敵から受けたすべての魔法効力を打ち消す」と書かれているが、なぜ自分のシルクハットもまとめて消えたのかは不明。
VS人形(マリク)戦でも登場。
「オシリスの天空竜」の召雷弾を受けそうになった「ブラック・マジシャン・ガール」をシルクハットに隠すことで守り、さらに同じシルクハットの中に「魔法の筒」と「六芒星の呪縛」を隠しておくことで、攻撃してきたオシリスを罠にはめた。しかし、神の強力な耐性の前には、この罠コンボも決定打とはならなかった。
原作ではこれが最後の出番だった。
アニメオリジナルでも出番が与えられている。OCG化した後も、一貫してシルクハットを4つ出現させる魔法カードとして使用されている。
王国編のVS城之内戦でも登場。
「ブラック・マジシャン」をシルクハットに隠した。城之内は低攻撃力の「ガルーザス」で攻撃を誘うが遊戯は乗らず、さらにもう1枚のカードをシルクハットに隠す。城之内の「ブラック・デーモンズ・ドラゴン」による攻撃に対し、隠されていた「六芒星の呪縛」で罠にはめた。
「DMクエスト編」でも登場。
迷宮フィールドで「迷宮の魔戦車」に囲まれた際に遊戯が使用。自らをシルクハットに隠し、さらに壁の向こう側に現れた別のハットにワープすることで逃げた。
遊戯VSキース戦でも発動したが、「マジック・ジャマー」に無効化された。
「乃亜編」の遊戯&城之内VSBIG5でも登場。
「ブラック・マジシャン」を隠した後、「ブラック・マジシャン」のデッキマスター能力によって再度効果を適用、城之内の「炎の剣士」を隠した。4回攻撃能力を持つ「バーサーク・デッド・ドラゴン」に遊戯側のシルクハットを4つまとめて攻撃されたが、城之内が「炎の剣士」を身代わりにしつつ、「1ドル銀貨」でダメージも防いだため、シルクハットは全部吹き飛んだが攻撃には耐えた。
「ドーマ編」の遊戯VSラフェール(2戦目)で登場。
「ガーディアン・エアトス」の攻撃に対して発動され、「ブラック・マジシャン」と「ビッグ・シールド・ガードナー」を隠した。「ビッグ・シールド・ガードナー」は破壊されたものの、「ブラック・マジシャン」は守ることができた。
アニメではペガサスやキースから、このカードによる戦術を「得意技」などと言われており、遊戯の戦術として相当に認知されていることがうかがえる。
東映版の劇場版でも、VS海馬戦にて原作同様の能力で登場。
死者の腹話術師戦と似たような使われ方をされている。
アニメGXの最終戦、遊戯VS十代でも、遊戯の手札に確認できる。
このときも、OCG仕様に修正されず魔法カードのままだった。
漫画ZEXALで登場した「No.48 シャドー・リッチ」は、幻影トークンを出現させ、相手の攻撃や効果を受けない限りトークンと本体がわからなくなるという、シルクハットに魔術師を隠すのと似たような効果を持っていた。
OCGでは再現が難しいため改変されている。
アニメARC-Vでは似たような名前の「ミラクルシルクハット」が登場している。
バンダイが販売していたカードダス(OCGのBOOSTERシリーズとは異なる)の第3弾(1998年10月10日発売?)で登場。OCGとの互換性はない。
手札と場のモンスターを入れ替える効果を持つ。
バンダイ版のルールでは、毎ターンごとに手札から1体のモンスターを出して対決させるルールであったため、このカードは自分が負けそうになった場合に、手札の強力モンスターと入れ替えたり、あるいは星の低いモンスターと入れ替えて失点を抑えるのが主な使い方であった。
攻撃力が低い、弱いモンスターのほうがライフ減少が多くなる原作やKONAMIのOCGと異なり、バンダイ版のルールでは倒したモンスターの星の総数で勝敗を決めていたため、同じ倒されるならば、星の少ない、弱いモンスターが倒されるほうが損失が少ない。
OCGでは似たテキストを持つカードに「救出劇」、「モンスターレリーフ」、「キャトルミューティレーション」、「発条の巻き戻し」などがあるが、いずれも交換する(戻す、あるいは特殊召喚する)モンスターに制限がかけられており、このカードのように条件もコストもなく何でも交換できるものではない。
とはいえ、ルールがあまりにも異なるので簡単に比べられるものではない。ルールの違いを考慮すると、攻撃対象変更系のカードのほうが類似効果と言えるかもしれない。
KONAMIが販売するOCGでは、「Curse of Anubis -アヌビスの呪い-」(2000年9月28日発売)で登場。
通常罠
※「ストラクチャーデッキ-武藤遊戯-」収録のカード(SDMY-JP037)による
(1):相手バトルフェイズに発動できる。
デッキから魔法・罠カードを2枚選び、
そのカード2枚を通常モンスターカード扱い(攻/守0)として、
