DREDGEとは、漁船を操って魚を釣り、サルベージで資材や財宝を引き上げ、得た資金や資材で船を強化しながら海の底に隠された謎を解き明かしていくゲームである。
英単語のdredgeには、名詞として浚渫、動詞としてさらい上げる、浚渫する、(記憶などを)掘り起こすといった意味がある。
オプションによる設定で安全にのんびりと釣りを楽しむことも可能。
概要
ゲーム情報 | |
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ジャンル | fishing RPG |
開発元 | Black Salt Games |
販売元 | Team17 |
機種 | Windows(Steam, GOG) PS5, PS4 Xbox Series X|S, Xbox One Nintendo Switch |
プレイ人数 | 1人 |
操作方法 | コントローラー キーボードとマウス |
ゲームソフトテンプレート |
マロー諸島と周辺の海域がこのゲームの舞台となる。
主人公は1人の漁師であるが、漁師募集の求人に自分の船で応募に赴く途中であろうことか座礁してしまう。漁船を失った主人公に対し依頼主であるグレートマローの町長は借金返済を条件に新たな船を用意してくれた。まずは近場で魚を捕って魚市場で売り借金を返すことになる。
借金はほどなく返済できる額だが、ある日魚市場の主人から奇形魚を捕ってきてほしいと頼まれる。不審に思いつつも奇形魚を届けると中から刺繍されたハンカチが出てきた。そこに収集家と名乗る男が現れ、主人公に海からいくつか遺物を引き上げてほしいと依頼してくる。様々な現象や危険に見舞われながら遺物を集めていく主人公が見る物は一体何なのか。
ゲーム内容
漁船
船体
岩礁にぶつかったり何かぶつけられたりすると船体が破損する。ダメージを受けると船倉のランダムな位置が破損して装備が使えなくなったり、積荷を落としたりしてしまう。ダメージが船体の上限を超えると沈没してしまうので船大工に修理してもらおう。
船倉
船倉はマス目で区切られている。船に乗せる物には形状と大きさがあり重なり合わないように並べる必要がある。釣り上げた魚は船倉に置いておくが冷蔵装備などないので時間経過で腐ってしまう。装備類は種類によって取付位置が決まっていてその範囲内に収めなければならない。資材を集め資金を貯めておくとドックで船倉の拡大や装備取付位置を拡張できる。
漁具
エンジン
船の推進装置。性能が上がれば船の移動速度が上がる。取付位置に収まっていれば向きは問わず、異なる種類を組み合わせて使用できる。燃料は気にしなくていい。
灯り
周囲を照らす照明。夜になるとほとんど見えなくなるのであった方がいい。よく見えるということは、よく見られることでもあるが。
研究
研究用パーツを拾い集めておくと港で装備の研究ができ、研究済みの装備は店で販売されるようになる。
釣り
このゲームのメイン要素。釣った魚を売ってお金に換えたり、届けてクエストを達成したりする。
釣具
魚影の見える水しぶきのあるところで使用する。漁場の地形に合わせたものが必要。釣りはミニゲームになっており、タイミングを合わせて操作をするとより速く釣り上げられる。運と腕次第でいつもより大きな獲物を捕らえられる。
トロール網
船から引っ張るタイプの網。展開しておけば移動中に自動で魚が捕れる。種類によって対応する地形やサイズが異なる。網に収まっている魚は腐らない。使っているうちに破損するので修理が必要。
カニかご
水中に仕掛けておけば時間で獲物(カニ以外の底生動物も)がかかる。海域や水深によって獲物が変わる。これも時間で破損するので修理が必要。
魚介類
作中には125種を超える魚介類がいる(DLCでさらに追加)。獲物ごとに捕るための地域・漁具・時間帯が限られており(捕獲前でも図鑑で閲覧可能)、捕らえれば図鑑で名前や詳細が分かるようになる。以下は地形ごとの一例。
沿岸:ゴマサバ、タラ、ヤリイカ
浅瀬:アカエイ、アナゴ、バラクーダ
大洋:バショウカジキ、シュモクザメ、アンチョビ
深海・超深海:オニキンメ、アンコウ、ソコダラ
マングローブ:ガー、ナマズ
火山:アシロ、ラブカ
カニ類:ガザミ、イセエビ
- 奇形種 異様な形になった魚。ときどき捕れて通常よりも高く売れる。通常種とは別に図鑑に記載される。
- 希少種 非常に珍しい魚。広い海のどこかに隠れ棲んでいる。
- 野生動物 漁獲の対象にならないが、襲ってくるわけでもない生き物。イルカ・シャチ・シロナガスクジラといった哺乳類やミサゴなどの鳥類、ウミガメなどの爬虫類が見られる。
サルベージ
ゲームを進めるとサルベージが可能になる。メインクエスト用の遺物のほか、強化用の資材、研究用のパーツ、売却用の装飾品が得られる。釣りとは別のミニゲームになっていて、障害に引っかかると引き揚げられない。
