概要
八意永琳(やごころ えいりん)とは、同人弾幕STG「東方永夜抄」の6A面ボス、および6B面中ボス。通称は「えーりん」。
蓬莱山輝夜と共に永遠亭に住む元月の民。二つ名は「月の頭脳」。
鈴仙・優曇華院・イナバは弟子(うどんげの自称)。
テーマ曲は「千年幻想郷 ~ History of the Moon」
人物
輝夜に仇なす者に対しては容赦しないが、それ以外は非常に温和で親切な性格である。
薬を作る能力の関係からか医学の知識を豊富に持つため、彼女目当てで永遠亭を訪れる人が少なくない。永遠亭を訪れた病人に対しては妖怪・人間問わず快く診察に応じてくれる他、奇病・重病の患者については里まで往診に行く事もある。
彼女の薬は有料ではあるが非常に良心的な値段で、副作用も少なく、それでいて効果は高い。強いて気をつけるとすれば、人間用と妖怪用の薬を取り違えると体に毒だと言う事くらいであり、いずれも素晴らしい薬ばかりである。
普段は置き薬※と言う販売形態で兎たちが里に出向いて配っているが、長持ちしない薬や特殊な用途にしか使わない薬は、永遠亭で直接販売している。
※ 置き薬…最初は無料で一通りの薬をセットで配り、次回訪問時に使われて減った分を補充すると共にその分だけ代金を貰うという販売方式。
彼女は診療や薬の販売は商売として行ってはいるが、あまり金に執着する様子を見せない。上記の通り薬は非常に良心的な値段であるし、もしそれさえも支払えない者がいたとしても、いつまでも支払いを待ってくれる。
そのいい人っぷりは稗田阿求には「何か裏があってサービスしているのではないか」と勘ぐられてしまう程。
彼女の持つ医療技術は非常に高度であり、大抵の病気はすぐに特効薬を調合してしまうが、物理的に薬では間に合わない場合は直接治療を施す。外の世界で言うところの麻酔やレントゲンを使い、外科的な手術もする事があるという。
彼女は天才であるため非常に博識であるが、一般常識に疎い部分がある。そのためたまになんでもない質問に対して頓珍漢な答えを返すという。
余談だが、永琳を日本神話の知識の神、オモイカネ(八意思兼神)と同一視するユーザが多い。これは彼女が非常に博識である事と、スペルカードに「オモイカネ」の名を持つものがある事、名前が一部被っている事(八意思兼神:先代旧事本紀より)、同様に名前などから玉依姫と同一視されやすい依姫、豊玉姫と同一視されやすい豊姫との特殊な親縁関係が神話と被っている事、求聞口授おまけインタビューで「月の都は高貴な神様たちが居る場所」「永琳はその中の一人」とあること等による。公式においては東方外來韋編(弐、2016年6月30日発売)P55のZUNコメントにおいてオモイカネがモチーフと初めて明言された。
来歴
月の都の賢人として永い時を過ごしてきたが、あるとき輝夜の「永遠を操る能力」を利用して蓬莱の薬を作ってしまう。結果、蓬莱の薬を飲んだ事による輝夜の罪※は自分の罪であると考えており、(建前上)輝夜の罪が赦され地上へ迎えに行った際、同行した月の使者を全て殺害して輝夜と共に逃亡生活を始める。
※ 月の都では蓬莱の薬の所持自体は罪ではなく、あくまで「飲んだ事」が罪であるため、永琳が処罰されず輝夜だけが罪を問われた。しかし永琳は輝夜が「飲む為に」薬を作るよう言ってきた事を知っていて薬を作ってしまったため、罪悪感を感じている。
数百年前に幻想郷に流れ着いて以来、ひっそりと誰にも知られる事無く竹林の奥で隠れ住んできた。
月に居場所が知られてしまったために永夜異変(東方永夜抄)を起こすが、異変を解決される際に、そんな事をしなくても元々月の使者などここには来れないという事を知り、それ以降は輝夜達共々普通に幻想郷の一員として暮らしている。
なお、しばしば彼女の年齢がネタにされる事がある。月の支配者である月夜見(ツクヨミ)よりも年上で、共に月へ移り住んだ月の都の創設者のひとりであり、年齢は一説には億単位とされる。ちなみに月の都の創設が1億年以上前の話であるという点は酔っ払ったZUN氏の発言によるものであるが、永夜抄本編「禁呪の詠唱チーム」ルートの5面では実際に、「人間が居なかった時代が懐かしい」と発言もしている。1億年前といえば恐竜の全盛期である。
能力
文字通り様々な薬を作る事が出来る。ただの風邪薬から、見る夢を操作してしまうような薬まで。
ただし製造法が物理的に不可能なものや、そもそも材料が無い薬は流石に作れない。蓬莱の薬も永琳の作であるが、あれは輝夜の永遠の能力を利用して作った物である。
これも文字通りである。薬を作る以外にも殆ど何でも出来る万能キャラ的ポジションである。
蓬莱の薬
