カリンは特別だ!
あんな人間がそう簡単にいてたまるか!
だからこそ――人は試されなくてはならない!
弱さと欺瞞という罪を贖うことが出来るのかを!
カリンの犠牲に値するのかを!!
レーヴェ(英雄伝説)ことレーヴェとは、英雄伝説Ⅵ 空の軌跡の登場人物、《剣帝》レオンハルトの愛称である。
PC版SC以降(ならびに普及版FC、PSP版など)のCV:緑川光
概要
性別:男
出身地:エレボニア帝国・ハーメル村
家族構成:不明
年齢:不明。作中の発言(遊撃士を目指していた)などから推測するに、20代半ば~後半
レオンハルト(Leonhardt)とは、『獅子の果敢』という意味のドイツ語(作中のオリビエの発言より)。英語のライオンハートの語源であり、そこからレーヴェ(Lowe。こちらも意味は獅子)という愛称になった。
彼もまた、レン(英雄伝説)に匹敵するほど、存在がネタバレと言われている(よって、以下ネタバレ注意)。
ちなみに、当人はこの愛称で呼ばれることを好ましく思っていないらしいが、だいたい皆、二つ名の《剣帝》かレーヴェと呼ぶ。公式でも紹介される場合、だいたいレーヴェと記されており、レオンハルトと呼ぶ者はファン・作中・公式含めほぼ皆無。
どれくらいなのかというと、魔獣手帳には当然のように「剣帝レーヴェ」、SCエンディングのスタッフロールでも「レオンハルト」ではなく「レーヴェ」、イースvs.空の軌跡でも登場時「レオンハルト」と名乗った直後にレーヴェ。というかキャラ紹介時点でレーヴェのみの表記。本名「レオンハルト」は書かないのかファルコム。徹底しすぎだよなぁ、おい。
せいぜい、配下の強化兵やThe3rd星の扉14・「減塩幻焔計画」で《蛇の使徒》達が呼んだくらい(本人もまんざらではない様子。それとも諦めている? もしやクーデレ)。その中でも特筆すべき事項として、《第二柱・深淵》が「レオン」と呼んでいる。日本人感覚だと普通こっちじゃないのか? と思ったら負けである。一種のお約束だ。
よって、当記事では彼を『レーヴェ』という表記で進めていく。
その容貌・心情・強さなどが魅力に溢れる、空の軌跡登場人物内でもトップクラスの人気キャラ。
現在、彼の外伝がファルコムマガジンにて連載されている。彼に思い入れの深いプレイヤーの諸君(私含む)は、一度目を通してはいかがだろうか。
空の軌跡FCにて
初登場は第一章。謎の仮面男として、当時盗賊家業をしていたカプア一家にハイジャックを示唆した。
その後、FCストーリー中ではロランス・ベルガー(作中の呼称はロランス少尉)という偽名を名乗って、アラン・リシャール当時大佐の発足した情報部に所属し、クーデターを促進させつつ、ゴスペルの実験を行った。
その最中、学園祭の女装姿のヨシュアやエステル達を遠くから見守ったり、孤児院放火事件の際に彼らとつながりの深かったテレサ院長を助けたり、なんだかんだお兄ちゃんやっているのが印象的。
ロランス少尉として
ストーリー中二回戦う。
特筆事項として、終章にて女王開放作戦中に最後の壁としてエステル、シェラザード、クローゼの三人の前に立ちはだかる。
その強さは、闘技場でオリビエとジンがいたときとは比べ物にならず、さらには封魔が効かなくなったため、完全にごり押しで倒さなければならなくなる。
アースガード改・ティアラル・シルバーソーン・零アンチセプトなどの彼専用アーツ(後にSCで、シルバーソーンやティアラルが使用可能アーツになる)や、もはや彼の代名詞である『高確率気絶+超ノックバック+自身大円判定』のSクラフト・鬼炎斬によって、初見殺しとして名高い。ある一説には、ラスボスより強いと言われている。まぁ、状況が状況とはいえ……この頃から言われていたのか。
勝てばBPボーナスがゲットできるし、負けても話を進められる。幸運のクオーツが欲しければ、その、頑張って勝ってくれ!
