名門!第三野球部とは、むつ利之による漫画作品。『週刊少年マガジン』で1987年から1993年まで連載していた。
これまでの高校野球漫画は弱小校を甲子園へ連れて行く作品が多かったが、本作では強豪校の三軍チームをテーマとし、一軍を倒して甲子園を目指す設定となっている。また、22巻以降は『飛翔編』として弱小プロ野球チームに入団して優勝を目指す内容となっている。
当時の週刊少年マガジン編集部の方針の影響が強い作品とされており、一説にはライバル紙で連載していた野球漫画(あだち充やこせきこうじの作品)に影響を受けた部分が随所にみられる。
甲子園常連の強豪校にある三軍チーム。落ちこぼれの集まりで、草むしりなど練習すらさせてもらえなかった。ユニフォームは胸に「第三」と書かれたもの(漫画は横書き、アニメは左側のみ縦書き)で、一軍に勝利後も変更することなく(帽子に「桜」と刺繍したのみ)県大会や甲子園に出場している。
1988年10月22日から1989年9月29日にかけてフジテレビ系列で放送されていた。
第17話までは全国ネットで土曜夜19:30 - 19:58の放送であったがあったが、第18話以降は金曜16:30 - 16:58のローカル放送となり、愛知や広島、北陸では打ち切りになる放送局もあった(愛知と広島は別枠で放送)。理由は様々あり、元々ギャグアニメ枠だったところにシリアス路線の本作を入れてしまったこと、放送開始時に昭和天皇の容態が悪化し番組が差し替えられて第8話から9話の間が1ヶ月半も空いたこと、そして1989年1月より同時間帯のテレビ朝日系列で『おぼっちゃまくん』の放送が開始され、視聴率が低迷してしまったことが要因とされている。全40話で、9巻の千葉県大会決勝までとなっている。
2019年にコレクターボックスが発売され、dアニメストアでも配信が行われている。
1980年代後半から相次いで連載が開始された『はじめの一歩』や『風のシルフィード』と並ぶ三大スポ根の一角で、週刊少年マガジンの野球漫画としての『ダイヤのA』『Dreams』と一緒に名前が挙がるほど評価が高い作品である。特に「ジャイロボール」をいち早く取り上げた点(『MAJOR』の茂野吾郎よりだいぶ前)をはじめ、一本足打法や神主打法、天秤打法など往年の名選手の打法を多く登場させ、また1試合につき10話ぐらいで終わらせる(最長である甲子園決勝戦も再試合含めて20話)というテンポの良さも長期連載の要因となった。
一方で編集部の方針が強く、強豪校の格差やいじめ問題を過大に取り上げるのはともかく「刃を立てた日本刀の上を歩く練習」や「他校の選手を集団暴行」など明らかな犯罪行為の描写があり、第三野球部に負けた一軍主力選手の動向(プロ注目選手級もいたが行方不明)や高校日本選抜も桜高校と陸奥高校に桑本を入れたただけで他の強豪校の選手は未選出という編集の都合が多く散見されている。『飛翔編』にいたっては黒い霧事件(プロ野球)や当時の政治汚職事件まで絡めるなど方向性が見えなくなっていった部分もあるが、当時の週刊少年マガジンではよくあった話で、細かいこと(?)は気にせず読んでほしい作品と言える。
続編として『上を向いて歩こう』や『復活!第三野球部』が連載され、本作の登場人物も登場している。
2020年に現代風にアレンジした『名門!第三野球部~リスタート~』の連載が行われていた(作画・金木令)。
掲示板
1 ななしのよっしん
2022/12/11(日) 20:02:43 ID: gcXkmiZRcg
箱根駅伝……と書こうと思ったらもう書かれてた
2 ななしのよっしん
2024/12/14(土) 09:47:36 ID: nxPnWFP0Xw
>父親の暴力に差し変わっている
この部分違う。有望だった兄がいたけど事故死してリトルリーグの監督だった父親が弟に託したけど打たれて負けた際に皆の前で「だからお前はダメなんだ」とこき下ろしたことで反発して一時野球辞めて暴走族になった。
で、黒潮商業の監督が弟にまた野球やらんか?と誘って再び野球やり始めた。
3 ななしのよっしん
2025/03/16(日) 08:53:08 ID: pijr8k7c2L
当時は夢中になって読んでたけど、後に振り返ると意味わからねぇ展開多かったな……
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最終更新:2025/12/12(金) 19:00
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