軌跡シリーズとは、日本ファルコムが発売したロールプレイングゲーム『英雄伝説』シリーズの第3期にあたる「○○の軌跡」と表されたシリーズである。
前シリーズのガガーブから舞台をゼムリア大陸へ移し、世界観や舞台が一新された。主人公が何かしらの組織に所属しているのも特徴である。
『空の軌跡FC』及び『SC』では遊撃士協会に所属するエステル・ブライト、『the 3rd』では星杯騎士団に所属するケビン・グラハム、『零の軌跡』及び『碧の軌跡』ではクロスベル警察の特務支援課に所属するロイド・バニングスが主役となる。
技術レベルはオーブメントと呼ばれる機械によって現実世界の我々と同程度と思われるが、時折そのレベルを超越した存在も登場する。太古に起こった大崩壊以前の文明のもの(アーティファクトなど)や、謎の結社《身喰らう蛇》によるものなどが該当する。これらは物語の根本に関わってくるケースが多く、世界観を形成する重要なパーツでもある。
英雄伝説シリーズ全般にいえることだが他のRPGとの大きな違いは、「町人A」のようなモブキャラがほとんど存在しないことである。イベント進行や(限度はあれど)話しかける度に会話の内容が変わり、また中にはその後サブイベントとして展開される者がいる。これらのフラグ管理はインタビューに応じた近藤季洋氏によればフローチャートなどの力業で管理しているとのこと。
またサブクエストが豊富にあり、それも一部クエストは続きがあるなどの凝りようである。そのため会話やサブクエストのために町の中を駆け回って30分以上経過といった声がプレイヤーからしばしば聞かれる。特に怪盗Bのクエストには頭を悩ませるられるのは(the 3rdを除き)もはや恒例行事でもある。
ファルコムゲーム恒例のBGMの評価も高く、良曲と評される曲がちらほら存在する。
日本ファルコムの別作品『イースvs.空の軌跡』では空の軌跡のメンバーが出演しているほか、当時まだ発売されていなかった零の軌跡からプレイヤーキャラクターとしてロイドが、サポートとしてエリィが出演している。
満足度など評価は高いがいかんせん元々PCで展開していたこともあり知名度としては高いとは言い切れない。しかし近年PSPで発売するようになってから、徐々にではあるが認知されつつあるようだ。
シリーズ累計出荷本数は100万本。
※機種と発売日は移植版を除いた初版パッケージのものを指す
| タイトル | 機種 | 発売日 | 主人公 |
| 備考 | |||
| 空の軌跡FC | Windows | 2004/6/24 | エステル・ブライト |
| リベール王国を舞台に遊撃士達の活躍を描いた物語の前編。2006年にPSPへ移植。 | |||
| 空の軌跡SC | Windows | 2006/3/9 | エステル・ブライト |
| FCのラスト直後から話が始まり、前作から続いた物語の後編。2007年にPSPへ移植。 | |||
| ↓半年後の世界 | |||
| 空の軌跡 the 3rd | Windows | 2007/6/28 | ケビン・グラハム |
| 影の国と呼ばれる異世界が舞台。前作の補完的短編エピソードを多数収録。2008年にPSPへ移植。 | |||
| ↓半年後の世界 | |||
| 零の軌跡 | PSP | 2010/9/30 | ロイド・バニングス |
| クロスベル自治州を舞台に捜査官達の活躍を描く。 | |||
| ↓3ヶ月後の世界 | |||
| 碧の軌跡 | PSP | 2011/9/29 | ロイド・バニングス |
| タイトルは変わってはいるが前作の完全な続編。空の軌跡からの伏線がかなり集約されている。 | |||
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最終更新:2025/12/21(日) 14:00
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