ニコニコ大百科

エヴァンゲリオン経由でむかし読んで今ではかなりうろ覚えだった
ブラッドミュージックの電子版を先日買って読んで
スージーが複製された自分や先祖たちと対面するところは
特に旧劇場版の綾波の大群シーンを思わせるなと思うなどしたが

エンジェルハウリングのインスパイア元らしい結晶世界は……
電子版がないな……
やる夫AA版経由で紙版は以前買っていたが
タウゼロも未だに電子化していないな……
とそこまで深刻ではないがなにか軽く躓いている

スタージョンの人間以上とかミュータントSFの先駆的名作として名高いはずなのに一向に復刊されないのはこれいかに
そして復刊するならできれば新訳で

○○はSFじゃないとか言う奴の採点基準

減点方式
-10…設定が十分面白さに繋がっていない
-50…整合性がない/唐突/ゴリ押し
-90…出来事に実現の可能性があるように見えない
-100…新規性がない

加点方式
+50…具体的な計算を伴っている
+40…社会の変化に言及している
+20…文体が新しい
+10…ポップカルチャーを取り入れている

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信頼できない語り手って蔑視の話ではないぞ、ミステリの用語だ

今のペースで科学が発展したら10年20年後にはSFジャンルのうち何割かは現実に追いつかれてしまいそうだなあ
時間旅行とかそのへんはさすがに絶対にありえないと断言出来るだろうけど

あり得ないと断言するのはエセ科学のしぐさなんよ。あたしゃタイムマシンだっていずれ現実になると信じてる

ある種の思考実験と言う話になんか納得する

SF以外のファンタジーは過程が結果が先にあって過程が後にあるんだろう
結果に至るまでの過程が後付けで説明されるのがなろうや少年漫画や特撮
結果の解釈が読者に委ねられるのが前衛文学や絵本

SFの場合は過程が先にあって結果が後についてくる
面白い結果が得られるように見えるのは推理小説のトリックのように情報の出し方や表現の仕方を工夫しているから(密室でないものを密室と思い込ませた上でどうやって密室に入ったのかを考察させる)であって、結果からものを考えているわけではない

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科学者自身が書いたSF、科学者の監修が加わったSFというのは設定がやたらと具体的だったりして自分の想像を膨らませてくれる。

設定が作り込まれてると非現実感は薄れるからなんとも
曖昧にしてるからこそ産まれるのはあると思う
まあ作り込まれてる方がサーガにしやすいが

現在では実現が極めて困難な未来のテクノロジーについてあんまり具体的に説明すると物理学や工学的な観点からツッコミどころがいっぱい生まれてしまうため"ハード"志向なSFほど科学的な説明を極力控える必要が出てくる皮肉

ロボット三原則とか核の冬とかネオンの街とか、だいぶ前に滅んだ未来予想図を未だに擦ってる作品がSF名乗るの違和感あるんだよなぁ
アレってもうファンタジー側の作りだと思うんだけど

自分は逆に細かく説明されない方が説得力を感じられるかもしれない
ほら、例えば超光速航法の原理とか、長々と説明されたところで全部嘘なのは分かりきってるわけじゃない？
だから作中にいかにそれっぽい原理の解説が書かれていようと、心の底からどうでも良いとしか思えない
その世界での超光速のルールを最低限説明して(ワームホールを使うのか、空間を無理やりねじ曲げるのか、起動コストはどれくらいなのか、ワープして光より早く接近してくる敵はどうやって察知するのか)、あとはブラックボックスにしてくれた方が物語に入り込めると思う

今イーガンの短編集読んでいるけど30年くらい前に意識の入れ替わりやバックアップ、同性愛や今でいうディープフェイクの問題を扱った話を書いていて凄いなって思う
それでいてどの話もちゃんと一捻り加えられていて小説としての面白さも確保してある

いまじゃSFがサイエンスファンタジーの略だといった方がしっくりくる感じ

シミュレーション仮説ってSFにおいては真理なんだよね
作中の登場人物がこの世界はコンピュータを用いて作られた（小説も映画もゲームもそう）世界だと気付くメタネタは陳腐だと言われるだろうけど

