おばあちゃんがいっていた。
仮面ライダーカブトとは、2006年1月29日から2007年1月21日まで放映された特撮ドラマであり、
天の道を往き、総てを司る男の戦いを描いた壮絶な料理番組である。平成仮面ライダーシリーズ第7作目。
東映特撮ニコニコおふぃしゃるにて、2013年2月17日より配信開始。現在は全話有料配信されている。
1999年。東京・渋谷区。そこから世界は激変した。
渋谷一区画を破壊し尽くすほどに巨大な隕石が落下し、多くの人命が失われたのである。
しかしそれは本当の脅威の序章にしか過ぎなかった。
人間に擬態し、人間に成り代わり、人間社会を乗っ取らんとするワームの蔓延――
渋谷を壊滅させた隕石に乗って来訪した侵略者は徐々に、しかし確実に人類社会へと浸透していった。
2006年。東京。
ワーム出現の通報を受け、加賀美新は現場に急行した。
既にZECTの対ワーム戦闘部隊ゼクトルーパーたちは戦闘を開始していたが、状況は芳しくない。
新人の加賀美の仕事は彼らの戦闘状況を指令車に伝えるカメラ役である。
なんの手助けもできず、次々と倒れて行く仲間たちを加賀美は見ているだけしかできなかった。
惨敗を期した翌朝。帰宅する加賀美の前に珍妙としか言えない男が現れた。
彼は作務衣姿で都内を闊歩し、暴漢に怯えることなく軽々とあしらい、豆腐を持ち歩いていた。
「なんなんだお前」
「天の道を往き、総てを司る男……。オレの名は天道総司」
加賀美の部隊にライダーベルトが到着した。
加賀美はベルトの装着を上司に申し出るが既に資格者は決まっていると断られる。
そこにワーム出現の通報が入る。
加賀美たちは現場に向かい戦闘を行うが、やはりクロックアップしたワームには手も足も出ない。
加賀美は再び上司にライダーベルトの使用許可を訴えた。
現場の判断で加賀美の訴えは許された。ライダーベルトを装着する加賀美。
ライダーシステムの心臓部たるカブトゼクターが時空を飛び越えて飛来する。
しかし、カブトゼクターは加賀美の手を飛び越え、太陽を逆光にする男の手に収まった。
その男、天道総司は厳かに叫んだ。
「変身!」
運命の時より七年。仮面ライダーカブトは遂に地上へと降臨した。
天の道を往き、総てを司る男の戦いは始まったばかりである。
おばあちゃんがいっていた。
「原点回帰ではなく、仮面ライダーの限界・頂点に挑む」
「いいものは焼き直しと言われようと取り込み、不要なものは斬新そうでも容赦なく切り捨てる」
そういったコンセプトどおりに昭和ライダーと平成ライダー両方の特徴的象徴的な要所を随所に取り入れた上で、新要素を取り込み王道でありながら新しい仮面ライダーといった感じになっている。
メインライターに何かとカオス回や宇宙回を担当する事の多い米村正二、サブライターには井上敏樹を起用。ストーリーは基本は暗くて重いシリアスな展開であるが、本筋から外れたサブストーリーは金持ちでNEETで料理人な主人公や毎朝鏡の前で顔を洗う熱血漢な男や地獄兄弟や子連れのメイクアップアーティストや貧乏貴族なぼっちゃまなど、自己中心的な濃いキャラたちが織り成すコメディー要素が多いものになっている。
戦闘、変身グッズに関しては今までの平成ライダー以上にシンプルなかっこよさが重視されている(例:仮面ライダーカブト・あまり動かないカウンター重視の戦い方、必殺技のライダーキックは回し蹴りなど)。
本作の仮面ライダーは”マスクドライダー”という固有名詞で呼ばれており、『キャストオフ』『クロックアップ』というカブト独自の要素が存在する。
今作の玩具コンセプトとして「アクションギミックの面白さ」が根底にあり、従来の玩具に比べてなりきり度が倍増している。
ライダーのデザインは評価が高く、特にキックホッパーとパンチホッパーに関しては、石森プロが「初めて文句なくマスクがかっこいいと思った」とデザインを担当したプレックスにわざわざ電話をかけて称賛したという逸話が知られている。
おばあちゃんがいっていた。
今作のライダー、マスクドライダーには一部を除いてフォームが2形態が存在する。
ワームサナギ体との乱闘においては『マスクドアーマー』という装甲を身にまとう防御力の高い『マスクドフォーム』で戦い、成体戦やザコ敵を一掃する際には、『キャストオフ』することで装甲を脱ぎ捨て必殺技と『クロックアップ』が使用可能になる『ライダーフォーム』となって戦うのがセオリーとなっている(中盤以降は変身した直後に『キャストオフ』することが多い)。
なお、キャストオフした際に飛び散る装甲にはある程度の威力があり、サナギ体程度ならこれだけで倒すことも可能。
ゼクターを『マスクドフォーム』の状態に戻す=『プットオン』することで『マスクフドフォーム』に戻ることも可能。腕だけ『マスクドフォーム』に戻した例もある。
また、カブト専用マシン「カブトエクステンダー」及びガタック専用マシン「ガタックエクステンダー」も『マスクドモード』から『エクスモード』へ『キャストオフ』する機能を有している。こちらも『キャストオフ』後は『クロックアップ』が使用可能になるほか、飛行することも可能になる。
