轟轟戦隊ボウケンジャーとは、2006年から2007年までテレビ朝日系列で放送された
スーパー戦隊シリーズ第30作目の冒険者たちの物語である。
巨大メカの登場台数が歴代最多の18台、敵勢力(総称はネガティブシンジケート)が複数存在するのが特徴。
スーパー戦隊シリーズ30作品目の記念作。最優先目的が「プレシャスの確保」であり、悪との戦いは「プレシャスを強奪・悪用しようとする相手の排除」という副次的な要素であるのが最大の特徴。また同時に複数の敵対勢力が存在し、時に手を組み、時にボウケンジャーと三つ巴の戦いを繰り広げるのも特徴である。
本放送時には、歴代スーパー戦隊を振り返るミニコーナーが存在していた。ただし権利関係の問題かDVDには収録されておらず、YouTubeでの公式配信などでもカットされている。
当初は歴代スーパー戦隊の要素を本編に取り入れた記念作になる予定だったが没になった、といわれている。その企画はのちに35作品記念作「海賊戦隊ゴーカイジャー」で実現することとなる。
敵怪人や幹部などのデザインには、裏モチーフとして歴代スーパー戦隊の巨大ロボ(ゴレンジャーとジャッカーは飛行メカだが)の要素が取り入れられている。
命がけの冒険に今日も旅立つ者がいる
密かに眠る危険な財宝を守り抜くためにあらゆる困難を乗り越え進む“冒険者”達!!
「サージェス財団」は世界中で、失いかけている貴重な“宝物”を集めている
中でも、現在の科学水準を越える危険な力を持つ宝物を「プレシャス」と呼んでいる
サージェスは「プレシャス」を“見つけ出し”“守る”べく秘密のチームを組織した
その名は・・・轟轟戦隊ボウケンジャー!
明石暁(アカシ サトル)/ボウケンレッド
「熱き冒険者・ボウケンレッド!」 演:高橋光臣
主人公。ボウケンジャーのリーダーで、コードネームは「チーフ」。
かつては「不滅の牙」と呼ばれたトレジャーハンターだった。
自信家であり強いリーダーシップを発揮する、頼りになる存在。
ただ、徐々に脚本的にいじられることが多くなり、頼もしいチーフでありながらも同時にネタに満ちたキャラとなる。
第36話で子煩悩パパになる可能性があることが発覚した。
名前の由来は明石元二郎(陸軍軍人・諜報将校)と赤を連想させる「暁」から。
名乗りの「熱き」の由来は赤色からの連想。
伊能真墨(イノウ マスミ)/ボウケンブラック
「疾き冒険者・ボウケンブラック!」 演:齋藤ヤスカ
明石をライバル視しているトレジャーハンター。コードネームは「ブラック」。
明石曰く「世界で2番目のトレジャーハンター」。
彼を超える為にボウケンジャーになった。色で呼ばれるのと明石と比べられるのが大嫌い。
名前の由来は伊能忠敬(日本を歩いて測量し、日本地図を作成)と、黒を連想させる「墨」から。
名乗りの「疾き」の由来はビーグルのゴーゴーフォーミュラからの連想。
最上蒼太(モガミ ソウタ)/ボウケンブルー
「高き冒険者・ボウケンブルー!」 演:三上真史
元スパイ。そのため情報収集が得意。コードネームは「ブルー」。
ギター演奏が趣味で、美女に弱い。
かつてはスパイとして多くの国を情報操作で滅ぼし、己のスリルのみを求めていたが、
それにより多くの者を泣かせ続けてしまったことを後悔しボウケンジャーに入隊する。
普段は楽観的だがメンバーの中でも大人な性格であり、現実的でシビアな一面も持つトリックスター。
名前の由来は最上徳内(蝦夷地(現在の北海道)を探検・調査)と、青の別字から。
名乗りの「高き」の由来はビーグルのゴーゴージャイロからの連想。
間宮菜月(マミヤ ナツキ)/ボウケンイエロー
「強き冒険者・ボウケンイエロー!」 演:中村知世
とある遺跡で全裸で倒れていた所を真墨に救い出された少女で、以来真墨のパートナーとなる。
記憶喪失であるが、それを感じさせない明るい性格である。名前は真墨が決めたらしい。
ちなみに真墨が彼女をパートナーに選んだのは「ただ可愛いから」らしい。コードネームは「イエロー」。
