ルーンフォークとは
魔動機文明時代に生まれた人造人間である。かつては人族に従うロボットのような存在だったが長い時を経てルーンフォークもまた同じ人族として扱われるようになっている。
人間と見分けるためか首や体の一部が硬質の素材で覆われているがその他はほとんど人間と変わらず食事や睡眠も同じように行う。寿命については、50年は安定して生活できるが、その後は突然の機能停止がありうる。姿は生まれた時から変化せず、生誕直後から冒険者となって生涯現役で活動することも可能。
ジェネレーターといわれる装置から生まれる人工の存在であるゆえか、ルーンフォークは神の声が聞こえず妖精の姿も見えない。また死んで蘇生した時に他の生物のように穢れが溜まらず、その代わり死んでから一年前までの記憶を失うことになる。
その出自故か忠誠心に篤く、一度主人と決めたものを決して裏切ることがない。無口で物静かな者が多いようだが、個体ごとの個性は千差万別であり、いろいろなタイプが存在しているという。特に〈大破局〉以降はジェネレーターの故障や調整不足から、自我の強いものや自立心の高い個体も増えているらしい。
BTの『魔物の博物誌』項目の執筆者とされる登場人物、「アレイスター・ドゥルイエ」氏の旅の相棒のルーンフォーク「イグナウス」にいたっては、下等な召使い扱いした依頼人をキレて半殺しにするほど。
蛮族領域にも魔動機文明時代に作られたジェネレーターが存在し、そこから生まれたルーンフォークは蛮族を主として行動する場合がある(つまり、蛮族領域での蛮族PTに比較的容易に混ざることが出来る人族PCでもある)。
カルディアグレイスの記述より、彼らルーンフォークの擬似的な魂の存在は、古代種妖精にして人族たる「フィー」を参考しにしているという説が仄めかされている。
フィーもまた穢れを得ることがなく、神の声が聞こえることのない種族であるという相似があるゆえ、この説にはそれなりの信憑性が認められる。しかし、魔動機術より生まれ妖精の姿を見ることができないルーンフォークと、妖精の一種として生まれ魔動機術を理解することが出来ないフィーという対照的な相違も存在しており、なかなかに複雑な関係となっている。
……ところが、イグニスブレイズで「タロス」という蛮族が紹介される。
ダークドワーフの操る黒炎によって創られ、生まれ持って魔法に耐性のある鎧のような外殻を持っている。
主人と見なしたものに従い、HPと引き換えに戦闘力を高め、穢れない疑似的な魂を持っている……つまり、「蛮族版ルーンフォーク」である。妖精が見えないという弱点も同じ。
しかも同書に「タロスをモデルにしてルーンフォークを開発したという説」が挙がっている旨が記されている。フィーはどこに行った?
「肉体はタロス、魂はフィー」と、2つの存在を模倣・研究して誕生したのかもしれないが。
器用度 | 敏捷度 | 筋力 | 生命力 | 知力 | 精神力 |
B+ | B- | B+ | B+ | B | C |
(全「生まれ」の平均+ダイスの期待値が基準。生まれによって±1ランク程度の誤差が発生)
能力値は「体」の値が平均して高く、器用度も高くなりやすい。反面、敏捷度は能力値ダイスが1dなため「技」が高めの生まれが多い割りには低くなりがちである。「心」の数値が並以下の生まれが多い上に、精神力の能力値ダイスは1dなため、他種族に比べて極めて低くなりやすい。知力は生まれによる差があるが、おおむね人間並である。
前述のとおり神の声が聞こえず妖精の姿も見えない(プリーストおよびフェアリーテイマー技能が取れない)ので他種族よりビルドの幅や制限が多少厳しいという特徴も持つ。
また、一部の魔法への抵抗が弱かったり、逆にカプセル一つで一週間食事不要で行動できたり肉体の欠損を完璧に治せる可能性があるなど、良くも悪くも人族の中でも特殊な分類に入る種族である。
夜間や光源のない部屋などでも問題なく見通せる能力。人族としては割りと貴重なので、ありがたいところ。
1日1回だけ、主動作でHPをMPに等価交換することができる。
