メンアットワークとは、2019年生まれの日本の競走馬である。青鹿毛の牡馬。
馬名の意味はJRAの競走馬情報によると直訳の「仕事中」となっているが、オーストラリア出身の同名のロックバンドがいるためこちらが由来だと思われる。
主な勝ち鞍
2022年:ワールドオールスタージョッキーズ第3戦(2勝クラス)
2019年5月10日、かつてメイズイやシービークロス、そして三冠馬ミスターシービーなどを生産した名門、千明牧場で生を受ける。父ドゥラメンテ、母メイシャイン、母父シンボリクリスエスという血統。
父ドゥラメンテは言わずと知れた超良血馬。母メイシャインは競走成績こそ4戦未勝利に留まったものの、その母スターアルファは牝馬二冠馬ベガの半妹で、かつサンデーサイレンス産駒という良血。母父シンボリクリスエスは現役時代はG1を4勝し、種牡馬としてはエピファネイアやルヴァンスレーヴを、母の父としてはレイデオロやオジュウチョウサンを輩出した名馬である。
ちなみに血統に詳しい方はお気づきだと思うが、この馬はサンデーサイレンスの3×3(25.00%)というややキツめのクロスを持っている。
その後セールに上場されることなく、生産者の千明牧場がそのまま馬主になる形で競走馬登録された。
美浦の斎藤誠厩舎に入厩すると順調に成長し、8月28日の新潟競馬場でデビューを飾ることになった。鞍上には関東若手のホープ、菅原明良騎手を迎え臨んだ新馬戦。8番人気という低評価ながら、道中では中団後方に位置取ると直線では外に持ち出し、新潟競馬場特有の長い直線を活かして前方の馬を一気に捉えた。…一頭を除いて。
このレースの勝ち馬となったのはイクイノックス。後に東京スポーツ杯2歳ステークスを圧勝し、皐月賞、日本ダービーで共に2着に入った名馬である。しかしメンアットワークが先着した相手も凄かった。3着に入ったのは後に阪神ジュベナイルフィリーズを制することになるサークルオブライフ。4着には後にスプリングステークスで3着に入るサトノヘリオス。他にも重賞じゃないけど後のプリンシパルステークスで2着に入るキングズパレスと、後の重賞戦線で好走する馬が多数出走していた、まさに「伝説の新馬戦」だったのだ。
新馬戦は相手が悪すぎたと、切り替えて迎えた2戦目の未勝利戦。ここでは前走の好走をうけ3番人気に支持される。しかしレースの結果は新馬戦で揃って後の皐月賞馬ジオグリフに先着されたアスクビクターモアとアサヒに大きく離された3着に終わった。
このレースを制したのは後の弥生賞ディープインパクト記念の勝ち馬で、日本ダービー3着のアスクビクターモア。2着のアサヒも東京スポーツ杯2歳ステークスで先述のイクイノックスに次ぐ2着に入るなど、またも後に重賞で好走を見せる馬達に先着を許してしまった。
三度目の正直を目指し出走した未勝利戦だったが、待ち受けていたのは二度あることは三度あるという言葉にふさわしい結果だった。このレースの勝ち馬は後に桜花賞、オークスを制することになるスターズオンアース。さらにこのレースではこれまで見せていた末脚も不発に終わり、8着という過去最低の結果に終わった。
その後戦法を変え先行策を取り2戦を戦うも、いずれも8着、4着という結果に終わり、再び後方待機策に切り替えるも6着に終わる。この間にも後の京成杯2着馬ロジハービンや毎日杯2着馬ベジャールと対戦している。
結局2歳時は6戦を走って未勝利という結果に終わった。
3歳シーズンは1月15日に小倉競馬場で行われた未勝利戦で始動。このレースより鞍上が斎藤調教師の息子である斎藤新騎手に乗り替わり、心機一転で迎えたレースだったが、道中2番手を追走するも直線での伸びを欠き7着という結果に終わる。
その後約2ヶ月の休養を経て再び中山競馬場の未勝利戦へ。ここで三度後方待機策に切り替えると上がり最速の末脚を見せクビ差の4着とまずまずの結果を残す。次ぐ未勝利戦もスタートで出遅れ、遅れてきた素質馬パラレルヴィジョンの4着に終わるも復活の兆しが見え始めた結果となった。
しかし舞台を福島競馬場に移した未勝利戦では久しぶりの3番人気に支持されるも5着。ここで陣営は大きな決断を下す。ダート路線転向である。ついでに鞍上も田辺裕信に乗り替わった。
そして迎えたダート初戦。東京競馬場ダート1600mは芝スタートということもあり、メンアットワークには有利に働くと思われていた。期待通りの好スタートを決めると大外枠もなんのその、先団に取り付き大外を回されながら直線に持ち出すと持ったままで一気に加速。先頭に立ち差を広げにかかり、田辺騎手の右鞭一発でさらに加速。待望の初勝利を2着馬に9馬身差をつける圧勝で飾って見せた。
この馬が初勝利を挙げるころ、スターズオンアースは3歳牝馬の頂点に立ち、2歳女王のサークルオブライフは不本意な結果に終わった春を振り返ることなく、イクイノックスとアスクビクターモアは僅かに届かなかった春のクラシック戦線を終え、それぞれ秋に向けての休養に入っていた。その他にも彼と共にターフを駆け抜けた多くの馬が、重賞戦線で好走を見せている。
芝とダートの違いこそあれど、いずれ彼もまた重賞戦線という大舞台に立つ日が来るのか。今後の動向から目が離せない。
ドゥラメンテ 2012 鹿毛 |
キングカメハメハ 2001 鹿毛 |
Kingmambo | Mr. Prospector |
Miesque | |||
*マンファス | *ラストタイクーン | ||
Pilot Bird | |||
アドマイヤグルーヴ 2000 鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | |||
エアグルーヴ | *トニービン | ||
ダイナカール | |||
メイシャイン 2007 青鹿毛 FNo.9-f |
*シンボリクリスエス 1999 黒鹿毛 |
Kris S. | Roberto |
Sharp Queen | |||
Tee Kay | Gold Meridian | ||
Tri Argo | |||
スターアルファ 1992 黒鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | |||
*アンティックヴァリュー | Northern Dancer | ||
Moonscape | |||
競走馬の4代血統表 |
クロス:サンデーサイレンス 3×3(25.00%)、Hail to Reason 5×5×5(9.38%)
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最終更新:2024/04/24(水) 01:00
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