自分フィールドのモンスター1体と合わせてシャッフルして裏側守備表示でセットする。
この効果でデッキから特殊召喚したカードはバトルフェイズの間しか存在できず、
バトルフェイズ終了時に破壊される。
漫画のハットを出現させる様子を再現するために、デッキの魔法・罠カードを利用する効果となった。また、原作のように罠にかけるのは無理だが、一応罠カードが攻撃されるという状況だけは再現できる。ひそかに、シルクハット(セットされるカード)の数は1つ減っているため、イラストと効果がかみ合わなくなってしまった。また、魔術師(魔法使い族)との関連はなくなっており、汎用性は向上しているが、複数ターンに渡って維持はできなくなった。
原作の完全再現はOCGのルール上困難なので(トークンは裏側表示にできない)、それっぽさを出すならばこのあたりが妥当だろう。
本来はモンスターが攻撃を受けた際に、それを確率3分の2で回避するという設計。
とはいえ、守るだけならば「攻撃の無力化」、「聖なるバリア-ミラーフォース-」など、ノーコストで攻撃自体を止められるカードがこれでもかというほど存在するため、そちらのほうが優先される。
ノーコストでデッキから魔法・罠カードを呼び出せるため、これを利用できる。
バトルフェイズ終了時には破壊されるので、単純に手札に加えることはできないが、「Z-ONE」などで墓地から回収したり、墓地で使用できる効果が備わった「ブレイクスルー・スキル」や「リチュアの儀水鏡」を利用したり、墓地の枚数次第で能力が上がる「ゴブリンのやりくり上手」を墓地へ送ったり、墓地の特定のカードを発動条件とする「ヒーローフラッシュ!!」のために利用したり、墓地に送られた際に水族を蘇生できる「アクアリウム」カードを利用したりと、相性の良いカードは多い。
バトルフェイズ中に2体のモンスターを展開できるカードとして、ほかのカードのリリースコスト確保に使うこともできる。
また、バトルフェイズ終了時に勝手に破壊されることを利用して、「歯車街」や「機皇城」の効果を発動するなどもできる。マスタールール3での変更によってフィールド魔法は、上書きによる破壊ができなくなったため、もしこれらのフィールドを使い続けていくならば、覚えておきたい。
デュエル終盤などでそういった利用法ができなくなった場合でも、最悪ただの壁生成カードにしてしまうこともできる。
その場面ではもう必要なくなった魔法・罠カードを壁にすれば、余計なカードをデッキから出してしまえる。ただし、破壊時にデメリットがある「永遠の魂」など、相性が悪いカードも中にはある。
逆にフィールドのモンスターに注目して、リバースモンスターの効果を再利用するカードとしても扱える。
変わった効果なのでいろいろと面白いコンボは考えられるのだが、そうなると本来の用途であるはずの、バトルフェイズ中にしか発動できず、モンスターの存在を条件とする点が邪魔になってしまう。
魔法・罠をモンスター扱いするというかなり特殊な効果だけに、いろいろと複雑な点も多い。
とはいっても、狙ってやらない限り起こらない上に実用性がまるでないものも多いので、あくまで理論上そうなるとして話のタネにするくらいのものがほとんどだが。
「MILLENNIUM BOX GOLD EDITION」での再録時にエラッタされ、特殊召喚される2枚の魔法・罠が通常モンスター扱いであることや、耐性を与えてもバトルフェイズ以外で維持できないことが明記されて分かりやすくなった(これと同時期に、破壊耐性を与えた場合の処理が少し変わった)。
特殊召喚する魔法・罠カードについて、テキストでは攻守と通常モンスターであることしか指定されていないが、裁定によれば種族・属性なし、レベルなしとして扱われる。ただし、「DNA移植手術」など特定の種族・属性に変更する効果を適用された場合はそれに従う。
レベルを持たないため、レベルに関する効果は受けず、シンクロ・エクシーズ素材にすることはできない。
レベルを持たないという点ではエクシーズモンスターの大先輩。10コくらい上(エクシーズは2011年登場)。
このカードの存在から、全ての魔法・罠カードはモンスターになり得る。
そのため、「『○○』(と名のついた)モンスター」という指定を持つカードがあるとすると、このカードを利用することで本来はモンスターではない、「○○」と名のついた魔法・罠カードも、「『○○』モンスター」のサポートを受けてしまえる。
たとえば、このカードで「おジャマジック」などをモンスター扱いで特殊召喚すると、それは「『おジャマ』と名のついたモンスター」扱いになるため、「超融合」や「瞬間融合」を利用することで「おジャマ・ナイト」を融合召喚できる。
