ゴジュラス単語

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ゴジュラスとは、『ZOIDS』シリーズに登場する恐竜型（ティラノサウルス型）重戦闘用ゾイドである。
その洗練されたデザインとギミックから絶大なインパクトを発揮し、ゾイドシリーズそのもののシンボル的存在として知られている。

機体解説

ヘリック共和国が開発した当時最大にして最強クラスの戦闘能力を誇っていた格闘戦用大型恐竜型ゾイド。
その頃はまだ小型ゾイド同士の小競り合いが主だったが、いざこのゴジュラスが戦場に現れるや、一気にその戦況を優位なものとした。

元はと言うとベース種が極めて凶暴で扱いにくく、その巨体ゆえ小回りが効かないという事から作業用ゾイドとして運用する事も考えられていたが、思い切って地球人の技術を組み込んで戦闘用に改造。巨大な顎と腕を振りかざしての圧倒的な格闘能力と巨体を覆う重装甲による強靭な防御力を備え、与圧式コクピットを用いる事で全天候化での戦闘を可能にした今までのゾイドの常識を覆す存在となり、これ以降ゴジュラスは“ヘリック共和国の象徴的存在”として長らく君臨する事となった。

対するゼネバス帝国軍はなかなかこのゴジュラスに対抗する手段を持ち得なかったが、後にEPZ‐2アイアンコングを生み出した事でようやくゴジュラスと互角に張り合えるようになる。一方の共和国軍も長距離砲を搭載する事で火力と砲撃力を強化したゴジュラスMk‐2およびMk‐2量産型を開発し、アイアンコングだけでなくEPZ-3サーベルタイガーなど帝国の最新ゾイドに対抗して行った。

しかし、EPZ‐6デスザウラーが登場すると、火力どころか格闘能力でさえデスザウラーには敵わなくなり、もはや無敵のゾイドではなくなったがそれでも中央大陸戦争から大陸間戦争の全期において共和国軍の主力で在り続けた。

ZAC2099年代においても共和国軍の主力ゾイドとして現役を貫き、装甲材をチタニウム合金を変更、動力機関の強化など時代に合わせたパワーアップが施され、デスザウラー亡き現代にて再び最強クラスのゾイドに返り咲く。しかし、惑星Zi大異変で個体数をだいぶ減らしてしまっており、後に勃発する第二次大陸間戦争においてはゴジュラスよりも多く生き残ったアイアンコングやさらにオーガノイドシステムで強化された最新鋭ゾイドの前に遅れを取り始めるが、それでも格闘能力に関してはオーガノイドゾイドや完全野生体ゾイドといまだ互角のものを維持し続け、さらに局地戦に合わせた改造機が次々と生み出されて戦線を影で支え続けた。

共和国の象徴的ゾイドという事もあり、後にも共和国軍ではRPZ‐24キングゴジュラスやRZ‐64ゴジュラスギガなどこのゴジュラスの名を受け継ぐゾイドが開発されている。

劇中での活躍

バトルストーリー

地球人類の技術で近代的改造を施された第二世代ゾイドとしてロールアウト。登場するや否や当時のほとんどのゾイドを超えるその巨体と能力から絶大なパワーを発揮してレッドホーンをはじめとするゼネバス帝国軍ゾイドを尽く駆逐し、無敵時代を築き上げる。

その後も共和国軍の主力・切り札として大いに活躍し続けたが、帝国軍が対ゴジュラス用に開発した150機のアイアンコング部隊との戦いにおいてはゴジュラス200機もの大軍で迎え撃ったものの、その損失は過半数以上に上ってしまい、これはゴジュラスの火力不足が原因として砲撃力を強化したゴジュラスMk‐2が開発される事になり、特に後にバトルストーリーを執筆するロイ・ジー・トーマスの駆るゴジュラスMk‐2とスパイコマンド・エコーが操るアイアンコングMk‐2が繰り広げた“大氷原の戦い”は有名である。
これ以降もゴジュラスMk‐2の生産性を向上させたMk-2量産型を標準仕様にして量産が続けられた。

しかし、ゼネバス帝国の逆襲が始まった2044年に現れたデスザウラー一機の前に大軍を持ってしても敵わず基地ごと全滅させられ、“最強の格闘ゾイド”でさえなくなってしまうがそれでも共和国軍主力機の座は揺るがず、ガイロス帝国との戦いに移行した大陸間戦争でも第一線にあり続けた。