その後、ハーメルなどSCへの伏線を残し、その場(グランセル城女王宮バルコニー)を飛び降りて去り、行方を眩ませた。どうして無事なのかは、軌跡シリーズ永遠の謎の一つ。
注・これは表現の誇張などではなく、実際に戦ったプレイヤーの魂の叫びが載っています。でも、状態異常対策+レベル上げ+エステル最強武器でどうとでもなる。もっと端的に言うなら、レベルを上げてジークとエステル(と桜花無双撃)で殴ればいい。
空の軌跡SCにて
さらにネタバレ注意。
第五章にてエステル達の前に姿を現す。伝説の古代竜・レグナートに乗って、ボースやラヴェンヌ村(の一部・大部分)を破壊してまわる。FCや他の《執行者》達と同様に、教授ことワイスマンから、ゴスペルの制御実験の続きを任されていた。
実験後、レグナートからはむしろ暴走しすぎないように懸命な制御をしていたり、ラヴェンヌ村の戦争遺児に花束を供えたり、とてもあのワイスマン協力者とは思えないような行動を取っていたことが明かされる(それ言ったら、他のメンバーだって教授に何の思い入れもないんだけどさぁ……)。
第六章で、ついに彼とヨシュアの過去が明らかになる。
彼らの故郷はハーメル村。エレボニア帝国とリベールの国境付近にあるとても小さく平和な村で、レーヴェは遊撃士を夢見て剣を振り、アストレイ姉弟ととても仲良く、とりわけ姉のカリンとは恋人として仲睦まじい日々を送っていた。
しかしある日、村は謎の襲撃に遭い、知人や親などが老若男女問わず皆殺しされた。レーヴェはかろうじてアストレイ姉弟を逃がしたものの、彼が姉弟の許に着いた頃には……拳銃を握るヨシュアともう動かない男、そして、自身の血に濡れたカリンの姿があった。
その後、かの百日戦役が勃発。ハーメル村を襲撃したのが、帝国側の言い分ではリベール側との主張だったが、後に帝国の主戦派とその雇った傭兵であることがリベール側から明かされた。しかし、帝国からの口止めによってハーメル村であったことの全てがなかったことにされ、地図からも消され、忘れ去られてしまった。
これによって、自分達の存在全てが忘れ去られたことや政治への深い疑心などに心が耐えきれず、当時6歳だったヨシュアの心が壊れた。
その頃である。結社から、レーヴェとヨシュアに《執行者》のスカウトが来たのは……
そして終章。教授に依頼され、単騎リベルアークの制圧を担当・完遂。その後ドラギオンに乗り、《盟主》から授けられた剣・ケルンバイターで、アルセイユの翼を斬り落とし、墜落させるという荒業を為す。
ブルブラン、ヴァルター、ルシオラ、レン。彼らを超えたその先、リベルアーク中枢塔(アクシスピラー)の頂上で、彼は待っていた。
レーヴェとの勝負の後、かの有名なヨシュアvsレーヴェのシーンへ移行。辛くもヨシュアは勝利を収め、彼はエステルや彼女と共にあった仲間達に賞賛を送り、いよいよレーヴェも足を洗う気になったところで……
受けてみよ……《剣帝》の一撃を……
上記伏字にあるように、ラスボスの前哨戦として登場する。
新Sクラフト「絶技・冥皇剣」(凍結付加・自身大円。鬼炎斬より範囲が広め&威力もこちらが上。『王』ではないため、書く際は注意)を加え、さらにレーヴェの分け身以上にウザいお供・ライアットセイバー×2が、SCプレイヤー達を今日も苦しめている。
……が、PC版SC発売初期のことである。しばらくして既プレイヤーから「レーヴェが弱すぎる」という声が相次ぎ、そんな声を出す一部プレイヤー間で非公式に強化改変パッチが作られる中、なんと公式から「レーヴェ強化パッチ」なるものが当てられるようになった(現在、新品として流通しているPC版SCは、ほぼこれが当てられている)。
結果、本当に『ラスボスよりも強い』キャラになってしまった。その代わり、FC同様負けても話が進められるようになり、勝ち差分・負け差分を楽しめるようになった。これがイケメン補正……もといグリリバ補正か! まぁ、ワイスマンはボッコにされて死ぬべきだけどね!
