ニコニコ大百科

セカイ系の作品の一覧に新世界よりが入ってるけど、これって名前に世界って入ってるだけじゃね？

あれはただのSFだと思うけど

元が「恋愛の視野の狭さと思春期と破壊兵器合わせてむちゃくちゃになってシリアスぶった最近流行りのあの感じ」ぐらいのニュアンスだから定義作って当てはまるか当てはまらないか議論するのあんまり意味ないと思うんだよな

>>632
一応セカイ系という言葉を作った人（初めて提唱した人）は「少年と少女が出会うラブロマンスに世界の存亡が掛かるほどのスケールの大きな出来事が関係するというアレ」と言ってるから
元のニュアンスに厳密に考えるなら破壊兵器は絶対条件ではないと思う
ウテナとかハルヒとかセカイ系ど真ん中でも破壊兵器は出てこないしなぁ

最初に考えた人ってのは勿論偉大だけど、偉大だからといってそれが全てではないね。
むしろ最初に考えた人も思いも寄らない真実はそれが流行して研究されて初めて見えてくるモノだと思う。なので議論することは大いに意味があるし、>>632のように限定的な条件に思考を縛られるべきではない。

ヨルシカってセカイ系だよね。今更セカイ系という言葉が死語かも知れないけどさ
ボカロ曲だと自傷無色と言うのもセカイ系っぽい

それと論点コロコロ系YouTuberでは西村ひろゆきは存在がセカイ系だな
ひろゆきに承認されるかどうかが自分の人生を決める、無敵の人にならないのは
ひろゆきのおかげという思考回路がある。

無理に尊重するより頭がいいと思いこんでいるサイコパスが喜ぶコンテンツくらいの
定義でいいと思うよ。ある意味オウム真理教もそんな感じだったじゃん。
本当は底流にあるのはそれだったんだよね、でもセカイ系が好きな人は
オウムと似ていると噂すると問題が大きかったから黙っていたんだろう。
恋愛に失敗したらハルマゲドンなんてやられたらかなわん。

>>629
なろうってどうして最初に死んでから異世界に行くんだろうな
あの構造も良く分からん、昔と違って批評されないから止まったままだよ

一番の違いは演出だろうな。なろうはキャバクラ演出、些細なことでも大げさに
誉めたてる。セカイ系は逆で些細なことでも絶望的なくらい大げさに悲観する。

>>634
セカイ系研究はゼロ年代文化研究と似た部分があるから少し時間が経って客観的に見られるようになってからじゃないと総括しづらいというのもありそう

>>635
「些細なことでも大げさに誉めたてる」がなろう系なら主人公が現実を生きようと思っただけで壮大な演出でエンディングを迎えるエヴァはなろう系にカテゴライズされてしまうし
「些細なことでも絶望的なくらい大げさに悲観する」がセカイ系なら先述の通りヒロインのトラウマの克服（個人的なレベルの問題）を世界全体の存亡に掛けるリゼロはセカイ系ということになる
その手の演出だけでなろう系とセカイ系の分類はできないでしょう

あと異世界転生ものがなぜ最初から死んで異世界に行くのかは既に割と語られてるから先行研究読むと良いよ（ゼロ魔二次SS発祥の文化云々と絡めて語られ尽くしてる話題）

636
エヴァがキャバクラなもんか、あのラストは送迎会とかお祝いの演出だ。
反論するならきちんと反論しよう。

おそらく言っているのは舞台設定のことだな。
この話はキャバクラを知っている人なら、確かになろうは飲み屋の雰囲気だね
の一言で終わり。

野に咲く花のように (1988年)
https://www.youtube.com/watch?v=0saKGjfjXCM
世界に一つだけの花 (2003年)
https://www.youtube.com/watch?v=N04VmPfh1wQ
フォニイ (2021年)
https://www.youtube.com/watch?v=9QLT1Aw_45s