ZAC2099年に勃発したヘリック共和国軍とガイロス帝国軍とのエウロペ大陸における第二次大陸間戦争では天敵のデスザウラーがいなくなったため、再び現行機最強のゾイドとなるが、大異変の影響で個体数がかなり減少していたため大規模な投入が出来ず、しかもアイアンコングの方がゴジュラスよりも数多く生き残っていた上に帝国軍の圧倒的物量差に押され、同地の最大要衝であるオリンポス山を巡る戦いでは戦線を守り切る事が出来なかった。
さらに後のエルガイル海岸線での戦いではレブラプターの大群に集られて破壊されてしまうなど、単純な戦力では不利になる事が多かった。

これ以降はオーガノイドシステムを搭載させたゴジュラス・ジ・オーガをはじめ、ウルトラザウルスを補佐するデストロイドゴジュラスや水中戦に特化したゴジュラスマリナーなどの局地戦用改造機が主流となっていた。

アニメ

アニメ『ゾイド -ZOIDS-』に登場。

数は極端に少ないものの、こちらも当時最強クラスのゾイドとして登場。
背部にロングレンジバスターキャノンを搭載したガナー仕様を標準としている。

マウントオッサ防衛戦にて一機だけ投入される事となり、ハーマンが乗り込んで出撃する。調整不足で自力歩行もままならない状態だったが、その砲撃だけで迫り来るガイロス帝国軍を壊滅に追いやるなど圧倒的な力を見せつける。

しかし活躍らしい活躍もここまでで、首都防衛戦では戦列を組んで登場したが、寸前で戦闘が回避されたため出番がなくなり、デスザウラーとの戦いでは二体がかりで脚部に組み付いて動きを止めようとしたものの、あっさりとレーザー砲で首を切断された。

第2部ではゴジュラス大部隊が編成されてジェノブレイカーに挑もうとしたが、戦闘に入る前に荷電粒子砲で薙ぎ払われ、その後もバン達の対ジェノブレイカー戦のシミュレーション相手になるだけで、直接的な戦闘シーンはほとんどなかった。

それでもこの世界の人間にとって非常に有名なゾイドなのも事実らしく、ハーマンもゴジュラスが自分の任地に配備されると知った際には自らそのパイロット候補に名乗りを上げ、アーバインでさえこのゴジュラスを間近で見た時は大いに感嘆し、さらにデスザウラー戦の際に乗っていいと言われた時には割りと嬉しそうな反応を見せていた。

『/ZERO』ではチーム・ブリッツの演習相手として登場したが、その際も3機の猛攻撃を受けて特に見せ場もないまま沈黙させられてしまった。

それ以降のシリーズには一切登場していない。

主な機体バリエーション

ゴジュラスMk‐II

ゼネバス帝国のアイアンコングに対抗すべく背部に長距離キャノン、片腕に四連速射砲、腹部にミサイルランチャーなどの多数の重火器を搭載し、ゴジュラスの砲撃能力を飛躍的に高めた改造機。
格闘能力もそのまま維持されているため、近距離戦、遠距離戦の両方に対応が可能となっている。

ゴジュラスMk‐II量産型

ゴジュラスMk‐2では生産性に難があるとして装備を一部省いて制作された機体。
それにより量産性の向上と機体の軽量化が図られており、中央大陸戦争の後期においてはこちらを標準仕様にした生産ラインに切り替えられている。
第二次大陸間戦争ではゴジュラスガナーと称されている。

ゴジュラス・ジ・オーガ

ゴジュラスにオーガノイドシステムを組み込んだ実験改造型。武装はMK-2と同じ。
その結果、機体の各性能が10倍以上に引き上がったが、その代償として極端に凶暴化してしまい操れる者が誰も居なくなってしまったため、当初の運用には自動操縦システムを使うしかなかった。
しかし、第二次大会戦の折、自機を失った傭兵のアーバインを己の乗り手として選び、そして基地に侵入してきたアイアンコングPKを瞬く間に撃破する性能を見せつけ、後のネオゼネバス帝国戦まで戦い抜いた。

デストロイドゴジュラス

ウルトラザウルス・ザ・デストロイヤーを補佐するために製作された特別仕様機。
2機がかりでウルトラザウルスが撃つ1200mmウルトラキャノンを後ろから抑えてその反動を抑制するのが主な任務だが、その他にもウルトラザウルスの護衛役やウルトラキャノン予備弾薬の運搬役を務めている。

ゴジュラスマリナー

『妄想戦記』シリーズに登場したゴジュラスを海戦仕様に改装した機体。
姿こそゴジュラスガナーとほぼ同じだが、従来機よりも水中での運動性と機動力に長けている。

ゴジュラスEM

ゾイドタクティクスに登場するガイロス帝国仕様のゴジュラス。機体性能に差異はない。

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