<以下ネタバレ注意!読むには反転願います>
本名はリリーナ。ストーリー中盤で10万年前に滅びたレムリア文明の生き残りであることが判明する。
10万年前の人間であるにも係わらず肉体が若いのは文明が滅びるのを察知した両親によって
5000年で1歳年を取る様に成長を抑制された為である。
ちなみに両親の中の人はキリンレンジャーとメガイエローという、イエロー戦士のサラブレッド。
<以上ネタバレ部分終わり>
名前の由来は間宮林蔵(樺太の探索)と、黄色を連想させる「菜の花」と「月」から。
名乗りの「強き」の由来はビーグルのゴーゴードーザーからの連想。
西堀(ニシホリ)さくら/ボウケンピンク
「深き冒険者・ボウケンピンク!」 演:末永遥
西堀財閥の一人娘だったが、やりたい事を見つけるために自衛隊に入隊。
その後明石にスカウトされボウケンジャーとなる。
生真面目でクールで大の甘党。少し恥ずかしがりな一面もある。
コードネームはピンク、仇名は「さくら姐さん」。明石の不在時には指揮を執るサブリーダー。
元々の性格と過去の英才教育の影響で感情をあまり表に出さないクールな性格だが一度タガが外れると誰も予想できないような大暴れをする等キレさせてはいけない一面もあり、一度映士が瀕死の重傷を負った際にはクエスター・ガイに激しい怒りを見せたことがある。
名前の由来は西堀栄三郎(登山家・第一次南極観測隊の越冬隊長)の西堀と、桃色を連想させる「桜」から。
名乗りの「深き」の由来はビーグルのゴーゴーマリンからの連想。
高丘映士(タカオカ エイジ)/ハーフアシュ/ボウケンシルバー
「眩き冒険者・ボウケンシルバー!」 演:出合正幸
空想の生き物の元になった生物「アシュ」の監視者の家系である高丘家の末裔であり、
人間の父親とアシュの母親のハーフ。一人称は「俺様」。
常にセロリやパプリカを生で食っているほどの大のベジタリアン。コードネームは「シルバー」
当初は自身の血が原因で実父を死に追いやってしまったことからアシュである母を憎んでいたが、
菜月を通じて母親の愛を感じ吹っ切れ、以後ボウケンジャーの一員として戦うことを決意する。
名前の由来は高丘親王(平安時代の皇族。皇位継承権争いに負け、天竺(インド)に旅立ったと言われる。高丘親王航海記という本がある)の高丘と、銀の元素記号の「Ag」から。
名乗りの「眩き」の由来は銀色からの連想。
ちなみに両親共にヒーロー経験者がキャスティングされている(シャリバンとメガピンク)。
大剣人ズバーン
「ズバズバズバズバ・ズッバァーン!!」 声:堀秀行
レムリア文明のプレシャス。
霧の森の中で封印されていた剣であり、清い心の持ち主にしか扱えない。
当初はその力によってあのリュウオーンですら拒否したが、
「持ち主を選ぶつもりか!?フザけるな!俺がお前を選んだんだ!このボウケンレッドが!」
というやや横暴かつ熱い明石の叫びにより彼の所有武器となり、以後ボウケンジャーの番外戦士として戦う。
人間の心を感じ取る力がとても敏感で、人々の笑顔によってパワーアップするが逆に人々が喧嘩したり泣いているのを見るとその力は失われてしまう。
名前の由来は『千夜一夜物語(アラビアンナイト)』の賢人ズバンから。
ちなみに一度天の道を往き総てを司る男にアフレコされたこともある。「ボクハダイケンジンズバーン!」
アクセルラーやその他のボウケンジャーの機械を作ったメカニック。恐竜やの常連。
ボウケンジャーを影で支える、縁の下の力持ちともいえる存在。
ボウケンジャーのボスであり、モニター越しにミッションを伝える。
とんがりコーンに似た円錐のキャラクターであり、キレたさくらからは「トンガリ野郎」と呼ばれていた。中の人は意外な姿をしているが、判明するのは最終盤である。
約200年前に誕生した集団。恐竜遺伝子と掛け合わされた自分達こそ世界を支配するに相応しいと考えている。