セカイ系とはやや逸れるけど、並べると時代を感じますな。
野花　→　店の花　→　造花

>>673
いやエヴァがキャバクラとは一言も書いてないけどなぜそういう解釈になった……？
そもそも「なろう」と一括にしてもジャンルが色々ありすぎてどうにも
セカイ系はある一定の雰囲気を指す言葉なのに対して、なろうは投稿先に過ぎないから比較対象として成立してないのでは

それでも無理やり比して語ろうと、それも演出が違うという点で語ろうとするならば、ID: 7O2wBW0gOq氏が挙げるような「褒める」とか「悲観する」とかふわっとした部分ではなく
もっと具体的に例えば「セカイ系はモノローグを多用する」ことに注目してみると良いかもしれない

モノローグを多用して主人公の主観を強調した作風のセカイ系は、主人公の固有性が際立ってしまうために感情移入はできても同一化はしづらく、一人の人間として見てしまう
逆に、なろう系はモノローグをあまり使わず、褒めるにしても下げるにしても周囲の人間からの評で行われることが多い
視聴者・読者から要求されることが自己認証（セカイ系）から他己認証（なろう系）に移行したんじゃなかろうか

例えば近年よく揶揄されるいわゆる「ステータスオープン」
これもゲーム的な要素を肯定的に捉えたネイティブ世代が作り手側に回ったことによるものだと思われる
セカイ系だとイリヤのゲームによるブラックマンタ演習やゲーム的ポリゴンで表現されるエヴァの操縦訓練など、ゲーム的な要素が比較的冷たく描かれてる
それがセカイ系かどうかはともかく、エンダーのゲームあたりからの流れもある
演出というか表現の面ではこの辺の世代移行もあるんだと思うけど

セカイ系からの脱出・モノローグから脱出という点では、涼宮ハルヒシリーズの原作とアニメ版の違いなんかも参考になりそう
同じようにモノローグを多用していても、衒学的で言い訳じみたものからコント的なセルフ掛け合いが中心になっている
原作の「ハルヒと同じく日常を退屈に思っているくせに韜晦ばかりして本心を隠したり、たまに生々しい独占欲を見せるキョン」をアニメ版の「飄々としていて本気で日常に憧れているように描かれているキョン」に書き換えたのはセカイ系からの脱出の一端とも思える

>>639-641
煙に巻こうとするなっての
ギャバクラであっているんだよ、あんな演出は昔にはない

ちなみにセカイ系は根底にあるのは差別、あの鬱屈した感じは
差別の印象を表現している

ギャバクラってなんだ
新用語かと思ったわ

>>642
セカイ系は根底にあるのは差別と考える理由はなんでしょうか？
ID: 7O2wBW0gOqには会話する気なさそうだけど、ちなまないで少しはまともな説明が欲しいところ

差別と言うより特権意識じゃないかな？
自分達の思惑一つで世界の命運を自由に出来るんだから

そしてセカイ系の若者は往々にして世界を救うために尽力しない
そりゃ尽力する奴は特権階級じゃなく使用人の立場になるし

うーん、それも一概にセカイ系を括れるというより作品による気がするなぁ
エヴァに乗るか乗らないか、シンジくんの気の持ちようひとつで世界の命運が自由にできるエヴァは当然当てはまるけど
ブラックマンタに乗れば死ぬと分かってる伊里野加奈や力を行使する度に壊れていくちせが「世界を救うために尽力しない特権階級の若者」かと言われるとピンと来ない

世界を救うために乗るか乗らないかの気分の問題で言えば、Zガンダムで自分がリーダーとなって世界を変える先頭に立つことを躊躇うシャアや再び戦いに身を投じる事を渋っていたアムロなんかにも拡大できそう
もちろんエヴァのように個人の選択＝世界の決定まで直接的ではなくともシャアの立場やアムロの能力はそれに比するものがある

