ガンマン(キン肉マン)とは、漫画『キン肉マン』に登場するキャラクターである。原初の超人たる「完璧超人始祖」の一員にして、真実を見抜く目とハイパワーの持ち主。
太古の昔に超人としての力を正しく使おうと唱え、元神の男ザ・マン(現超人閻魔=ストロング・ザ・武道)に導かれカピラリア七光線での全超人虐殺から助かった超人達「完璧超人始祖」の一人。"完璧・漆式"の称号を冠し、「土のダンベル」を所有している。笑い声は「シャババー」。
ヘラジカの如き巨大な角と眼光鋭い一つ目、とがった牙、岩のような肌と頑強な蹄を持った3mを超える巨漢超人。巨大な角「エルクホルン」は相手を挟み込んだり切り裂いたりする恐るべき武器であり、一つ目「真眼」は未来を見通し嘘を見抜き真実を明かす力を持つ。真眼から放たれる光の前には変装・変化は無力化され元の姿に戻ってしまう。
自分の能力に絶対の自信を持ち、他者を見下し正義・悪魔の一般超人をド下等と呼んで殺す事も憚らない傲慢で苛烈な性格。ただこれは自分の考えを通そうとし絶対に譲らず、自分の信じるモノに対してどこまでも実直であり続けようとした結果であり、行動や戦い方・過激な言動も全てザ・マンが目指した完璧超人の理想に至ろうとしてのモノ。真眼の特性もあり、嘘偽りが大嫌い。試合も含めて嘘のない事を求めており、相手にも当然と言わんばかりにその思想を押し付け、試合を観戦していた人間にまで強要している。
始祖の中で最も武闘派であり、シングマンと共に一般超人の粛清を叫んでいた過激派。一般の完璧超人をも上回る高い戦闘力を持った一般超人をイレギュラーと呼び、それを危険視して一般超人の粛清を大昔から求め続けていたがザ・マンに止められていた。(かつてカピラリア七光線の大災害から生き残った超人が地上で我が物顔で暴れ完璧の巨像を破壊しているのを見た際には、まるで友人を野球にでも誘うかのように「殺しに行こうぜーっ」と粛清を持ちかけミラージュマンにドン引きされている。)
陰険な性格で相手を馬鹿にした発言が大好きなサイコマンとはソリが全く合わず、サイコマンの嫌味な発言→ガンマン激怒という流れは昔からだった模様。
今まで戦いは全て圧勝だったため、戦いで破った相手の名前を覚えていない。ついさっき倒したスニゲーターの名前もスニなんたら呼ばわりし忘れていた。本人曰く「歯ごたえのないヤツらばかりだった」「私にとってそいつらは全て名無しも同然」「「ワン・オブ・ゼム」にすぎぬのだ!」とのこと。名前を覚えてもらうには力を見せて勝つしかない。
ファイトスタイルは相手をド下等と断定し全て真正面から迎え撃ち粉砕するパワーファイト。逃げる事はせずに徹底的に鍛えられた肉体のみで戦い倒す、完璧超人の思想に最も忠実に沿った戦い方をしているといえる。鍛えられた巨体は頑強そのもので、バッファローマンのハリケーン・ミキサーすら真正面から難なく受け止めてしまう程。当然攻力も苛烈であり、ロングホーンを手刀一発でへし折った。その上破壊力抜群の巨大角「エルクホルン」まで備えている。
好戦的なガンマンの性格だからか、手応えの無い試合で退屈だったのか、バッファローマンとの試合では自分が不利になるのも構わず相手の戦闘能力をわざわざ引き出してからの全力勝負を楽しんでいる。
ザ・マンによって見いだされカピラリア七光線から逃れる。その後、ザ・マンの下で他の助かった超人達と共に修行し己を磨く日々を送る。"許されざる世界樹"に隠れたために助かった超人達が地上で好き勝手していると知ると粛清を提案するがザ・マンに却下され、結局"聖なる完璧の山(モン=サン=パルフェ)"に拠点を移す事になった。
月日は過ぎ、一般超人達は勢力を増していったがやがて超人同士で争うようになり、強い超人が弱者を虐げるようになってしまった。争いは完璧超人始祖による武力介入を招くこととなり(裁きの日)、ガンマンもその戦いに参加した。本人曰く「あれは痛快だった!」。
かつての完璧超人始祖の本拠地だった"完璧の塔"跡地であるイタリア・ピサの斜塔にて悪魔六騎士のスニゲーターを迎え撃った。変身殺法を真眼で封じ込め終始圧倒。愛弟子であるスプリングマンやステカセキングの死を知って怒るスニゲーターが真の姿であるティラノサウルスの足になって攻勢に出ても桁外れのパワーによってモノともせず粉砕。最後は「完璧・漆式奥義 エルクホルン・テンペスト」でバラバラに切り刻んで惨殺した。
その後、サクラダファミリアに姿を現した天敵であるサイコマンと大人げない口喧嘩を何度もおこなう。当初は、「完璧の塔」で挑戦者を待つ予定だったが、勝ち残った超人達が国立競技場に集結したため、ガンマンも国立競技場に姿を見せる。
国立競技場の"許されざる世界樹"内のサイフォンリング1階にて師の敵討ちを目指すバッファローマンと対戦。パワーファイター同士の激突となったが、バッファローマンの多彩な攻撃を次々と打ち破り、相手が嘘偽りを付き全力を出していない事を真眼で見破った。その後キン肉マンや悪魔将軍の助言によって迷いを吹っ切り本来の力を出し始めたバッファローマンを相手取ってなお優位に戦い、むしろ何度倒れても不屈の闘志で立ち上がってくる彼との全力勝負を嬉々として楽しんでいたガンマンだが、その中でバッファローマンに己のウソを指摘されてしまう。激昂し勝負を急いだガンマンはバッファローマンの策に嵌ってしまい、今まで見まいとしてきた真眼で武道を直視し、目をそむけてしまう。これによって「エルクホルン・テンペスト」の攻撃が遅れてしまい、バッファローマンの8000万パワーによる新技「ハリケーン・ギガブラスター」を喰らいエルクホルンを粉々に砕かれ敗北した。
敗北後は自らの負けを認め、自らを破ったバッファローマンの名を覚え称賛し、たったひとつの嘘が敗北を招いてしまうことを忠告しつつ、土のダンベルを託している。そして、11人での過ぎ去りし遠い昔の修行の日々に思いを馳せながら息絶えた。ジャスティスマンは、ガンマンの敗因を「真実にこだわる余り真実から目を背けた」ことであると分析している。
連載時での初登場時では現在と大きく姿が違っている。肌は普通の人肌な感じで一つ目は丸々とした上に顎がしゃくれている。ゆで先生はこれでは悪魔将軍と同格な強者の雰囲気が感じられないと思ったようで、次話からはデザインが見直され現在のガンマンとなった。
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最終更新:2025/12/05(金) 23:00
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