処理的には、HPを任意の点数減少させることで、MPを同点まで回復させる。
AWの種族特性強化により、補助動作で使用可能になったり、1日2回まで使用可能になったりする。
決して使えない種族特徴ではなく、回復しづらいMPを回復の容易なHPで代替できるのは強みである。また、低くなりがちな精神力を補っているともいえる。
……ただ、「HPをそのままMPとして消費」「1日に何度でも使用可能」というSS級スタッフ〈メイガス〉と比較すると見劣りする。あちらは高級品であり《武器の達人》も必要になるので、強くて当たり前といえばそうだが、公式チートと呼ばれる〈メイガス〉とメリットとデメリットを交換し合ってもいいのではないだろうか。
最低値10以上が保障されている筋力と生命力、高めになりがちな器用度から、アタッカーよりの前衛との相性が良好。敏捷度が低い場合は、筋力Bが追加ダメージにのる弓による純シューターという選択肢もある。また高い器用度を生かしてスカウトやレンジャーを兼任するのも選択肢の一つ。
種族特性強化により補助動作でHP変換ができるようになると、魔法技能なし(もしくは低め)でも、戦士がサブ技能に取りやすいエンハンサーの練技の為のMPをいざというときに融通することが可能になる。
精神力が低いためMPが低く基本的に魔法技能にはあまり向かないが、生まれによっては決して知力は低くはなく、また種族特性のHP変換は「最大MPが多い」と回復量も相対的に多くできるため、魔法職専業や複数魔法職兼業などでMPを確保できさえすれば優秀な魔法使いとしての活躍も可能である。
器用度の高さ、HP変換によってMPが確保できることなどからマギテックシューター(通称マギシュー)と相性がいい。 (公式サンプルキャラクターにルーンフォークのマギシューがいるため好相性に見られがちだが、元の精神力が低めな上に片方のみが魔法技能の2技能並列上昇のためMPを確保し難く、HP変換は基本一日1回で主動作を用いる上に「最大MP」が低いとあまり有効に使えないため、純前衛職ほど向いているとは言えない。また、あまり攻略には関係ないことが多いものの、初期習得言語である魔動機文明語がマギテックで被るのも勿体無いといえば勿体無い。ただし、魔動機文明時代に生まれた種族と言う設定上、マギテックを習得していればRP的にはやりやすいともいえるため、デメリットばかりではないとも言える。
また、シューターとして重要な器用度が高く攻撃を当てる事が得意な事、消費MPをきちんと考慮してバレット系をつかうのであればマギシューの燃費は悪くはない事から、マギシュー自体と相性が悪いというわけではない。(異論はあるだろうが)二丁拳銃デリンジャーで乱射する一般的なスタイルより、公式でも多い2H銃で狙い撃つスタイルの方が向いている種族かもしれない)
なお、死んでも穢れが溜まらないため、金とコネさえ用意できれば何度でも死んで生き返れると言う微妙な長所がある。あまりに記憶がなくなるとキャラクター的に生きているのが辛くなりそうなので、半分ネタみたいなものだが(AW記載の<穢れの酒>を記憶と引き換えにガブ飲みして、チートキャラを作り出すPCに優しくない強化方法も存在する)。
種族の特性として「分類:妖精」のキャラクターを見ることができないため、妖精の敵と戦うことになった場合『透明』な相手と戦う処理となり、圧倒的に不利な立場におかれることになる。透明な相手には同一の乱戦エリアに存在しない限り(しかも自分から乱戦エリアを作る事はできない)射撃攻撃が不可能になるため、シューターは特に注意が必要である。
知力と精神力が共に高くなり難い為、魔法使い系技能との相性は決してよくない。
(精神力はともかく、知力に関しては生まれ次第では「2d+9~10」と人間と同等程度なため、複数魔法技能習得などでMP、もしくはアイテムなどでMPの代替手段を確保できれば魔法使いとしての活躍も十二分に可能である)