主人公に特権が持たされていて、主人公の思惑に世界の命運が掛かっているという点ではセカイ系に限らず創作全般の主人公がある程度そうなんじゃないかとも

>>647
シャアやアムロが動かなくてもその分別の人物が活躍するだけじゃね？
代替手段が容易にあるのがセカイ系というのはかなり違和感がある

セカイ系って世界を左右できるのが構造上主人公達だけって作品だと思うのだが

エヴァで言えばパイロット候補生が何百人もいてシンジが「乗れません！」って言ったら、すぐに「じゃあ私乗ります」って活躍できる控えが数十人いる物語がセカイ系と言えるのかって話で

すでに百万回ぐらい言われてそうだけど、そこそこな数の特撮ヒーローが「治安維持関係の職業に就いている訳でもない人間が世界を揺るがす力を手にする」「ヒーロー本人の精神状態によって世界の命運が分かれる」「ヒーローのメンタルがケアされると強化されて世界が救われる」みたいな感じでセカイ系っぽい要素を取り揃えてる気がする
なんなら「ヒロインの存在が世界の命運に直結する」「ヒロインを取るか世界を取るか」みたいな展開もそこそこある気がするし

言っちゃ何だけどセカイ系って平たく言えば未熟な若造が世界を左右する独裁権持っちゃっていろいろやらかす物語だしな

肥大化した特権意識と溢れんばかりの全能感と世界より自分達という自己中心的思想のフルコースがセカイ系の醍醐味って奴だ

>>642の差別的って言い方は案外妥当だったりする
主人公達の行動で名前も無い一般人の命運が決まって酷い目に遭う構造になっているんだから、世界を左右できる特権階級の主人公達に対する人権の無い一般人って構図だし

石川漫画とかいうセカイ系の元祖にして頂点的な奴
特にゲッターロボサーガがほんとにわけわからんものになっていく辺りとか…なおセイテン大戦フリーダーバグはセカイに含まれるので実質石川漫画版エヴァ

削除しました

>>650
そもそもモブの一般人なんざ大半の作品で人権ない定期

削除しました

今回のスパイダーマンは結構セカイ系要素多かった

令和の時代は、個人の行動が世界全体に影響を及ぼすことも珍しくないし、現実社会も「セカイ系」になりつつあるんだよなぁ、、

セカイ系
アニメ：美少女と美少年
リアル：おじさん大統領二人

>>639
セカイ系は否応なしに世界を巻き込むけど、なろうとかの異世界系は「別に世界背負う覚悟も義理も無いんでパス」「自分個人や身内までの幸福があればそれでいい」って感じになって
逆に世界の問題に主人公らを巻き込んで来ようとする勇者や魔王を「世界をどうしようと別に良いけど身内に迷惑掛けるなら断罪」程度の害悪に扱っててスタンスが違ってて面白い

モノローグが～とか自己の認証から他己の認証へ～とか世界の存亡にかかわる～とかその辺は分からん。

ただ、今の異世界ものは｢異世界に転移/転生する前に既に自分の元からの知識や貰ったチートがあってそれで話が進む｣｢スキルやステータスなど現代人によく分かる型枠にあらゆるものが嵌められている｣というところが、異世界にいながら主人公の物差しの中だけで完結しているような感じがして、セカイ系とはどこか繋がってる気がしてならない。
セカイ系という言葉で違和感があるというのであれば、｢ゲーム系｣といえばいいのか。異世界を見ているはずなのに、自分の手元の携帯ゲーム機の中の世界を見ているようになるの。それはもうファンタジーでもなんでもなく、自分の世界の中のちょっとした刺激に成り下がってしまっているの。

セカイ系となろう系を一人称・三人称という構図の違いとして考えると、なろう系に大勢いる自分で自分の能力を理解できない無自覚系主人公はセカイ系では成立しなさそう
周囲の評価で完結する三人称の世界なら主人公自身の認識を無視しても話は成立するけど、自己評価で完結する一人称の世界ではそもそも主人公が自分を理解していってくれないと話が進まない
主人公の認識と周囲の認識のズレはセカイ系では重く悲劇的に、なろう系では軽く喜劇的に扱われるという風にも言えるかも