ニコニコ大百科

>>29
昔2ちゃんのスレで栗田を擁護していた奴と全く同じ返しでワロタ
…もしかして同じ人？

あらためて海上護衛戦を読み返してるけど、色々発見があって面白い。日本の食糧自給率がカロリーベースで80%あったとか、その食糧も化学肥料原料のリン鉱石の輸入が頼みの綱だったり、さらに塩の自給率は1/4～1/5程度だったとか。
カロリーベース80%であの食糧難とかマジヤバイ。8/15で終戦してなかったら餓えるより塩断ちでヤバイ。
今の日本の塩の自給率ってどのくらいなんだろ。工業製塩にしても原料がないと話にならないし。やっぱり日本は戦争できない国なんだな。

海軍大学校時代に、大井さん同様に理詰めかつ空気を読まないことに定評のある井上成美提督のテクスト発掘して熟読したり、比叡乗員の友人に「お前うちの艦長(井上大佐)に会ってみろよ。絶対仲良くなれるから」とか言われてるんだよね。
どっちも部下にはないたくない人物だが。

TxAZlpY+PU氏は、大井氏の主張と実績のどこが不満なんだい。
彼の考えや取った行動、手段がだめだと考えているのなら、対案も述べてもらわないと。
漠然と半分正しいけど能力微妙と言われても、何故そういう結論を出したのかわからないよ。

>>34
通商護衛に対する主張は正しい、ただし実績は酷い。
後年語った列強における主力艦に対する認識と無条約時代の建艦については一部の航空主兵論者以上に無理解で、こんなのが海軍のエリートだったのかと疑うレベル。
まあ当てつけで言っていたんだろうが、それならそれで大井自身が慕う新見提督とは数段人格の劣る人物だって事を示すだけだろうね

むしろ、この人物を手放しで肯定している連中は一体何でそう思えたのかが知りたい。

>>32
日本ソーダ工業会のサイト(ttp://www.jsia.gr.jp/explanation_01.html)に依ると
国内で製造された塩は123万8千ｔで全体の12％，輸入された塩が800万1千ｔで88％。工業的には全然足りてない。
業界団体の数値で12％だと、全国からかき集めてもよくて15％くらいじゃないかな。

因みに、塩が使えないと石鹸すら作れなくなり、水道水の殺菌も出来なくなる。塩素は塩から作るからね。
ソーダ灰も作れないのでガラスが作れなくなり、軽工業が打撃を受け、接着剤、メッキ、医薬品、皮革加工、顔料、肥料が作れなくなる。

絶望だぁ

上にも記載されてるけど、よく前の大戦の教訓から自衛隊の哨戒・掃海能力は世界随一になったって言う人が多いけど肝心の海路をどう守るかについてはまだまだ未熟だよね。

最もこの海上輸送路（シーレーン）の維持は海外に目を向けた戦略と外交方針が軍事以上に重要で政治の問題になるから、国土と近海さえ守ればいいっていう国民意識自体を変革しないといけないけどさ。

というか、それは日米安保にお任せですから。
米国以外のどこの国も、全世界規模で展開される現在の海洋交通を
単独で防衛する能力なんて整備することすら放棄して久しいですからね。

>>35
結果が伴っていないことは本人も海軍反省会などでも肯定しているし、そして、その主張を書物に著して残している、その一事で十分評価に値すると思う。「海上護衛戦」の序文で本人が書いているように船腹問題について正面から取り上げた戦記は他に見当たらないのですから。

>>36
調べようと思って放置してた、ありがとう。
食塩は一見自給できているようでいて、工業製塩がほとんどで海上封鎖に耐えられなさそうですね。
3.11直後も福島の製塩工場が稼働できなくなり塩の備蓄放出があったりしたようです。

終戦直後は塩不足があったようで、自家製塩が流行ったような情報も見ました。これで本当に終戦が遅れてたら、米軍が何もしなくても、日本列島の日本人は大変なことに……。

本当に日本の海上交通は生活に直結しているのに、その維持を気にしている人にはめったにお目にかからないですね。

そこらへんは右の側からは「そのための日米安保です」
左の側からは「日本の領海から外に自衛隊を出すのは戦争になる」
こーいう理屈で済まされちゃう時代でしたから…
海賊も脅威になるほどの存在とは見なされてませんでしたから、
「シーレーンの脅威」とはイコールで東側陣営、だった頃です