HP変換でいざという時にMPを確保することができる為、総合的なMP量では有利なのだが、Lv6で「種族特徴の強化」が入るまでは、手番を消費してしまう為戦闘中は手軽に使えないのも難点。最も一日に1回(強化で2回)しか使えないので多用することもできず、最大MP以上に回復することもできないため、人間の「運命変転」と同じく『切り札』的種族特徴であり、使いどころを考える必要がある。
フェアリーテイマー、プリーストの2技能が取れない為、神官戦士、妖精戦士のテンプレ的2ビルドが使えず、ビルドの幅が狭まるのも難点である。特にフェアリーテイマーを語る上で外せない「フェアリーウィッシュ」が使えないのはスカウト、レンジャー等を運用していく上で地味に難点。またスカウトとしても初期値の敏捷度がお世辞にも高いわけではないので、PTで唯一のスカウトだったりすると先制判定などで序盤は苦労する可能性もある。
なお、「死ぬと1年間の記憶が消える」点も注意。
これについては、「日記をつける」「【マナカメラ】で撮影する」「セッション開始より1年前に、パーティの誰かと仲良くなる」などでリスクを軽減できる。
とまあそんなどちらかといえば真面目でお堅そうな、いわば無機質な印象を与えるルーンフォークだが、ファンの間では「ぽんこつ」として親しまれるコメディリリーフ的存在でもある。
その原因はおそらく秋田みやび女史による公式リプレイ、「新米女神の勇者たち」に登場するルーンフォーク、メッシュ(メシュオーン)の存在が大きいだろう。
全体的に出目が悪く、ちょっと頼りない、決まるところで決まらない、しかし態度はなんかぞんざい。そんなメッシュのキャラクター演技は「ぽんこつ」と呼ばれ、シリーズ通して人気のあるキャラクターになった。
同じく何となく頼りないリルドラケン、タビットと、パーティヒエラルキー最下層で足を引っ張り合うキャラクター性はルーンフォークと言う種族イメージにも大きな影響を与えている。
卓m@s界隈ではなぜか変態の印象が強いルーンフォーク。ナイトメアの角をぺろぺろするのが生きがいだったり娼館通いが趣味だったりする連中の印象が強すぎるせいかもしれない。勿論真面目なルーンフォークらしいルーンフォークもたくさん居ますのでご安心ください。
掲示板
82 ななしのよっしん
2022/11/11(金) 05:04:48 ID: BhQUuqjg20
クイックローダーももちろん武器攻撃全般に半ば必須なエンハンサーと相性良くないのも差別化語る上で辛み
かと言って純後衛だとルンフォに限らず筋力持て余すのがもったいなく思う
ランク超え装備ルール撤廃で筋力ちゃん割食ってるし消耗品保持数が比例するみたいなルールできないかしらん
83 ななしのよっしん
2022/11/17(木) 22:30:22 ID: DpPdmAW+/9
>>82
エンハンサーも、一つだけなら1戦闘分は何とかなるから、意外となんとかなる。
やっぱり器用と筋力を活かす戦士か弓シューか……。それに器用と知力を活かしたレンジャーを組み合わせるのが有効かな。
筋力自体は今でもファイターや弓シュー、フェンサーはがっつりと使う。特にファイターだと、低ランクから重い武器と鎧があるし、筋力30に達するまでは筋力を伸ばすだけ火力と耐久力が増えるから割は食ってないと思う。ファイターすると筋力が伸びてほしくなるし。
SNEさん、ガンのBランクに装弾数3~6くらいで必筋15~20くらいの武器が欲しいです。
84 ななしのよっしん
2023/06/23(金) 19:34:47 ID: BhQUuqjg20
リプレイ本での先行データで希少種ルンフォが載ってたけど魔法使わない型でも行ける能力嬉しい
巻末で語られてた防御型ルンフォとかもいつか来ないかな
あと希少種でも新規PLが流れるようにマギシューしてたの微笑ましくて草だった
急上昇ワード改
最終更新:2024/05/14(火) 12:00
最終更新:2024/05/14(火) 12:00
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