ニコニコ大百科

※前提その１……各話の解説コメは、アニメ各話の分かりにくい描写を補うことを基本とします。なので、原作である小説と異なっていてもアニメの描写が分かりにくいわけではなければ、特に追記はしません
※前提その２……兵の数や戦術の選択の根拠に関する解説が特にない場合などは、原作を基に推測していきます
※前提その３……エレンの傭兵という言い分は十分に通用しています
※前提その４……エレンは勿論、ライトメリッツから物資と共にアルサスを経由して戻りました
※前提その５……原作では前回合流したときのオルミュッツ軍は約４千、銀の流星軍本隊は約１千５百（ただし５百人は負傷兵です）、そのため実際にオルメア会戦に参加出来たのは、約５千といったところです

　今回はアニメ第１０話「オルメア会戦」についての解説です。実のところ省かれているせいで後に問題となりそうな、黒い弓に関するエピソードがあります。ティグルは本来、それで黒い弓の力を任意に引き出すことが可能となるのですが……
おそらくアニメ版でそれを入れるとそちらの話が中途半端になるので、なかったことになりました
あと、今回の戦術に関するアニメの解説はかなり丁寧なので、戦術自体はあまり補足する要素はありません（ただ、いくつか説明が不足していると思しき部分が……）


　前回奴隷として追われていた軍勢、実は銀の流星軍でした。これは元奴隷の数を、オルミュッツ軍を合わせた銀の流星軍が上回ったのと、元奴隷となった民たちが協力したことで成り立った戦法です
　原作では、民たちは協力するまでもう少しごねています。ただ、前回でティグルに食って掛かった男が、そのときのティグルの謝罪で彼の誠意を認め、ティグルがアニエスの地に遠くから遠征してきた事実を根拠にして焚きつけることで、ようやく協力を仰げました

10話配信の公式解説文、ムオジネルがムネオジルになっとる。

　前編はこれで終わりです


　更にティグルたち本隊が見つからなかった理由。アニメ版ではクレイシュの「ひっかけられた」以上は特に説明や補足がありません。
原作では詳しく書かれており、ティグルたち本隊が見つからなかった最大の理由は、丘で軍旗を立てこれ見よがしに篭っていた民たちにあります。
クレイシュたちはミラが守りに優れた戦姫であることを考慮し、丘にも戦力がいると思いこまされたのです
それで戦力が分散させられただけでなく、ムオジネル軍の斥候部隊は丘の戦力をおそれてしまい、その丘の周辺を詳しく調べることを躊躇してしまいます。結果、白い雪だけが積もっている丘の付近までは詳しく調べられませんでした
約３千もの兵が隠れていられたのは、そのせいです。クレイシュが「ひっかけられた」といったのは、要するにそのせいで斥候部隊が調べられなかった箇所があったということを現しています

もう一つの補足事項として、ジェラールが使える矢を探してくると言ったのは、彼でさえ矢の残りを把握できないほど戦況が悪化した、ということになります

そして苦境の中現れた騎士団。これも特に補足事項はない……と言いたいのですが、実のところナヴァール騎士団から手紙を貰ったというところで、重大な事態が……
ロランの他にいた金髪の男性、ナヴァール騎士団の元副隊長、現隊長の『オリビエ』の名前が出ます。しかし、実はアニメ版では『オリビエ』はほとんど名前で呼ばれていません。ロランと一緒に軍議をしていた金髪の騎士が、オリビエです

また、オリビエは意図的にデュランダルをティグルに預けたままでしたが、彼はそれをロランと自分がティグルを信じた証とし、黒騎士ロランと宝剣デュランダルの威光を利用出来るように計らいました
　そして、ティグルが民を守るために戦うときはどうか助力してほしい、とロランと同様に手紙で他の騎士団を頼ることにしたのです

※前提その６……原作では騎士団が参戦した時点で、クレイシュならともかく並の指揮官なら、騎士団が到着する以前の奇襲でさえムオジネル軍は耐えられなかっただろう、と描写されています
※選定その７……ティグルがオージェ子爵とマスハス伯爵に頼んだのは、中小貴族や騎士団の協力を仰ぐことでした。結果、更に約３千の中小貴族連合が加わります


