かげろうとは、カードファイト!! ヴァンガードに登場するクラン(組織)の1つである。
概要
ドラゴンエンパイア所属の陸上強襲部隊。(爆撃部隊・航空部隊とも)
手持ちの武器などで武装したドラゴンを中核に、竜人(フレイムドラゴン)、人間の竜騎士などで構成される、「炎」をイメージさせるクラン。
相手ユニットの除去やヴァンガードの連続攻撃を得意とする、万能型という名の超攻撃型クラン。
前列・後列を問わず相手ユニットを退却させることができ、相手の布陣を崩すことに長ける。長く居座ることで強力な効果を発揮できるリアガードは多く、かげろうの場合それの処理が容易なため、理想の布陣を敷けてもそれを即座に覆すことができる。
かつ、ヴァンガードの攻撃性能が高い傾向にあるため、ガタガタになった布陣に強力な一撃を叩き込みゲームエンド、が理想の動きである。
ただし、直接的にカード枚数に差をつける効果が多いためか、カウンターコストの使用頻度が高いため、コスト管理に注意する必要がある。
各期におけるかげろう
1期
初期から登場。トライアルデッキ「帝国の暴竜」が初期から存在。全ての通常パックに収録され、強化され続けてきた。
初期の頃から《ドラゴニック・オーバーロード》のパワー11000が有力視され、第5弾「双剣覚醒」ではそのクロスライドユニット《ドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンド》が登場。これにより覇権が決定的となった。
アニメではメインキャラクターの櫂トシキを代表として、非常に多くのキャラクターがこのクランを使用していた。
2期
1期で強化されすぎた反動か、アニメの櫂トシキの使用クランとしても新たなクラン「なるかみ」に席を譲り、通常パックには一切収録されなかった。
エクストラブースター「黒鋼の戦騎」にて辛うじて収録された程度。
3期
通常ブースターの収録が第11弾「封竜解放」にて復活。同時に、新たな名称「封竜」を手に入れる。
《ドラゴニック・オーバーロード》がヴァンガード初の同名別効果リメイクとして登場、かげろうのみを収録したエクストラブースター「創世の竜神」にて通常使用可能な初のグレード4《超越龍 ドラゴニック・ヌーベルバーグ》が登場するなど、2期の不遇を覆すかのような優遇を受けている。
なお、あまりに高すぎた利便性を危惧されファーストヴァンガード《リザードソルジャー コンロー》がファーストヴァンガードとして使用できない裁定を下され、2015年7月現在まで解除されていない。
4期
第17弾「煉獄焔舞」とムービーパック「ネオンメサイア」にて収録。
アニメで櫂トシキや三和タイシが再び使用したためか、強力な双闘ユニットが多数登場。
列を参照した効果の多い「煉獄」名称もこのタイミングで登場。
5期
G1弾「時空超越」とG3弾「覇道竜星」にて登場。
《炎帝龍王 ルートフレア・ドラゴン》や《神竜騎士 ムスタファー》と使いやすいGユニットが登場したが、リバイバル双闘《ドラゴニック・オーバーロード “The X”》と名称指定のGユニット《覇天皇竜 ドラゴニック・オーバーロード “The Ace”》に話題を持って行かれているのが現状か。
双闘軸の台頭を危惧され、双闘サポートとして活躍できる《カラミティタワー・ワイバーン》が投入2枚制限をかけられている。
6期
ブースターパックG7弾「勇輝剣爛」、そしてアニメ「ヴァンガードG」に櫂が復帰したことと絡めて登場したレジェンドデッキ「The Overlord blaze “Toshiki Kai”」にて収録。
「オーバーロード」の再びの強化が目玉になっているが、新たなキーワード能力「竜炎(ブレイズ)」を中心としたカードも収録されており、特に《覇天皇竜 ドラゴニック・ブレードマスター“戴天”》はオーバーロードに依存しない切り札として申し分ない性能を誇っている。
また、Gガーディアン《炎翼剛獣 ディナイアル・グリフォン》により、相手ターンに相手ユニットを退却させることでアタックを不成立にできるようになり、リアガード利用戦術にはめっぽう強い。
7期
やや間が空き、G11弾「鬼神降臨」にて収録。