作中で明言されている訳ではないので知らない人もいるが、彼女も蓬莱の薬を飲んだ蓬莱人である。
以下、エンディングのネタバレがあるので見たい人は反転
永夜抄の冥界組エンディングにて「姫の能力を使って作った薬を口にした」と自身で言っているため、まず間違いなく彼女も飲んでいる。 さらに、西行寺幽々子が永琳を指して「死なない人間は私の天敵」とも発言している。 |
なお月人は殆ど無限に近い寿命があるが、寿命がとても長いだけであって不死ではない(大怪我をすれば死ぬ)。
また、月人が寿命が長いのは「穢れが無いから」であり、穢れの無い身でいるためには月の都で暮らさなければならない。(この辺りはそもそも月人の先祖が地上を捨てて月へ移り住んだ理由でもある)
輝夜と共に地上で逃亡生活を送る事を選んだ時点で永琳も「穢れた身」であり、もはや不老ではなくなっているため、不死である輝夜と永遠に暮らしていくためには永琳と言えども蓬莱の薬が必要なのである。
スペルカード一覧
東方永夜抄
- 天丸「壺中の天地」
- 覚神「神代の記憶」(E/N)神符「天人の系譜」(H/L)
- 蘇活「生命遊戯 ‐ライフゲーム‐」(E/N)蘇生「ライジングゲーム」(H/L)
- 操神「オモイカネディバイス」(E/N)神脳「オモイカネブレイン」(H/L)
- 天呪「アポロ13」
- 秘術「天文密葬法」
- 禁薬「蓬莱の薬」
- 「天網蜘網捕蝶の法」
東方文花帖
二次設定
あらゆる薬を作る程度の能力を持つことから、八雲紫に次ぐ便利屋として扱われる事が多い。
また天才であり輝夜よりも遥かに強いと言う設定から、これまた八雲紫と同じく事件の黒幕役をまかされる事も多い。事件の発端となる為には、あらゆる薬を作る程度の能力をもって失敗作の薬を作ると言う器用な事までやってのける。
さらには幻想郷(の主要登場人物)の中で唯一の医者と言う事もあり、キャラクターが怪我をしたり病気になったりすると大抵、永琳の元へやってくる。何かと出番の多いポジションである。
薬を作る=科学者=マッドサイエンティスト と言う流れから(主に優曇華を被験体にして)変な実験をしていたり、S属性を発揮していたりもする。
永琳が作った怪しげな薬を勝手に持ち出し、騒動を起こすてゐにおしおきすることもある。
輝夜に対しては、シリアスな話では原作どおり忠実な従者として描かれるが、ギャグ漫画などでは高確率で輝夜の保護者&永遠亭の家計を握る人になる。働かない輝夜に時にイラつき、時に涙し、そして石潰しによる家計の圧迫に頭を悩ませるのである。
なお永琳は殆どの二次創作において巨乳で描かれる。スキマ妖怪やサボリ死神と違って立ち絵がふくよかだったりしていた訳ではないのだが、アダルティーなキャラだというだけで身長高めのナイスバディというイメージが定着したのだろうか。ZUN原作/原案の公式書籍の漫画・挿絵の殆どで巨乳であることも原因かもしれない。そうなった原因もアダルティなキャラのせいかもしれないけど。
ニコニコ動画での八意永琳
サークル「COOL&CREATE」(ビートまりお氏の個人サークル)の歌う「Help me, ERINNNNNN!!」のライブ映像がニコニコ動画に公開され人気となる。
その歌詞内に八意永琳が登場し、東方を知らないユーザーはそのキャラクターの存在を知るきっかけとなった。
同サークル曲中における右腕を上下させる独特な振り付け「( ゚∀゚)o彡゜えーりん!えーりん!」はあまりにも有名。
有名すぎて、本来は輝夜などの他人がえーりんを呼ぶ際に使うはずの腕振りサインをえーりん自身がするなどの設定変化が見られたり、原曲の「竹取飛翔」がえーりんのテーマ曲であると勘違いする人が出るほど。
また、メタルギアの無線会話にマリオなどのキャラ絵をあてた「めたるぎあまりお」ではパラメディック(CV:桑島法子)を八意永琳が担当しており、その違和感のなさから中の人に桑島法子を推す人が増えている。
通称かわえーりん。
八意永琳のお絵カキコ
枚数が増えたので、八意永琳のお絵カキコに分離しました。
関連動画
関連静画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 東方永夜抄
- 蓬莱山輝夜
- 鈴仙・優曇華院・イナバ
- 因幡てゐ
- 綿月依姫
- 綿月豊姫
- 千年幻想郷 ~ History of the Moon
- 禁薬「蓬莱の薬」
- Help me, ERINNNNNN!!
- ヤゴコロダンス
- えーりんが好きすぎる人
- 月の民(東方Project)
- 月の都
- 穢れ(東方Project)
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