「おジャマジック」を「フォトン・ジェネレーター・ユニット」、「おジャマ・ナイト」を「ツイン・フォトン・リザード」に置き換えても同様。似たような事例はほかにもいろいろある。
これだけならば問題ではないのだが、この性質から本来は含まれないはずのものが含まれてしまうため、海外名などを考えたときに、一部のカテゴリで問題が発生する。
以下で例を挙げる。
※「マジカルシルクハット」以前に、「『○○』と名のついたカード(魔法・罠を含んでいる)」を指定する効果がありながら、日本語名と英語名で含まれるか否かに違いがあるという事例もある(「デーモンの斧」、「おジャマッスル」など)が、これはこのカード以前の問題であるためここでは取り上げていない。
このような場合はこちらの事例より現実的な問題である(特にデーモンは一度混乱が起きた)ためか、英語版独自の補足テキストなど、何らかの措置を取ってくれることが多い(ミスなのか知らないが、取ってくれないこともある)。
装備魔法「リチュアル・ウェポン」の英名は「Ritual Weapon」である。また、日本語版で「『リチュア』モンスター」を指定する効果は、英語版では「Gishki」を指定する。
このとき、「マジカルシルクハット」で「リチュアル・ウェポン」を特殊召喚した状態で「リチュア・エミリア」をリバースさせた場合、「このカード以外の『リチュア』と名のついたモンスターが存在する」という条件を満たせるか否か。
通常罠「リチュアルバスター」(Ritual Buster)、永続魔法「神聖なる森」(ルビが「スピリチュアル・フォレスト」, Spiritual Forest)の場合も同様。
ただ、リチュアを素直に「Ritua」と指定してしまうと、今度は日本語版で含まれないはずのカードが含まれたり、別の問題が起きてしまう。
これを警戒したのか、リチュアのカテゴリ化より後に登場したカードでは、「傀儡儀式-パペット・リチューアル」、「スピリチューアル・ウィスパー」といった具合に、日本語名の段階で「リチュア」という表現が入ることを避けることが多い(OCG以外では漫画ZEXALの「リチュアル・リファインメント」など、リチュアル表記のカードも存在する)。
この「リチューアル」という書き方が誕生したのはリチュアが原因ととらえられることが多いが、実はリチュアの登場以前からアニメGXに「祝福の教会-リチューアル・チャーチ」なるカードが存在している。
日本語版では、上記の3枚のリチュアルカードがリチュアに含まれるかは長らく調整中になっていたが、現在は含まれると裁定が出ている。
通常魔法「ワーム・ホール」の英名は「Dimensionhole」である。また、日本語版で「『ワーム』爬虫類族モンスター」を指定する効果は、英語版では「Worm」を指定する。
このとき、「マジカルシルクハット」で「ワーム・ホール」を特殊召喚し、さらに「DNA改造手術」で「ワーム・ホール」を爬虫類族にした場合、「ワーム・イーロキン」の効果で対象にできるか否か。
通常魔法「ワーム・ベイト」、永続魔法「ワーム・コール」の場合は英名にもしっかり「Worm」が含まれているので、「マジカルシルクハット」周りで問題が起きることはない。
「『ワーム』爬虫類族モンスター」の場合、モンスターである「エレクトリック・ワーム」(英名「Electric Virus」)も同じ問題を抱えている。これに対する日本のOCG事務局の裁定は、「『ワーム』に含まれるが、遊戯王OCG事務局が案内するのは日本国内におけるルールであり、海外ではこの限りではない」というもの。
通常罠「皇の波動」の英名は「Utopian Aura」である。また、日本語版で「『希望皇ホープ』モンスター」を指定する効果は、英語版では「Utopia」を指定する。
このとき、「マジカルシルクハット」で「皇の波動」を特殊召喚した場合、「リリース・リバース・バースト」(「希望皇ホープ」モンスターをリリースして発動できる)を、「皇の波動」をリリースして発動できるか否か。
通常魔法「ホープ・バスター」(Utopia Buster)の場合も同様。
「NEX」のルビは「ネオスペーシアンエクステント」であり、「ネオス」(Neos)を含むが、これを「マジカルシルクハット」で特殊召喚しても、「E・HERO ゴッド・ネオス」の融合素材にはできない。海外名は「NEX」だが、ルビがない。
ルビでカテゴリ名が入っている場合も、含まれるとするのが普通(「ガーディアン」と「守護者スフィンクス」の例。「守護者」のルビは「ガーディアン」)で、また、いわゆるぎなた読みであっても成立する(「ネオス」と「ダークネス・ネオスフィア」の例)。
通常、日本名と海外名で食い違う場合、日本語名に合わせる(希に食い違ったままのことも)のだが、これは海外名に合わせている珍しい事例。
