大本営マルチ(大本營マルチ)とは、○○の主役は我々だ!のマルチ実況プレイ動画シリーズである。編集は我々だメンバーのオスマン。
YouTube再生リスト
概要
Hearts of Iron II:Darkest Hour Fullの日本を5人でプレイする。
大日本帝国の特徴である陸海軍の不仲と首相の権限の弱さが目立っており、史実での敗戦の原因の一端が察せられる内容となっている。
独特の雰囲気が人を引きつける本シリーズであるが、台本は用意されていない。オスマンとグルッペンによる豊富な歴史知識を活かしたトークはもちろんであるが、収録直前の昭和版「日本のいちばん長い日」視聴による詳しくない面々への配慮、オスマンによる絶妙な編集・綿密な調査による解説・軍歌のBGM使用などなど様々なこだわりにより本シリーズの面白さは形成されているのである。だから投稿が遅れても気長に待とうな!
参加者
名前の元ネタの人物については、海相とGF長官は日米開戦時の面々であるが、首相と陸相は前述の「日本のいちばん長い日」視聴の影響か終戦時の面々となっている。
各パート概説
2017年8月15日 22:07に、我々だの動画としては6本目の100万再生を達成した。
補足解説集
part1
- 「早速辞任してもいいんだぞっ!」(1:36~)
- 大日本帝国憲法第10条は「天皇ハ行政各部ノ官制及文武官ノ俸給ヲ定メ及文武官ヲ任免ス(後略)」と定めている。 これにより国務大臣の任免権は天皇にあるとされ、閣内で意見の相違が生じたとしても、首相が閣僚を罷免し別の人物を登用することはできなかった。
- さらに、1900年(明治33年)からは陸海軍大臣の就任資格は現役の大将・中将に限られていた(軍部大臣現役武官制)。つまり軍部の合意なくして組閣はできず、軍部と内閣が対立した場合は、軍部大臣を辞職させ後任を推挙しないことで、欠員を補充できない内閣を自動的に総辞職に追い込めるのである。文民統制の対極に位置するこの制度は本来、国防費圧縮を求める政党勢力から軍部を遠ざけることを企図していたが、軍部に合法的な政治介入手段と政権の生殺与奪の権を与える結果となった。
- なお、1913年(大正2年)から1936年(昭和11年)の間は制度が緩和され、大将・中将であれば現役でなくとも軍部大臣就任が可能であった。仮にコネ南陸相が辞任しても倒閣工作が成功したかは疑わしい。
- 「貴様は故伊藤先生のつもりかもしれないが…」(5:36~)
- 故伊藤先生とは伊藤博文のこと。伊藤は芸者遊びに興じるあまり、自重せよと明治天皇の説諭を受けたことがある。それにちなんだ、首相演じる鬱大先生のプレイボーイっぷりを揶揄した発言であり、モデルとなった鈴木貫太郎自身に女遊びの悪癖はないことに注意されたい。
- 「陸さんに洋上が飛行できるのかね?」(8:15~)
- 航空機が陸地の見えない外洋で正確に目的地に移動するには、太陽・月・その他の天体の位置を観測(天測航法)したり、自機の速度・方位・風速などから計算(推測航法)したりして位置関係を把握する必要がある。陸軍機搭乗員はこれらの航法に不慣れな者が多く、太平洋戦争中しばしば作戦行動の障害となった。また海軍においても、搭乗員の練度が低下した大戦末期は航法の失敗から方角を誤り行方不明となる機が少なからずあり、洋上飛行の難しさが伺える。
- 「以上!政府に対し最大限の協力を要請する」(海軍欲張りセット)(9:23~)
- 海軍の兵員数は陸軍に比べてはるかに少なかったが、予算配分比はほぼ同率であり、陸軍より優遇されていたといえる。(例えば、ゲームシナリオが始まる昭和8年度の軍事費は、陸軍が4億6200万円、海軍が4億900万円に対して人員は陸軍236,000人、海軍99,600人。)しかしそれでもなお、強大な米海軍を主敵に据える帝国海軍としては不満足であり、日本の国力に対して明らかに過大な建艦計画を構想した。[2]これはワシントン軍縮条約の成立によりひとまず沈静化したが、その後も米英に対し不利な戦力を強いられる不満はくすぶり続け、1936年の条約脱退へとつながる。
BGM借用元
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関連項目
脚注
- *ゲームシナリオは1933年(昭和8年)より始まる。この年はナチスの政権獲得、日本の国際連盟脱退などがあった。
- *これについては八八艦隊の項に詳しい。