海賊が主な脅威、ついで中国の海上覇権主義という今の情勢に適応すべく
体制を組み直してる最中ではありますね

>>35
>通商護衛に対する主張は正しい、ただし実績は酷い。
当時の状況でどうやって実績を出せるのか？

商船の船乗りなんだが船員っていう職業をもっと知っもらいたいね。

女「職業はなんですか？」
俺「船乗りだよ」
女「マグロ釣ってるの？」
俺「漁師ではない」
女「わかった、自衛隊だ！」
俺「ちがうよ」
女「うーん　じゃあ海猿？」
俺「ちがうよ　タンカーに乗ってるんだよ　油運んでるんだ　」
女「タンカー？　どの位の間、船に乗ってるの？」
俺「外国航路か国内航路かによるけど外航の場合は９ヶ月だよ」
女「他に船に乗ってるのは男の人だけなんだよね？」
俺「全員、男だね」
女「もしかしてゲイなの？」
俺「　」


だいだい一般人の認識はこんなもん　
女は100%こんな感じ
男だと85%ぐらい、たまに理解のある人はいる。

政府レベルでも認識は薄い　商船学校や航海訓練所の予算がけずられまくって、練習船、３ヶ月間のあいだ正味２週間ぐらいしか航海してない
外国航路の商船も外国人ばっかだし（賃金が安いから）
彼ら外国人が一斉にストライキでもしたらどうなるか

>>42
お仕事お疲れ様です。

外航船が外国籍船ばかりなのは、太平洋戦争の戦訓で、戦争になった時に中立国の船なら貿易が継続できるから、とかいうのをどこかで読んだんですが、そのせいで(?)国内でさらに海上交通に対する認識が落ちるというのも問題ですね。

自分自身、ばら積み貨物船について知ったのは大学4年で研究室に入ってからですし。
国を支えるタンカー、貨物船については義務教育で教えないといけないかもしれませんね。

>>16
>>21-22
《大井大佐は、暗号解読の可能性を全く検討していない、懸念すらしていない。ただ、護衛兵力の貧弱さと護衛部隊指揮系統の不明確さを指摘するのみである》
何が、日本の輸送船を壊滅させたのか
（何故かあまり知られていない史実）
http://homepage1.nifty.com/SENSHI/study/tusyouhakai.htm

《・旧軍を貫いていたのは、「非家族組織における“養老”の風習」だった》
《・一方、米軍の組織の本質は「マニュアル」にある》
＜絶版兵頭本＞紹介@『戦記が語る日本陸軍』（掲載コラム）：その2
http://tsuzukiyuu.blogspot.jp/2010/10/2_13.html


組織文化が意識・思考の盲点を生んでたのかな。

>>40
単独でシーレーン防衛を行うってことは、シーレーン全域で海上優勢を握れるぐらいの海軍力を持つってことやで
主力艦が船団に突っ込んでくるような状況では海上護衛も糞もあらへん

>>44
海軍暗号は海軍全体の問題なのでは。
「海上護衛戦」では海軍暗号漏えいは、P.クロステルマン「空戦」参照って書いてた気がします。

「空戦」の第四章山本五十六の最初に開戦前のセント・マシュー島付近のあざらし船が事故にあって、乗りこんでた海軍士官の所持品が米軍の手に落ちた、と書かれてますね。

グーグルマップだとベーリング海のど真ん中ですね。

>>46
日本海軍の暗号は開戦時は破られてないよ（外交暗号はとっくに破られてたのは周知のとおり）
その後に沈没した潜水艦が引き上げられて乱数表を手に入れられたとか色々な諸説があるけど、ミッドウェーのころにはかなり解読されてた。