　今回はアニメ第１０話「オルメア会戦」についての解説です。アバン以降の解説に移ります。


　クレイシュは巧みに騎士団の側面をつきながら、消耗戦に持ち込もうとしています
補足しますと、アニメ版では特に説明されていませんが並の指揮官なら、特に騎士団がいなくても最初の奇襲に耐えられなかった、と原作には書かれています
また、騎士団が参戦した時点で敗北は免れなかったとも書かれていますので、消耗戦に持ち込めるだけでも、クレイシュの指揮能力は凄まじいです
もっとも、本来なら凄いのは戦術を駆使して敵の実働部隊を減らしたとはいえ、総数４万の敵を相手にして、総数約１万程度で凡百な指揮官なら勝利出来ただろうという、銀の流星軍の方のような気もしますが……
　原作と同様なら騎士団の参戦に合わせてクレイシュが動かした兵の総数は、既に２万を軽く超えています

　しかし、クレイシュの非凡ぶりも並ではありません。普通なら騎士団がきた時点で敗北するはずが、実のところそこに約３千加わってもまだ、彼なら勝てる算段があったのです
　ただし、あくまで彼ほどの能力を持った指揮官なら、目の前の銀の流星軍には勝てるだろう、というだけの話です
　その後、港を襲ったムオジネル軍の敗退でクレイシュは本格的な撤退を決めます。彼らの戦略目的は奴隷の確保だったので、目の前の銀の流星軍に勝つこと自体には特に意味がないのです。
　彼は戦術的な勝利は無意味と判断して、この場は撤退します

　銀の流星軍の勝利は、実のところテナルディエ公の軍がムオジネル軍を破ったことも大きいという、皮肉な話です

　そして最後にまた登場した金髪の少女。彼女の存在も相変わらず重要な伏線です

　余談ですが、原作では実はオルミュッツ軍は今回長期遠征の予定は無かったので、ライトメリッツ軍の主力が帰還した後に、オルミュッツ軍は極一部以外は帰還しました
　それでも、総数１万を超える軍勢が、ついに救国の英雄ティグルの下へ集います


　次回……救国の英雄が、大義を手にする時がくる

　今回の解説レスは,>>631,>>633,>>634の３レスです

　今回は戦術自体をあまり補足する必要がなくて助かりました。作画はちとあれでしたが……

　あと、今回のように原作にあったエピソードが完全に削除されているケースもありますので、ぜひ原作のほうもどうぞ

敵将に黒騎士の死は知られてたっぽいけど、自国含めて周辺にはどう伝わってたんだろう
表向きは王が処刑したってことになってるんだろうか

的確な読みに基づき偽装・誘導・伏兵を駆使して、敵本軍５千対２千にきっちり持ち込んだリュドミラの卓越した作戦能力をお忘れなく。第６軍との挟撃は想定内だし、敵第１軍から第３軍は最後まで参戦していない。第４軍も果たしてまにあったのか。兵の疲労があれほどでなければ増援なくても勝機あったかも。

>>622
大神隊長に通ずるものがあるよな

解説面白い。いつもありがとう。
今回テナルディエ軍が勝利したってのが言葉だけで描写されて軽い感じに思えた。止め絵でもいいからどんな感じで戦ってたのか知りたかったな

主にリュドミラ様に釣られて原作10巻まで揃えました！


感想：リムが嫁でいいんじゃないかな！？　あの子すっごくいい子だよ！　びっくりしたよ！！
　　　　アニメカットしすぎだろ！　アニメ何話か見飛ばしたのかと思ったわ！

>>639
そのシーンは原作でもほとんど書かれていないから。
確か、ムオジネルの伝令が言ったくらいでアニメとほぼ同じ。
だからカットとかされているわけではない。

不思議な踊りが気になってしょうがない

普通のラノベだとクレイシュさん、
「ええい、まだ３万の兵がおる、撤退などせぬわー。」
とかいって強引に攻め込んで、帰ってきたエレン達に挟み撃ちくらってあたふたしてるところをティグルにヘッドショット、あたりになるだろうに、あっさり撤退するのは意外だったというか今どきのラノベの敵とは思えないほどまともだったなぁ。

やっぱ敵が強いと主人公が超絶パワーを持っていてもおもしろいなぁ。

まああのままやっててもクレイシュはティグルたちは倒せるよ。エレンたちが戻ったのは戦いの翌日だし。（そもそもクレイシュじゃないと増援で普通に巻き返されてたというのは置いといて）

