スーパーマンとは、アメリカンコミックスに登場するヒーローの名称であり、同時に彼を主役とした一連の作品のシリーズ・タイトルでもある。
版権はバットマンなどと同じDCコミックス社にある。
1938年、アクション・コミックス誌創刊号にて初登場する。全身タイツのコスチューム、大きなマント、透視光線や8マイルをひとっ飛び出来るジャンプ力など、後世のヒーローに受け継がれたりそうでなかったりする多くの特徴を当初から備えていた(飛行能力や目からの熱線、弱点のクリプトナイトなどは後付けや他メディア設定の取り込みである)。アメコミの歴史において、まさにスーパーヒーローの元祖と呼べる存在である。
すぐ後にデビューしたバットマンやワンダーウーマンと並んで、現在もDCコミックスの看板ヒーローとして活躍している。
また映像作品も多数作られており、日本では原作漫画よりもそちらの方に触れる機会の方が多いと思われる。1978~87年にかけて発表された実写映画四作を記憶に留めている人もいるだろう。
2024年現在において、DCコミックス原作の実写映画シリーズ「DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)」関連作品がスーパーマンの最新の実写映画となっている。スーパーマンを演じているのはヘンリー・カヴィル。
2013年の『マン・オブ・スティール』、2016年の『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』、2017年の『ジャスティス・リーグ』といずれもメインキャラクターを務めた。この後、カヴィルが一時DCEUから離れ、スーパーマンの出番もなかったが、2022年10月公開の『ブラックアダム』のポストクレジットシーンにてカヴィル演じるスーパーマンが登場。さらにカヴィルが自らのSNSで同役への復帰を発表。今後のスーパーマン単独作への期待が高まっていた。
しかし、2022年12月のDC映画の新体制構築に伴い、トップに就任したジェームズ・ガンはスーパーマンの若い時代を描く作品の構想を発表。すでに完成されているスーパーマンであるヘンリー・カヴィルはこの構想に合わず、スーパーマン役を降板する事となってしまった。
2024年6月現在ではDCコミックス原作の実写映画の新シリーズ「DCユニバース」にてスーパーマンの新しい実写映画『スーパーマン(2025年)』が2025年7月に公開予定である。
2020年代に性的マイノリティ(LGBTQ+)への関心が高まると、2021年のスーパーマン現行シリーズで「スーパーマンはバイセクシャルである」と新設定が発表された。
正確に書くと、この新設定はオリジナルのスーパーマン(クラーク・ケント、カル=エル)のものではなく、彼とロイスとの間に生まれた息子ジョン・ケントのものである。
しかし、この衝撃的な新設定は大きな話題となり、世界中で議論が巻き起こった。
新聞社デイリー・プラネットで働く男性クラーク・ケント。彼は地味ながらも堅実な内容を書く社会派の記者として知られており、同僚からは屈強な体格の割に大人しく優しげな男だと思われている。
しかしひとたび事件の報を聞けば、クラークはスーツを脱いでその下に着込んだ青いコスチュームを露わにする。胸に大きな“S”のアルファベット、背には赤いマントを翻し、窮地に陥っている人々を救うべく大空を飛ぶ。
スーパーマンことクラーク・ケントは、実は地球人ではない。
かつて宇宙の彼方に存在した惑星クリプトンには非常に高度な文明が築き上げられていた。しかし星そのものに避けられない崩壊の時が迫っており、執行官ジョー・エルは当時まだ赤子であった息子カル・エルを脱出ポッドに乗せ、未開の惑星であった地球に向けて送り出したのだった。
その直後にクリプトン星は完全に崩壊。故郷を失った赤子を拾い育てたのは、カンザス州スモールヴィルに暮らすケント夫妻だった。カル・エルは彼等の息子としてクラークという名を授かり、立派に成長してゆく。
そして成人したクラークは大都市メトロポリスに移住し、デイリー・プラネットに入社。クリプトン人としての強大な能力を人々の役に立てる一方、その優れた能力では救えない人々は記者としてペンで救う事を信条とし、スーパーヒーローと記者という2重生活を送っている。
尚、設定に関しては1986年の「マン・オブ・スティール」という短期刊行誌を境に「旧設定」と「新設定」が存在しているとされるが、これは前述の「マン・オブ・スティール」が邦訳された際の説明を踏襲したものであり、現在の邦訳誌などでは「プレクライシス期」「ポストクライシス期」とされる時期それぞれの設定として説明されることが多い。これはアメコミが60年代に平行世界を世界観に導入したことによる設定の猥雑化と、それを解消する為の大型連動企画である1985年の「クライシス・オン・インフィニットアーシズ」(COIE)による、作品内での平行世界の融合による歴史改変を理由とした、設定の大幅な改変を行ったことによるものである(余談ではあるがこのCOIEは現在のアメコミのクロスオーバー形態の基礎を築いた「伝説」であり、アメコミにおいて作品内の出来事による歴史改変という形での設定変更が横行しがちになっている発端ともいえる作品ともいえる)。
本稿では基本的に新旧共に採用されている設定と、新設定以降に加わった物を取りまとめた形にしてある。
