インド神話とは、現在のインド亜大陸におけるバラモン・ヒンドゥー教系の神々の神話のことである。
どこぞの四千年の歴史を誇る国家と並んで歴史が深いインドでは、同じインド神話と言っても時代によって話が全く違っていたりする。基本的には三つに神話を分けることが多い。時代が古い順にヴェーダ神話、ブラフマン・ウパニシャッド系神話、叙事詩系神話と分ける。
特徴としては、話の内容がぶっ飛んでるところが特徴と言えよう。どこぞのエロ親父が最高神をやっている神話や、引きこもりの女神が最高神のわが国の神話や、隻眼で最後はわんちゃんに食われる最高神が活躍する神話などと比べても話の内容がぶっ飛んでいることが特徴。
後もう一つ特徴があるとすると、インド系の神様は仏教に取り込まれて、仏の使いとして扱われてもいる。そのため、インド神話の元ネタが分かると仏教を知る上で、より面白くなれると思うよ。
アーリア人がインドに侵入した頃に出来た神話らしく、原典は『リグ・ヴェーダ』が有名。デーヴァ神族とアスラ神族の2大神族が活躍してる。その中でもデーヴァ神族の雷神インドラが大活躍する。
インドラさん率いるデーヴァ神族が有名になった結果、アスラ神族はこの神話時代の後期になると悪役扱いされることが多ってくるというかわいそうな目にあう… アスラ神族はのちに仏教に取り入れられると『阿修羅』と名をかえ、仏教の守護者となった。
創造神プラジャーパティが活躍する神話体系なんだけど、世界史のインド古代史で出てきたウパニシャット哲学なんかが絡んで来た結果、ブラフマンという世界の真理がいつの間にか神様として崇められるようになって来ちゃう時代。
また、梵我一如(世界の本質=ブラフマンと個の本質=アートマンは一緒なんだという考え)という新しい発想が登場する時期でもある。この思想は、のちのインド神話に重要な影響を与え、仏教なんかもこれの影響を受ける。なので文化史的にはこっちのほうが重要か…
二大叙事詩『マハーバーラタ』と『ラーマーヤナ』がこの中心である。時代的には3世紀ころに出来たと言われるけど、実際にはもうちょっと前から出来ていたと思われる。
現代のヒンドゥー教の原典の神話なので、一番メジャーな神話だとも言える。この神話では、創造神ブラフマー、維持神ヴィシュヌ、破壊神シヴァで、三神一体の最高神とされる。
話の内容的には一番ぶっ飛んだ話が多い神話でもある。
『リグ・ヴェーダ』の時代から活躍する古参の神様。ヴェーダ時代には雷を司る雷帝で主神的立場にいたが、叙事詩系の時代になると天空の神にジョブチェンジしておられる。二本の槍で暴れまくる暴れん坊でもある。『リグ・ヴェーダ』の四分の一はコイツの話で終わっちゃうほど人気の神様。
インドラの矢やインドラの火とか言われる超兵器が『ラーマーヤナ』で出てくるが元ネタのおっさん。
ただ、後世になってシヴァやヴィシュヌが台頭するにつれて、彼らが活躍する為の噛ませ犬的な役割も多く、かなり黒星も多い。
インドラの矢は『旧約聖書』のソドムやゴモラの町を滅ぼしたものと同一とされる。(この記述はバルスされました。続きを読むにはこのリンクをクリック!)
元ネタは世界の真理を意味するブラフマンだったが、いつの間にか創造神になってしまった4つの顔と4本の腕を持つジジイ。世界の真理が元ネタなので、やっぱり庶民の人気がいまいちな神様。ちなみに奥さんは知恵と学問の女神サラスヴァティー(七福神の弁才天)である。 世界の創造神というトップクラスの神様なんだけど、後述するヴィシュヌとシヴァの人気が高まるにつれて、世界を作っただけのジジイ扱いされたりする。かわいそうなじじい
また、一説には顔が五つあったけれども、キチガイ短気で有名なシヴァさんを怒らせたときに、顔を一つ潰されたというかわいそうな過去を持つおじいさん。
ブラフマーは仏教にも取り入れられ、梵天と名をかえる。釈迦が悟りを広めるのを助けた。
3つの最高神の1つで世界を維持する立場の神様。この人も何故か手が四本生えてる。奥さんはラクシュミーで、ヴィシュヌの化身に対応して妻として寄り添っている。
このおっさんの特殊能力としては化身として10の姿に変身する能力を持っている。例としては、叙事詩『マハーバーラタ』と『ラーマーヤナ』では、それぞれ主人公である英雄クリシュナとラーマになって活躍した。というか、そういう設定にしたことで各地域の英雄を自分の化身として取り込んだ結果、最高神にまで上り詰めることができたと考えられる。
このクリシュナはインドでは最も人気の高い英雄で宗派によっては、ヴィシュヌを追い落として最高神にある宗派もある。多神教のサガなのか英雄色好むというのか知らないがこのクシュリナさん、なんと奥さんが17000人もいる。これだけいると奥さんを満足させることができるのかと思ってしまうが、分身して奥さん全員を満足させたっていうんだからすごいです…多神教の最高神は変態ばっかなのか
ちなみに仏教を開いたブッタも彼の化身としてヒンドゥー教に取り込まれている。ある意味最強の神。
まぁ、ヒンドゥーにとって仏教は敵対勢力であるため、ブッダも世界を惑わす巨悪とされている。
ヴィシュヌは魔族を真に尊いヴェーダの教えから遠ざける為に、あえて間違った仏教を作るためにブッダに化身ているのである。
そして、仏教によって腐りきった世界を最後の化身たるカルキによって滅ぼすのだ。
……マッチポンプじゃねーか!