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敵の怪人やライダーが使える能力で、常人の目には捉えられない(ヤムチャ状態とはまた違う)超高速で移動・戦闘を行うものである。
今までの「仮面ライダー龍騎」のアクセルベントや「仮面ライダー555」のアクセルフォームのような、高速必殺技のような扱いではなく、ライダーと怪人が同時に高速移動することで、時が止まった(スローで動く)世界の中を普通に動き回るような演出になっている(特撮ではないし少し違うが、ジョジョのザ・ワールド的な演出といえばわかりやすいだろうか?)。
設定上は厳密には高速移動ではないのだが、カブト劇中時点で高速移動でないと説明のつかない描写と高速移動だと説明のつかない描写が両方存在する。ディケイド等の客演時も設定どおりならアクセルフォームで対抗するのは困難のはずである。この辺りは作劇上の都合でその都度変わるものと思っていた方が無難だろう。
この要素について、本作の白倉プロデューサーは「“私達のすぐ近くでも、もしかしたら仮面ライダーが戦っているかもしれない”という感じを出したかった。」と語っている。
劇場版のみの登場人物
おばあちゃんがいっていた。
仮面ライダーディケイドにおける「カブトの世界」について原典との相違点は以下の通りである。
原典 | ディケイド・カブトの世界 | |
天道総司 | 主人公(仮面ライダーカブト) | ソウジ |
天道樹花 ※1 | 主人公の妹 | マユ |
矢車想 | ザビーに変身する者 | 弟切ソウ |
加賀美新 | ガタックに変身する者 | アラタ |
登場せず | おばあちゃん | おでん屋「天堂屋」を営んでいる |
ZECTの存在とZECTがワーム殲滅の任務に当たっている点は原典と共通。違う点はマスクドライダーやワームが世間に認知されている所。神代剣、影山瞬、風間大介、岬祐月・・・等に相当する人物は登場せず。
ディケイドオリジナルのワームとして「フィロキセラワーム」が登場。(厳密には仮面ライダーGへの登場が先であるが)
そして、特筆すべきは原典では姿すら見せなかった「おばあちゃん」が登場している点であろう。ガンモ、大根、玉子の3品目しか取り扱わないおでん屋「天堂屋」の店主であり、原典の天道語録を彷彿させる格言を口にしている。
このエピソードでの脚本は原典の米村ではなく、ウルトラマンダイナ、ガイアや超星神シリーズなど円谷、東宝特撮でたびたび脚本を担当していた古怒田健志が担当している。彼の東映特撮作品での脚本執筆は前年度の炎神戦隊ゴーオンジャーに続いて2作目。
(それ以前にも、「特救指令ソルブレイン」「特捜エクシードラフト」で挿入歌の歌唱を担当した経験がある)
※1 妹の詳細については原典のネタバレに繋がるので当項目では樹花を挙げた。
おばあちゃんがいっていた。
仮面ライダー系の動画は削除率が高く仮面ライダーカブトも例外なく本編はおろかMADですら一掃、擬態される傾向にある。以前は『かぶ☆すた』という『らき☆すた』の本編にカブトのキャラたちの声や一部映像を加えた人気動画もあったのだが、それも一掃、擬態されている。残念。
PS2の仮面ライダーカブトのゲーム動画は数は少ないものの生き残っているほか、ファンがクロックアップを再現した動画があるので仮面ライダーカブトを見たことない人はそちらを見て、作品の雰囲気だけでも感じ取ってもらえれば幸いである。
……って言ってたら公式配信されることが決定したよ。
おばあちゃんがいっていた。
今までの東映公式配信と比べて無料視聴期間が短くなるので気を付けろと。
掲示板
1485 ななしのよっしん
2024/09/08(日) 15:28:26 ID: klukVIFv0h
根岸がサナギのままじゃなきゃ何のために人間にZECTやゼクター作らせたのか意味不明になるじゃん。支配欲だけは一丁前なのがネイティブなんだし。
1486 ななしのよっしん
2024/09/10(火) 17:56:20 ID: X1nXcL1e4M
サナギのまんまだったのはそれでなんか納得、確かに戦闘力あるなら自分でやればいいもんね
ただやはりサナギ体だからこそ擬態天道が心中ってのはちょっとね、彼被害者だし生き残って彼の人生を送ってほしかったよ
1487 ななしのよっしん
2024/11/15(金) 11:54:34 ID: iqAcGJaBmu
カブトの初ハイパーフォームのシーンでカメラに向かって肩の側面をチラ見せしてくるのが意味不明で草
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最終更新:2025/01/13(月) 06:00
最終更新:2025/01/13(月) 05:00
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