相手の空きサークルに依存するが純粋に高いガード値を発揮できるGガーディアン《神龍騎士 アブドサラーム》や、相手のリアガードが少ないほど消費を抑えられるVスタンドが可能なGユニット《炎熱機竜 ズィーゲンブルク》など、本弾のカードは「退却できるリアガードが居ない時に実利を得られる」カードが多く収録されている。これにより、自分ターン中の相手リアガード退却がほぼ通用しなかったグランブルー等に回答を得ることができるようになった。
また、「封竜」も強化を受け、より的確に相手の動きを拘束できるようになる。
8期
G13弾「究極超越」にて収録。今弾の収録カードの多くは「オーバーロード」名称の強化に終始しており、「鬼神降臨」の頃から始まっていたカードパワーの超インフレの波を受け、オーバーロードが大きく成長することとなる。
呪縛への解答に加え抵抗無視退却能力を持つ《ドラゴニック・オーバーロード “The Destiny”》、問答無用でダメージを詰める《覇天皇竜 ドラゴニック・オーバーロード “The Purge”》など、デッキパワーがぐっと上昇。
おまけに相性のいい切り札《獄炎のゼロスドラゴン ドラクマ》まで十分使用可能なデッキであり、あまりに恵まれたパワーから登場当初から環境トップをリンクジョーカーと争うこととなり、世界大会でオーバーロードデッキが優勝を果たす。世界決勝の相手が刀剣乱舞だったことはかなり驚かれたが
デッキの基本軸
オーバーロード
1期から存在する由緒正しい名称。アニメにおいてThis is THE 櫂トシキの称号を賜るほどに彼の象徴となっている。
数多くの竜を束ねる指揮官《ドラゴニック・オーバーロード》を中心とした名称。その人気たるや、ブレイクライド、双闘、Gユニットの全ての要素を所持し、「Я」ユニットすら掟破りのクラン内2枚目で登場するほど。
特徴として、大半のユニットが「ヴァンガードがスタンドする」能力を何かしらの形で備えているのが特徴。
リメイク版《ドラゴニック・オーバーロード》はブレイクライド時に与えるスキルとして所持、《ドラゴニック・オーバーロード “The X”》はレギオンメイト《ドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンド》がそのままスキルを使える。
総じて、相手を殴り倒す効果を多数そろえた極めて強力なデッキとなっている。
なお、「究極超越」で収録された《ドラゴニック・オーバーロード “The Destiny”》《覇天皇竜 ドラゴニック・オーバーロード “The Purge”》についてはVスタンド以外の効果を与えており、実利を得られる退却やダメージ効果などが加わった。これにより、攻撃的な方向性がさらに広がることとなる。
アンバー・ドラゴン
1期に登場したフルバウ型連携ライド軸。
しかし、グレード3《アンバー・ドラゴン “蝕”》 はお世辞にも強力なカードとは言い難く、どちらかといえばかげろう唯一の連携ライドとしてパーツで運用されることが多い。
現在名称指定はされていないが、櫂が一時期使用していたためか、リアガード要因の「アンバー・ドラゴン」が後に登場している。
封竜
アニメ3期で三和タイシが使用した名称。アニメで唯一、使用者が三和タイシただ一人である名称デッキであり、「三和デッキ」とも言われる。
グレード2に干渉する効果と、相手のユニットを退却させる代わりにデッキからグレード22を不確定スペリオルコールさせる効果を持つ。
ちなみに、この名称の中で相手のインターセプトを封じるグレード3《封竜 ブロケード》のみ1期のカード。むしろこのカードに設定を合わせて「封竜」名称が生まれたものと思われる。
その《封竜 ブロケード》のクロスライドユニット《炎獄封竜 ブロケード・インフェルノ》と、ブレイクライドユニット《炎獄封竜 ウェザークロス》を抱えており、カードプールは充実している。
ドーントレス
一応名称指定はされているが、特段強力なサポートカードは存在しないため、基本的に《ドーントレスドライブ・ドラゴン》のブレイクライド効果を中心としたデッキとなる。
同カードは、ブレイクライドしたターン中に、手札3枚をコストにしたVスタンド能力をヴァンガードに付与するという強力なものであり、《ドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンド》と組み合わせることで確実なVスタンドを狙う、後述の《超越龍 ドラゴニック・ヌーベルバーグ》とのコンボなど、様々なコンボが狙える。
