大蛇に嫁いだ娘 単語

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大蛇に嫁いだ娘とは、フシアシクモによる漫画である。

概要

2021年2月にpixivコミック「コミックマルシェ」で連載開始した異種族恋愛漫画。

単行本はKADOKAWAよりコミックビームレーベルで発売されている。

山の主である大蛇と、大蛇に供物として捧げられ嫁となった人間の娘・ミヨの結婚生活を描く種族を超えた恋愛ファンタジー。

心理描写が丁寧でじっくり世界に浸ることが出来る。

著書が自身のTwitterで発表しするや話題となり、2021年2月より商業連載がスタートすると、「次にくるマンガ大賞2022」のWebマンガ部門にノミネートされたほか、「コミックシーモア」の「電子コミック大賞2023」で男性部門賞を受賞した。

あらすじ

碌な人生を送ってこなかったミヨは、その挙句に山に住まう大蛇への嫁に捧げられる。

当初は自らの境遇に絶望し何度も脱走を試みるミヨだったが、大蛇に愛情を感じ、一緒に暮らしていくうちに心身ともに強く結ばれる。

登場人物

ミヨ
不作が続いたため、五穀豊穣を願う村人から無理やり大蛇に嫁がされた村娘。年齢は18歳ほど。引っ込み思案で臆病だが時に大胆。父親の死をきっかけに村でのけ者にされてきた。怖がりながらも、徐々に心を開いていき、今は亡き祖父の面影を感じさせる大蛇と暮らす。右側のおでこに8歳の時できた傷跡がある。 実はお喋り。手先が器用。キスで妊娠すると思っていたほど性知識は皆無。かつては大蛇との肉体関係を拒絶していたが、冬眠明けの春に結ばれ、処女を捧げる。
大蛇
村の人間から大蛇様と呼ばれ恐れ敬われている山の主。白い鱗に身を包んだ人間の何倍もの体躯を持つ巨大な大蛇で、500年は生きているという。人間と喋れる。口調はいつも丁寧。根本的に優しいが人間との文化の違いから突拍子もないことをすることも。熊を一飲みすることも可能。人間に好意的だが、過去の出来事のせいで僧侶を嫌っている。ミヨが嫁いだ初日から彼女にぞっこんで、何よりも大事にしている。嫉妬深い。
八兵衛
人間と喋れるタヌキ。[1]山に80年住んでいる古株。ミヨと同じく額に傷がある。大蛇以外話し相手がいないミヨとしぶしぶながら友達となる。
じいちゃん
ミヨの父方の祖父。故人。不遇な境遇のミヨに優しく寄り添ってくれていた。
清之助
ミヨの父親。元二の兄を殺した罪に問われ、自白を強要されたのち池で自殺した。
ミチ
ミヨの母親。夫の死を機に変貌し、一日中ぼーとするようになった。
ミヨの弟。まだ小さいが大人と一緒に過酷な仕事をしている。死んだと思っていた姉が生きていると知って山に向かう。
キヌ
大蛇の鱗がまだ黒く黒蛇様と呼ばれていたころに彼と出会った寺で暮らす好奇心の強い少女。元孤児で、自立するために村の男や住職に体を売っている。
安憬
陸奥から来た僧侶。21歳。顔はいいが無愛想なため怖られがち。左の肩口に大きな古傷がある。大蛇に師を殺されたという。恩人の敵討ちのため山を訪れ、麓の寺に住み復讐の機会をうかがう。
元二
清之助が死んだ後もミヨたち一家に優しく接している数少ない村人。ミチに気がある模様。
ハツミ
ミヨの幼馴染。ミヨをいじめ、彼女の額の傷をつけた張本人だがそのことに罪悪感は感じてない模様。
徳郎
ミヨたちが生まれた村の村長。ハツミの父親。ミヨを大蛇に嫁がせることを決断した張本人。自己保身のことしか考えていない身勝手な男。

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関連項目

  • 漫画作品一覧

脚注

  1. *この世界では長年生きている動物は喋れるのが当たり前らしい。
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