『アルバート家の令嬢は没落をご所望です』とは、さき氏が『小説家になろう』で連載していたネット小説である。
2014年7月30日から投稿され、2014年9月11日に本編が、2014年11月21日に後日談である 『まな板の上で恋煩い』が完結した。その後も番外編などが投稿されている。
2015年からはライトノベルレーベルの角川ビーンズ文庫から商業出版された。イラストレーターは双葉はずき氏。
なお、当記事や作品に出てくる乙女ゲームは架空の物であり、仮に同名のゲームがあったとしても多分無関係です。
ストーリー
本編
突如記憶が戻ったメアリ・アルバートは自身が『ドキドキラブ学園~恋する乙女と思い出の王子~』(以下ドラ学)という乙女ゲームに出てくる悪役令嬢であることを思い出す。
断罪を回避する……気はさらさらなく逆にアルバート家の力を削ぐ目的で断罪されようとするが……ヒロインであるアリシアに好かれてしまう。
最終的には婚約して婚約破棄にはなるがアルバート家の力を削ぐどころか何故かパトリックとアリシアの仲を涙を堪えて推したと判断されたことにより逆に増してしまう結果になった。
なおこの話ではメアリ以外に転生者は出ない。つまりはアリシアは狙ってもいなく自然にパトリックを落としたのである。
その後『まな板の上で恋煩い』(以下恋煩い)
『ドキドキラブ学園2偽りの花嫁と悠久の愛』(ドラドラ)に出てくるエレシアナ学園を舞台にする。ゲーム上ではアリシアはパトリックと恋人では無いが王族の血を引いてるのは明らかにされておりメアリは断罪されて北の大地に飛ばされておりアルバート家は権力を少し失っているという滅茶苦茶な設定になっている。
登場人物
- メアリ・アルバート
- 本作品の主人公にして『ドラ学』における悪役令嬢である。
- ゲームにおけるメアリは文字通りの悪役令嬢(権力と金で色々やるタイプ)で現実のメアリがもっとも嫌うタイプである。そのためアリシアに対しては暴言っぽいことを言うがただのアドバイスになっている。
- 一応断罪シーンはあるが、その期間は風邪で寝込んでおりイジメなどは一切行っておらず、そんな命令も出していない。
- コロッケが好物であり、馬車ではなく自転車で通学してるなど令嬢とは思えない言動をしているがやろうとしたら威圧感を出すことは可能。
- アディの解雇嘆願書を出す機会を伺っている(全部アディ本人に止められている)。
- ゲームのシナリオ通りに没落したら渡り鳥丼屋を開く……予定であったが没落してないので諦めて……はいない
- 『恋煩い』にてアディを結婚した。
- 本編では一貫してドリルのような縦ロールの髪型であったが『恋煩い』ではドリルではなくなっている。
- 『恋煩い』においても自身が通うことになるエレシアナ学園が続編であることを思い出すも1年間だけなので傍観者になろうとするが、パルフェットと行動することによって舞台に上げられたが一貫して傍観者である。
- アディ
- メアリの従者にしてファンディスクである『もっと!ドキドキラブ学園』(以下もラ学)における攻略キャラの一人である。
- 『巨乳学園2淫乱先生と放課後個人授業』というエロ本を誤ってメアリに渡したことがある(ちなみにメアリは4時間半も熟読した)。
- ゲーム上では没落後は孤児院で働いている。
- 『恋煩い』にてメアリと結婚した。
- アリシア
- 『ドラ学』における主人公であるが転生者ではない。
- 金髪で紫の瞳をしている(紫の瞳は王族の証)。アディによると王妃様にそっくりらしい。
- ゲームと同じく王族の血を引いているがゲームでは終盤だが本作品ではアディによって僅か2話目(ゲームではオープニング部分)にしてネタバレする。
- これまたゲームと同じくパトリックと婚姻する。
- パトリック・ダイス
- 『ドラ学』における攻略キャラの一人……なのだが本作品ではパトリック以外の攻略キャラは影も形もない(ちらっと書記と教師というのが出るだけ)。
- キャレル・アルバート
- メアリの母親。アリシアが王女である証の印璽をこっそり持たせたのは彼女である(真偽は不明)。