もう一種の「ドーントレス」かつクロスライド対象である《ドーントレスドミネイト・ドラゴン“Я”》にクロスブレイクライドした場合でも、同カードはグレード1以上がドライブチェックでめくれた際に相手リアガードを退却しつつ自己強化を行う効果を持ち、純粋にドライブチェックが増加するブレイクライド効果と相性がいい。
超越龍 ドラゴニック・ヌーベルバーグ
3期で登場。漫画1期ラストで櫂トシキが使用したユニット《超越龍 ドラゴニック・ヌーベルバーグ》を中心としたデッキタイプ。特殊構築をせざるを得ないので特記する。
グレード4のノーマルユニットである《超越龍》をメインデッキに投入しているため、手札事故の危険性こそ高いが、各種サポートカードで手厚くカバーされている。
相手のダメージトリガーを完全に無効化する効果と常時グレード0でのガードを封じる効果がノーコストで発動していることに加え、周辺サポートによる退却効率のよさが持ち味。
先にグレード3にライドする必要がある以上、ブレイクライドとの相性はよく、《ドーントレスドライブ・ドラゴン》の効果によりヴァンガードに2回攻撃ができる状態になったこのカードの攻撃を受ける側からすれば悪夢の一言である。
煉獄
4期で登場した名称で、双闘を基本軸とする。アニメでは櫂トシキと三和タイシの両名が使用し、櫂トシキの使用カードには先述の「オーバーロード」名称を持つ煉獄も存在する。
列を指定した効果が多く、列単位で相手のユニットを退却させる効果や、相手のユニットのいない列にコールすると効果を得られるカードが目立つ。
要件は若干厳しいが3枚を同時に退却させつつ1ダメージを確定で与える《煉獄竜 ボーテックス・ドラゴニュート》、リアガードにアタックした後手札2枚をコストにヴァンガードがスタンドする《煉獄皇竜 ドラゴニック・オーバーロード・ザ・グレート》が主要なグレード3。
ドラゴニック・ブレードマスター / 竜炎(ブレイズ)
5期で登場した軸。アニメ「ヴァンガードG」で安城マモルが使用。「GNEXT」では渕高サオリも使用している。
ジェネレーションブレイクを要求する代わりにコスト効率のいいリアガード退却効果が多く、扱いやすい。
6期以降はキーワード能力「竜炎(ブレイズ)」を中心としたデッキとして名称が本格化。
「竜炎」効果を所持しているカードが自分の盤面に存在しているアタックステップの開始時、相手よりリアガードが多い状態だとヴァンガードがターン中「竜炎」状態になる。それによる恩恵はカウンターチャージやパワーアップなど多岐に渡り、非常に強力。なお、「竜炎」状態になるのは強制であり、タイミングが制御できないところには注意。
特にクリティカルとパワーが低コストで上昇する《覇天皇竜 ドラゴニック・ブレードマスター“戴天”》、相手リアガードが少なければ少ないほど低コストでVスタンドが行える《炎熱機竜 ズィーゲンブルク》の2枚が切り札として強力。
関連項目
- カードファイト!! ヴァンガード / カードファイト!!ヴァンガードG / カードファイト!!ヴァンガードG NEXT
- 櫂トシキ(This is THE 櫂トシキ)
- 三和タイシ
- 安城マモル
- 渕高サオリ
- カードファイト!! ヴァンガードのユニット一覧
《ユナイテッド・サンクチュアリ》
ロイヤルパラディン/オラクルシンクタンク/シャドウパラディン/ゴールドパラディン/エンジェルフェザー/ジェネシス(カードファイト!! ヴァンガード)
《ドラゴン・エンパイア》
かげろう(カードファイト!! ヴァンガード)/たちかぜ(カードファイト!! ヴァンガード)/ぬばたま/むらくも(カードファイト!! ヴァンガード)/なるかみ
《スター・ゲート》
ノヴァグラップラー/ディメンジョンポリス/エトランジェ/リンクジョーカー
《ダーク・ゾーン》
ダークイレギュラーズ/スパイクブラザーズ/ペイルムーン/ギアクロニクル
《メガラニカ》
グランブルー/バミューダ△/アクアフォース
《ズー》
メガコロニー/グレートネイチャー/ネオネクタール
《該当国家なし》
クレイエレメンタル/刀剣乱舞(カードファイト!! ヴァンガード)
外部リンク
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