動画内で上がってたヴォジャノーイって何というのは訊いてよいことなのかな

>>645
魔物の名前でミラとティグルのフラグ仲人、とある勢力の使い走り
本当ならオルメア会戦終結後からエレン帰還の間にコイツとの戦いが入るはずだった
コイツを含む勢力が本格的に関わってくるのが第二部以降のため、ブリューヌ内乱に焦点当てたアニメでは出番丸ごとカットされた

竜具にはエレンのアリファールだと「降魔の斬輝」、ミラのラヴィアスだと「破邪の尖角」なんて異名があるんだが七竜具全て前文が魔を払うみたいな異名になってる
つまり竜具というものの根幹を語る上で重要な勢力の一人……のはずだった、カットされたけど

ヴァレンティナさん今回の流れだとただ胸もまれに来ただけじゃないですか、ヤダー！

原作だと軽く手が触れただけなのにがっつりもまれてて笑った

>>644
既に解説されてるけど、ムオジネルの目的はティグル達に勝つことじゃなくて奴隷と輸送するための港の確保。
だからティグル達に勝ったところ(実際ティグル達に勝てるとは思っていた)で、次はティグル達以上の規模のテナルディエ軍と消耗した状態で交戦して勝たなければならない。
どのみち目的の達成は不可能と判断し、損害が大きくなる前に撤退を選んだ。

目先の勝利に惑わされず引き際を見極めて撤退を選べるあたり、クレイシュが並の指揮官ではないってことだね。

どうでもいいけど動画内の解説コメでヴォジャノーイつながりのルサルカつながりでルサルカ・シュヴェーゲリンネタがあってワロタ

自国の王子の名前しらないバートランも笑ったけどマスハス卿が失神したのはクソワロタｗ

>>651
そりゃ死んだと思ってた王子が生きてて、しかも実は王子ではなく王女で、止めに(知らなかったとはいえ)他国の要人が王族に対して暴言吐いたら失神しますってｗ

面白い、面白いんだが固有名詞がさっぱりや！ｗｗｗ
俺にとって意味の持たないカタカナ語でバンバン説明入れられても何のことか分からん。キャラの顔が出てきて初めて「あ！味方の人や！」「敵の人や！」みたいな頭の悪い感じで鑑賞しとるわ
TV組で二度三度見たり、ネットで言葉拾わないでキチンと状況を把握できてる人いる？

関係ないが、高校の時の日本史世界史の選択時を思い出した。漢字をみないと人物地名出来事に意味を関連付けれない！と発狂して世界史を辞めたわｗ

まあ、アガらないでくださいな
至ってエレオノーラ達は真剣に事を進める。意思決定力の高い人物が多いのだから、ストーリー性が高い
ホントにいい作品だよ。さすが、KADOKAWAグループ系作品

俺は雑学とまぁ、昔の教養と今の知識で理解できてるけどね（戦記もののゲーム漫画・小説よんでればなおさら）世界史とか西洋史は暗記するのが面白くてとったなぁ（独り言
うーん、まぁ固有名詞すこしかいてくれれば結構理解できるんだけどねｗ公式のリムレポート見ても判らんって言う人いるしｗ
用語集もう少し充実したほうがいいなーと

しかし1巻かってきたんだけどこれなんてエロ同人誌（ｒｙ（絵的な意味で
かなり文章と絵が乖離してる希ガス・・・

>>655
文章を完全再現したら兜のせいでリムや男性キャラの見分けが付かなくなるだろ！
……えっ？　男のイラストなんてほとんど出ない？
べ、別に無理矢理にでも萌え成分を作らないと売れないなんて末期の業界に居るわけじゃないんだからね！

ミラの胸や戦姫の衣装が巻数を経るごとにイラスト寄りの設定に変更されていくのが泣ける

作者とイラストレーターの巻頭コメントの温度差も凄いぞ！
文庫読み返すたびに微妙な気持ちになるんだよなぁ

俺もアニメ見て買いに走ったけど一瞬手が止まったからなｗ
まあ開き直ったけど。塗りはうまいと思うし、このデザインじゃないと売れなかっただろうなとも思える。

これメイド視点で見るとバハムートラグーンに見えなくもない

>>659
明らかな恋仲であったアレとは一寸違うだろう。