実は物語上、ある種族に関係した技術によって誕生した。組織のシンボルカラーは赤。
邪龍一族のボス。人間に絶望し、人間を捨てて化物になった元冒険者。プレシャスを手に入れるためなら手段を選ばず、部下を平然と捨て石にする冷酷な性格。ある理由からレムリア関係の各遺跡を財宝・情報回収後に破壊している。
平たく言えばリュウオーンの劣化クローンとして誕生した兵士(彼らの名誉のために書いておくが、最低でも人間レベルの知能は有している)。
リュウオーン製幻獣においてベースとなる存在であり、邪悪竜・大邪竜はこのジャリュウから再度改良して作られる(方法は様々)。ジャリュウに殺し合いをさせて勝ち残った1匹にリュウオーンが自らの力を分け与えることで、怪人クラスのパワーを持つ邪悪竜に進化する。が、面倒なプロセスが必要らしい(リュウオーン談)。
大邪竜
リュウオーンの遺伝子操作と機械化改造で生み出された巨大な改造恐竜(コックピットあり)。
コイツも作るには面倒なプロセスが必要としている。
かつて、秘宝"ゴードムの心臓"で海を支配していた謎の文明。強大な力を恐れた人類によって海底に封印されていたが、ボウケンブラック&イエローが封印を解いてしまう。他ネガティブとの合従連衡を積極的に行っており、戦闘員であるカースを貸し出すなど自ら行動するより暗躍する。組織のシンボルカラーは白。
ガジャ 演:大高洋夫
レムリア文明の大神官。高い記憶力を有しており、さらに科学者としての素養が高いことから、しょっちゅうボウケンジャーを苦しめてきた強敵である。その一方、話数が進むにつれコメディー担当にもなっていき、視聴者から「ガジャ様」と親しまれる。
ゴードム文明の技術により作られた巨大ロボット・巨神を作ることもあるが、巨神ゴードム以外は…。
カース
ガジャの魔力を受けて石から作られたゴードム文明の戦闘員。
ゴードム以外にもジャリュウ一族やダークシャドウに労働力・戦力として貸し出される。
「影の衆」と言われる忍者の末裔達であり、現代科学を凌駕する忍術を使う。作中に登場するネガティブ・シンシゲートでは唯一、あくまでもプレシャスそのものやその力により生み出される何かを利用した商取引による経済的利益を目的としているため、基本的には人類を滅ぼす、支配するといった行為はしない。ネガティブ以外の組織と取引する時は「DSカンパニー」を名乗る。組織のシンボルカラーは青。
某低予算調査番組に出てきた博士のような声でしゃべる、ダークシャドウの頭領である老フクロウ。お宝探しが主題の戦隊だから某お宝鑑定番組のナレーションをキャスティングしただろ絶対。
元々は人間だったが、諸事情で今の姿に。共食いになるため、焼き鳥が苦手。また、組織の目的に書いてある通り、人類の支配・滅亡などは望んでいないようである。ツクモガミを作ったり、巨大化させることができる。
この物語の悪役側のヒロインであり、ダークシャドウの優秀なくノ一。
いつも明るく人を小馬鹿にした態度を取っているが、けっこう失敗する。その性格からは想像付かないが、実は彼女一人でもボウケンジャーと渡り合えるなど、ダークシャドウの三番手として恥ずかしくない実力を持つ。
二番手がああなので、表社会の組織との取引から炊事やゴミ捨てといった雑務もこなす。
闇のヤイバ
幼い真墨に恐怖と憎しみを教え込んだダークシャドウの忍者。仮面の下は鬼のような顔。多彩な術を使いこなす、ダークシャドウの二番手であった。ある野望の為にダークシャドウに在籍していたが…。
アシュとは、猿人が人類へ進化する過程で別系統の進化を辿った人間。肉体の中に不思議な命の塊=魂があり、その魂の個性によってそれぞれが特殊な攻撃能力を持っている。アシュ達はほとんどが戦いを好む暴力的な性質であり、
かつて人間の手によって次元と次元の狭間の世界である百鬼界に追放された。アシュの監視者・高丘映士からの長い逃走の末、ついに百鬼界への通路を開くための"百鬼鏡"見つけだし、仲間を解放しようとしている。目的はアシュこそが地球の支配者となるに相応しいとのことから、人類を滅ぼすことである。なお、映士の母・ケイのように、人間との争いを好まない者も存在する。