三人の最高神の一人で世界の破壊者を担当する立場。キレやすい性格の持ち主で、どれほどキレやすいかというと、最初の奥さんが自殺しただけで、世界を破壊しようとする程度である。奥さんは優しい性格のパールヴァティーであり、彼自身は奥さん一筋である。こういうところはどこかの変態天空神も見習って欲しいところである。
彼のぷっつん伝説はまだある。奥さんの風呂場を見張っていた実の息子ガネーシャを息子だと気が付かず、奥さんの風呂場でうろついていたと勘違いした挙げ句、首をはねるという暴挙に出た事もある。その後奥さんに叱られたため息子の頭を探しに行くが見つからず、代わりに拾って来た象の頭を息子の頭として取り付けるというあり得ない話があったりする。
破壊神にしてダンスの神様だったり医薬の神様だったりガンジス川を支える神だったりと様々な面を持ち、そのせいか1,000を超える別名が存在する。
ちなみに世界の破壊者でもある彼が敵わないのは奥さん。言葉のあやではなくて、マジで敵わない。これは彼が恐妻家ということではなく、奥さんが化身としていろんな神格を取り込んだ際、最強クラスの戦闘神まで取り込んだことに起因する。
ヴィシュヌ「俺のほうが偉いだろ」
めのまえに ひかるち○こ が あらわれた!
ヴィシュヌ「イノシシになって海を1000年潜ったけど、まだ下辺が見えなかった」
ブラフマン「白鳥になって空を1000年昇ったけど、まだ上辺が見えなかった」
ヴィシュヌ・ブラフマン「こんなパネェチ○コ、誰のものなんだ・・・」
シヴァ「わ た し で す」
どうでもいいが日本では、七福神の大黒様の元ネタとなっている神様とされる。大黒様は大国主とも同一視されてる神なので、シヴァ=大国主という式が出来ないことも無い。大黒様が乗っていることが多い米俵はもともとは巨大な陰嚢であるとも言われており、シヴァのち○こが受け継がれていることが見て取れる。
日本の国民的RPGのひとつに同名の幻獣・召喚獣が登場するが、こちらは女性の姿であることから考えると、元ネタはシヴァ神ではなく旧約聖書に登場するシバの女王だと思われる。
前世はサティーという娘で、大恋愛の末に親の制止を振り切ってシヴァの第一の嫁となる。しかしそれを最後まで認めなかった父はシヴァを軽蔑し続け、それを悲しんだサティーは焼身自殺してしまう。これに対するシヴァの怒りと悲しみは凄まじく、一時は狂気に取りつかれて世界をブッ壊そうとする程であったとされる。しかし後にサティーはヒマラヤの神の娘、パールヴァティーとして転生し、サティー以降妻を迎えようとしなかったシヴァの心を解いて彼の妃となる。
周囲に認められない恋愛に苦しんで自殺、来世で報われるというそこらのラブコメもビックリなヒロイン補正の持ち主なだけあって、シヴァとの夫婦仲は非常に良好。様々な神を子供としてもうけている他、シヴァとパールヴァティが合体した両性具有の神まで存在する。
ちなみに穏やかで心優しい女神といわれるが、変身形態がどう考えてもおかしい(詳しくは以下参照)。これは、様々な女神がシヴァの妃として取り入れられるのに伴い、パールヴァティーと同一視されていった結果とされる。
もともとは別の神様だったらしいが、時代が経つにつれてパールヴァティーの変身形態として呼ばれるようになった戦闘神。その名は「近づき難い者」を意味する。外見は優美で美しいが、実際は恐るべき戦いの女神である。10本あるいは18本の腕にそれぞれ神授の武器を持つ。
神々がアスラ族(叙事詩系の神話では悪魔的扱い)に天界を追い出された際、怒った神々に生み出された女神で、神々を苦しめたアスラ族の軍勢を一人で殲滅した伝説を持つ。ちなみにドゥルガーというのも元々は別の魔神の名であり、彼女が大戦争の挙句にその魔神をブチ殺した際、記念としてドゥルガーを名乗るようにしたのだとか・・・
これも大概だが最終形態がおかしい。
これももとは別の神様だったらしいけど、時代ともにパールヴァティーの化身として呼ばれるようになった。
パールヴァティーの憤怒相とされる最終形態。血と酒と殺戮を好む戦いの女神で、全身黒色で4本の腕を持ち、牙をむき出しにした口からは長い舌を垂らし、髑髏をつないだ首飾りをつけ、切り取った手足で腰を被った姿と言われている。キモイが戦闘力がハンパない。
詳しくはカーリーのほうで載っているが、ラクタヴィージャという強敵のアスラ族と神々が戦っていた時、カーリーはその血液すべてを吸い尽くして倒した。彼女の戦闘能力の高さも驚くべきだが、問題はこれからだった。勝利に酔ったカーリーが踊りだすのだが、そのあまりの激しさに地球がヤバい!
このままだとマジで世界が崩壊するので、旦那である破壊神であるはずのシヴァ神がその足元に横たわり、その衝撃を弱めて世界を救うというおかしな現象が起こった。
このため、カーリーを描く時はよく夫シヴァ神の腹の上で踊る姿で描かれる。 破壊神であるシヴァよりも温厚であるはずの奥さんのほうがよっぽどヤバい。
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正直全王もエロゲキャラもガントレットサノスもまとめて鼻息で消し炭に(復活不可)するようなやつばっか、しかもそいつらよりも批判すると信者に殺される可能性も高いし。でも宗教的にはイスラームキリストとか偶像崇拝するようになった後の仏教には足元にも及ばない。宗教戦争が勃発したらシヴァもヴィシュヌもアッラーや如来に跪くことになるでしょう
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最終更新:2025/01/13(月) 14:00
最終更新:2025/01/13(月) 13:00
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