ただし、これは「N」(ネオスペーシアン)モンスターを「ネオス」モンスターとして扱わないのと同じ理由からきていると考えられ、「マジカルシルクハット」との関連は薄いとも言える。
通常魔法「HERO'S ボンド」のかつての英名は「Hero's Bond」であった。また、日本語版で「『HERO』モンスター」を指定する効果は、カテゴリを構成する「E・HERO」(Elemental Hero)、「D-HERO」(Destiny Hero)、「E-HERO」(Evil Hero)を一つずつ指定する方法で対応されていた。
このとき、「マジカルシルクハット」で「HERO'S ボンド」を特殊召喚した場合、「HERO」モンスターを融合素材に指定する「E・HERO アブソルートZero」の融合素材に使用できるか否か。
海外名がこのような複雑な指定になっていたのは、Heroと指定すると関係ないカードが大量に含まれるためのやむを得ない措置であり、E・HERO登場時点ではHEROとして拡張されることを想定していなかったために「Elemental Hero」というカテゴリにしてしまったことから、しかたなく複数を並べたのだろう。
しかし、HEROのさらなる拡張でこのような一つ一つ並べる形式に無理が出てきたため、海外では大規模なエラッタが行われ、「Hero」の指定を日本語版と同じく「HERO」と大文字表記に変更、「HERO」モンスターのカード名を全てHeroからHEROに変更した。その際に、「Hero's Bond」も「HERO's Bond」に変更され、問題は解決した。
通常魔法「ヒーローフラッシュ!!」は、元の英名は「HERO Flash!!」だった(H、E、R、Oの4種のカードを揃えるのでイメージとしてはそちらのほうが合っていた)が、上記のカード名変更に伴って「Hero Flash!!」になった。
カード名変更の直接の動機と「マジカルシルクハット」には関係はないだろうが、「マジカルシルクハット」がらみのカード名問題がエラッタで解決された稀有な例。
「HERO'S ボンド」は属するカテゴリ自体が問題を抱えていたため、ついでに解決されたが、基本的に上で挙げたような「マジカルシルクハット」によって発生する日本語と英語のカテゴリの食い違いはほとんどが放置されている。
大抵の場合、特定のカードを使い複雑な手順を踏む必要がある(実用性がないため、実際に行う者がいない)ことや、現実的に問題となり得る余計なカードが入らないように指定した結果、かなり特殊な例としての上記の例が発生してしまっている(上記「リチュア」の例)ことから、実際として上記の例が大きな問題となることはなく、修正の手間やそれによる混乱、新たな問題が起きるリスクを考えれば、放置して問題ないと判断されているのだろう。
また、カード名問題に限らず、日本と海外で効果のテキストや裁定が違う事例(「E・HERO ランパートガンナー」、「運命の火時計」など)はいくつか存在することや、近年では禁止・制限リストも独自のものを適用していることから、公式としても日本と海外は別物と割り切っているのかもしれない。
初出時のテキストは以下のようなものだった。
通常罠
※「Curse of Anubis -アヌビスの呪い-」収録のカード(CA-34)による
デッキからモンスター以外のカード2枚と
フィールド上の自分のモンスターを1体選択し、デッキをシャッフルする。
選択したカードをシャッフルし、フィールド上に裏側守備表示でセットする。
それらのカードはモンスター扱い(攻・守は0)となりバトルフェイズ終了時に破壊される。
この効果は相手バトルフェイズにしか使えない。
「それらのカード」とは選んだ3枚のうちモンスター以外(魔法・罠カード)の2枚を指しているのだが、解釈によっては選択した3枚のカード全てを指しているともとれる。もしその解釈だと、攻守が0にされる上にどうせモンスターを守ってもバトルフェイズ終了時には破壊されるというひどいカードと化していた。実際は現行テキストの通り。
この曖昧なテキストは「DUELIST LEGACY Volume.1」への再録時に解消された。
また、このテキストのままならば、もし魔法でも罠でもない第4のカード区分が登場すれば、それも選択できていたのかもしれない。
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最終更新:2024/04/30(火) 19:00
最終更新:2024/04/30(火) 19:00
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