陸軍なんかは最後まで暗号解読されなかったんだよねぇ。海軍の暗号と違ってそこまで重視してなかった可能性もあるけれど。暗号を解読しなくても、偵察だけである程度は作戦が読めちゃうし。

http://www.kadokawa.co.jp/product/321312000254/

大井篤氏の著書が角川で再販されるみたい。学研の奴が行方不明だったから買い直そうかな

…折角ならルデルの本も新しく訳した上で再販してくれないかな

>>46
>>44の挙げたページで指摘されてるのは「暗号が解読されたこと」じゃなくて
「暗号が解読されているという可能性を考慮していないこと」だね。

>>49
＞「暗号が解読されているという可能性を考慮していないこと」

これだよなぁ……
で、米軍側は「日本の暗号を『ある程度』解読できたことを絶対に日本に知られてはならない」と全力全開で工作してたからな。

この完全に解読できたわけじゃないというのがミソ。
しかし部分的にも解読できれば軍の動きは偵察と含めておおまかに判明して対処できるし

そもそも軍の暗号を一軍人がどうにかできるんかいorz

暗号が解読されてる前提で作戦を立てることは出来る
通知したのと違うルートを取らせるとかね

海上護衛戦が角川から再販ということは、春樹の「男たちの大和」の向こうを張って角川歴彦が「海上護衛戦」を角川映画にするフラグですね？！

>>51
一度しか通じないからなぁ。>暗号解読

輸送船入門改めて読むと戦時標準船のヒドさもそうだけど
貴重な高速輸送船をアホみたいにガダルカナルで失い続ける
のがなんというかもう…。

海上護衛戦がらみの動画で、海軍のことそっちのけで、輸送の失敗を一方的に商船側にもとめるコメントをしてる人がいた。
いわく、輸送が失敗したのは商船側の怠慢のせいなのに泣き言を言い、ましてや戦後も政府にたてつき、共産主義者と結びついて復興を妨害するとは何事か、だそうだ。
・・・貨客船やタンカーで潜水艦の群れや機動部隊相手にどうしろというんだよ。商船隊が働ける環境を作るのが海軍の仕事だろう。この人の頭は、軍艦も商船も性能に大差なく、海軍海賊商人の違いもあやふやの中世古代で止まってるのか？

・・・あんまりすぎる主張だったので、怒りにまかせて書き込んでしまった。お目汚しして申し訳ない・・・・。
しかし、ライオンのおりに丸腰で放り込まれて、生き残れない奴が悪い、よしんば生き残っても恨み言を言うとはけしからんって・・・・。いかん、怒りが収まらん。夜間に商船の乗員が甲板でタバコ吸って、それを目印に攻撃されたって話は聞いたことがあるけど、まさかそんな理由で商船側の罪が海軍より重いとか言わないよな・・・。

そーいうのは釣りですよ、もしくは政治的に目的があって喚いてる類。
彼らにとって事実かどうかなんてのはどうでもいいんです。因縁つけられればそれで自分の正義が保たれることになってる思考回路の人らです。
そう、「海上護衛戦」で筆者が本当に批判したかったものですよね。

角川版は5/24発売らしいwktk

*52
映画化されたら「潜望鏡は心眼で見つけよ！」とかいうアホ士官が悪役ですね。わかります。

一般船員の戦没者比率は軍人のそれよりも高いということを、日本郵船船長の曾孫としてはもっと知ってもらいたいです
幸い当人は無事に日本の土を踏むことが出来ましたが…

一度触雷したが、不発で命拾いしたそうです

ついったーでも「海上護衛戦」をくさすようなつぶやきを見ます。
ちゃんと読んでれば明らかな間違いだとわかりますが、まだ読んでない人にどうやってわかってもらうかなぁ。

タンカー船腹が昭和19年まで増加の一方なのは巻末の表の通りだけど、本文読めば本土への石油輸送は17年がピークで…。

情報量が多いので４，５回は繰り返し読んでほしいなぁ

記事の　3)装備開発と運用方法が適切ではなかった。　の部分なんですが、どんな感じで適切じゃなかったのでしょうか？
できれば具体的な例も書いてほしいです。

例を書いていただきありがとうございます。