もうひとつの特徴として、生物学上、人間との子孫を残すことができること(ただし、人間と恋に落ちその子供を産むことは大罪とされている)、それぞれが「○○魂」と称される不思議な能力を持ち、「肉体を捨てる」ことにより巨大化も可能(その後は2度と元に戻れない)といった特徴を持つ。
ボウケンジャーに倒されたアシュの二名-ガイとレイがガジャにゴードムエンジンを埋め込まれ、「クエスター」(探索者の意)として蘇生した姿。体は機械的なデザインの黒い装甲に覆われ、戦闘力だけでなく知能も大幅に向上しており、巨大ロボットや様々なメカを作ってプレシャスを狙う。構成員はガイとレイの2名のみだが、個々の戦闘力は4つのネガティブ中で最強クラス。クエスターのシンボルカラーは黒。
高丘映士の父・高丘漢人を殺した張本人。アシュ時代の姿は体色は緑で唐獅子に似た怪物の姿をしており、クエスターになってからは黒い体に緑色の模様を宿し、頭部の形状はライオンに近いフォルムになっている。闘魂(たたかいだましい)という魂を持っており、類稀な先頭センス、特に武器を創造する能力を持つ。しかも、人間様の武器を研究・利用する芸当を見せている。人間を馬鹿にするコミカルな口調が特徴だが、性格は残忍。武器は2丁拳銃・グレイブラスター。
唯一百鬼鏡により百鬼界から復活したアシュで、悪魔伝説の元になったと言われるほどの強者。アシュ時代の姿は黄色と黒の体毛に、腹部に獣の顔、腕には短い爪が付いている虎人間。クエスターになってからは黒い体に黄色の模様を宿し、頭部の形状はより虎に近いものになったが、アシュの時に見られた腹部の顔と爪は見当たらない。粗暴なガイとは違い冷静で理知的な性格で、ガイとは良きパートナーとして信頼関係を築く。術魂(じゅつだましい)という魂で、いろいろな超能力を操り、相手を混乱させる攻撃能力を持つ。武器はショットガン・グレイボンバー。
小津翼(オヅ ツバサ)/マジイエロー
「走る雷のエレメント・黄色の魔法使い!マジイエロー!」
「魔法戦隊マジレンジャー」からのゲストキャラ。映士がスカウトしに行った際は試合中だった。
そして、悪かった渇舌は直っていなかった。
「爆竜戦隊アバレンジャー」からのゲストキャラ。
異世界にいたせいで出遅れた。
姶良鉄幹(アイラ テッカン)/テツ/デカブレイク
「無法な悪を迎え撃ち,恐怖の闇をブチ破る!夜明けの刑事、デカブレイク!」
「特捜戦隊デカレンジャー」からのゲストキャラ。
ヤクザの事務所に潜入捜査中だった。
野乃七海(ノノ ナナミ)/ハリケンブルー
「水が舞い、波(ぬぁみ)が踊る!水忍・ハリケンブルー!」
「忍風戦隊ハリケンジャー」からのゲストキャラ。
本格的に歌手デビューしていた。彼女の色はブルー(青)というより水色に近い。
ヒカル/マジシャイン/天空聖者サンジェル
「輝く太陽のエレメント・太陽の魔導士!マジシャイン!」
翼と同じく「魔法戦隊マジレンジャー」からのゲストキャラ。異空間に閉じ込められていた。
ヒカル先生のペット。ハザードレベル285(ニャーゴ?)のプレシャスで、さくら姐さんに回収されそうになった。
歴代レッドの正義の心から誕生した謎のヒーロー。名前に関してはつっこんだら負け。
歴代レッドへ変身できるという、「仮面ライダーディケイド」のような能力を持っている。
当Vシネマ限定キャラかと思いきや、のちに海賊戦隊ゴーカイジャーで復活を果たす。
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最終更新:2024/12/26(木) 16:00
最終更新:2024/12/26(木) 16:00
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