アビリティ
様々なアクションが可能。灯り・霧笛・トロール網・カニかごなどの操作をする。ゲームを進めると瞬時に拠点へ戻れたり、周囲の獲物をまとめて集めるなどの能力が手に入る。
時間
獲物によっては捕れる時間帯が異なるので、危険な夜中に気を付けながら漁をする場合もある。操作してないときはゲーム内時間は進まず、移動・釣り・サルベージ・装備の脱着といった行為で時間が進む。
地域
各地にある港に船を泊められる。停泊時に休憩・保管庫・研究が利用でき、自動でセーブされる。また、住民と会話することで情報を得られたり、イベントが発生したりする。
グレートマロー
マロー諸島の大きい方の島。ゲームフィールドの中心にある。ゲームのスタート地点であり、魚市場・船大工・ドックが利用できる。大きな灯台が建っていて、遮るものがなければ夜間に遠くからでもよく見える。
リトルマロー
ゲールクリフ
かつては捕鯨で栄えていたが今では操業を停止して寂れている。高い崖になっていて見事な滝がある。落石注意。
ステラーベイスン
サンゴの環礁で夜光生物が名物の観光地。近くには石造りの古い要塞もある。
ツイストストランド
マングローブの茂った汽水域。入り組んでいて迷いやすい。戦場だったのか墜落した飛行機(フェアリー・ソードフィッシュ?)も見られる。
デビルズ・スパイン
火山と古代遺跡の海域。水中にかつて栄えた文明の跡が沈んでおり、座礁しやすくて危険。
危険
海にはさまざまな危険が潜む。襲われることがあれば船の損傷、場合によっては沈没することもあるだろう。海中から飛び出た岩やがけ崩れの落石には注意だ。目の前に岩が突如現れることだってある。
夜中に休まずに航海していると、ところどころ海上に赤い霧が出てくるようになる。霧に近づくと見えないはずのものが見えてきたり、何かに見られているような気さえしてくる。疲れてきたら港で休もう。
何ものかが船に入り込むときがあり、釣り上げた魚が売り物にならなくなる。放置すれば汚染が船内中に広がっていく。
海には船よりも大きな怪物がいるかもしれない。夜中に見かける漁船が獲物をおびき寄せる疑似餌かもしれない。難破船の残骸に怪物が潜んでいるかもしれない。1つ目の巨大魚が襲ってくるかもしれない。底の見えない深海の奥から触手が伸びてくるかもしれない。島よりも大きな魚がいるかもしれない。
その他
読書
主人公は常に書物を携行している。イベントを進めると新しい本が手に入ることがある。読む本を決めておくと時間の経過で読書を進め、読了すると能力がアップする。読んだ本の感想をプレイヤーがフレーバーとして読むことができる。
写真
ゲーム内にフォトモードがある。マロー諸島を訪れた写真家がいて、クエストを達成することで余ったカメラを譲ってもらえる。アビリティからカメラを操作、写真(スクリーンショット)を撮影できる。
メッセージ
波間に漂うボトルメッセージを見つけることがある。拾い上げると中の文章を読める。過去になにがあったのだろうか。
塗装屋
船の装飾が可能になる。旗、船体・屋根の塗装、バンティング(ロープからつるすタイプの旗)を変更できる。サルベージで旗を、素材で塗装を増やすことができる。
DLC The Pale Reach
2023年11月19日にリリースされたDLC。新エリアとして氷海のペールリーチが登場し、クエスト・獲物(コオリウオ、オオカミウオなど)・装備(氷海用の釣具、小さな氷山を破壊できる砕氷器、冷蔵用の氷)が追加された。海域で安全に釣りができるよう、生き物を餌でおびき寄せる要素も追加された。
DLC The Iron Rig
2024年8月15日にリリースされたDLC。シナリオ・キャラ・クエスト・装備・魚種などがいろいろと追加された。マロー諸島に建造された掘削リグ(海洋プラットフォーム)が新たな拠点となる。
リグが稼働したことで各地の海底から黒い液体が湧き出て、これまでいなかった魚介類(パドルフィッシュ・ナマコなど)が姿を現し、中には絶滅したはずの生物(オパビニア・三葉虫など)も這い上がってくる。
主人公は資材の搬入や黒い液体・新魚介類の提供などでリグに協力をして新たな深淵を覗いていく。リグへの協力の見返りとして新しい装備・消耗品の入手、船体・アビリティの強化などができるようになった。他の拠点と同様に獲物の販売、船・装備の修理、休憩も可能。
黒い液体で覆われた海で漁をするにはリグで強化した釣具が地形ごとに必要となり、液体そのものをトロール網と同様の装備で回収もできるが、自ずと船の中に溜まってくることも。
関連動画
関連静画
関連商品
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関連リンク
関連項目
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- 0pt