補正はPSPでさらにかかり、AIの行動も超強化。分け身(上限:PC版2体→PSP版7体)・Sクラフト・アーツ、全てにおいて自重はない。
とりわけ難易度ナイトメアは、色んなものを引き継いでも絶望を感じるほどのものになっている。
これはひどい数値。(空の軌跡SCのナイトメア補正値は、STR系とSPD:1.83倍、HP・DEF系:1.2~1.25倍。The3rd・零でSPDとHPが1.45倍に修正される)
具体的なダメージは、ほとんどのキャラが通常攻撃で乱1~確2、Sクラフト直撃は全キャラが確1。
分け身はステータスが若干落ちるが、それでも容易く最大人数を召喚するため、あっという間に全滅へ追い込まれる。
もともと(ナイトメアを除き)大した火力も速さもないラスボスの幸子EXアンヘルワイスマンが可哀そうに見えるほどである。
どっちも普通のゲームでの前哨戦ボス・ラスボスとは思えないほど高数値なのに、この差は……
イースvs.空の軌跡では……
BPが溜まり、16500・稀代の冒険家になるとアーケード・フリーモードで使用可能キャラになる。
その性能などをまとめて一言で言うと、文句なしに強い。最強の一角と言えばさらに判りやすいか。
各キャラ共通で使い慣れる・何度も相対するまで強み・弱点がはっきりと判って来ないことが多いが、レーヴェの場合、
・ほぼ全ての攻撃の発生が遅い
・SPゲージ回収率やAPが最低値
・通常攻撃・スキルがことごとく初心者には向いていないほど使いにくい=コンボもつなげにくい
といったわかりやすい弱点(致命的すぎる……そんなふうに考えていた時期が俺にもありました)を顧みなければ、
・上記除く全てのステータスが軒並み高数値(LIFE・3位、STR・1位、DEF・2位、BRK・4位、DUR・6位。低いと言われるSPD・AGLも、一応三桁はある)。ステータスがほぼ真逆な弟分にちょっとは分けてやれよ。いや本気で
・攻撃速度が遅いため、逆に目押しタイミングを誤りにくい
・むしろコンボが原因でゲージ回収率やダメージに補正がかかるため、防止として適度に攻撃を中断できる
・溜め攻撃が発生がやや遅い飛び道具ながら、強制ダウン+浮かし判定、射程が長い、当たり判定広いとよいことづくし
・鬼炎斬が、攻撃範囲・発生速度・持続・火力・アーマー・スタミナ破壊・硬直、全てにおいて優秀すぎる
・LvMaxアークドレインが原因で、1vs1より1vs3の方がはるかに強いという事態に
・EXスキルの冥皇剣は、サポート使用以外で数少ないコンボの補正切りが可能な上、初段をフラッシュガード失敗するとそのままロックから気絶+大ダメージが確定。しかし、かなり凶悪な吸引判定&上空への判定があるため、ダッシュやジャンプ、スキルで逃げ切れるキャラ・状況は限られている。ぶっちゃけコンボに組み込まれるとそんなの関係ない
……とまぁ、実際に使って戦わないと実感できないのだが、露骨なまでに強キャラである。中堅以上の腕前になったプレイヤーが使うと、ほぼ負ける気がしない。上級者は説明不要。
同じく原作で強キャラ人型ボスのはずのチェスター、そしてSPD・AGL以外平均以下の弟分・ヨシュアと、どうしてこんなに差がついてしまったのだろうか……。
いや、後者は原作的な面を顧みればそうなるし、実際使っていればどちらもスピードキャラなので、嵌め殺しなんて珍しくないのだが……。
入れない人はいない、レーヴェの代名詞。60という数値がとても痛いが、上記の通り非常に優秀なスキル。
最大レベルで吸引判定にダウン属性も付加されるため、至近距離で撃てばほぼ確実に当たる。
また、相手のサポート暗転読み(ユニカ&ユーゴ除く)で鬼炎斬を放つと……
