「Windows95」の発売からわずか20余年―
まるで『魔法』のように世界を繋げた「インターネット」。「2ちゃんねる」や「FLASH動画」「着メロ」「フェイクニュース」まで、平成 の終わりに日本のネット史を紐解きます。
平成ネット史(仮)とは、2019年1月2日・3日にNHK・Eテレで放送された、平成時代のインターネットの歴史を取り上げたテレビ番組である。
技術的な発展の歴史よりも、それに携わったコミュニティの歴史を重点に置いて特集している番組。
初期からインターネットの発展を支えてきたテキストサイトや、2ちゃんねるのほかニコニコ動画、mixi、Twitterなども取り上げられた。
タイトルは記事上部にあるギコ猫と黒板のAAが今風にデザインされているもの。
初期には「平成\(^o^)/ネット史」というタイトル案もあったようだ。
1月12日(土)の午後に再放送された。
ただし、権利上の問題からNHKオンデマンド配信はされなかった。
ちなみに前編の裏番組はNHK総合のバーチャルのど自慢。ネット関連の番組がNHKで2つ並び、Twitterではどちらがトレンド1位をとるかで対決を行った。結果は、その時間帯付近のトレンドで両方が世界1位を獲得したため、「どちらがトレンド1位をとるか」という基準では引き分けとなったようだ。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/same6398/status/1080485499536437248
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https://twitter.com/Fukumen_Ryman/status/1080699758199492608
ちなみに放送翌日の1月3日の合計ではバーチャルのど自慢が9位、平成ネット史が2位となっている[1]が、これは放送を見ずに懐かしさから議論や雑談に発展していったツイートも多かったり、同時期に作られた「平成ネット史検定」の影響もあると思われ、結局どっちが勝者なのかは不明。
また、渋谷ヒカリエでは1月11日から14日にかけて「平成ネット史(仮)展」が開催された。4月27日から30日にはNHK大阪放送会館でも開催予定。
さらにスピンオフ企画としてNHKラジオ第1でも2019年3月21日に「ラジオで平成ネット史(仮)」を生放送。パーソナリティはネットに明るいこととNHK・民放連共同キャンペーン「#このラジオがヤバい」の展開中ということもあって、民放局であるニッポン放送の吉田尚記アナが、テレビから引き続きとなるNHKの是永アナと共に担当。放送後には吉田の番組「ミュ〜コミ+プラス」でも緒方恵美をゲストに延長線が展開された。
番組内で扱った主な内容から年表を作成。
他にも番組内では多くのコンテンツが登場した。
前編では主にテキストサイト・匿名掲示板の系統にあるネット文化を中心に取り上げている。
~1994 | パソコン通信を中心に発展 |
1993 | 研究用のインターネットが一般に開放(ダイヤルアップ接続) |
1995 | 阪神淡路大震災によってインターネットの有用性が注目 NHKのクローズアップ現代でインターネットを特集 Windows95発売、NTTによるテレホーダイの開始 →企業、自治体のホームページ開設ラッシュ |
1996 | 検索エンジンのYahoo!JAPAN開設 チャットの隆盛 |
1998 | 個人ホームページ開設の流行 →画像の読み込みに時間がかかるため、テキストサイトブームへ |
1999 | 匿名掲示板の2ちゃんねる設置 →AAやスラングなどネット文化の開花へ |
2000 | NTTがADSLサービスを開始、動画の快適な視聴が可能に →2002年ごろ以降のFlash黄金時代に発展 |
2001 | テキストサイト・侍魂開設 2ちゃんねる閉鎖危機、UNIX板住民の活動で閉鎖を回避 |
2003 | この年からブログのブーム、テキストサイトは徐々に優位性を失う マトリックスオフ会開催 |
2004 | 眞鍋かをりがブログを開設、ブログの女王と呼ばれるように 2ちゃんねるで電車男誕生 |
2005 | 堀江貴文などIT起業家(ヒルズ族)が注目される 動画共有サイトのYouTube設立 |
2006 | 後に動画共有サイトになるニコニコ動画設立 動画の上にコメントを流せることからブームに →2007年ごろに「○○してみた」ブーム |
2007 | VOCALOIDの初音ミクが発売 →ニコニコ動画でボカロPが多く誕生 |
後編では主にモバイルインターネットや、SNSを中心に取り上げている。
なお、2018年については軽く触れられたのみで深掘りはされていない。
~1998 | ポケベルやPHSの浸透 |
1999 | モバイルインターネットの誕生(iモード発売) iモードの発売に伴い、絵文字(Emoji)が誕生 |
2000 | 携帯電話の撮影機能である写メール(写メ)誕生 MIDIの技術を応用した着メロがブームに |
2004 | SNS・前略プロフィール誕生 SNS・mixi誕生 |
2005 | モバイルインターネット利用者数がパソコンでのネット利用者数を上回る |
2006 | SNS・モバゲータウン誕生 mixiの会員数300万人突破 |
2008 | スマートフォン(スマホ)のiPhone3G発売開始 →Flashに非対応であり、Flash黄金時代の完全な終焉へ →既存の携帯電話が徐々に多機能化、ガラケーと呼ばれるように SNS・Twitter誕生 |
2011 | 東日本大震災、SNSが情報を得る手段として活用 →節電の要請、ヤシマ作戦へ(Twitterの特務機関NERV) →#PrayforJapan、Hack For Japan運動 →この教訓から無料通信アプリのLINE誕生 →首相官邸のTwitterアカウント開設、ネットとリアルの接近へ |
2013 | Twitterで「マカンコウサッポウ」ブーム 一方で、飲食店の冷蔵庫に入る写真の投稿など「バカッター」も続出 |
2015 | スマホ普及率がガラケー普及率を上回る このころ、HIKAKINなどのYouTuberの隆盛 |
2016 | EmojiがMoMA(ニューヨーク近代美術館)に収蔵 熊本地震→Twitterにライオン脱走のフェイクニュースが投稿される事件 ジャスティン・ビーバーのリツイートからYouTubeでPPAPがブーム クラウドファンディングで資金を集めた映画『この世界の片隅に』公開 |
2018 | 動画アプリ・TikTokの流行 バーチャルYouTuberの流行 |
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最終更新:2024/12/21(土) 21:00
最終更新:2024/12/21(土) 21:00
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