- リリアンヌ
- 『ドラドラ』における主人公で転生者である。
- パトリックと会いたいがために行動していたが、いないはずのメアリがいたことにより焦って行動を早めてしまった。
- 最終的には本来ならメアリが行くはずだった北の大地に行くことになった。その後は攻略キャラの一人であるカインと幸せに暮らしているもよう。
- カリーナ
- 『ドラドラ』における主人公のライバルの一人で転生者である。
- メアリがいたことによりゲームとは違うと認識しており、パトリックと会いたいという気持ちは無くなったが見てみたいと思ってしまった。
- 『ドラドラ』では悪役令嬢で最終的には勘当され、没落する。
- ランダルとの婚約は破棄されている。
- 愛は無いが向こうが受け入れるならカリーナも受け入れる気はあったんだがリリアンヌに骨抜きにされた事によって見限る。
- その後は物理的に締め上げており、ドSのランダルをMにしてしまった。メアリによると締め上げているという報告をしている時の顔は笑っているらしい。
- パルフェット・マーキス
- 『ドラドラ』における主人公のライバルの一人だが転生者ではない。
- 滅茶苦茶打たれ弱く、メアリのちょっとした言動にもビクつくほどでメアリのメンタルをアリシアとは別な意味でガリガリ削っている。
- 非常に涙もろくちょっとした事で泣くためメアリだけでなくアディやパトリックのメンタルもガリガリ削れるある意味最強の人物になっている(パトリックと踊ったときにはパトリック様のダンスが綺麗過ぎてという理由で泣いた)。
- 悪役令嬢ではなく、『ドラドラ』においては潔く身を引く。
- ガイナスに対しては好意を抱いている。
- 婚約破棄後もガイナスを好いているが許せないでいる。
- ガイナスに1年間エルドランド家の家紋の花を一輪と、そして愛の言葉をくださいと条件を付けた。
- 書籍化の広報担当でありその時は何故か頭に直接語りかけたり他の人を依代にしたりと世界観ぶち壊しな事が出来る(もちろん通常時はそんなことは出来ません)。
- ガイナス・エルドランド
- パルフェットの婚約者。
- リリアンヌに骨抜きにされたが、パルフェットの事を想っている。
- 婚約は解消されるが、頑張った事により婚約関係に戻れた。
- カイン
- 『ドラドラ』における攻略キャラの一人。ちなみに教師。
- マーガレット・ブラウニー
- 『ドラドラ』におけるライバルの一人だが転生者ではない。
- 旧名はマーガレット・リアドラ。
- リグ・ブラウニーの婚約者。
- リグがリリアンヌに骨抜きにされるやすぐにリグの両親に報告し、養子縁組をした(全てを知っていたカリーナよりも早かったらしい)。
- 彼女自身は野心を隠そうともしなかったが彼女の両親もリグの両親も彼女の野心を咎めることはしなかった
- 獲物探しのためにメアリとアディの結婚パーティに参加し、見事にパトリックの弟を射止めた(その瞬間に何故かメアリは肩が楽になりパトリックは寒気を感じたらしい)。
- リグ・ブラウニー
- マーガレットの婚約者だがその後は一切不明。養子縁組した関係上婚約は破棄されていると思われる。
- バーナード・ダイス
- パトリックの弟で兄に対して劣等感を抱いていた。
- メアリとアディの結婚パーティにてマーガレットの魔の手に落ちてしまう。
- ランダル
- 『ドラドラ』における攻略キャラの一人でカリーナの婚約者……だった人。
- 騒動後はカリーナに物理的に締め上げられている。
- ドSらしいのだがカリーナの締め上げに新たな扉を開きかけているもよう……むしろカリーナのせいで開いてしまった。
- ガイナスを逆恨みし、最後の日に邪魔をした挙げ句に悪びれる様子が無かった。その時にはカリーナではなくパルフェットの拳が飛んだ。
- ガイナスによると締め上げられているときの事を話す顔は笑っているらしい。
関連商品
関連項目
外部リンク
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