代名詞ともいえる程特徴的な全身を覆う青いタイツと真っ赤なマントは地球で彼を育てた母マーサ・ケントのお手製で、特別な布ではないが後述する体表を覆うフォースフィールドのお陰で強靭な耐久性を有すコスチュームとなっている。ただし体から離れているマントはフォースフィールドの範囲外となり損傷しやすい。尚、旧設定の頃はこのコスチュームに使われた布自体がクリプトンからスーパーマンと共に送られてきた地球外の特別な物質であるために、強靭な耐久性を有しているとされていた。胸に刻まれている「S」のマークも、当初「SUPERMAN」の「S」であったがその後の設定変更により、生まれ故郷のクリプトンにおけるエル家の家紋であり、アルファベットの「S」に似てるのは偶然という事になった。
2011年の「フラッシュポイント」においてDCコミックスの設定・世界観刷新が行われた以降の世界「ニュー52」では、コスチューム下部の赤パンツはなくなり(代わりに赤いベルトが付いた)、リブート作『マン・オブ・スティール』にもこのデザインが踏襲された。
特定の種類の太陽の光をエネルギー源とする事で発揮される超能力。
(細胞がバッテリーの様に太陽エネルギーを蓄積出来るので、夜間に活動不可能になるという訳ではない。また、地球の黄色太陽とは違うクリプトンの太陽のような赤色太陽の光は逆にスーパーパワーを減衰させる)頭脳はスーパーコンピューターを圧倒する解析・計算能力を持ち、視覚(望遠・透視が可能で、赤外線・X線での感知も可能。ただし鉛だけは透視出来ない)・聴覚が超鋭敏で群集の中から個人の声を聞き分け、80万トンの重量を持ち上げる腕力、最高で時速800万kmの飛行速度に加え、全身を覆うフォースフィールドにより40メガトンの核爆発にすら耐える防御力を有し、更には目から発する超高温光線(ヒートビジョン)で物体の破壊や溶解、口から発する超低温の吐息(スーパーブレス)で物体を冷凍させたり、この吐息は本気で吹くと竜巻さえ起こせる。
ある程度の催眠術も有している様で、普段周りの人間がクラークとスーパーマンの類似に気付かないのは、
この催眠波で暗示を与えてるおかげで正体を気付かれない。
…などなど各種のチート能力を有し、DCコミックの中でも彼に匹敵するスペックの持ち主は少ない(そこそこいる)…が、最近は(バットマンを始めとする他のヒーローとの共闘を考慮すると「もう全部あいつ…」状態になりかねないので)若干弱体化してる雰囲気がある(弱くなったというより、過剰な「最強演出」を抑えた感じ)。
尚、人間と同じ酸素呼吸ではあるが、肺に吸気を圧縮させる事で宇宙空間での活動も可能である。
クリプトナイトと呼ばれる鉱物。かつて爆発した惑星クリプトン内部で複数の元素が爆発の際の圧力で融合・変化して出来た鉱物(プレクライシス期には未知の放射性雲を通過したクリプトンの欠片が変化した鉱物)であり、これから放たれる放射線を浴びればスーパーマンの肉体は通常の人間レベルにまで弱体化してしまう。さらに長時間放射線に曝され続ければ、それだけで死に至る。地球人には殆ど効果がないが、長期間放射線を直に浴び続けると人体に局部的な悪影響が出てしまうことがある。DNAを変質させるレッドクリプトナイト、死に至らないものの超人的能力を奪うゴールドクリプトナイトといった変種も存在する。
他にも地球の黄色い太陽光とは違う赤い太陽光はスーパーパワーの減衰をもたらしたり、フォースフィールドを突き抜ける“魔法”やそれ由来の怪力にはやや弱かったり、テレパシー(読心)能力等も持たない為、その人を疑わない純粋な性格を利用され敵方の罠にはまる事も多々ある。
掲示板
284 ななしのよっしん
2024/03/24(日) 16:15:33 ID: PnLR/US8VW
初代観たけど面白かったな・・・
285 ななしのよっしん
2024/04/30(火) 11:41:46 ID: ldNURDtJGU
ひさしぶりにクリストファー・リーヴ版を視聴
個人的には傑作は2なのだが、1作目も今見ると滅茶苦茶良かった
人命(猫)救助メインのシーン、あらゆる人々を助け
最後は最愛の女性という「個人」を助ける
どちらか、ではなく彼の超人性は「全て」を助け得る
このテーマは単純だし理想的だけど、今こそ再評価できるポイントだった
かといって、決してスーパーマン個人を超越させ過ぎず
恋をして、悩んで、力を捨て、また超人へと自分の意志で戻る(二作目)
しっかり地に足のついたヒーロー像を今ではもう遥か昔に描き切ってるのには驚いた
ロボコップにも言えるけど1、2作目以降は完成した「ヒーロー」としてのコンセプトがあるから単純にならざるを得ないし、それでいいとも思う
白眉なシーンとしては、猫を助けてあげた後の
(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
286 ななしのよっしん
2024/06/03(月) 18:55:04 ID: nqtzitiogX
スーパーマンのマントは特に能力がないが
スーパーガールともどもそもそも体の一部みたいなもんなので基本的に引っかかるとかはあんまりない。
能力こそないが普通のマントでもない
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最終更新:2024/11/23(土) 08:00
最終更新:2024/11/23(土) 08:00
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