こちらもかなり優秀。発生が遅めながら、アーマーや引き寄せ判定(ただし弱め)に加え、最大レベル時には敵一体につきSPゲージを25%ほど回収できる。よって、CPU戦の1vs2や1vs3では、これを繰り返すだけで勝つことが可能。
鬼炎斬一発で、スタミナ関係無装備でもナイトメアクルシェにすら気絶を迫れる。
正直、これだけで十分ヤバい性能であるが、そのまま巧く補正を切って気絶ループに持っていけば、体力の5割以上を容易く奪え、むろん紙キャラなら即死する。サポート名が「銀の短剣」である辺り、絶対に狙ったと見える。
が、もちろんプレイヤー操作ではレバガチャであっさり抜け出せるため、どのみち慣れが必要である。
これで十分、鬼炎斬(SP54)&アークドレイン(SP45)が運用可能なスキルになる。
SPゲージ回収系はもともとAP・SPGain共に最低値のレーヴェには向いていないため、ランクはⅠで十分。
元々高いステータスを最高レベルに活かせる装備。パワーリングより上昇値が高いため、レーヴェの高めの耐久力からチャンスは何度も来る。最高の状態で冥皇剣or鬼炎斬を当てると、紙装甲でなくとも3000以上は容易くたたき出せる。
アイテム・螺旋の構え
溜め攻撃などを撃つ機会が多く、スキルぶっぱを安易にできないため、ワンチャン狙うタイプのレーヴェと相性抜群。
白太刀と合わせれば、さらにトップの火力が上昇。アイシャとマイシェラさん逃げてー!!
関連動画
銀の意志は、実質彼のテーマ扱いである(vsリシャールとかトロイメライ処刑でも流れた? 気にするな!)。
ソードマスターであるが、あえてアガットにその役を譲る辺り、さすが剣帝は格が違った。
Q.お前がトマットか? A.俺はポテットDA☆ 実は俺は一回刺されただけで死ぬぞ!ぬうううん!
え、The3rd? 死んだはずなのに出演するわけないじゃない……か……
黒騎士……一体何者なんだ・・・・・・(お前はどこのCVが同じ双剣使いならびに(21)だよ)
というネタバレ冗談はさておき、裏闘技場ナイトメアにて、まさかの《剣聖》カシウス・ブライトと共演。
上の動画ではPC版に加え嵌め殺しではあるが、どう考えてもそうしないと負ける。
あと、下記の動画は……悪いことは言わない。零の軌跡をやってから来るんだ。
この度、英雄伝説キャラとしては初のMUGEN入りを果たす(ファルコムキャラクターとしては、すでにユニカ・トバとアドル・クリスティン、ぽっぷるメイルがいる)。最新版+対応している外部AIは下記の動画から。
原作フリークならニヤリと来る技や、分け身に「あのアースガード改」まで再現してしまうほど、愛の溢れたキャラ。
開幕Sクラフトぶっぱし、分け身のいともたやすく行われるえげつない行為は、まさにいつもの剣帝である。
最新版では、新たな原作再現技+mugenオリジナルのクラフトが追加された。
関連商品
関連項目
- ファルコム
- 英雄伝説
- 軌跡シリーズ
- 空の軌跡
- イースvs.空の軌跡
- 銀の意志
- ヨシュア・ブライト/ヨシュア・アストレイ、カリン・アストレイ
- エステル・ブライト、カシウス・ブライト
- レン(英雄伝説)、ブルブラン、ヴァルター、ルシオラ、カンパネルラ
- アガット・クロスナー、ティータ・ラッセル
- アラン・リシャール、カノーネ・アマルティア
- オリビエ・レンハイム、ミュラー・ヴァンダール(PSP版SCの彼らの会話は必見)
- ケビン・グラハム、リース・アルジェント、ルフィナ・アルジェント
- ゲオルグ・ワイスマン、アリアンロード
- 軌跡シリーズの関連項目一覧
- ジューダス(テイルズオブシリーズ)/マスク・ザ・斉藤/黒騎士/「「「我ら謎の仮面三人集」」」
- ↑一体何者なんだ・・・・・・/リオン・マグナス/棗恭介/緑川光/グリリバ
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