中国のSF小説「三体」の記事が無いところを見ると、サブカルなら何でもござれのニコニコ大百科でさえSF関連はあまり人がいないんだなぁって思った次第

どっかで名前見たことあるようなと思ったらネトフリでドラマやってる奴か。あれは中国のSF小説が原作だったか。

科学の進歩とともに人口が爆発的に増えた未来が舞台になりがちだけど現実は先進国ほど出生率が低いそうで
実際どうなるんだろうか

人類礼賛主義中心の現代において、人間を重きに置かない思考実験が出来たら素敵やん？というロマンを感じると、宇宙人はいないと否定的なコラム読んでムカついて思った

というか浅いデータ取りから論破してやろう的な底意地の悪さがムカついたSFファンはそういうとこやぞ

>>679
最近文庫も出たからぼちぼち記事作られないかな……と少し期待してる
ライトオタクくんなワイもこの機に手に取ってみたが、色んな意味でしんどかったけど絶賛されるだけある面白さだった、特に黒闇森林
宇宙の知的文明に対する考察は>>682とは全く別の意味でロマン皆無だったが、マジで説得力凄かった

ただ死神永生だけは主人公の愛され女ムーブが鼻についていまいち物語に入り込めなかった
とはいえガチなSFファンならそんなのは些事扱いだろうな、というSF的壮大さも確かに感じられた
ちなワイは楽しむどころか数日ほどアニメやイラストを見るたびに軽く「ひぇっ」ってなっちゃうくらい恐怖させられました
オタクには別の意味で刺激が強えよコレ……

死神永生なんだけどさ、あの暗黒領域の「安全通知」って
三体人がさんざんやってた超光速量子テレポート通信があったら成立しなくない？
光速を突破して遠距離データ通信が物理学上可能なら暗黒領域の中から外に対していろんなことができる（何なら人格データ化して事実上の暗黒領域の脱出も普通にできそう）

黒闇森林は前提となってる暗黒森林理論が（逆に嘘臭いレベルで）メチャクチャわかりやすくてエンタメとして面白いが、
死神永生は終始「この理論成立してなくない？」って思いながら読んでた

>>685
光速の壁ってそんな絶対的なもんなのか？　というぼんやりした疑問はあったが、具体的に言われて「確かに」ってなったわ
作中では一応既存の電子機器に加えて量子コンピュータも機能しなくなるってさらっと書かれてたが、その理屈までは詳しく説明されてなかった
量子もつれの観測は結局光速の制限を受けるという現実の理論と、智子が量子もつれを利用して超光速通信を実現している、という作中のでっちあげ理論が衝突しちゃってるくさい

>>lv345701313

よく地球が人類の生地としてやたらと望郷や崇拝の対象になるSFが多いけど今の人類がアフリカ発祥なのに一切親近感なんか持たず今いる地域が一番ってなってるのを見るにありえないだろと思う

>>688
そこは伝承の有無と、現状の環境の二つの要素が絡むところだからなんとも言えないな

現実において、日本人はアフリカに関する伝承は全く持たず、
同時に、日本列島という安定した生活が送れる環境を持ってる
こういう場合、アフリカに望郷の念が起こるはずない

一方、ユダヤ人は約束の地という強力な民族伝承を持ち、
同時に長年各地で迫害されるという厳しい環境に置かれてきた。
その結果として強い望郷の念を持つこととなり、イスラエル建国に至ってる

>>688
「人類の生誕地」の情報って遺伝子に刻まれてないので
そこは書記技術が生まれて人類が情報を継承できるようになってから考え始めないとフェアじゃないんじゃないか

とはいえ信仰上でも「生まれ故郷に帰ろう！」ではなく「人類が生まれたのはカスの世界！もっと先の楽園に行こう！」っていう教えは多いな
「生まれ故郷に帰ろう！」って信仰は本当に生まれ故郷に帰ってハッピーエンドを迎えちゃうので、継続的なミームとして存続できないのか？